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2011-04-30

〔フクシマ・メモ〕 国会と官邸を避難民に開放せよ!

 国会議員も、菅直人も、避難民の苛酷な状況に胸を痛め、政治家としてすぐにでも救いの手を伸ばしたいと思っていることだろう。

 政治家を志した君たちは、そういう人だ、立派な政治家だ。

 ならば、国会を、官邸を、原発避難民のための避難所にしてはどうか?

 被災者からの声を直接、聞くこともできるだろう?

 ろくな復旧対策を打ち出せないでいる君たちのことだ。どうせヒマをもてあましているだろうから、議事堂を、議員会館を、いっそ開放してはどうか?

 もひとつ、提案! 

 生活保護費を上回る歳費を、諸君、被災者に全額、寄付してはいかがか?

 今回の震災&フクシマでハッキリしたのは、君たち国会議員がまったくもって無能であることだ!

 君たちは、なんのためにバッチをつけてるんだ?

 罪滅ぼしをしたまえ。

 

Posted by 大沼安史 at 08:23 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・メモ〕 イージス艦と潜水艦を売り払って、「原発難民」を救済せよ!

 浦賀水道で「父子船」&「釣り船」を見事「撃沈」した、イージス艦と潜水艦を売り払い、原発難民を救済せよ!

 イージス艦も潜水艦も、東電・政府の「放射能テロ」から、この国を守ってくれなかった!

 無用の長物だ!

Posted by 大沼安史 at 07:54 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・メモ〕 国土交通省はどうして第一原発の前に「スーパー堤防」を築かなかったんだ!? 答えよ!

 「200年に1度」への備えを、どうして福島第一にはして来なかったんだ?
 答えよ!

Posted by 大沼安史 at 07:49 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・メモ〕 日弁連よ、君たちは法律の専門家なんだから「声明」ばかり発表してないで、具体的なアクションを起こし給え!

 
 会長声明 ⇒  http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/110422_2.html

 フクシマの子どもたちのことをほんとうに心配しているのなら、「以上にかんがみ、当連合会は、文部科学省に対し、以下の対策を求める」などとばかり言ってないで、高木文科相を刑事告発したらどうか?!

Posted by 大沼安史 at 07:38 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・メモ〕 官邸は福島のこどもたちの「被爆基準」決定の「議事録」を公開せよ!

 小佐古内閣官房参与の辞任について、枝野の「ポン」助が「誤解がある」と言ったそうだ。

 ならば、国民に誤解されないよう「年間20ミリシーベルト」を誰がいつ、どう決定したか、情報を公開せよ!

 私は、菅内閣のこの決定は「殺人未遂」にあたるような気がする。
 「ポン」助よ、答えよ!

 ⇒ http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210430023.html

 注・ 私が枝野を「ポン」助と呼ぶのは、「フクシマ」の「爆発的事象」の「爆音」を「ポン」と言ったからであって、他意はない。

Posted by 大沼安史 at 07:09 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ資料〕校庭線量基準 「私のヒューマニズムからしても受け容れがたい」 小佐古敏荘・東大大学院教授 辞任 抗議文書

  今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。

 これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2, 3 日あるいはせいぜい1, 2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。

 警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。

  年間20 mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。

  この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。

 年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mjvです) 、この数値の使用は慎重であるべきであります。

 小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。

Posted by 大沼安史 at 05:47 午後 | | トラックバック (0)

2011-04-29

〔フクシマNEWS〕 ノーモア・フクシマ、インド政府、タミルの原発計画を凍結

 インド政府の環境省は28日、南部タミルナド州のベンガル湾沿岸に計画中の「グダンクラム原発プロジェクト」について、「フクシマ」の惨状を鑑み、同プロジェクトで建設さえる原子炉4機の着工許可を見送った。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、環境省に設置された検討委員会は、原発の冷却水を海に放流することについて「海洋生物への悪影響などさまざまな環境問題を引き起こす」ので容認できない、と言明した。

 ⇒
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704463804576290182832773712.html

 国語学者の故・大野晋さんによれば、私たちの日本語のルーツは南インドのタミル語だそうだ。

 それにしてもインドの環境省はフツーに偉い!

