« 〔フクシマ・NEWS&資料〕 「福島とチェルノブイリの原発事故の比較に関する首相官邸ホームページ専門家グループ解説の医学的疑問点」 北海道の深川市立病院内科医師、松崎道幸さんの寄稿 「2011年4月15日付首相官邸HP「チェルノブイリ事故との比較」の内容はすべて医学的に誤っている」 | トップページ | 〔フクシマ・NEWS〕 日中韓首脳 イチゴを試食 ニューヨーク・タイムズ紙 「やらせ」を示唆 »

2011-05-23

〔フクシマ・For the Record〕 日中韓サミット「原子力安全協力」宣言 「最大限の透明性」2度も強調 菅直人政権、日本語の「宣言」で☆またも姑息なトリック★ SPEEDⅠ拡散情報交換を「事故発生時」に限定 

 5月22日、日中韓の首脳は「原子力安全協力」文書を採択、発表した。以下、重要な部分を引く。英語の公文も対比用に付ける。

 我々日中韓の首脳は、最近日本を襲った悲劇的な地震、津波及び原子力事故について協議した。我々は今、原子力安全の強化の最重要性を再確認し、最大限の透明性をもって原子力施設を安全に運転し続ける。

 We, the leaders of Japan, the People's Republic of China, and the Republic of Korea, discussed the recent tragic earthquake and tsunami and the nuclear accident which hit Japan. We now reaffirmed the utmost importance of strengthening nuclear safety and continue to safely operate nuclear facilities with the maximum level of transparency.

 日本政府は、福島第一原子力発電所の状況を解決する決意を表明し、国際社会に対して最大限の透明性をもって情報提供を継続していくことを保証した。

 The Government of Japan expressed its determination to resolve the situation at the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant and confirmed that Japan would continue to provide information to the international community with maximum transparency

 「最大限の透明性」を2度、繰り返す羽目に陥った菅直人政権! 中韓首脳は菅直人を信用していないことが、これでよく分かった。選挙マニフェストを平気で破る日本の首相を信用していないから、「最大限の透明性」を2度、繰り返した!

 しかし、中韓首脳はそれでも安心できなかったらしく、なんとわざわざ、以下の一文を共同宣言に付け加えさせている。

 それに加え、我々は、緊急時における早期通報の枠組みの構築及び専門家の交流について協議を開始することを決定した。我々は、また、原子力事故発生時に、空気流の軌跡に関する分析及び予測についての情報交換を即時に行うことにつき検討することを決めた。

 In addition, we also decided to start discussion on establishing early notification framework in case of emergency and exchanging experts, and to contemplate on exchange of information regarding the analysis and forecast of air flow trajectory on a real time basis in case of a nuclear accident.

 この日本文にはゴマカシがある。国際社会向けの英文では「原発事故において(in case of a nuclear accident)」と明言している。日本文のような「事故発生時」という「限定付き」のものではない。ひとつの「事故」の発生から終息するまでの間、リアルタイムで放射能雲の拡散予測の情報交換を考える――これが英文宣言の意味であり、国際社会はそう理解しているはずだ。

 つまり、日本政府は中韓に対して今後、SPEEDⅠの拡散分析・予測を今後、「フクシマ」の(発生時に限らず)事故が終わるまで即時、伝えることの検討を約束した(させられた)わけだ。

 しかし、国内向けの日本文宣言では「事故発生時」に限定し、もう終わったことだとしている。
 なんとも狡猾なことよ。

 東京新聞の記者のみなさんには、この点をツッコンデいただきたい!

 日本の政府はこういう姑息なことをするから、世界の人々に信用されないのだ。

 「最大限の透明性」は「国際社会」だけでなく「国内社会」に対してもリアルタイムで実施してもらいたい。

 日本文 ⇒ http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201105/22jck_huzoku1.html

 英文 ⇒ http://www.breitbart.com/article.php?id=D9NCB6K00&show_article=1

Posted by 大沼安史 at 10:16 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〔フクシマ・For the Record〕 日中韓サミット「原子力安全協力」宣言 「最大限の透明性」2度も強調 菅直人政権、日本語の「宣言」で☆またも姑息なトリック★ SPEEDⅠ拡散情報交換を「事故発生時」に限定 :