〔フクシマ・NEWS〕 NRCタスクフォース 「地震・洪水対策」「使用済み核燃料プール」対策強化を勧告する報告書まとめる
「フクシマ」を受けて米国内原発の事故防止対策の強化策を検討していたNRC(原子力規制員会)のタスク・フォースは、電力会社に「地震と洪水の危険」に対する再評価を命じ、必要と判断された場合、「新たに判明した危険から守る」新たな構造・システムを改めるよう命じることを求める報告書をまとめた。
タスク・フォースはまた、「使用済み核燃料プール」について、ポータブル・ポンプや給水トラックなどを含む、プールへの放水設備の設置を電力会社に命令するよう勧告している。
ウォールストリート・ジャーナル紙が発表を前に、報告書(90頁)を閲覧して報じた。
⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304584404576442551499164400.html
A task force made up of experts at the Nuclear Regulatory Commission recommends that the NRC order nuclear-plant operators to reevaluate the "seismic and flooding hazards" at their sites against current federal regulations and if necessary update their structures and systems "to protect against the updated hazards."
The document also suggests that the NRC order plant owners to have equipment capable of spraying water into spent fuel pools, including an easily accessible connection to supply the water, such as a portable pump or water truck.
(大沼) 日本と比べ地震が少ない米国でも「フクシマ」から教訓を学び、「地震・洪水」対策を強化しようとしている。
日本政府、原子力安全・保安院は「2段階の安全評価」などという「骨抜きストレスレス・カンニングテスト」を実施する前に、今回の「フクシマ」が突きつけた「新たな危険(the updated hazards)」を、事故原因究明作業のなかで確定し、その「新たな危険」を回避する安全基準を設けた上で、個々の原発について原発運転再開の是非を判断すべきだろう。
それができないなら、保安院はいらない。原子炉に飛び込んで消えてしまってくれ!
いっそ、NRCのタスクフォースに日本国内の原発を評価してもらったほうが、まだ、まともな結果が出るだろう。
Posted by 大沼安史 at 10:45 午前 | Permalink