 それにしても日本の環境省は何をしているのだ? 職責を果たせ!

Posted by 大沼安史 at 11:55 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 WSJ紙 南相馬ルポ 

 ウォールストリート・ジャーナル(28日付)に「南相馬ルポ」が載っていた。
 ⇒ http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/04/28/in-minamisoma-spring-brings-battle-to-survive/?mod=WSJBlog&mod=WSJASIA_hpp_asiarealtime

 地元のイシカワ建設のイシカワさんは、市役所に頼まれ、20キロ圏内でいち早く、遺体の捜索を始めた人だ。

 そのイシカワさんが危ぶんでいる。酷暑の夏の前に遺体の収容作業が終わるか心配している。

 日本政府は20キロ圏を立入り禁止区域にしてしまった。20キロ圏内での建設工事も禁じられた。

 イシカワ建設は、イシカワさんおおじいさんが創業した。半世紀以上の歴史を持つ。従業員は28人。

 3月の会社の収入はゼロ。会社はじまって以来の危機。

 南相馬のユミエさん(37歳)の自宅は21キロ地点にある。政府に不信を抱きながら、被災者支援のボランティアをしている。

 ユミエさんの先行きも見えない……。

 ルポ記事の出だしに、「家の屋根ガワラのの上で、鳥たちが鳴いている」とあった。
 沈黙の春のフクシマに鳥たちは戻ったが、被災者はふるさとを捨て出て行かなければならない。

Posted by 大沼安史 at 10:37 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 酷暑の夏 台風の秋

 アメリカのアラバマ州を襲った巨大な竜巻を、ニューヨーク・タイムズ電子版のビデオを観た。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/29/us/29storm.html?hp

 温暖化の進行で、嵐は激しさを増している。

 ハリケーンもサイクロンも台風も巨大化している。

 この秋、日本を、どれほどの台風が襲うのだろう? 何個、「フクシマ」に向かうのだろう?

 暴風雨対策は大丈夫か?

 しかし、台風シーズンの前に酷暑が待っている。

 日本ではいま夏の電力不足を心配しているが、冷房を気にするよりも、防護服で身を固めて現場で苦闘せざるを得ない作業員の方々のことを思うべきだ。

 せめて作業員の待機場所や宿舎には放射能除去フィルターつきのエアコンを設けるべきだ。

 まだ手配していないなら、そうすべきだ。

 作業員の方の疲労も頂点に達しているようだ。

 被爆対策も重要だが、酷暑対策も重要である。

 政府の厚労省の担当者は、作業員のみなさんの厚生にも目を向けてほしい。

 「放射線量」の基準値を上げ、責任逃れに走る前に、公僕として、職責に踏みとどまり、やるべきことはある。
   

Posted by 大沼安史 at 10:12 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 グリーンピースの海洋測定船の領海内立入り 日本政府が拒否!

 グリーンピースは「虹の戦士号」を「フクシマ」周辺海域に派遣し、海洋の放射放射能汚染を調査する計画をしている。

 これに対して日本政府は同船の船籍国であるオランダ政府を通じ、日本領海内での調査は認めない方針をグリーンピース側に伝えた。

 グリーンピース側は日本政府に再考を求めている。
 ⇒ http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/rainbow/

 大沼・日本政府は許可を出すべきだ。
 国際NGOのグリーンピースは飯館村などにも入ってくれた。調査の申し出に対し、感謝の気持ちで応えなければならない。

 グリーンピースが国際世論の後押しで「フクシマ」周辺海域の領海内に立ち入ったら、巡視船で追い返すつもりなのか?

