〔フクシマ・レクチャー〕 「なぜドイツは原発を止められたのか」 ミランダ・シュラーズ・ベルリン自由大学教授
朝日新聞 ⇒ http://www.asahi.com/eco/forum2011/forumcolumn/TKY201107040118.html
原発の是非を諮問する倫理委員会には、元環境相やドイツ研究振興協会の会長、カトリック司祭、財界人、消費者団体など17人の委員がいたが、原子力の研究者は1人もいなかった。どのようなエネルギー政策を求めるかは、社会、消費者が決めるべきとの考えからだ。
原発容認派と反対派が半々くらいだったが、いつかは原発を廃止した方がいいという点で一致した。問題が起きた時のリスクが、ほかのどのエネルギーよりも大きく、国境を超えて世界に影響を与え、放射性廃棄物という問題も次世代に残してしまうからだ。原子力は倫理的ではないエネルギーだ、と委員会は判断した。
大沼 高校時代、日本に留学していた彼女はミシガン大学卒のアメリカ人環境学者で、現在、ドイツで研究活動中。この「倫理委員会」のメンバーの一人。
ドイツの新聞を見ていたら、メルケル政権はなんと、発表の前日、彼女たちに参加を打診して、一気に倫理委員会をスタートさせた、と出ていた。
メルケルさんのその「政治家力」よ!
Posted by 大沼安史 at 09:56 午前 | Permalink