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2011-12-25

〔フクシマ・河北新報〕 蔵まち通り商店街(福島県浪江町)ルポ /時間止まり 人影なく

 → http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20111225_08.htm

 ◎ 伊藤寿行記者による哀切きわまるルポだ。

 避難先で暮らす主婦が言う。「こんな生活に追いやった東京電力が憎い」

 新年を祝う気になれず、年賀状を書いていないそうだ。……

          ◇

 坂上二郎さん永遠に。

 無人のコンビニエンスストア。
 店内の新聞スタンドに差し込まれたスポーツ紙の1面トップ記事は、有名コメディアンの死去を伝えている。3月11日の朝刊。紙は日焼けして茶に変色していた。

 福島県浪江町の蔵まち通り商店街は新聞の日付から時が止まっている。

 春物入荷しました。
 洋品店のポスターはカラフルで薄手の婦人服の売り出しを告げている。店は施錠され、中は薄暗い。華やぐ服で着飾ったマネキンが倒れていた。

 商店街は町役場からJR常磐線浪江駅に抜ける。今月、自衛隊による役場の大規模な除染活動に同行した。

 例年ならこの時期、商店街は歳末セールでにぎわう。今年は人影がない。車も通らない。ガス灯を模したしゃれた街灯は明かりが落ちている。

 3月12~15日、福島第1原発が爆発し、放射能汚染を引き起こした。町は原発の5~35キロ先。避難区域に指定され、2万1000人の全町民が古里を追われた。逃避先は45都道府県に上る。避難生活は9カ月を超し、異郷の地で年を越す。

 主婦根本洋子さん(69)は避難先の相馬市で暮らす。浪江町に嫁いで37年。自宅以外で正月を迎えることはなかった。新年を祝う気になれず、年賀状は書いていない。

 「こんな生活に追いやった東京電力が憎い」

 商店街の食品店の表にアイスクリームの冷凍庫が置いてあった。カップアイスの容器が腐食して中身が漏れ、異臭を放っていた。

 農機具店の前を通る。原発周辺の田んぼは稲の作付けが制限され、農機具は出番をなくした。

 店正面のガラスが破られている。空き巣に入られたようだ。ガラスの破損箇所から風が吹き込み、店内の販売促進用の小旗がはためいていた。

Posted by 大沼安史 at 11:54 午前 |

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