〔フクシマ・For the Record〕 経産省 東京新聞 立入り禁止処分 全経過 長谷川幸洋・論説副主幹が報道
⇒ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4911?page=2
■ 5月13日午後、長谷川氏 経産省資源エネルギー庁が開いた論説委員懇談会に出席。
そこで「枝野発言をどう受け止めるか」という質問に対して、細野哲弘長官は「これはオフレコですが」と前置きして、次のように答えた。
(大沼:枝野官房長官はその日、13日の会見で「銀行の債権放棄がなくても国民の理解が得られると思うか」という質問に対して「得られることはないだろう」と答えた)
「そのような官房長官発言があったことは報道で知っているが、はっきり言って『いまさら、そんなことを言うなら、これまでの私たちの苦労はいったい、なんだったのか。なんのためにこれを作ったのか』という気分ですね」
⇒ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/5527
■ 長谷川氏 5月18日付けの東京新聞、『私説』という署名入りコラムで細野哲弘資源エネルギー庁長官の発言内容を紹介。
「経済産業省・資源エネルギー庁は歴代幹部の天下りが象徴するように、かねて東電と癒着し、原発を推進してきた。それが安全監視の甘さを招き、ひいては事故の遠因になった」
(細野発言について)「自分たちがどちらの側に立っているか、率直に述べている。まあ正直な官僚である」
■ すると、経産省
東京新聞の経産省クラブ詰め記者に対して、事務次官など幹部との懇談に出席するのを禁止。いわゆる懇談への「出入り禁止処分」。
■ 長谷川氏 5月19日午後、事前のアポなしで経産省広報室長の成田氏を「直撃」取材。
「きょうお話を聞きたいと思ったのは、私のコラムがサイトに出た。そして昨日の東京新聞にも記事が出た。すると、経産省は東京新聞記者に対して幹部との懇談に出席するのを遠慮するよう求めたという。まず、それは本当なのか。私の記事に関連して、東京新聞記者の取材活動を制限するような措置をしたとすれば、それはどういう判断か?」
成田は沈黙している。
「つまり、事務次官や官房長との懇談への出席を遠慮してくれ、と言った件です」
成田はしばらく下を向いていたが、ようやく口を開くと「お話しできないですね」と言った。
「どうしてか」
……私は「これ以上、粘ってもしょうがない」と判断して席を立って歩き出すと、成田は「ちょっと・・・」と後ろから引き留めた。
だが、立っているだけで相変わらず何も言わない。そこで私は言った。
「お時間を差し上げるから、ゆっくり考えてください」
「そうしましょう」
☆ ☆
大沼
長谷川氏は最後にこう決意を語っている。
フリーランス・ジャーナリストたちの努力には頭が下がる。組織メディアの一員として、せめて戦うチャンスが来たときくらいは精一杯、戦っていきたい。
長谷川氏にエールを送る。
それから、経産省の成田広報室長に、ひとこと。
あなたが長谷川氏を引きとめ、そのあと何を言いたかったか、長谷川氏は知っている。ちゃんと分かっているんだ。
問題は経産省が国民のための経済産業省に変れるかどうか問われていることだ。
君たち若手官僚が改革に取り組まないでどうする!?
Posted by 大沼安史 at 09:11 午前 | Permalink