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2011-12-28

〔フクシマ・NEWS〕 コメ作付け制限 「東電よ、土を返せ」 農家怒り、提訴の動き (「原発一揆」へ!)

◎大沼 来年は霞が関にムシロ旗が立つ! 「被曝一揆」「原発一揆」が始まる! 福島から宮城など被曝地の米どころにも拡大する!

 # 毎日新聞 → http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20111228ddlk07040129000c.html

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  春に田植えはできるのか。国が27日示したコメの作付け制限方針が、県内産地に不安を広げている。放射性セシウムが国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超え出荷停止となった地区で作付けが禁じられる可能性がある。「東京電力よ、土を返せ」。農家が裁判で原発事故の損害賠償を東電に求める動きも起きている。【井上英介、乾達、山本太一記者】

 薄暗い倉庫に、袋詰めの新米6トンが整然と積まれている。出荷先はない。「どうしていいんだか……どうしようもねえ。夜も眠らんねくて医者に薬もらった」。二本松市吉倉(旧渋川村)の渡辺永治さん(62)は自ら販路を開拓する稲作専業農家。旧渋川村では今秋収穫されたコメの一部で国の暫定規制値を超え、8日に出荷停止となった。

 毎年12ヘクタールを耕し、50トンのコメを東京の小売店や県内卸に売ってきた。自分のコメからはセシウムが不検出だった。出荷停止地区の作付け制限方針に「疑わしきは罰せず、とはならないだろうが、厳しい。どれくらい続くのか」と不安を漏らす。

 原発事故の影響は早かった。水素爆発から間もない3月半ば、17年間取引してきた東京の米穀店から電話があった。「客が買ってくれそうにない」。秋以降に売る新米9トン(230万円相当)だけでなく、新米がとれるまで順次売る予定だった昨年産米2・7トン(68万円相当)の注文までキャンセルされた。

 相手の求めで契約解除の文書に押印した。書面に言い訳めいた部分があった。「本来、国や東電が原発事故に対し、適切な事前、事後対応をしていれば、当店のお客様からも大変においしいと評判の米であり、解約には至らなかったことを追記しておく」。渡辺さんは「取引先も申し訳なさそうだった」と寂しげに話す。

 江戸時代から続く農家の8代目。東京にいる大学生の長男は来春就職するが、「将来家に戻ってもいい」と母親に言ったという。「先祖が耕してきた豊かな農地を子孫に受け渡すのがおれの役目。土を返せと言いたい」

 大玉村では友人の専業農家、鈴木博之さん(61)が、原発事故の汚染や風評被害に伴う損害賠償を東電に求め来春にも東京地裁に提訴する意向を固めた。「補償は東電の言い値ではなく、争って勝ち取る。食の安全安心を奪われた消費者も、憲法13条(幸福追求権)をたてに東電をどんどん訴えるべきだ」と話す。渡辺さんもこの訴訟に参加しようと、慣れない法律書を開いている。

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 出荷停止地区を抱える福島市農政課は「大波地区の全袋検査では100ベクレル未満が多く、地区丸ごとの制限は農家に説明できない。農家は田んぼ1枚1枚を調べ判断することを望んでいる」と話す。

 大波地区で60年近くコメを作ってきた農家の佐藤衛雄(もりお)さん(74)は、「凶作や干ばつは何度もあったが、次があると頑張れた。今回は来年への希望すらたたれてしまうのか」と肩を落とした。

 一帯は山あいで日照が少なく、農作業は平野部に比べ苦労が多い。斜面の草刈りは体力的にきつく、肥料にも気を遣う。それでも今年は天候がよく、収穫は平年より1割増の3トンだった。だが状況は暗転。出荷停止で一時体調を崩した。

 3年前妻に先立たれ1人暮らし。年金とコメでどうにか生計を立てている。「年金だけでは食えず、死ぬまで農業を続けるつもりだ。これからどうすればいいのか」と切実だ。

 14代目となる農家で大波地区町会連合会長の佐藤秀雄さん(64)は、来年の新米に適用される1キロ当たり100ベクレルの新基準について「地区内で100ベクレル以上出た農家は多く、致命的な影響がでる。それでも、消費者の立場からはやむを得ない措置なのだろう」と複雑な心境を明かした。

 ◇「生産者にきちんと補償」 鹿野農相、作付け制限で言及

 鹿野道彦農相は27日、出張先の福島市で、同日示されたコメの作付け制限について「消費者が安心できるものだけ出回るようにし、生産者にはきちんと補償したい。(担当者が)市町村に足を運び意見を十分に取り入れて決めたい」と述べた。

 国の作付け制限や検査にもかかわらずコメから暫定規制値を上回る放射性セシウムの検出が相次いだことに「できうることをやったが、反省しなければいけない。詳細に原因を追究し、来年に生かしたい」と責任を認めた。

 従来の土壌の作付け制限基準(1キロ当たり5000ベクレル)についても「今の段階では見直しを考えていないが、それも含めて検討していく」と引き下げの可能性に言及した。【乾達記者】

Posted by 大沼安史 at 11:57 午前 |

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