Posted by 大沼安史 at 09:34 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕福島の中学生は1メートル以上の高さで呼吸しない!? 高木文科相 共産党の宮本議員の質問にトンデモ答弁――ならば机に座って勉強もできないではないか?

 28日付の「しんぶん赤旗」に、27日、衆院文部科学委員会での、共産党の宮本岳志議員と高木文科相との質疑応答が出ていた。⇒ http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-28/2011042814_02_1.html
 
 宮本議員は、「文科省が定めた屋外活動制限の暫定基準値(毎時3・8マイクロシーベルト)を超える3・9マイクロシーベルト(地面から高さ50センチで測定)に達した福島市内の小学校を屋外活動制限の対象とする一方で、4・1マイクロシーベルトに達した同市内の中学校を制限対象としない理由を質問」した。

 これに対して高木文科相は、

 身長の違いを根拠に、中学校は「高さ1メートルで基準値」を下回れば制限しないのが「適切だ」などと説明した――そうだ。

 基準づくりが大好きな、いかにも文科省らしい答弁だが、福島の中学生だって「高さ1メートル」以下で呼吸する。かがみこんで呼吸する。プールで泳ぎなが息継ぎする。教室の椅子に座れば高さ1メートル以内で呼吸する。

 宮本議員はまた、「本宮市内の保育園の土壌でセシウム137(半減期=30年)の濃度が9900ベクレルを超えたのに、空間線量が基準値未満のために屋外活動が放置されているほか、計19校・園で5000ベクレルを超えたと指摘。表土除去による体内被曝(ひばく)の予防を要求」した。

 これに対して、高木文科相は、土壌による体内被曝の影響は「極めて小さい」と答弁したが、久住静代原子力安全委員は「子どもたちの土壌からの吸収(の影響)が小さいとは考えられない」と指摘したという。

 宮本議員が引き出した久住・原子力安全委員の答弁は重要である。

 高木さんに警告する。いまあなたと殺人未遂罪で刑事告発する動きが広がっていることを伝えておく。

Posted by 大沼安史 at 09:03 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 子どもたち45人 飯館村にとどまる

 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110429k0000m040167000c.html

 村内の長泥、蕨平、比曽の3地区に残っている。「引っ越し代などがいる」「介護が必要な両親を抱え、簡単には避難できない」家族たちだ。

 私は福島県が本籍の仙台衆だから、「飯館村」と聞くと、あの会津の「飯盛山(いいもりやま)を反射的に思ってしまう……。

 この飯館村の子どもたちに、白虎隊が重なり合う。

 「官軍」のあの横暴! 「東武天皇」の御世が奥羽にだけでも実現していたなら、とさえ思う……

 「東京新聞」につづき、「毎日」が記者の根性を見せ始めた。がんばってほしい。飯館の家族と、子どもたちと、ともにあってほしい。

Posted by 大沼安史 at 08:32 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 1号機 「水棺」化 断念 圧力低下 水量増加で損傷拡大か?

 1号機の「水棺」化は断念せざるを得ないようだ。
 毎時6トンだった注水量を27日に10トンに増やしたところで、格納容器内の圧力が低下し、大気圧を下回る恐れが出て来た。大気圧を下回れば大気が流入し、大気内の酸素で水素爆発が起こる。

 格納容器の圧力が低下したのは、水量増、水圧増、および余震によるスロッシングで損傷が進んだため、と考えられる。

 現場では不眠不休の闘いが続いているのだろう。
 エンジニアの方々、作業員のみさなんの健闘が報われることを祈るほかはない。

 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110429ddm003040110000c.html

Posted by 大沼安史 at 08:16 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-28

〔フクシマNEWS〕  外国メディア‘完全ボイコット’! 見放された日本政府 外人記者向け合同会見 参加者ゼロ!

