〔フクシマ・NEWS〕 東電 津波の高さを下方修正、「最大13.1メートル」だって!?……福島第2原発との「違い」 理屈付けにも腐心
毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110709ddm008040026000c.html
東電は6日、「第1原発では、津波のピークの到達時間が集中したため高さが最大13・1メートルに上り、第2原発より浸水被害が拡大したと分析した」。
大沼 「14~15メートル」が、こんどは「最大13.1メートル」に。
近くにある「福島第2原発」と違って「津波のピークの到達時間が集中した」ため高さが13.1メートルにもなった、という。
なぜ、津波の高さを下げ、「ダイニ」との違いを強調する「新説」を打ち出したか?
それはひとつに、下記の本ブログ記事(⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/07/post-4728.html )に紹介した、ウォールストリート・ジャーナル紙の調査報道で、「ダイイチ」の各号機(6号機を除く)の「設計配置」が旧式で、浸水に弱いものだった(「ダイニ」はより強いものだった)ことを隠蔽するためだろう。
また、津波の高さ(波高)は5メートル台(これはダイニも同じ)だとする有力な批判が出ていることも、「新説」の背景にある。
津波の高さの問題は、想定外のツナミ原因説で逃げ切りを図ろうとする東電にとって、最後の頼みの綱だから、「新説」発表などという、なりふり構わなぬ挙に出ているわけだ。
Posted by 大沼安史 at 09:42 午前 | Permalink