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2011-11-19

〔フクシマ・復習・解説〕 「欠陥MOX燃料」問題 

 今年(2009年)5月、仏国でMOX燃料(プルトニウム入り核燃料モックス。以下MOX)に加工された日本生まれのプルトニウムが、浜岡、伊方、玄海の3原発に搬入され、わが国初のプルサーマル開始は目前に迫っていました。

 10年前、関西電力MOX製造元の英国MOX燃料工場における不正を発端に、プルサーマル計画は頓挫していました。99年-00年に東電福島第一・柏崎刈羽原発に搬入された海外製造のMOXは、装荷されることなく今なおサイト内に保管され、関電高浜原発(福井県)では、搬入済みの不正MOXが送り返される事態も生じています。

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 プルサーマルをめぐる再度の動きについて全国的にはほとんど報道されていないので、唐突に聞こえる方も多いと思いますが、ひとつは関電が委託したMOXに不良品が出ていたことです。浜岡も伊方も玄海も、今はすべて同じ仏メロックス社製です。現在国内外とも同社以外にMOX製造工場はありません。

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 現在の原子力政策大綱では、六ヶ所再処理工場の寿命の来る2050年までには第2再処理工場を造り、使用済MOXを処理するとしていますが、その前提となる条件がもんじゅ事故と六ヶ所再処理工場のガラス固化工程の失敗により吹き飛んでしまっているのです。

 なぜなら第2再処理工場とは、プルトニウムを燃料(これもMOX)とするもんじゅタイプの増殖炉が実用化され、その使用済燃料の再処理が必要となってはじめて意味のある工場であり、プルサーマルの使用済MOXだけを再処理するなどということは経営的にもあり得ないのです。

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 2点目の「関電の不良品」の件については、7日に保安院ヒアリングが実現しました。出てきたのは、今度はたったの2人です。

 佐賀県議会紛糾の原因は直接的にはこちらです。
 保安院が行う国の検査のほかに、各電力会社は自主検査と称して10種類ほどの検査を追加しています。関電はその自主検査で条件をクリアできないMOXペレットが4分の1も発生。これに対するデータをメロックス社が提供しなかったことから使用を中止。予定の製造本数を減らしたというものです。

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 不良品MOX問題は2番手の愛媛にも飛び火し、県、県議会、保安院と市民の間で仏製MOXの品質・安全性をめぐり真相究明の攻防が始まりました。

 佐賀・愛媛は連携し、全国的な協力体制や国会議員の調査権、海外の市民運動など強力なサポートも得て、市民は休むことなく抗議・要請を繰り返しています。

 緻密な交渉の中からさらに重大な事実も浮かび上がってきました。規制庁の輸入MOX安全審査には、法的根拠を持った具体的判断基準がないということです。

 自主検査と国の検査を区別して、安全性はあくまでも国の検査で保証されていると主張してきた県や電力の根拠はあえなく費え去りました。……

 ◎ 大沼 フクイチ3号機は2010年にプルサーマル発電を開始していたMOX燃料炉だった。そこで起きた核爆発!
 フクイチ3は世界最初のMOX爆発事故だったわけである……

Posted by 大沼安史 at 10:15 午前 |

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