 25日の昼の官邸での出来事だそうだ。からっぽの席に向かって、下手な英語で日本政府の「公式見解」を説明する、この、お馬鹿な木っ端役人よ!
 ニコニコ生放送 ⇒ http://live.nicovideo.jp/watch/lv47629561?ref=top

Posted by 大沼安史 at 08:26 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 「愛する飯舘村を還(かえ)せ! 村民決起集会」

 河北新報 ⇒ http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110427t63015.htm

Posted by 大沼安史 at 07:59 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 「住民追放=原発難民化推進区域(警戒区域)」 「一時帰宅基準」で批判噴出 枝野「連休中スタート」方針、地元市町村に説明なし 1世帯1人でどうやって家財道具を運び出せる?

 福島民友⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0428/news9.html

Posted by 大沼安史 at 07:54 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 仏アレヴァ社 海洋風力発電へ進出

 ルモンドによると、「フクシマ」3号機のMOX燃料を供給していらフランスの原子力企業、レヴァ社は電力会社の「GDFスエズ」と共同で、海洋風力発電の分野に進出するという。

 レゼコー紙の報道を受けて報じた。

 アレヴァは原発の今後に不安を感じ、自然エネルギー分野にも軸足を置いて生き残りを図ろうとしているらしい。

 原発にこだわる日本の権力とのこの違い!

 ⇒ http://www.lemonde.fr/economie/article/2011/04/26/areva-et-edf-s-allient-pour-l-eolien-en-mer_1512874_3234.html

Posted by 大沼安史 at 07:12 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 「原子力村」の実態を暴露 「派遣国会議員」「派遣大臣」も

 ニューヨーク・タイムズは4月26日、「事故を起こした原発に括りつけられた共謀の文化(Culture of Complicity Tied to Stricken Nuclear Plant)」という長文の暴露記事を報じた。

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/27/world/asia/27collusion.html?mc=tnt&tntemail1=y

 日系カナダ人記者、オオニシ・ノリミツ氏のレポートで、「政界」に対して「原子力村」がどのような影響力を行使しているかについて、東電の副社長から参院議員に転身した加納時男氏と、日立の元技術者で現在、国土交通大臣を務める大畠章宏氏の事例を取り上げ、「原発推進」に対する献身的と思えるほどの貢献ぶりを報じている。

 オオニシ記者は「天下り」「天上がり」問題も暴露した。

Posted by 大沼安史 at 01:36 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 郡山市立橘小学校 放射線測定のネット公開を停止 文科省の圧力?

 ツイッター「東海アマ管理人」(⇒ http://twitter.com/#!/tokaiama)情報 

 郡山市立橘小学校は校内各地で放射線測定を続け、ホームページで測定値を公開して来たが、4月26日になって、「インターネット等での測定値の発表は、文科省や県など公的な機関が測定したものに限るとのことから」として、HPでの公開を停止した。

 ⇒ http://momi6.momi3.net/503/src/1303899663881.jpg
 
 橘小のHPには教職員が「校舎洗浄」の訓練をしている写真も掲載されている。
 教師たちが子どもたちと学校を守ろうとしているこの姿!

Posted by 大沼安史 at 09:57 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 黒煙が上がっている

 ツイッター情報 午前9:00 ライブカメラ映像⇒ http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/

Posted by 大沼安史 at 09:28 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマNEWS〕 「ごせっぱらやげる」

 河北新報に「迫る計画的避難 福島・飯舘、川俣 農産ブランド存亡の危機」という記事が掲載された。
 ⇒ http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110428t63007.htm

 「計画的避難=原発難民化」で追い出される飯館・川俣のルポ記事。
 川俣の「みちのくグリーン牧場」の女性牧場主が「ごせっぱらやげる」と怒っていた。
 仙台弁では「ごしゃっぱらやける」。私の母親がよく言ってたコトバだ。

Posted by 大沼安史 at 09:08 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ資料〕 原子力立国計画

