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2011-12-27

〔フクシマ・写真ブログ〕 経産省前テントで24日 イブコンサート 池邊幸恵さんが平和を願ってピアノ演奏/テント日誌(24日)「厳しい寒さの中、平和のピアノコンサート」

 ◇「黙々と-part4」 → http://red.ap.teacup.com/kysei4/804.html

 (大沼、写真を拝借しました)

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 10人程でテントは一杯になった。
 
 テントに入ったのは初めて、いろんなものがありますね 

 この犬(左下)も聴衆の一員

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 池邊さんはスライドショーを映しながら、何曲も演奏をされていた。
 
 広場の様子
   

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 15時少し前に行ったが、寒いため外で座り込んでいる方はいなかった。
 
 土曜日のため静まりかえっていた。

     ++++++

<テント日誌 12/24(土)>
        厳しい寒さの中、平和のピアノコンサート
      ―― 経産省前テントひろば 105日目 ――

 12月24日(土)晴。無風。

  昨日23日は、風に悩まされた。議事堂から吹き下ろす風は、入口を直撃。凍て風と枯れ葉を吹き込む。

 テーブルの紙は、震え、落ち、舞い狂う。脱原発の旗は、ばたばた、なぎ倒される。敷石に触れる足は冷え、毛布を巻きつけなければいられない。現代化学カイロのさしいれもないではないけれど。

 経産省の電気は、東電から購入していない。ここは、篤志家の好意で、発電機とバッテリーの二面作戦で独自の電化をしてはいる。そのためには、豆に、ガソリンを購入し(油切れで電圧が下がる)、充電しなければならない。

 夜11時を過ぎれば、消灯時間となり、昨日の立ち入り検査の結果、火器、ガスタンク、ガスレンジ、石油ストーブ、喫煙、トイレなど一切、禁じられている。風の強い夜は、古代の穴居人のような恐怖と戦慄にみまわれるばかり。

 北海道のアイヌ・モシリで、山の中の砂防ダムづくりを体験している記者も、この第二の自然コンクリート・ジャングルも結構キビシイ。

 投石を恐れて、デザインされた敷石はアスファルトで固められた。疑心暗鬼にかられる権力派は「おもちゃ」を使いたくてうずうずしている。何重ものモニターをしかけ、これ見よがしに、ビデオを撮影に来る。

 ハイテク公安の練習台としては、うってつけの「島」であろう。人間の鎖に対抗して、封鎖した鎖を、やっとのことまたいで、その人は来た。

  「原発もトイレなきマンションと言われていますが、このテントもトイレがありません。(音楽家が尿意や便意で悩まされていれば、おのずから、演奏はおちつきのないものになる、とかつて先輩が語っていた)。

  ピアノもこんなものですが、これもTさんの御好意なので…「ちょっと、指ならしさせて…」 リハーサルで、ユダヤ人のゲットーから脱走する「ピアニスト」のテーマをひいて下さった。

 福島の子どもたちの「ゲットー」は放射能の霧の中にある。福島市も福島県も文科省も「脱走」しなくてもいいよ、という。転校はご自由ですから…金持ちにしか、転校などできるものではない。

  平和のピアニスト、池邊幸恵さんは、ご自身で編集制作されたDVDをスクリーンに映しながら、演奏された。風か何かのせいで、発電機の配線が乱れ、電圧がさがり、白いテントのなかでの映像はかげろうのごとく、音は、ふきすぎる風のように、はかない響きとなる。

 スーザン・ソンタグは、コソボで「ゴド―を待ちながら」の公演をした。ベケットは、「大切なのは、台詞の意味ではありません。役者の言葉の響きなんです」と初演のインタビューにこたえている。スーザン・ソンタグは、日本の雑誌文明に苛立っていった、「ぜいたくすぎるのよ」。

 テントの中で、ひとりの女性が演奏と歌を聴いて、目をうるませている。琴線を啓くということがわかるか、とかつて、非暴力の闘士が訴えていたことを思い出す。

 105日目、闘争は始まったばかりである。

 辺野古のテントは、九電本社前テントは、立川テント村は…世界のオキュパイテントの闘志たちは、ピアノの音がきこえるだろうか? 福島の子どもたちの心に、ショパンの心が届くだろうか?

 池邊さんは、2時間を超えなんとするコンサートのあとで、今度は、ピアニカでやってみようかしら……とほほえんでいた。

 それから、「スペースたんぽぽ」で、福島の学童疎開裁判の柳原弁護士の報告を聞きにいらっしゃっていた。大学のピアノ教師が演奏会にでなければと思い詰めたのは、阪神淡路大震災に対応できない政治意識の無力さを痛感してからと語られた。

 柳原氏は、日本の人権擁護精神は、世界最悪であることが、白日のもとにさらされた、と慨嘆を隠さない。福島市はチェルノブイリのデータや放射能被ばくの研究成果を「不知」として退け、学童疎開の義務を怠った福島市訴追裁判は、地裁却下となった。

 国際刑事裁判所に訴え出る意思もあると弁護士は語られた。経産省安全保安院のお役人は、モニターデータのほかには、信ずべきデータとはならないのです、と語っていたことを思い出す。コンピュートピアの宣伝マンは、福島の子どもの怒りも涙も、テクノサウンドでなければ感じないらしい。

 たんぽぽ舎の柳田さんは、経産省自体のモニターデータが頼りにならないことを立証するコピーを配布された。

 ガンジーは、行動の根底的動機を自己実現とかつて語ったそうである。ガンジーの自己とは、仏陀だった。福島のこどもたちは、日本政府や経産省安全保安院や東電の人間をまず、自己実現モデルとして励む意思はまず、いやなことだろうことはまちがいない。文科省やら医者やらが、自分たちが殺されるのを励ます側にまわっていようとは!しかし、歌手になりたい子供たちは、たくさんいるにちがいない! (Q記)

Posted by 大沼安史 at 10:36 午前 |

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