〔フクシマ・ノート〕 経産省の「やらせ原子力院政」 廃棄処分の時
経産省の「死の灰族」官僚にそそのかされ、玄海原発の「再稼働」を「やらせられた」海江田経産相が29日の衆院経済産業委員会で、自らの進退を問われ、涙を流し顔を手で覆う場面があった。
「もうしばらくこらえてください。お願いします。頼みます」などと声を詰まらせ答弁した。
⇒ http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110730k0000m010111000c.html
海江田大臣は今月7日、九州電力玄海原発の再稼働を巡る混乱で「いずれ時期がきたら責任を取る」と述べている。
同じ29日、中部電力「浜岡原発」と四国電力の「伊方原発」のプルサーマル化計画にからみ、保安院の「やらせ質問」が発覚した。
海江田大臣は第三者機関で調査することを約束した。
⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011073002000056.html
「やらせ」の当事者である保安院はどうしたかか?
寺坂信昭「院長」は29日夜の緊急記者会見で、「事実なら国民の皆さまに大変申し訳ないと思う」と開き直った。
⇒ http://mainichi.jp/select/today/news/20110730k0000m040113000c.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011073002000037.html
毎日新聞は寺坂院長が夜の緊急会見の開いたいきさつを、こう書いている。
保安院は当初、海江田経産相が第三者委員会設置を説明したのを踏まえ、「それ以上の話はない」として、寺坂院長の会見を拒んだ。しかし、中部電力が「やらせ」を要請した保安院職員を特定しているため、報道陣から寺坂院長の説明を求める要望が相次いだ。一転して会見した理由を、寺坂院長は「批判を受け、改めて検討した」と釈明した……。
いまや海江田大臣の任務は定まった。保安院の解体・独立と、保安院に「やらせ」を「やらせてきた」経産省のエネ庁、および原発を推進して来た経産省幹部の「公職追放」を断行する。
海江田大臣の政治生命は、これによって維持されることだろう。
「やらせ」も「原発事故」も、元をたどれば、大臣とか国会議員をパシリにも盾にも使い、「安全地帯」の「奥の院」から世論を操作し、原発利権をむさぼって来た経産省の「原子力院政」に起因する。
とりあえず、保安院を廃棄処分にする。
次に、経産省のエネ庁などに巣食う「原子力院政」の「死の灰官僚」を公職から追放する。
海江田大臣は涙ぐんでる暇があったら、早急に経済産業民主化「工程表」の策定に着手すべきである。
グズグズしていないで、経産省の若手改革派官僚を登用し、「死の灰のムジナども」の退治に向かえ!
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「浜岡プルサーマルやらせ質問」については、以下の毎日の記事を参照。
⇒ http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20110730ddm003040071000c.html
Posted by 大沼安史 at 09:56 午前 | Permalink