 基本目標{原子力政策大綱」閣議決定 
  2005年10月 小泉内閣 経産相・中川昭一
 実現方策「原子力立国計画」
  2006年6月  小泉内閣 経産相・二階俊博
 ⇒ http://www.enecho.meti.go.jp/topics/images/060810-keikakukosshi.pdf

Posted by 大沼安史 at 08:19 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-21

〔★★★原発NEW〕 2号機 空焚き・漏出状態 放射性ヨウ素検出の4号機使用済み燃料プールで核分裂反応

 米国の原発専門家のアーニー・グンダーセン氏は、「フクシマ」の各号機の状態を分析し、

 ① 圧力ゼロ、炉内温度が150度Cになっている「2号機」は冷却機能が喪失し、炉内にガスが充満しているだけの(水が上から下へ通過しているだけの)「空焚き」状態になっており、格納容器の封じ込め破れ、放射性物質の漏出が続いている。大量の汚染水の発生源はこの「2号機」だ。主流メディアは注目する必要がある。

 ② 「4号機」で12日に採取した「使用済み燃料プール」の水から、1立方センチメートルあたり220ベクレルのヨウ素131が検出されたが、ヨウ素131の半減期、他の号機の爆発の時期、それらの爆発の際、4号機はまだ爆発せず、建屋の屋根のあったことからすると、空から降下したもの考えることができない。4号機の「プール」内で核分裂反応が起きている。

 ――との見方を示した。
 ⇒  http://www.fairewinds.com/

Posted by 大沼安史 at 08:34 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「計画避難」に続いて、こんどは「警戒区域」 どうして「住民追放区域」といわないか? 20キロ圏の生活を破壊した政府・東電よ、君らこそ罰金を支払え!

 たった1人が2時間で、どれだけのものを整理し、持ち帰れるというのか?
 一時帰宅できないほかの家族は、我が家とサヨナラすることもできないのか?
 20キロ圏に許可なく立ち入ったら、10万円以下の罰金だそうだ。忘れものを、取りに帰ったら、罰金を払わなければならない。
 3キロ圏は完全立入り禁止。
 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/today/news/20110421k0000e040044000c.html

 この日本政府の強制措置について、「BOA(アメリカの声)」は、「日本政府、原子力圏への立入りに法的な罰を科す(Japan Imposes Legal Penalties for Entering Nuclear Zone)」と報じた。⇒ http://www.voanews.com/english/news/asia/east-pacific/Japan-Imposes-Legal-Penalties-for-Entering-Nuclear-Zone-120343439.html

 佐藤知事は「地元首長、住民の理解を得るのが前提だ」と言った。
 問答無用で追い出される人々。「ふるさと」を奪われる人々。

 住民を永久追放し、無人の原子野をつくり、核の一大廃棄場にしてゆく。
 「フクシマ・ダイイチ」は、半径20キロの人間の暮らしを、いまや完全に破壊した。

Posted by 大沼安史 at 06:44 午後 | | トラックバック (0)

2011-04-19

〔原発NEWS〕 中国政府 東電株 買い支え?

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/19/business/global/19tepco.html?_r=1&emc=tnt&tntemail1=y

Posted by 大沼安史 at 07:14 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 米空母 「ジョージ・ワシントン」 20日、ヨコスカへ復帰

 ⇒ http://www.stripes.com/news/uss-george-washington-to-return-to-yokosuka-on-wednesday-1.141431

 ヨコスカから逃げ出してた空母、「ジョージ・ワシントン」が、修理のため、20日、戻って来るという。

 再び逃げ出すことのないことを祈る。

Posted by 大沼安史 at 06:25 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 カレンダーの意味を亡くした者たちに問う

 ⇒ http://www.minyu-net.com/shasetsu/nikki/0419n.html

Posted by 大沼安史 at 06:18 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「地域を守るために避難するつもりはない。罰則はあるのか」年配の男性が語気を荒らげた。福山副長官が「ありません」と答えると、男性はその後の言葉を遮り、会場を後にした。飯館村「計画避難」説明会

 ⇒ http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110419t63001.htm

Posted by 大沼安史 at 06:13 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 ああ山木屋の子どもたちよ! 健気な87人の子どもたちよ!

