〔フクシマ・NEWS〕 原発重大危機の最中、女性と飲酒して宿直勤務についていた高橋千秋副大臣が米政府に、「脱原発に直ちに動かない」と言明 菅首相は「計画的・段階的に依存度を下げる」と言ったのに……
「フクシマ」で重大な危機が進行していた3月13日夜、外務省での宿直勤務を控えながら同省関連団体の女性職員と都内の飲食店で飲酒していた高橋千秋外務副大臣が訪米、20日、ワシントンの国務省でナイズ国務副長官と会談していた……。
「女性職員にセクハラ行為をしたとする週刊誌の報道は否定し」「「オフだったとは言え、公務前に飲酒したのは事実で、猛省している」とのコメントを出した高橋千秋副大臣のことだから謹慎しているものとばかり思っていたら、ワシントンへ出かけていた。
おそらくは、管直人首相の「脱原発宣言」を説明しに。
マイニチ・デイリー・ニューズに掲載されたワシントン発の共同通信・英文電によると、高橋千秋副大臣はナイズ副長官と会談後、記者団に対して、こう明らかにしたという。⇒ http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/news/20110721p2g00m0dm002000c.html
フクシマ・ダイイチ事故を受け、基本的なエネルギー政策をすることに何の問題はないが、日本はいま直ちに、核エネルギーに依存しない社会に動いていくわけではない。
Takahashi told Nides that there is no question for Japan to review its basic energy policy following the accident at the Fukushima Daiichi nuclear power plant, but that the country will not move to a society without dependence on nuclear energy right away.
「いま直ちには動かない」とナイズ国務副長官に告げた?!
これは菅首相が記者会見で言明したことと、違うのではないか?
首相はこう言ったのだ。「私としてはこれからの日本の原子力政策として、原発に依存しない社会を目指すべきと考えるに至りました。つまり計画的、段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもきちんとやっていける社会を実現していく。これがこれから我が国が目指すべき方向だと、このように考えるに至りました」
原発依存度をこれから計画的、段階的に下げる――菅直人首相はこう言ったのだ。
つまり、いま直ちに、核エネルギーへの依存度と計画的、段階的に下げてゆく、と言ったのだ。
それを、「日本はいま直ちに動かない」と言った高橋千秋副大臣!
これでナイズ副長官を口説けるとでも思って言ったのかも知れないが、言うなら言うで、「日本は直ちに……ならない(become)(が、計画的、段階的に原発に依存しない社会に変えてゆく)」と正しく伝えるべきではなかったか!
日本が前日(3月12日)、1号機が爆発し、翌14日には3号機も爆発するという死活的なピンチにあるときに、宿直につくまでは「オフ」(?)だから、女性と酒を飲んでいたって問題ないと開き直った高橋副大臣!
この程度の男が日本の外交の前面に立っている、この国の悲しさよ!
Posted by 大沼安史 at 11:01 午前 | Permalink
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