〔フクシマ・NEWS〕 フランスの「クリラッド」が帰国会見 日本政府「重大な責任回避」 賠償額がかさむのを恐れ住民避難を放棄 新たな放射性物質の大量放出に備えヨード剤配給計画も立てず
ルモンドによると、福島及び周辺地域で放射線の測定にあたったフランスのNGO、クリラッド(CRIIRAD、独立放射線調査情報委員会)は6月29日、リヨンで帰国報告の記者会見を行い、「フクシマ核惨事」をめぐる日本政府の「重大な責任回避」を厳しく非難した。
La Criirad (Commission de recherche et d'information indépendantes sur la radioactivité) a dénoncé, mercredi, à Lyon, au retour d'une mission sur place "les carences graves" des autorités japonaises dans la gestion de la catastrophe nucléaire de Fukushima le 11 mars.
クリラッドのチームを率いて測定活動にあたった、核物理学の専門家であるブルーノ・シャレイロン測定室長は「チェルノブイリから25年も経ったのに、(日本政府は)なんて嘆かわしい対応をしていることか?」と語った。
シャレイロン室長によると、「住民避難は十分(安全)な地域まで行なわれていない」ばかりか「被曝の3時間前に摂取しなければならない」(事故当時)ヨード剤を速やかに配給せず、今後の放射性物質の新たな放出に備えた配給計画さえ立てられておらず、結局のところ、住民に汚染された食品を食べさせている。
「半径20キロ圏外でも、容認できない癌のリスクを引き起こす被曝が続いている。通常の20倍も癌になるリスクに耐え続けている」
「あれほど工業化した国の政府当局が手を上げている」
――状態。
シャレイロン室長は「避難させるか除染すべきだ」と日本政府に早急な対応を迫った。
「クリラッド」のロラン・デスボルデ所長も会見で、日本政府が「事故に放射線の基準を引き上げていることに」懸念を表明。「日本政府はチェルノブイリよりも経済的な理由で」「賠償金額が跳ね上がるため」「汚染がひどい地域に住む人々」を避難させずにいる、と指摘した。
Roland Desbordes, président de l'organisation, s'inquiète lui "qu'on relève les taux" des radiations admissibles après chaque accident : "Pour des raisons économiques, on fait au Japon ce qu'on a fait à Tchernobyl, on n'évacue pas" des populations "qui vivent dans des zones très contaminées" car leur indemnisation coûterait trop cher.
大沼 賠償金がかさむから、住民を避難させず放置している……日本政治の責任放棄に、こんごますます、国際的な批判が集まりそうだ。
クリラッドは国際的に信頼されている団体。
そして、ルモンドの影響力は非常に大きい。
Posted by 大沼安史 at 08:08 午後 | Permalink
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