 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0419/news9.html

Posted by 大沼安史 at 06:09 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 原発収束工程表 許せぬ政府の東電丸投げ 琉球新報社説

 ⇒ http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-176211-storytopic-11.html
 これまでさんざん日本政府に苦汁を飲まされて来た沖縄の目は厳しく、確かだ。

 ……記者会見した勝俣恒久会長自身「100%できるわけではないが、めどとして申し上げた」と述べている。当面の努力目標の域を出ておらず、素直に信用する気にはなれない。

Posted by 大沼安史 at 06:05 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 夏の風向き 東寄りに 放射能雲 福島県内を襲う

 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0418/news9.html

Posted by 大沼安史 at 06:00 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 文科省への公開質問書 子どもの年間被ばく限度はなぜ20ミリシーベルトなのか?

  ⇒ http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/mext_q20110415.htm

Posted by 大沼安史 at 05:52 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 ビデオ 遠隔操作ロボット 炉内へ

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=v3JOpT3dYQ0&feature=player_embedded#at=55

Posted by 大沼安史 at 08:28 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 東電は「創造的にならなければならない」と保安院は言った

 ニューヨーク・タイムズの記事に、こうあった。

 ロボットしか立ち入れない「フクシマ」の現場。濃厚な放射能汚染水の大量滞留。

 保安院のスポークスマンのニシヤマ氏は言った。東電は「創造的である」ことを求められている……。

 “It is a harsh environment for humans to work in,” Mr. Nishiyama said.
He said the high radiation would require the plant’s operator, the Tokyo Electric Power Company, to be “creative” in bringing the plant to a stable state known as a cold shutdown within six to nine months, as the company laid out in a timetable on Sunday.

 なるほど、「フクシマ」はもはや、尋常なマニュアルや対応策が効かない現場になっているのだ。

 今や、現場で戦うエンジニアたちの起死回生の発想に期待をかけるしかない……

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/19/world/asia/19japan.html?ref=asia

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〔原発NEWS〕 「4号機」 高濃度汚染水 深さ20センチではなく5メートル

 ⇒ http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210419002.html

Posted by 大沼安史 at 06:56 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-18

〔フクシマ・ノート〕 ロバート・J・リフトン 「フクシマとヒロシマ」

 ご承知のように、ロバート・J・リフトンさんは知日派の世界的な精神分析家だ。

 ヒロシマの生存者にインタビューし、あるいはあのオウム真理教に事件についても調べて書いている。

 いまは亡き、加藤周一さんがエール大学にいたころ、もう一人の若手米国人学者と3人で、Six Lives, Six Deaths という本(邦訳、矢島翠さん訳、「日本人の死生観」。加藤周一さんと結婚された矢島翠さんの訳も、ほんとうに素晴らしい!)を書いた人でもある。

 そのリフトンさんがニューヨーク・タイムズに「フクシマとヒロシマ(Fukushima and Hiroshima)」という文章を書いていた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/16/opinion/16iht-edlifton16.html?emc=tnt&tntemail1=y

 リフトンさんは、いつも文章をていねいに書き、精神分析家らしく、「常識」「思い込み」を白紙に戻してから、真理を開示してみせる人だが、この「フクシマとヒロシマ」でも、アメリカ人の「常識」――「ヒロシマ(原爆攻撃)」と「フクシマ(原発事故)」は別物である、とするアメリカ人一般の認識を、実にやさしく、わかりやすく、説得的に、紳士的に論破している。

 「フクシマ」と「ヒロシマ」は、「被爆」という点で、まったくもって共通している、と指摘している。

 原子力の物理(原子力)と、核兵器を別物であるとする区別は、幻に過ぎない、と。

 そういう区別が、2分法が、これまで勝利を収め、ついに「フクシマ」に行き着いたのだ。

 Even then, pro-nuclear power forces could prevail only by managing to instill in the minds of Japanese people a dichotomy between the physics of nuclear power and that of Even then, pro-nuclear power forces could prevail only by managing to instill in the minds of Japanese people a dichotomy between the physics of nuclear power and that of nuclear weapons, an illusory distinction made not only in Japan but throughout the world.

