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2011-10-13

〔フクシマ・資料〕 「放射線による被曝影響――原爆の放射性降下物による内部被曝」 「放影研と原医研の被爆者の疫学を比較する — 福島国際専門家シンポジウムに関連して— 」 沢田昭二(名古屋大学名誉教授) 12日の「市民科学者国際会議」での講演資料

 市民放射能測定所がPDF文書で公開 → http://www.crms-jpn.com/art/140.html007007.html

 ◇ 「放射線による被曝影響 ―― 原爆の放射性降下物による内部被曝」

 福島原発事故による放射線被曝は,広島・長崎原爆の原子雲から降下した放射性降下物による被曝と共通性がある。しかし,米国政府の核政策の中で原爆の放射性降下物による影響は隠蔽され,日本政府と多くの放射線影響の研究者も,放射性降下物による被曝を無視できるとしてきた。

 これに対し,原爆被爆者は2003 年から,国に対して全国的な集団訴訟に取り組み,隠蔽されてきた放射線被曝の影響の解明を科学者に求めた。そこで私は急性症状発症率にもとづいて放射性降下物による被曝線量を推定した。その結果にもとづいて原爆症認定集団訴訟において証言し,地裁・高裁合わせて27 の勝利判決にも反映された。しかし,こうした研究結果を欧文の専門誌に投稿しても,従来の知見と大きく違うなどという科学的でない理由で掲載拒否が続いている。

 2009 年5 月にギリシャのレスボス島で欧州放射線リスク委員会とエーゲ海大学環境学部が共催した放射線リスク国際会議に私は招待されて報告し,世界各国の著名な専門研究者に評価された。この会議では,内部被曝の科学的な研究を怠ってきた国際放射線防護委員会(ICRP)の問題点を指摘する「レスボス宣言」を発表した。集団訴訟をきっかけにして被曝実態から学んだ放射性降下物による被曝影響について内部被曝を
中心に報告し,原発事故による被曝影響への対処の参考に供したい。……

Posted by 大沼安史 at 09:51 午前 |

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