〔フクシマ・NEWS〕 東電最高幹部、山下教授ら張本人32名を刑事告発 田中龍作ジャーナル
広瀬隆さん、明石昇二郎さん 15日に会見して公表
⇒ http://tanakaryusaku.jp/2011/07/0002656
http://tanakaryusaku.jp/2011/07/0002663
田中氏によると、告発状による罪状は次のようなものだ――
●東電(勝俣会長ら)は、いったん原発事故が起きれば多数の一般住民を被曝の危険に晒すことを知りながら、そうした事態を避けるための措置を怠った。さらには「原発安全神話」をふり撒き、危険性を指摘する学者、ジャーナリスト、市民に攻撃を仕掛けた。
●原子力安全保安院(寺坂院長)は、同院所管のワーキンググループ委員から原発を襲う津波の危険性を指摘されていながら、その対策を東電に講じさせなかった。
●原子力安全委員会(斑目委員長ら)は、事故防止のために万全な措置を講じるよう東電や安全保安院に指示しなければならないにも関わらず、この任務を放棄した。
「浜岡原発運転差し止め裁判」の際、斑目委員長は「再循環系が複数同時に破断し、同時に緊急炉心冷却系が破断することも考えるべきではないか?」と問われ、「地震が起こった時に破断することまで考える必要はない」と答えている。(裁判で問われていたことが福島第一原発で実際に起きてしまった。これが任務放棄として告発されているのである)
●福島県放射線健康リスクアドバイザーの山下教授は、放射線専門家として子供らの安全を図る義務があり、速やかに子供らを避難させなければならないにもかかわらず、ずっと放置していた。一般市民、児童、生徒、学生らの避難と放射性物質による被曝からの防御対策をサボタージュした。
フリー記者の上杉隆氏が「(危険性を)知っていながらウソを報道し続けてきたマスコミをどうして(被告発人に)入れなかったのか?」と突っ込んだ。
「それが心残りです」、広瀬氏は天を仰ぎ軽く溜息をついた。確かにマスコミ(記者クラブ)は東電や原子力安全保安院と同じくらい罪深い
★ ドイツ気象局「フクシマ放射能雲拡散予報( 日本時間は9時間プラス)
⇒ http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif
★ 「フクイチ」風向きマップ
⇒ http://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/weather/gpv/wind/
Posted by 大沼安史 at 09:14 午後 | Permalink