 余談だが、加藤周一さんがエール大学にいらしたころ、岩井克人さん(東大経済学部教授)もエール大学で教えていらした。

 その岩井宅に加藤周一さんは夕食時となると、よく現れ、岩井克人さんの奥様の手料理に舌鼓を打ちながら、お酒を召し上がっていた、という。

 その岩井さんの奥様とは、本ブログで紹介した――英紙ガーディアンに「枝野長官の敬語批判」をお書きになった作家の水村美苗さんである。⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-8333.html

 加藤周一さんは東大の血液学者として、「ヒロシマ」に入って医療活動に従事した方だ。加藤さんの「9条の会」運動の原点には「ヒロシマ」がある。

 加藤さんが仮にいまご存命ありせば、きっとリフトンさんとともに、「フクシマ」について積極的にご発言なさっていることだろう。

 しかし――と、僕は思うのだ。加藤周一さんは死んではいない。なお生きていらっしゃる……。

 どうして、そう言えるのか?

 リフトンさんの文章にも、水村さんの文章にも、加藤周一さんを感じることができるからだ。加藤周一さんの声を聞くことができるからだ。

 「フクシマ」は「ヒロシマ」である!

 「フクシマ」の原点は「ヒロシマ」にあり、「ヒロシマ」を考え直す原点は「フクシマ」にあるように思える。

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〔原発NEWS〕 さすがIHT紙、菅直人の駄文から、あのアホな一言を削る!

 これはささいなことではない気がするので、書いておきたい。
 菅直人首相の、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT、発行元、ニューヨーク・タイムズ)に載った寄稿から、ある一言が消えているのだ。

 同じ寄稿は本ブログ既報( ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/arigatou-9fda.html )のように、ワシントン・ポスト紙にも掲載されているが、そのポスト紙にあって、IHT紙にないものがある。

 それはポスト紙の寄稿の最後にある、あの「Arigatou」だ。

 IHTはおそらく、これは不要だ、意味がないと削ったのだ。

 私は新聞社のデスクをやった人間だから、この「Arigatou」削除はわかるような気がする。

 英語で書いた文章であり、英語の読者に向けた文章であるならが、どうして素直に「Thank you!」と言えないのだろう。

 最低でも「Thank you!(Arigatou)」と書くべきだった……。

 菅直人という人は、ほかの日本の政治家のほとんどがそうであるように、言葉でコミュニケーションできない人だ。

 補佐する人間にも、ろくな者はいないのだろう。

 それは、あの「桜前線」を「桜全線」と書いた、「小学生へのメッセージ」を見れば一目瞭然である。⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-3860.html

 Arigatou は、菅直人お得意の kizuna 同様、ツナミやカミカゼのような世界語にはなっていない。

 本気で世界の人々に対して英語でコミュニケーションしたいなら、「ええカッコしいい」は止すべきだ。

 「アリガトウ」を削ってくれたIHTのエディターに、菅直人は感謝せねばならない。

 一国の首相の言葉は、「こんにちは、ありがとう」の、あのAC広告ような、軽い言葉ではあってはならない。

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/16/opinion/16iht-edkan16.html?emc=tnt&tntemail1=y

 追記 ワシントン・ポストへの寄稿に対する読者コメントは、わずか2件。
 なんの感動も呼ばない駄文であることが、立証されたわけだ。

Posted by 大沼安史 at 07:23 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「憂慮する科学者たち」: 「チェルノブイリ」は実際、何人のがんを引き起こしたか(改訂新版)

