〔フクシマ・NEWS〕 志位・みずほ 対談
毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110825ddm013010028000c.html
志位 1953年、アイゼンハワー米大統領が国連演説で「アトムズ・フォー・ピース」、原子力の平和利用を呼びかけました。これに応えて55年に日米原子力協定が結ばれ、原子力基本法がつくられていく。当時、安全性が保証されていない、ときっぱり反対したのは共産党でした。以来、商業用原発の建設にノーと言い続けてきた。
福島 しかし、共産党は核の平和利用について認めてきたんですよね。社民党は、核と人類は共存できない、いかなる国の、いかなる核にも反対、です。核の平和利用はありえない、と訴え、行動してきました。
--お互いのプログラムを見れば、共産党は<5~10年以内に原発ゼロ>、社民党は<2020年までに原発ゼロ>。ほとんど同じ。フクシマの事態は現在進行形。菅さんはともかく「脱原発」へとかじを切り、浜岡原発を止めました。評価は?
志位 浜岡を止めたことは評価しますが、結局、依存度を減らす、なんです、民主党の方針は。記者会見で菅さんは原発がなくてもやっていける社会にしたい、と言った。変化だと思いました。でも、すぐ個人の意見だと後退したでしょ。原発輸出も続けるという。いま出ているポスト菅の顔ぶれに原発をなくす立場はだれもいない。
福島 菅さんには国会で質問もし、官邸に何度も足を運び、電話もがんがんした。浜岡を止めろ、玄海原発の再稼働をすんなり認めるな、原子力安全・保安院を経済産業省から分離せよ、と。あなたが歴史に名を残すとしたら、脱原発と自然エネルギー促進しかない、とも。脱原発依存社会と言った菅さんの言葉を私たちは生かしていかなければなりません。
Posted by 大沼安史 at 09:09 午前 | Permalink