〔小出裕章さん・コメント〕 政府・東電 「チャイナ・シンドローム」寸前解析 「根拠レスだと言っていい」 鋼鉄の壁まで37センチが「余裕」? 鋼鉄に穴が開いている疑い、捨てきれず
◇ 11月30日(水)、毎日放送「たね蒔きジャーナル」で。
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小出「……あのー、炉心が融けてですね、格納容器ではなくて圧力容器のそこに落ちて、底を貫き通したと。で、それがさらに格納容器という容器のえー底に落ちた。そこはあのーコンクリートの床張りがあるので、そのコンクリートを溶かしながら下に沈んで、え…場合によっては格納容器の鋼鉄製の、まあ容器を溶かしてさらに下に落ちているかもしれないと、言ったのだと思います」
……
小出「えー。私はそ、格納容器というのは、放射能を閉じ込める最後の砦、であって……」
水野「そうですね、おっしゃてました」
小出「はい。砦が壊れてしまうかどうかということは大変重要なことであって。私は格納容器の鋼鉄が壊されて、格納容器そのものの……あ、ごめんなさい、格納容器の底にあるコンクリートは壊されて、えーその下にある格納容器の鋼鉄製の、え……まあ構造物自身も壊れているかもしれないと。そうなってしまうと放射能を閉じ込める防壁が全て無くなってしまうので、え……もう仕方が無いので地下にダムを作ってくださいと言っていたのですね」
水野「そうですね」
小出「はい。えー……私自身もどこまでいってるか実は自信がないまま……」
水野「誰も見ることはできないわけです」
小出「そうなのです。ですから最悪のことを想定しながら、やらなければいけないと私は思ってきましたし、私自身は今でもその、格納容器の鋼鉄にすでに穴が開いているという疑いを捨てきれ、ない、でいますけれども。東京電力はそこまではいっていないという発表を今日はしたのですね」
……
小出「ようするにあのー、今回の事故はあの私たち全く経験のしたことがないことが起きている、わけで。えー……東京電力は解析をしたと言っていますけれども、解析というのはその、色々なパラメーターを入れなければいけない、のですが。例えば温度の条件とかですね、圧力の条件であるとか、様々な仮定に仮定を積み重ねるわけですけれども。仮定をするためのその、データ自身がないのです」
近藤「うーん」
小出「はい。格納容器のその、コンクリートの部分の温度が何度になっていることすら、わからないまま、計算をしてるわけです」
近藤「そうすると、こ、これもあくまでも、計算したって根拠がないんじゃないですか?」
小出「ない。根拠レスだと、私は言っていいと思います」
……
小出「例えば1979年に、米国のスリーマイル島の原子力発電所は原子力発電所というとこで事故が起きたのですが、原子力推進してる人たちは、原子炉の炉心自身は融けていないとずうっと言っていたのです」
近藤「うん」
水野「ううーん」
小出「解析も様々な解析をしながら融けていないといっていたのですが。えー事故が終わって7年半経って、圧力容器の蓋を開けてみたら実はもう原子炉の半分が溶け落ちていたということがわかったという」
水野「7年半経って開けてみないとわからなかったんですか」
小出「そうです。」
近藤「先生そうすると、先生も推測でそういうまあ過去の事例なんかも元に推測してそういうふうに判断したわけですよね」
小出「そうです」
近藤「そうすると、この後もその鋼鉄の板まで融か、融けて落ちるっていう推測もそれはできるわけですよね」
小出「私はそう、その可能性があると思って来ましたし、そうなってしまうと汚染の広がりを食い止められなくなりますので、可能性のある限りは対策を取らなければいけないと主張してきました」
……
近藤「もし、鋼鉄の板も溶かしていたらどうなるんですか」
小出「えーさらに、下に構造物を溶かしながら地面にめり込んでいくということになります」
近藤「それは永遠に果てしなくそういうことが続いていくんですか」
小出「そうではありません。えー……永遠に果てしなく続くということは、え、まあブラックジョークで言われたわけで、スリーマイル島の事故がある頃にチャイナ・シンドロームという映画ができて、果てしなく地下に融かし、融け込んでいって、地球のコアを通り抜けて、はん、地球の反対側の中国に飛び出してくるというのがまあチャイナ・シンドロームというブラックジョークですけれども。私はそうは多分ならないと、えー、格納容器のこう、鋼鉄を融かして地下にめり込むとしても、多分5メートル10メートルでとまるだろうと私は推測している」
近藤「水が止めるんですか」
小出「えっとですね。もともとその炉心という部分は、ウランの瀬戸物なんですが、約100トンの重さがあるのですね」
水野「はあはあ」
小出「それでそれを2800度を超えて融かして、瀬戸物が全体どろどろになって融け落ちて行くわけですけれども。えー溶け落ちていくと圧力容器の鋼鉄を溶かして一体になるわけだし。えーさらにまた格納容器のコンクリート、鋼鉄を融かしてまた一体になってくわけですね。どんどんその体型が大きくなってくわけです。でも発熱自身は崩壊熱という発熱しかありませんから、どこかでバランスがとれた段階で、もう融けることが出来なくなる、という条件がかならず来るのです」
近藤「ああそうですか」
小出「はい。私はそれが地下にまあめり込んだとしても5メートルか10メートルだろうと、あまり科学的な根拠はないのですが(苦笑)、多分そうだろうと私は思っていて」
平野「ああ……」
小出「地下に、その5メートルあるいは10メートルの遮水壁を作らなければいけないというのが、私のあの、要望でした。」
水野「そうですね」
小出「はい。」
水野「これをずっとおっしゃってきたわけですけれども」
小出「そうです。5月からです(苦笑)」
水野「そうですねえ。でも、これ、大切なところはだから鋼鉄の壁を、壊されているかどうかっていう今の判断って非常に大きな意味があるんでしょうが」
小出「とっても意味があるのですが。東京電力もようするにその、いわゆる計算をしたというだけなのですね。本当にその原子炉の融けた炉心がどこにあるかということは見ることもできないし、……実際に測定して知ることもできないということなのですね」
水野「うーん……あくまで、この容器は突き抜けていないという東電の今の判断が、これからの処置にも大きく関わるわけですね。結局遮水壁つくらなければいけないんかとか全部関わってくることですね」
小出「東京電力も遮水壁はいずれ作ると言っているのですけれども。私は、早くそれをやらなければいけないといっているわけだし。東京電力の今回の計算結果というのはまだ余裕がある30数センチですか? ぐらいはまだ余裕があると言っているわけですけれども。本当にその余裕があるかどうか、私には自信がないし不安ですので、えー最悪のことを考えて処置すべきだと、私は思います」
Posted by 大沼安史 at 09:57 午前 | Permalink
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