〔フクシマ・資料〕 NHK放送文化研究所年報2008 「原子力50年・テレビは何を伝えてきたか アーカイブスを利用した内容分析」 メディア研究部 七沢潔氏
⇒ http://www.nhk.or.jp/bunken/resarch/title/year/2008/pdf/007.pdf
七沢氏の「要約」より
この50年,テレビは当初国が期待した「原子力の広報」の役割とは一線を画し,原子力をめぐり次々に起こる問題を視聴者に伝えてきた。だがほとんどの報道が原子力施設で事故やトラブルが起こった直後に集中し,平時に独自の視点で問題を掘り起こしたり,公表に頼らず独自取材を深める報道は少なかった。また原発ができる地元の人々の苦渋を見つめる番組や原発作業員の「被曝」に関するコンテンツは地方局で稀に作られるだけなど,大多数の利害・関心を優先する一方で,リスクを背負う少数者の存在を忘れがちなテレビ報道の性向も反映されている。
Posted by 大沼安史 at 01:17 午後 | Permalink
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