〔新刊案内(PR)〕 『世界が見た福島原発災害 2 死の灰の下で』 (緑風出版 大沼安史著)
春に出版した拙著、『世界が見た福島原発災害 海外メディアが報じる真実』の続編、 『世界が見た福島原発災害 2 死の灰の下で』 (緑風出版)が、間もなく発売になります。
46版ソフトカバー 393頁、1800円+税
前著より100頁ほど厚くなっています。
「日米秘密協定」など、知られざる真実にも迫りました。
原発問題も倫理の問題として考える新しい倫理学、 「エコエティカ」を紹介するなど、少しばかり奥行きと広がりを持たせたつもりです。
章建て 以下の通りです。
内容は中見出しで、御判断いただきたいと思います。
よろしく、お願いします。
◇ 緑風出版 → http://www.ryokufu.com/top.html
◎ 世界が見た福島原発災害 2 死の灰の下で
プロローグ 春に背いて
第1章 核火山
「チェルノブイリの倍」 東京・仙台を襲う・/過去の全事故の合算を超えた「フクシマ」・/児玉龍彦教授の怒りの国会発言・/ヒロシマの168・5発分!・/ 今も続く一〇兆ベクレル/時もの巨大放出
第2章 「大津波」のトリック
「日本の核の悪夢が始まった」・/地震が招いた破局・/「メタクラ」がやられた!・/「遡上高」を「津波高」にすり替え・/AP通信が日本の情報公開法で入手
第3章 「ベント」封印
またもニューヨーク・タイムズ!・/1「断念」・2「圧力下がらず」・3「開かず」・/ジャパン・タスクフォース報告書
第4章 見えない蛇
「見殺しにしている……」・/「クヨクヨしている人に来ます」・/「被曝」を教えることもできない・/「3号機核爆発」で「プール」の核燃料が上空へ
第5章 黒い雨
「3号機」プールの核燃料が消えた!・/最大の懸念は4号機のプール・/ホット・パーティクル・/純白の雪も汚れていた!
第6章 「メルトスルー」
チャイナ・シンドローム・/目くらましショック・/IAEAが対日調査で露払い
第7章 「アマノIAEA」
対日批判がウィーンに飛び火・/日本代表が外された!・/「未来もあやしくなった」・/国連からも冷たい視線
第8章 テストレス
ウィーン帰りのパシリ・/脱原発、「ドイツより速いかも」・/テストもどき
第9章 対米不信
「不信の6日間」――日米関係、危機に・/頼りは「原発」を知らない一 握りのアドバイザー・/生かされなかった「危機管理システム」・/寺田学補佐官の証言・/対米サインでもあったヘリ投水・/「お国の存亡が……」
第10章 権力発電所
交付金中毒・/「女性」も利用した「安全神話」づくり・/原爆雲を見た中曽根康弘・/「平和の原子」の悪魔と取引・/「原子力平和利用博覧会」で対日工作・/「原子力立国」の驕り・/「原子力帝国」・/「日本を太陽国家に」
第11章 ゾンビ
「原子炉に飛び込んで死ね!」・/まるで与党総会屋報道・/血税を吸い続けるドラキュラ・/末期原子炉を十年延命・/同じ羽根のムジナ鳥
第12章 SPEEDI
忘れたころに……・/NAMIE発AP特報・/放射能雲/「予報」通り避難先を直撃・/SPEEDI公開を必死に求めていた小佐古氏・/「隠したのは首相官邸の事務局」・/誰が闇に葬ったか?・/届いた・届かない・/「提言」全文を入手し日本語版でも報道
第13章 セーフキャスト
アイデアはオレゴンで生まれた・/「みんなでつくる放射線量マップ」・/「なんと嘆かわしい日本政府の対応」
第14章 メルケリズム
「脱原発」の出口へ駈け出したメルケル・/カントの国の「倫理」を問う・/定言的判断と相対的な危険評価・/エコエティカ・/道徳の高みへ
第15章 水と炎
NASA長官の警告・/ネブラスカの原発が洪水でダブル危機・/破局水位まであと2・6メートル・/空前の森林火災、原爆誕生の地に迫る・/原発よ、驕るなかれ・/ノース・アンナ原発、地震で外部電源喪失
第16章 原子力で日向ぼっこ
「核と人類は共存できない」・/原発の贈り物・/「未来への責任から目をそらしていなかったか」・/「キロトンからミリシーベルトへ」・/「ヒロシマからフクシマへ」・/原子の陽のあたる破局への道
第17章 風下に生きる
全地球汚染・/RIUの北半球拡散動画・/北米西海岸に放射性硫黄・/カナダにレインアウト・/4月に日米両国政府が隠蔽のため秘密協定・/米軍が「コンスタント・フェニックス」で放射能放出を徹底モニター・/始まった「再放出サイクル」・/「被曝の風」に立ち向かう時
第18章 ノミとドジョウ
「菅蹴り」の後で・/菅直人へのオマージュ・/NHKが「ドジョウ救い」?
第19章 言葉と原発
詩の礫・/言葉と言葉をつなぐ・/「原発、いらない」・/ネットに放つ言葉・/飯舘村発・/運命の三月十五日・/原発というバベルの塔・/壁に書かれた言葉・/「絆」は「糸」と「半」からなっています・/人を笑わせる言葉・/「私はお墓にひなんします」
エピローグ 核の冬 来りなば
「花の海岸」からの旅立ち・/アイリッシュ海のほとり・/ドイツ反原発運動のメッカ、ゴアレーベンへ・/ポーランドのオルシュチンで起きたこと・/ソフィーの選択・/「核戦争防止国際医師会議」の避難拡大勧告・/神をも畏れぬヨルダン原発輸出・/最後まで強気だった「アトミック・アンヌ」・/スウェーデンから・/「緑の風が歌う歌」・/ウィーンのカフェ 希望のデッサン
あとがき
Posted by 大沼安史 at 01:59 午後 | Permalink