〔フクシマ・注目ブログ〕 団藤保晴さん 「東電技術力は2級品:NHKスペシャルで確認」
BLOGOS(18日付け) → http://blogos.com/article/27218/
18日夜のNHKスペシャル「メルトダウン」を見て、改めて東電の技術力は2級品と思い知らされました。こんな東電現場チームに全電源喪失の大事故を任せてしまい、適切な専門家を緊急招集して司令塔を作らなかった政府の責任は重大です。
まず、新しい知見として福島第一原発1号機の最後の安全装置である「非常用復水器」の弁が電源喪失とともに閉まってしまい、稼働させるためには手動で弁を開けに行かなければならない仕組みになっていたのに日本側は知らなかった点がありました。……
◎大沼注記 私は東電が墨塗りした「非常時運転マニュアル」に「非常用復水器」の扱いが欠落していたことに問題があるのではないか、と思っている。
以下、本ブログ既報の関連個所を再録する。→ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/12/post-d868.html
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米国の電気・電子テクロノジー専門誌、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers )が11月初め、その電子版サイト、「フクシマの24時間」と題する、詳細な「再現レポート」を掲げた。
→ http://spectrum.ieee.org/energy/nuclear/24-hours-at-fukushima/0
そこに、以下のような重要な事実が指摘されている。
それによると、運転員が非常用の冷却装置(IC=隔離時復水器・非常用復水器)のスイッチを切ったのは、急激な冷却で圧力容器の鋼鉄にストレスが加わることを避けるためで、運転マニュアル通りの操作だった。
マニュアル通りのスイッチ・オフ……このこともまた(日本でも)すでに報じられ、よく知られていることだが、IEEEのレポートで注目すべきは、それに続く、以下のくだりだ。
「……しかし、運転マニュアルは3・11の非常事態のために書かれたものではなかった」
(……but the book wasn't written for the extraordinary events of 11 March.)
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つまり、3・11当日、フクイチ(あるいは東電)には、非常用冷却装置の通常時運転マニュアルはあっても、(過度の冷却で圧力容器の鋼鉄にストレスが加わったとき、どう対応するか――そのまま冷却を続けるべきかどうかを定めた)事故時運転マニュアルは存在しなかったわけだ。
責められるべきは、現場で苦闘していた運転員や吉田所長でなく、事故時のIC運転マニュアルを整備していなかった東電本店――東電・大本営の最高責任者たちではないか!
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この点で私がもうひとつ、疑っていることがある。
それはあの、事故時運転マニュアル・墨塗り問題に関することだ。
東電本店の責任者たちは、事故時の運転マニュアルに非常用冷却装置の操作法(手順)を書きこんでいなかったことが発覚することを恐れ、墨で真っ黒に塗りつぶしたのではないのか?
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今回のフクイチの史上空前の大事故は、「安全神話」の陰で対策を怠って来た東電、そして日本政府――すなわち、この国の「原発国体」の「大本営」ともいうべき「安全地帯」にいて、わが世の春を謳歌して来た最高責任者たちの全体が、超A級戦犯として、自らすすんで責めを負うべき大惨事である。
太平洋戦争末期、東京の大本営が、硫黄島守備隊の栗林忠道中将の辞世の歌を勝手に改竄したのと同じような、現場を軽視し、あわよくば現場に責任を転嫁しようとする態度は、あってはならない。
東電大本営は墨塗りや人の顔に泥を塗ることばかりしていないで、自らの罪を潔く告白し、歴史のさばきを受けねばならない。
Posted by 大沼安史 at 09:00 午前 | Permalink

















