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2011-07-02

〔フクシマ・For the Record・言葉〕 小出裕章さん 「原子力に携わって来たひとりとして事故を防げなかった責任は私にもある。みなさんに対して、ほんとに申し訳なくありませんでした。ごめんなさい」

 毎日放送のドニュメント「その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今」 「非公式まとめ」(4分割の4で)⇒ http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/28/mbs-jun-26/?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

 4月25日、東京都内での講演会で、小出さんは講演の冒頭、こう言って頭を下げた。

 「原子力発電所というのは、今から聞いていただこうと思いますが、とてつもなく巨大な危険を抱えたものです。それを、電気を使う都会は引き受けることができずに、過疎地に押し付けて長い送電線で都会に電気を送るということをやっているものです。それに気がついたのは私が40年前のことでしたが、こんな事故が起きる前にと思って来たのですけれども、とうとう事故が起きてしまいました。今、福島の人たちを中心に、とてつもない悲劇が進行しているわけで、それを防げなかったということを、なんとも言葉では尽くせない無念さで、今も毎日を過ごしています。また、原子力という場に携わって来た人間のひとりとして今回の事故を防げなかった責任は私にもあると思います。みなさんに対して、ほんとに申し訳なくありませんでした。ごめんなさい」

 大沼 「フクシマ」は原発賛成・反対を問わず、すべての人間に、「生きる場における倫理」を求めている。

 物理学者出身のメルケルさんが、ドイツのアレバに対する捜査(グローバルな工作ファンド運用疑惑)を指揮しながら原発推進派を抑えこみ、そうしておいて「倫理委員会」を設け、「脱原発」に踏み切った、政治家としての凄みの背景には、純な少女(?)のような、凛とした「倫理」がある。フランスの原発推進派は彼女を「チュートン族的なパニックに陥った」などとあざ笑ったが、彼女の方向転換には「倫理」と「民族」という軸足がある。

 東京で苦闘するNさんたちよ――マスコミのみなさんよ、「エコ・エチカ」を唱える今道友信先生と、小出裕章さんの対談の実現を望みます。今道先生は週に一度、関西の大学に出講されているはず。

Posted by 大沼安史 at 11:59 午前 |

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