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2011-06-07

〔フクシマ・NEWS〕 「ウッズホール海洋研究所」が太平洋の海洋放射能汚染調査を開始 「海のチェルノブイリ」の実態を究明へ

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 世界的な海洋研究機関である米国の「ウッズホール海洋研究所(WHOI)」(マサチューセッツ州ウッズホール)が「フクシマ」による太平洋の汚染調査を開始した。⇒ http://www.whoi.edu/page.do?pid=7545&tid=282&cid=103069&ct=162

 ハワイ大学の調査船、「カイミカイ・オ・カナロア」号に乗船した国際的な学際調査団は4日にフクシマ沖に出発、今後15日間にわたって、200×200キロの沖合いの海域で調査活動を行うとともに、黒潮の流れを追って観測活動を続ける。

 調査団にはカリフォルニア大学や東大などの各国研究機関の専門家が参加。東工大やオックスフォード大学などが後方支援する。

 調査は、半減期の長いアイソトープが海洋生物の食物連鎖の中でどう蓄積され、海洋環境の中で今度、どのような影響を及ぼして行くかを見究めるのが狙い。

 今回の調査は日本政府の許可を受け、(領海内の)沿岸部でもサンプリング調査を行うという。

 スチーブ・ジェインズ氏(WHOI)のチームは、浮遊漂流観測機などを使い、「フクシマ」沖からの潮の流れを解明。ニック・フィッシャー(ニューヨーク州立大学)のチームは、プランクトンなど汚染状況を測定し、食用の海洋生物への影響を調べる。

 大沼 「フクシマ」の事故は汚染水を太平洋に直接放流するなど、「海のチェルノブイリ」的な深刻な様相を深めている。

 「チェルノブイリ」の場合は、遠く離れたバルト海の汚染が問題になったが、「フクシマ」はすでにその汚染状況を倍も上回っているのではないか、との見方も出ている。

 米政府はEAP(環境保護庁)は「フクシマ」発の放射能の測定を打ち切るなど、事態の収拾・幕引きに懸命だが、ウッズホール(WHOI)のような民間の学術機関の調査まで抑え込むことはできない。

 WHOIの今回の調査で、「フクシマ」による太平洋の放射能汚染の深刻な実態が明らかになれば、日本政府は「垂れ流し」を続行できなくなるばかりか、公海の水産資源に対する汚染の責任を問われ、ますます苦しい立場に追い込まれることだろう。

 あれだけ「調査捕鯨」に熱心だった水産庁がいち早く、大掛かりな調査を実施し、結果を世界に公表しておけば、すこしは風あたりは弱まったものを……と思うと、残念である。

Posted by 大沼安史 at 03:52 午後 |

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