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2011-08-14

〔フクシマ・For the Record・証言〕 東京大地震研究所教授・纐纈(こうけつ)一起さん 「その後、考慮した揺れの審査は行われましたが、2年近くたっても津波の審査は始まりませんでした」

 毎日新聞インタビュー ⇒ http://mainichi.jp/select/opinion/approach/news/20110813ddm004070003000c.html

 原発の耐震安全性を検討する国の作業部会の主査と委員を7月末に辞任した。

 ・54基の原発が造られた当時の審査は、記録を見ると正直、いいかげんだったと感じます。原発の耐震安全審査は、原子力安全・保安院の権限で行われ、必要に応じて招集される作業部会の意見は「審査の参考」という位置付けです。作業部会ではこの位置付けの中で全力を尽くしました。例えば、福島原発の地震・津波対策について、09年6月に「(869年の)貞観地震を考慮すべきではないか」との当時としては非常に先進的な指摘が委員からありました。東電はいろいろと言い訳をして「考慮する」と答えませんでしたが、保安院には貞観地震を審査で考慮することを認めさせました。その後、考慮した揺れの審査は行われましたが、2年近くたっても津波の審査は始まりませんでした。このように作業部会の意見を放置したことは保安院の責任です。

 ・私が主査を務めた間、保安院の担当者は公正だったと思います。しかし、「院内には非常に保守的な(原発)推進派がいて大変だ」と愚痴を聞いたことがあります。

 ・(事故を受け、改めてこの国に原発は必要と考えますか)基本的にはやめていくべきだと思います。世界最悪の地震国ですから。大震災の最大の教訓は、どんなに一生懸命に科学的に耐震性を評価しても、それを上回るような現象が起こる国だと分かったことです。それを考えれば、これから起こるすべての現象に備えられるような原発は造れないと思います。

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Posted by 大沼安史 at 08:35 午前 |

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