« 「新刊予告〕 世界が見た福島原発災害――海外メディアが報じる真実―― | トップページ | 〔フクシマ・NEWS〕 広瀬隆さんの「日本を壊滅しかねない原発災害―日本列島を襲うキラー地震の危険について(The Nuclear Disaster That Could Destroy Japan – On the danger of a killer earthquake in the Japanese Archipelago)」 ダグラス・ラミスさんの英訳で全世界に発信 »

2011-05-24

〔フクシマ・ノート〕 原発事故避難計画・訓練は「学校」にこそ必要だ!

 日露戦争の講和条約交渉の舞台となった米東海岸のポーツマスで発行されている新聞、シーコースト紙の電子版の記事を読んで、考えさせられた。

 地元の「シーブルック原発」周辺学区の教育長たちが、原発事故が発生した時、学校を管理する教育者として何をなすべきか、協議を始めたという。
 ⇒ http://www.seacoastonline.com/articles/20110524-NEWS-105240344

 「フクシマ」は、日本ゆかりの、このニューハンプシャーの海辺の町の教育関係者にも警鐘を響かせているのだ。

 「シーブルック原発」では年一度、避難訓練が実施されているが、学校が参加することはこれまでなかった。

 だから、学校の教師たちは「フクシマ」のような事故にどう対応していいか、生徒たちをどんなふうに避難させていいか、全く分からず、お手上げの状態。そんな現状を打開する協議が、遅まきながら始まっているという。

 しかし考えてみればこれはポーツマスだけの問題ではない。
 「フクシマ」を引き起こした日本の問題でもある。日本の原発立地自治体の学校と教師と子どもたちの問題でもある。

 日本でも、原発事故を想定した、地元の学校の避難訓練はこれまで一度も、実施されて来なかったのではないか?

 「わくわく原子力ランド」といった「副読本」をつくるなど、「安全」教育には熱心だったが、児童・生徒を緊急避難させる態勢づくりの方は完全にネグッて来たのではないか!

 これはこのまま放置していいものではなかろう。

 授業時間中、避難命令が出たら、どうすべきか?
 子どもたちをどこへ、どんな手段で避難させるか? 家庭との連絡はどうするか?
 水は? 食糧は? ヨード剤はどうする?

 映画にもなったドイツの作家、グードルン・パウゼヴァングの小説、『みえない雲』は、強い風が吹く金曜日の午前10時51分、ギムナジウムの校舎に突然、サイレンが鳴り渡るシーンから始まる……。

 日本で次の原発事故が起きたら、こんどもまた、風下の校舎を「みえない放射能雲」が襲いかかることになるのだ。

 文科省は全国の原発立地点の学校に対し、原発避難の指針を通達し、至急、避難計画をまとめ、訓練を行うよう指示しなければならない。

Posted by 大沼安史 at 05:44 午後 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〔フクシマ・ノート〕 原発事故避難計画・訓練は「学校」にこそ必要だ!: