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2011-06-15

〔フクシマ・NEWS〕 原発天下り機関 「原子力安全基盤機構(JNES)」の内部告発者が復職を求め東京地裁に提訴 保安院に対しても「安全情報申告」 北海道電力・泊原発の試験データもみ消しに抗議して内部告発を決意 

 ウォールストリート・ジャーナルは14日、原発天下り機関との批判が出ている独立行政法人「原子力安全基盤機構(JNES)」の内部告発者、元検査官(inspector)、フジサワ・セツオさんの「62歳の抵抗と闘い」ぶりを報じた。
 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303654804576346821727192828.html

 昨年(2010年)3月、JNESを早期退職に追い込まれたというフジサワさんは、同年8月、JNESを相手取り、東京地裁に地位回復(復職)を求めて提訴して係争中。

 また、原子力安全・保安院の「原子力施設安全情報申告制度」を利用して、内部告発も行っている。

 この申告制度を使った内部告発は、電力会社や原発製造メーカーに対するものがあるが、行政機関を訴えたのものは、このフジサワ氏の申告が唯一、初めてのケースだ。

 フジサワさんが内部告発に踏み切ったのは、2009年3月、JNESのチームに加わり、北海道電力の泊原発に対して行った立入り検査がキッカケ。

 冷却水の試験で、(基準より)高い温度が出た(この、当時、記録として残されなかったデータは、JNESが東京地裁に提出した書面などには記載されているという)。

 テストは好ましい結果が出るまで繰り返された。フジサワさんの上司は最初のテスト結果を査察報告から除去するよう、フジサワさんに命じた。

 フジサワさんによれば、フジサワさんがこれに抗議すると、上司は能力評価を下げるなどと脅したという。

 このためフジサワさんは同年(2009年)7月、原子力安全・保安院に対して、この事実を申告したところ、JNESは最初のテストの値(温度)を泊原発に対する査察報告書に記載したという。

 フジサワさんによると、JENS(原子力安全基盤機構)の査察内部記録には、島根県の原発で、新しい冷却装置の取り付けの際、免許の期限が切れた溶接員による作業を容認したり、本来、2人で査察に入るべきところを1人で出かけたりしている事実が記載されているという。

 またJENSでは、IAEAが定めた国際基準に基づく査察報告書づくりがほとんど行われず(これまでわずか2件のみ、とウォールストリート・ジャーナルの記事は指摘している)、エクセルでつくったかんたんなもので済ませているという。

 フジサワさんは同紙に対して「私はドンキホーテになって声を上げる決心をしたのです。失うものは何もありませんから」と語っているそうだ。

 大沼 泊原発で、こんなことがあったんだ! 

 北海道電力はウォールストリート・ジャーナルの取材に対してコメントを拒否したそうだ。

 冷却水が(一度は)異常な高温を示した……これは見逃すわけにはいかない。地元紙、北海道新聞の出番である。

 それにしてもこの「JENS(原子力安全基盤機構)」という独立行政法人は、なんというところなのだろう。

 その「役員経歴 ⇒ http://www.jnes.go.jp/shoukai/keireki.html 」を見たら、理事長は通産(経産)官僚、3人いる理事の2人も通産官僚、2人いる監事は人事院と日航出身者と来ている。

 原発推進者の巣窟みたいなところが、どうして中立的な厳正な検査ができるか、不思議な気がする。

Posted by 大沼安史 at 11:21 午前 |

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