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2011-11-19

〔フクシマ・小出裕章さん〕 ◇ 死の灰基準超米 「東電の社員食堂や国会の議員食堂に回して欲しいぐらい」 ◇ 瓦礫再利用100ベクレル基準 「もう何十万トンも瓦礫があるわけですから。もう膨大な放射性物質を野放しにしてしまう事態に追い込まれてしまっている」 ◇ 西日本・北海道への死の灰拡散問題 「空には垣根も壁もない。西日本も汚染してしまったことを事実として受け止めなければならない」

 17日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」で。

 非公式まとめ → http://hiroakikoide.wordpress.com/ 
 文字起こし → http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775984.html

 ◇ 死の灰基準超米について

 千葉「んー。でも県知事が、安全宣言という形で出してしまったことについては、先生はどう思われますか」

 小出「えー…、まあ県知事としてはもちろん安全宣言をしたいでしょうし、え…このまま行ったら福島県の一次産業、本当に崩壊してしまう危機に瀕してるわけですから。え……なんとか安全だと言いたいというお気持ちは分かりますけれども。え、残念ながら…簡単には行かないだろうと思います。」

 近藤「先生あの、今回この大波地区ですか、この、お米を出荷停止にすると、いうふうにまあ政府が方針を決めたようなんですけれども」

 小出「はい」

 近藤「こういうちょっとモグラたたきというと言葉悪いんですけれども、今度見つかったらそこを出荷停止にすると。」

 小出「はい」

 近藤「こういうことをまあ、あの、続けていくと、いうほかないんでしょうか」

 小出「多分、まあそうでしょうけれども。私は出荷停止というよりですね、えー、むしろ東京電力の社員食堂に回せばいいんだと思いますし。えー近隣のものはもちろんそうして欲しいし。国会議員の議員食堂とかに回して欲しいぐらいに思います。せっかく農家の方が作ってくれてるお米ですので、えー出荷停止、そして廃棄というような方策には、私はしてほしくない、ありません

 ◇ 放射性瓦礫「再利用基準」(キロあたり100ベクレル以下なら再利用可)について

 千葉「……それからこちらも、大きなニュースなんですが。環境省が昨日、被災地の廃棄物の再利用に関する指針案というのを提示しまして」

 小出「はい」

 千葉「え、瓦礫の放射性セシウムが、1キログラムあたり100ベクレル以下なら安全に再利用出来るというふうにしていまして。100ベクレル以下なら勝手に使って良いということなんですが。小出先生はこれはどう思われますか」

 小出「(苦笑)。難しいですね……。今まあ膨大に、その……、すでに瓦礫があるわけですし、そのすべてを完璧に処分しようと思うと、膨大な作業が必要になるし。え、多分できないというそういうことなん、になるだろうと思います。ですからどこかで線を引くしかないと思いますし。1キログラム当たり100という数値であれば、私はかなり低い方の値だと思います。えー……今のような非常事態であれば、その程度のものは我慢をせざるをえない、というのは現実なんだろうと思いますが。えー……こんな事態を引き起こした国の責任をまずは明らかにして、え…謝罪から始めるべきだと思います

 千葉「ん……。これ、あの単純に考えて100ベクレル以下なら制限なしということであるならば、その、瓦礫を100キロ集めれば1万ベクレルになるんですよね」

 小出そうですね。まあ、100キロどころじゃなくて(苦笑)もう何十万トンも瓦礫があるわけですから。もう膨大な放射性物質を、まあ野放し、野放しにしてしまうという、そういう事態に追い込まれてしまっているのですね。大変残念だし、何とかできないかと私も思いますけれども。余りにももう被害というか汚染がひどすぎて、えー……どこまで私たちが我慢を出来るのかというそういう事だと思います。」

 ◇ 西日本・北海道への汚染拡散問題について

千葉「……えーそれからもう1つ。名古屋大学などの研究グループが大気中の汚染物質の広がりを計算しまして。福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質が、西日本や北海道に広がっているとの解析結果を発表してます」

小出「はい」

千葉「で、文部科学省は、長野と群馬の県境ぐらいで汚染の広がりはとどまったとの見解を示していて、それより西はわずかだが沈着している可能性があるとしてたんですが。えーこのー、名古屋大学などの研究グループの結果によりますと、土1キログラムあたり250ベクレル以下ぐらいのとこが、え、割と広い範囲にあるんですが。これはどう思われますか」

小出「ま、当たり前のこと……ですね。え…福島県内で言えば何十万ベクレルというような汚染があるわけですし。群馬から長野の県境のあたりで、まあかなり、あの、汚染の程度が低くなっていますけれども。えー1平方メートルあたり、100あるいは200というようなものはもちろん当然と思わなければいけない程度には、西日本も汚れています」

千葉「当然、というぐらいなんですか」

小出「(苦笑)要するに空には、う……垣根もなければ壁もないわけですから。一度環境に出してしまえば、まぁ、言ってみればもう全世界に広がってるわけ、ですし。西日本に来ないなんていう、むしろそちらの、そんな道理はない、のです。え……レベルは低いけれども、やはり西日本も汚染を受けてしまったということは、当然の事実として受け止めなければいけません。」

千葉「ぁー……。その度合なんですけど」

小出「はい」

千葉「先ほど申し上げました、土1キログラムあたり250ベクレル以下ぐらいのところが割と広い範囲なんですけども。」

小出「はい」

千葉「先ほど瓦礫では100ベクレル以下なら、あの、勝手に使って良いというような判断を環境省がしてるということなんですが」

小出「そうですね」

千葉「この、数値は、どうなんでしょう。除染とか早急にしなくちゃいけないという感じなんですかねえ」

小出「え……1キログラムあたり100ベクレル以下……以上を、全てなんかしなければいけないということにしてしまうと、多分もう西日本も含めてそこらじゅうのものを、えー何とかしなければいけないという、そういう事態になってしまうと思います。」

千葉「ああぁ……。とするともう、実質上もう対応できないということなわけですか?」

小出そうです。今度の事故は余りにもひどすぎる、ということだと思います

近藤「先生、それから、前、文部科学省がですね、測定範囲、あの発表したときに、まあこれはあの、岐阜県ぐらいまでのデータだったんですけれども。」

小出「はい」

近藤「なんか西日本に住んでるものとしては、こういうデータがもしあったんなら発表もっと早くして……できなかったのかと思うんですけれども。そのあたりはどう見られてますか?」

小出「はい。もちろんあの早くすべきだったと思いますし。え……どうして小出しにするのかなあという、ことは私自身もあの、不信感を持って、見て、きました。まあ、まだ西日本に関して、文部科学省のデータは出されていないわけですし。えー出来れば全国、あるいはまあ、世界に対して、もうどの国にどのくらいの汚染を落としたというようなことは、文部科学省としても言うべきだと私は思います

Posted by 大沼安史 at 10:42 午前 |

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