〔フクシマ・ノート〕 25万年……1万世代つづく危険 「除染のウソ」許すまじ
カナダのメディア、「ザ・カナディアン」に、「除染幻想」を警告する記事(19日付け)が掲載された。
→ http://www.agoracosmopolitan.com/news/canadian_news/2011/12/19/2288.html
フクシマ発の放射性降下物を「除染」できると思う人は、以下に引用する「最も偉大なカナダ人」(下記、ウィキペデア参照)、デヴィッド・スズキ・ブリティッシュ・コロンビア大学名誉教授(75歳)の記事を読んで下さい――と、日系2世のスズキ博士が主宰する環境保護財団のサイトの記事を「再掲」したのだ。
→ http://www.davidsuzuki.org/issues/climate-change/science/energy/nuclear-energy/
#
#
そこにこんなくだりがあった。
With a radioactive half-life of 25,000 years, nuclear waste remains dangerous for 250,000 years, meaning huge costs and risks for future generations.
(プルトニウムの)半減期が2万5000年なので、原発から出た核廃棄物の危険は最終的に25万年にわたって続くことになる。それは、未来世代にとって、巨大なコストとリスクを意味する。
#
フクイチはいつ廃炉にできるか、現実的な見通しは、まったく立っていない。
日本政府は、これまで環境に放出された「死の灰」の処分地を、フクイチ周辺地域と決めたが、そこに「中間貯蔵施設」という名の半永久処分地ができて、仮に「保管」ができたとしても(不可能に近いことだが)、スズキ博士の指摘を考えれば、こんご「25万年」間、日本(いや世界の)未来世代は、被曝の危険と防護コストに苦しめられることになる。
#
25万年……! ということは、1世代が25年ごとに生まれるとして、この先、なんと1万世代が、放射能の危険にさらされることになるわけだ。
悪夢――ではなく、過酷な現実として。
#
遺伝学者であるスズキ博士のお嬢さん、セヴァン・スズキさん――つまり日系3世のセヴァンさんは、1992年、ブラジルのリオデジャネイロ、国連の環境サミットで、あの有名な「伝説のスピーチ」をした人である。
12歳の少女、セヴァンさんはリオで何と言ったか?
#
彼女はこう言ったのだ。
If you don't know how to fix it, please stop breaking it!
どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。
→ http://www.sloth.gr.jp/relation/kaiin/severn_riospeach.html
#
原発が出す除染不能な死の灰で、地球環境をこわしつづけるのは――爆発事故がおきたあと「どうやって直すかわかかないもの」を動かしつづけるのは、もう止めにしなければならない。
#
◇ デヴィッド・スズキさん Wiki → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%82%AD
1936年3月24日、カナダ、ブリティッシュコロンビア州 バンクーバーでクリーニング屋を営む日系人の両親の元で生まれる。
1942年に6歳の時に強制収容所に送られる。 戦後、財産を没収された上でロッキー山脈の東側に強制追放された。
ロンドン (オンタリオ州)に有る高校を卒業後、アメリカのアマースト大学とシカゴ大学で動物学、遺伝学を学ぶ。 1961年にシカゴ大学から動物学の博士号を取得。
1963年から2001年に引退するまでブリティッシュ・コロンビア大学で教鞭を執る。
1979年からカナダ放送協会の人気テレビ番組「ネイチャー・オブ・シングス」シリーズを担当することになる。世界中でおよそ50ヵ国で放送される長寿番組である。
1990年にNPO団体デヴィッド・スズキ基金を設立
2004年、大規模に行われた国民投票で「現存する最も偉大なカナダ人」に選ばれた。
カナダで最高の栄誉であるカナダ勲章、第二のノーベル賞と言われるライト・ライブリフッド賞、国際連合教育科学文化機関のカリンガ科学賞その他数多くの賞を世界中から受賞する。英語圏の大学を中心に20数に登る名誉学位を授与される。
12歳の時に、環境サミットで歴史的な演説をしたセヴァン・カリス=スズキは実の娘である。
Posted by 大沼安史 at 08:43 午前 | Permalink

















