〔フクシマ・NEWS〕 村上春樹氏のカタルーニャ国際賞スピーチ 英紙ガーディアンが報道
⇒ http://www.guardian.co.uk/books/2011/jun/13/murakami-japan-nuclear-policy
英紙ガーディアンが村上春樹氏のカタルーニャ国際賞受賞スピーチを報じた。「ムラカミ 日本の原子力政策を嘆く(Murakami laments Japan's nuclear policy)」
……しかし「原子力(の安全性)に疑問を投げかける人々は『非現実的な夢想家』として周縁に追いやられていたのです」とムラカミは言った。
But instead, "those who questioned (the safety of) nuclear power were marginalised as being 'unrealistic dreamers,'" said Murakami……
9日、スペインのバルセロナでの受賞演説で村上春樹氏はつまり、「非現実的な夢想家」こそ「非夢想的な現実家」だった、と言ったのだ。
バルセロナは「夢」を現実化しようと苦闘を続けて来た、夢想家たちの街だ。「エスクワイア・モデルナ」のフランシスコ・フェリエールの街だ。
スペイン革命の街での村上春樹氏の、このスピーチ。
それは日本で反原発を続けて来た少数派に対するオマージュであり、バルセロナを中心とするカタルーニャへの賛歌でもあっただろう。
〔追記〕
カタルーニャ、そしてバルセロナを舞台にした小説に、カルロス・ルイス・サフォンの『風の影』(木村裕美訳、集英社文庫)というのがある。
朝、ベッドで目覚め、村上春樹氏のバルセロナ・スピーチのことをあれこれ考えているうち、この小説のことを思い出した。
私は英語版のペーパーバックで読んだのだが、この小説の中に、「ビクトル・ユーゴーの万年筆」が出て来る。
説明は省く。読んでのお楽しみだが、村上春樹氏はたぶん、「見えない副賞?」として、カタルーニャ語を守るバルセロナの人たちに「ユーゴーの万年筆」をもらったのだ。
あるいは逆に、バルセロナは「ユーゴーの万年筆」を贈るにふさわしい作家として村上春樹氏を評価したのだ。
ユーゴーのペンで書かれる、彼の次の作品に期待しよう。
スピーチ全文
⇒ http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html?toprank=onehour
⇒ http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040019000c.html
Posted by 大沼安史 at 06:39 午後 | Permalink

















