〔重要★★★★★原発NEWS〕 「チェルノブイリの10分の1」の政府公式発表 実はソ連公式発表の「5分の1」 この小賢しきトリック(?) ニューヨーク・タイムズ報道で明るみに
「レベル7」引き上げの記者会見で、保安院の西山英彦審議官は、チェルノブイリとの違いを強調した。
「福島では急性の大量被ばくは発生していない。原子炉圧力容器は原形をとどめて働いており、放出された放射性物質は10分の1。チェルノブイリとはまったく異なる」
毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110413ddm003040062000c.html
この「10分の1」とは、もちろん「フクシマ」と「チェルノブイリ」の放出量を比較してのことだ。
「10分の1」だと、日本政府のスポークスマンは言明した!!!
では一体「10分の1」という数字はどこから出て来たものなのだろう。
この「10分の1」の「1」――つまり「10%」は、「37万~63万テラベクレル」(政府公表数値)である。繰り返す――これが日本政府発表の「公式(オフィシャルな)」数値である。
とういことは、この10倍が「チェルノビイリ」の「放出量」となるわけだが、ここに「重大なトリック(?)」が潜んでいる(ように思われる)。
前記、ニューヨーク・タイムズの記事の、こんどはこのくだりを読んでいただきたい。
しかし、専門家のほとんどは、「チェルノブイリ」の実際の放出量は、ソ連の「公式発表」の1.5~2.5倍と言っている。日本の保安院は、「チェルノブイリ」の実際の放出量を公式発表の2倍と想定し、それをもとにその「10%」だと弾き出したと思われる。
But most experts say that the true emissions from Chernobyl were 1.5 to 2.5 times higher than the Soviet Union acknowledged. Mr. Nishiyama’s agency appears to have assumed that true emissions from Chernobyl were twice the official figure, and so calculated that the current nuclear accident had released 10 percent as much as Chernobyl.
ということは、「フクシマ」は「チェルノブイリ」のソ連政府発表公式放出量の「5分の1」――「20%」だったわけだ。
10分の1と5分の1とでは、えらい違いだ。
こういう小細工を弄するから、日本政府の発表に対する猜疑心が――正当にも膨らむわけだ。
小賢しいトリックは、もう、やめたらいい。
⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13japan.html?pagewanted=2&hp
Posted by 大沼安史 at 09:43 午前 | Permalink
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 〔重要★★★★★原発NEWS〕 「チェルノブイリの10分の1」の政府公式発表 実はソ連公式発表の「5分の1」 この小賢しきトリック(?) ニューヨーク・タイムズ報道で明るみに :