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2011-05-10

〔フクシマ・ノート〕 「民衆」が止めた「ハマオカ」

 英紙ガーディアンの記事にこうあった。
 「菅直人 民衆(the public)と科学アドバイザーの圧力に屈する」

 Japan's prime minister, Naoto Kan, has bowed to pressure from the public and key scientific advisers and asked Chubu Electric to immediately shut down Hamaoka's two working reactors.

 ⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/may/09/hamaoka-nuclear-plant-japan-shutdown?INTCMP=SRCH

  ☆

 目のウロコが一枚、はげ落ちた。 

 僕は以前、新聞記者として永田町で取材していたことがあるものだから、その習い性で、「ハマオカ運転停止」についても「菅直人の政治的な乗り切りトリック」という視点からのみ、見ていたようだ。

 政治家は政治的な保身と欺瞞の走るのは当然(?)。菅直人のやつ、その気もないくせに、やりやがったな……!?

 つまり、あくまで、菅直人を「主語(体・役)」として見ていた……。

  ☆ 

 違うのだ。日本がデモクラシーの社会であるなら、主体・主役・主語はあくまで「人民・民衆・私たち」であるはず。

 その視点から見ることを忘れてはならない。

 つまり、何が菅直人を「ハマオカ停止」に追い込んだか、を考える。

 「何が」菅直人をそこまで追い込んだか? 「主語」は、「主体」は、「主役」は誰か、という視点で見るべきなのだ。

  ☆

 ガーディアンは「日本の人々」と「科学アドバイザー」を「主語」に挙げていた……。

 ということは、日本の人々=民衆の圧力も「主語(主体)」のひとつだった!――このガーディアンの指摘は重要だ。

  ☆

 「フクシマ」の炉の惨状、住民被曝の惨状から目をそらすということもあったろう。
 ヨコスカをはじめ米軍基地を守るということもあったろう。

 しかし、「ハマオカ」を止めた「主役」の(少なくとも)ひとりは、私たち「民衆」である。

  ☆

 先日の渋谷のデモをユーチューブで見ているうち、「原発いらない!」というスローガンが若者たちの間で定着したことに気付いた。

 「原発いらない!」

 かるく・フツーに、こう言い切りはじめた日本の若者たち!

 この単純な「4文字」スローガンは、心に届き、心に残るものだ。

  ☆

 菅直人の政治打算の多元方程式を、一気に単純な計算式に――つまり「このままだとオレの政治生命は終わるかも知れない。どうしよう?」という政治的な選択の問題に変えたのは、このシンプルな「原発いらない!」ではないか、という気がしてならない。

  ☆
 
 日本の権力(者)は、間違いなく、それこそ必死になって、「民衆」の動向を窺っているのだ。

 そこから彼らが、仕方なく出した結論なのだ。

 「主役」は「原発いらない!」と言い出し、デモを始めた民衆なのだ。 

 歴史的に権力を打倒し続けて来た英国が世界に誇る権威紙、ガーディアン紙の見識を「良し」とし、私たちはもっと「原発いらない!」を、声を大にして叫び続けなければならない。

Posted by 大沼安史 at 10:49 午前 |

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