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2011-12-21

〔★ フクシマ・NEWS〕 フクイチ発放射性降下物の影響で、アメリカ人、乳児ら1万4000人(推定)死亡 事故後最初の14週の間に チェルノブイリ(17週で1万6500人死亡)に匹敵 米研究チームが学会誌に発表

 米国でフクシマ事故後、最初の14週間に起きた、1万4000人(推定)もの死者の過剰増加が、フクイチ発の放射性物質の降下に関係する――との研究結果が、学会誌「国際保健ジャーナル」の最新号に発表された。
 → http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=28299

 米国の民間研究・教育機関、「被曝・保健プロジェクト」のジョセフ・マンガーノ所長(疫学者)と、ウエスタン・ミシガン大学のジャネット・シャーマン準教授(内科医・毒物学者)がまとめたもので、この14週間(3ヵ月半)で1万4000人もの過剰死者の発生は、チェルノブイリの時の17週(4ヵ月と1週間)で1万6500人に匹敵するという。

 この1万4000人の過剰な死者の中で、最も多いのが1歳未満の乳児たちで、2011年春(14週間)の米国における乳幼児死者は前年に比べ、1.8%の増加。フクシマ事故以前の14週間は逆に前年対比で、8.37%の減少だった。

 この研究発表は、ピアレビューを経て公表された、フクシマの健康被害を分析する最初の学会報告である。

 An estimated 14,000 excess deaths in the United States are linked to the radioactive fallout from the disaster at the Fukushima nuclear reactors in Japan, according to a major new article in the December 2011 edition of the International Journal of Health Services.   This is the first peer-reviewed study published in a medical journal documenting the health hazards of Fukushima.

 Authors Joseph Mangano and Janette Sherman note that their estimate of 14,000 excess U.S. deaths in the 14 weeks after the Fukushima meltdowns is comparable to the 16,500 excess deaths in the 17 weeks after the Chernobyl meltdown in 1986.  The rise in reported deaths after Fukushima was largest among U.S. infants under age one.  The 2010-2011 increase for infant deaths in the spring was 1.8 percent, compared to a decrease of 8.37 percent in the preceding 14 weeks.

 ◇ 研究論文の全文は→ http://www.radiation.org/reading/pubs/HS42_1F.pdf

◎ 大沼 太平洋を超えて北米大陸に到達したフクイチの「死の灰」が、米国で乳児を中心に異常な死者の増加現象を招いていた可能性が、初めて学問的に裏付けられた。

 北米の放射能汚染は、拙著、『世界が見た福島原発災害 2』(緑風出版)で、日米秘密協定でもって隠蔽工作が行われて来た(とみられる)が、この論文が発表されたことで、最早、隠しきれない問題になろうとしている。

 場合によっては、東電を相手どった損害賠償請求訴訟が起きる可能性も否定し切れない。

 米NRC(原子力規制委員会)のヤツコ委員長が来日し、「ステップ2」完了に同意する見方を示したのにも、今回の研究発表による衝撃を鎮静化する狙いが込められている、と見ることができる。

 ヤツコ委員長はフクシマの事故後、米国の原発の安全強化に乗り出そうとしたが、原発推進の委員の猛烈な抵抗・反発に遭い、窮地に追い詰められていた。

 今回のヤツコ委員長の来日は、日本政府・東電に対する厳しい見方を引っ込めることで、NRC内の原発推進派と妥協を図った、という側面もあるようだ。

 なお、NRCでヤツコ委員長批判の急先鋒をつとめたビル・マグウッド委員は、東電のコンサルタントを務めた人物と報じられている。
 → http://www.huffingtonpost.com/2011/12/12/nrc-coup-leader-worked-fo_n_1143895.html

 NRCの原発推進派委員の巻き返しの陰に、東電あり?!

 しかし、マンガーノ氏らの「14000人死亡」研究が発表されて今となっては、米国においても脱原発の動きを封じ込めることは難しかろう。

 「フクイチ事故」の恐ろしい正体が、太平洋の対岸においても、その姿をあらわして来た!

Posted by 大沼安史 at 05:08 午後 |

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