〔フクシマ・小出裕章さん〕 「除染なんて基本的には、できない」 「犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっているのですね。それをマスコミが見逃して、きちっと伝えない……」
10月18日(火)、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」:「原発のウソ、そしてホントの話 パートⅡ」(後編)
非公式まとめ → http://hiroakikoide.wordpress.com/
文字起こし → http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65770166.html
小出「ですから。除染というようなことが今しきりにマスコミで言われていて、それはどういう脈絡で言われているかというと。除染をすればその土地が綺麗になって人々がそこに戻れるというような意味合いで、除染除染という言葉が叫ばれている……」
吉田「幻想をやたらかきたてるだけですよね」
小出「そうです。でも除染なんて基本的には、できない、です。え……田畑の除染をする、つまり表土を剥がすようなことをしたら田畑死んでしまいます。表土が命なわけ、ですし。え……山林の除染なんてものも基本的にはもうできない……のです。ですから出来るのは要するに放射能そのものが、自分の寿命で減ってくれるのを待つという、それぐらいしかないのであって。え……今、大地を汚してる放射能の主犯は、セシウム。それも134番と137番ですが。134番が、は……2年経つと半分に減ってくれるという、そういう性質を持っていますので。ひたすら2年頑張ろうと。そうすると134のほうが半分まで減ってくれる。いまあの50パーセント50パーセントぐらいなんですよ。そのりょ……両方が。で134の方は2年経てば50パーセントの半分、つまり25パーセントまで減るわけですから。137は減らない。ですからそうすると50パーセント+25パーセントで、現在の75パーセントぐらいまではもう自動的に減ってくれる、のですね。その上になんとか除染ということをやって60パーセントまで減らしたいという。まあ要するにせいぜいその程度のことを言っている、のです。ただし、今現在日本の国というのは自分が決めた法律の一切を反古にして……」
吉田「これは改められないんですか」
小出「はい。改めたいと思います。で、1年間に20ミリシーベルトまで人は住んでもいいと言って」
吉田「とんでもないですね」
小出「はい。緊急時避難準備区域のところにも人々を帰してしまった、わけですね」
吉田「いやあ……ほんと恐ろしいですねえ」
小出「それが仮に2年後に60パーセントになったとしても1年間12ミリシーベルトなわけですから。そんなことを一体誰がどういう権限で許すのかと私は思い……」
吉田「本当ですねえ」
小出「はい」
吉田「だから結局、その言った事実ってのも消えないし」
小出「そうです」
吉田「犯罪をまた上乗せしている感じですよね」
小出「そうです」
吉田「ああ……」
小出「ですから犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっているのですね。それをマスコミが見逃して、きちっと伝えない……」
……
Posted by 大沼安史 at 09:11 午前 | Permalink
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 〔フクシマ・小出裕章さん〕 「除染なんて基本的には、できない」 「犯罪者が犯罪の上乗せをまたやっているのですね。それをマスコミが見逃して、きちっと伝えない……」: