〔フクシマ・NEWS〕 「悪魔と手を結び」原発を故郷に、木川田・東電元社長
10月21日(ブルームバーグ): 福島県伊達市梁川町。宮城県との県境に近い山舟生小学校では8月末、2学期の始まりを控えて校庭を約1.5メートル掘り起こす除染作業が急ピッチで進められていた。東京電力・福島第一原子力発電所から60キロメートル離れたこの場所でも、毎時0.6マイクロシーベルトの放射線量が計測された。
約100年前にこの山あいの小学校に入学した駆けっこの得意な少年は、約半世紀後には東京電力の社長に就任し、同社最初の原発を福島県に建設することを決めた。東電の「中興の祖」として知られる故木川田一隆氏だ。
……「ドキュメント東京電力」を書いたジャーナリストの田原総一朗氏も木川田氏が当初は原発反対の立場だったと指摘する一人だ。田原氏はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「初めの頃、木川田氏は原子力を悪魔だと言った。悪魔と手を結ぶんだと言った」と語る。……
Posted by 大沼安史 at 09:17 午前 | Permalink