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2011-12-16

〔フクシマ・NEWS〕 「冷温停止」状態ではないのに、日本政府は「冷温停止状態」だと宣言するかも知れない……ニューヨーク・タイムズが批判報道 「増大する国民の怒りをなだめ、フクイチの脅威から国民の目をそらす工作」

 → http://www.nytimes.com/2011/12/15/world/asia/japan-set-to-declare-control-over-damaged-nuclear-reactors.html?_r=2&hp

 ニューヨーク・タイムズは14日、「日本政府は重大な疑惑を伏せて、原子炉をコントロールしていると宣言するかも知れない(Japan May Declare Control of Reactors, Over Serious Doubts)」と題する解説記事を掲げた。

 それによると専門家たちが抱いている「重大な疑惑」とは、日本政府がさんざん吹きまくって来た「冷温停止状態(the equivalent of a “cold shutdown” )」に関する懸念だ。

 「冷温停止(cold shutdown)」とは本来、原子炉の健全性が破られず、核燃料の安全・安定が保たれている状態を指す。

  a technical term normally used to describe intact reactors with fuel cores that are in a safe and stable condition.
 
 しかし、フクイチの場合、格納容器には穴が開き、溶融核燃料はどこに行ったか確認もできていない状態。

 それなのに、「「冷温停止状態(the equivalent of a “cold shutdown” =冷温停止と同じ状態)」と、どうやったら言えるのか、という、実にストレートで、ごく当たり前の批判が提起されているわけだ。

 それにしても、日本政府はなぜ、冷温停止でない状態を冷温停止状態と言い繕っているのか?

 この理由にについてタイムズ紙は、「増大する公衆の怒りをなだめ、原子炉の安全に対する脅威から人々の注意をそらす」ものとの、「多くの専門家」の懸念を指摘している。

 However, many experts fear that the government is declaring victory only to appease growing public anger over the accident, and that it may deflect attention from remaining threats to the reactors’ safety.

 原子炉により、むしろ環境に対する、フクイチの放射能汚染に目を向けるべきだ――そんな米州立サイディエゴ大学の研究者の声も、タイムズ紙は紹介している。

 ◎ いまの日本政府のやり方は、負け続けているのに「勝った・勝った」と「発表」し続けた、昔の「大本営」と同じだ。
 「冷温停止状態」などという、いかにも霞が関の官僚が考えだしそうな姑息のゴマカシは、少なくとも国際社会では通用しない。

 すくなくとも、ニューヨーク・タイムズに書かれた今となっては……。

Posted by 大沼安史 at 10:02 午前 |

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