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2011-06-23

 〔フクシマ・NEWS〕 「フォート・キャリフーン」「クーパー」両原発 NRC ミズーリ川水位を「注意深く監視」 連邦ダム 8月半ばまで「記録的な放水」続行 「フクシマ」と同時並行で危機進行 フランスの原発は渇水危機 「破局の夏」をなんとしても回避せよ!

 ロイター電によると、米原子力規制委員会(NRC)は22日、「フォート・キャリフーン」「クーパー」両原発に関するプレス発表を行った。NRCは両原発が立地する「ミズーリ川の河川状態を注意深くモニター」している、としている。
 ⇒ http://www.reuters.com/article/2011/06/22/us-utilities-nrc-flood-nebraska-idUSTRE75L7L020110622

 NRCによると、クーパー原発はフル稼働中。フォート・キャリフーン原発は4月7日の燃料交換一時停電のあと運転を停止している。フォート・キャリフーン原発のオペレーター(電力会社は、洪水が退くまで運転を再開しない決定を行っている。

 "Cooper is operating at full power. Fort Calhoun shut down for a refueling outage on April 7 and operators have decided not to restart the plant until flood waters recede," the release said.

 (大沼 「洪水が退くまで運転を再開しない決定を行っている」?……ということは、フォート・キャリフーン原発の炉には新たな核燃料が装填されている、ということになる……)

 ロイター電によるとミズーリ州北西部で、堤防2ヵ所の決壊などにより、ひとつの町が避難を強いられている。

 ロイターの記事はとくにフォート・キャリフーン原発について、ミズーリ川上流の連邦ダムを管理する米陸軍工兵団が8月半ばまで「記録的な放水」をし続ける見通しなことから、洪水により運転再開が難しくなっている、としている。
 Flooding could complicate the restart of the Fort Calhoun plant as the U.S. Army Corps of Engineers expects record water release from the federal dams along the Missouri River to continue until mid-August, keeping river levels high.

 大沼 NRCのプレス発表報道から読み取れるのは、とくにフォート・キャリフーンが重大な危機に瀕している、ということだ。8月半ばまで「記録的な放水」を続けざるを得ない上流の連邦ダム群…… NASAの局長の「警告」とは、このことだったか! ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/06/post-d449.html

 ネブラスカの危機は始まったばかり。
 「フクシマ」と「ネブラスカ」で、原発危機が同時進行する、2011年夏のわれらが地球(テラ)!
 フランスの原発も渇水で運転停止を余儀なくされるはずだ。

 原発が終わるか、人類が終わるか、いままさに、岐路に立っている。

Posted by 大沼安史 at 08:59 午前 |

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