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2011-06-25

〔フクシマ・NEWS〕 原発PR館 「チェルノブイリ」後 「ヤング・ママ」を狙ってテーマパーク化 ニューヨーク・タイムズが報道 

 ニューヨーク・タイムズ(電子版・24日付)に、「日本の核災害を熟成した『安全神話』(‘Safety Myth’ Left Japan Ripe for Nuclear Crisis)」と題した、ノリミツ・オオニシ記者による長文の記事が掲載された。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/06/25/world/asia/25myth.html?_r=1&emc=tnt&tntemail1=y

 オオニシ記者にふたつ、教えられた。

 ひとつは全国各地の原発PR館について。
 オオニシ記者によれば、「チェルノブイリ」の事故のあと、PR館の「テーマパーク」化が進んだのだそうだ。
 その具体例が北陸電力の「アリス館志賀」だ。

  「ホワイト・ラビット」が「アリス」に向かって、「アリス、たいへんだ、エネルギーがなくなっちゃうよ」と叫ぶのだそうだ。さあ、どうしましょう? 困ったアリスを、ロボットの「Dodo」が、核発電の安全な国へと案内する……。

 こうしたPR館の案内役は、「チェルノブイリ」以前は男性ガイドの仕事だった。ターゲットは技術に関心のある男性。

 しかし「チェルノブイリ」のあと、ターゲットは「ヤング・ママ」に切り替わった(天理大学、住原教授)。

 若いが母親たちが原発事故を最も不安がる、との研究結果を踏まえ上での「テーマパーク」化だった。
 ガイドも、子どもを産む年齢の女性に切り替えられた。
 「安全神話」はかなり巧妙に仕組まれていたわけだ。

 (記事は12枚組のスライド・ショー付き。⇒ ⇒ http://www.nytimes.com/slideshow/2011/06/25/world/asia/25myth-2.html

 もうひとつは日本は世界一のロボット先進国なのに、「安全神話」があるものだから、原発災害ロボットが開発されなかったことだ。(原型ロボットは試作されたが、実用化されなかった)

 オオニシ記者の記事は皮肉まじりに、こう結ばれている。

 「アリス館志賀」のロボット「Dodo」は「アリス」に、「ツナミ」のことは内緒にしています――

 マスコミ、検定教科書を使ったプロパガンダを土台に、「アリス館志賀」のようなオンサイトのPR館で熟成されて来た、日本の「原発安全神話」!

 「神話」はふつう、国つくり、天地創造の物語だが、日本の「原発安全神話」は、実りの豊かなフクシマを――そして秋津島のかなりの部分を、死の灰で汚染し、破壊してしまった。

Posted by 大沼安史 at 05:04 午後 |

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