〔フクシマ・NEWS〕 英紙ガーディアンが日本のドジョウ宰相、「ヨシヒコ」を「人物紹介」
http://www.guardian.co.uk/world/2011/aug/30/pass-notes-yoshihiko-noda
英紙ガーディアンは、日本の新しい首相になる野田佳彦について、以下のような「人物紹介」記事を掲載した。→ http://www.guardian.co.uk/world/2011/aug/30/pass-notes-yoshihiko-noda
年齢 54歳
容貌 金魚のようではない。緋色の衣もまとっていない。
何だって? 自分でそう言っているんだよ。自分の所属する党のスピーチでね、ヨシヒコはこう言ったんだ。「私は緋色の衣をまとった金魚には決してならない。泥水をはいまわる泥鰌のようになる。国民のために、政治を前進させるために一生懸命働く」って。
その「ドジョウ」って何? 鰻のようにね、底で餌あさっている魚さ。その泥鰌にように政治を前に動かすって言ったのさ。有名な詩に事寄せて、自分のことを言ったんだ。
緋の衣をまとった金魚のことも、あてつけで言っわけだ? そうなるね。
そういうスピーチしたその人って、なんだか政治家のように思えるんだけど? その通り。それも、大物って言った方がいいかな。民主党の代表に選ばれたんだ。だから今や、日本の新しい首相なんだ。それもなんと6人目の――この5年間でのことなんだけどね。これってほとんど間違いないことだけど、彼って6人の中でもいちばん地味な奴だな。
地味な政治家? ほんとう? ほとんど気味悪いくらいほんとだ。緋の衣をまとわない泥魚になると約束したけど、自分のことを「平凡な男」とも言ったんだ。そして党のメンバーに向かって、こうも言ったんだよ。「私が首相になって、内閣支持率が跳ねあがるなんて期待しないでくれ」
だったらどうして、そんな男を指導者にしたの? たぶん、自我(エゴ)というのがほとんどないことが、コンセンサスづくりにはうってつけだと思われたんだ。
でも、どうしてコンセンサスをつくる人間がいなくちゃならないの? それはね、民主党も日本の国会もバラバラだから、もしも日本が増大する経済問題と震災・津波後遺症と取り組もうとすれば、どうしてもみんな一緒になって働かなくちゃならないからだよ。
それじゃあ、そのヨシヒコの地味な政策って何なの? なるべく目立たなくしながら、それでも最善をつくしますから、結果を祈ってください、とでもいうの? それがそんな控えめの政策じゃないんだ。以前からこう言っているんだよ。増税に賛成だ、とね。しかも消費税を倍増するって言うんだから。社会保障費をまかない、政府の借金返すためだというんだよ。泥鰌って、そんなことをしようっていうんだ。
だったらみんなに言わなくちゃ! 「このおとなしそうな泥鰌、とんでもない泥を巻き上げようとしているよ!」
でも、これ言っちゃ、おしまいだね。 「あ~あ、金魚に投票していればよかった!」
Posted by 大沼安史 at 09:27 午前 | Permalink