 ⇒ http://allthingsnuclear.org/

Posted by 大沼安史 at 05:37 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 平和哲学センター : IPPNW(核戦争防止国際医師会議)「チェルノブイリ健康被害」新報告と、首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」

 ⇒ http://peacephilosophy.blogspot.com/

Posted by 大沼安史 at 05:31 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 ドイツ映画 「みえない雲」 予告編トレーラー

⇒  http://www.veoh.com/watch/v3295129n5de3CWk

 池田香代子さんのツイッターからの情報。 ドイツ文学者でもある池田さんのツイッターはとても参考になります。 ⇒ http://twitter.com/ikeda_kayoko

Posted by 大沼安史 at 05:20 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 枝野長官 飯館の汚染土撤去開始を明言!

 福島民報 ⇒ http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=9827578&newsMode=article

 菅野村長との会談で長官は、原発事故の終息待たずに土壌改良に乗り出す、との考えを示した!

 

Posted by 大沼安史 at 05:13 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 飯館・川俣説明会 福山副長官に怒号 「最大限の努力という言葉だけではだめだ」

 福島民報 ⇒ http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9827075&newsMode=article

Posted by 大沼安史 at 05:05 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕東電「工程表」 避難民の不信渦巻く 「後出しジャンケンするかも」

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0418/news8.html

Posted by 大沼安史 at 05:00 午後 | | トラックバック (0)

〔再掲 フクシマ・ノート〕 そして、非常用ディーゼル発電機は止まった…… 「流出重油タンク」のミステリー (拡散希望)

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-6bb0.html

Posted by 大沼安史 at 04:51 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 NHK科学文化部 ブログで17日の東電「工程表」会見を全報道!

 ⇒ http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/79059.html
 がんばれ、NHKの記者諸君!

Posted by 大沼安史 at 04:46 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕  「4号機」建屋地下に高濃度放射能汚染水が20センチも貯まっていた!

 毎日新聞(ヤフー)⇒ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000003-maip-soci 

Posted by 大沼安史 at 04:39 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 飯館・浪江の「累積放射線量」 なぜ3月15~22日のピーク時を省くのか? (拡散希望)

 ⇒ http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/2245446/

Posted by 大沼安史 at 04:34 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 日本の「核火山」が爆発した

 カナダの「グローバル・リサーチ」研究所のサイトに、こんなタイトルの記事が載った。

 Japan's Nuclear Volcano Erupts

 しかし、日本にはほかに54個も「核火山」が存在する。

 火山列島の日本列島とはたしかに「核火山」の列島でもあった!

 ⇒ http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=24324

Posted by 大沼安史 at 11:28 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 工程表 作業員が達成に疑問

 読売新聞 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110418-OYT1T00162.htm?from=rss&ref=rssad

Posted by 大沼安史 at 11:08 午前 | | トラックバック (0)

〔☆原発NEWS〕 東電 社長・会長 辞任の意志 退職金、被災者に全額寄付……しますよね?!

 参考 読売新聞 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110417-OYT1T00392.htm

Posted by 大沼安史 at 11:00 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「公僕同士が敬語を使わないで」 作家の水村美苗さん 「枝野敬語」を分析・批判

 作家の水村美苗さんが、枝野官房長官の「敬語」連発(これは菅直人にもあてはまることだが)を分析する記事を、英紙ガーディアンに載せた。⇒ http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/apr/17/japan-crisis-language-hierarchy-emperor?INTCMP=SRCH

 「敬語」は、ある特定の社会組織の内側と外側の区分けに基づく。(内側における上下の位階にも基づく)

 枝野長官は、(統合対策本部を立て、一体化して対策にあたっているはずの)東電に対しても敬語を使う。身内――政府の組織である自衛隊に対しても。

 日本政府の内閣をあずかる「官房長官」なのに、枝野氏にとっては、自衛隊さえも「外側」の組織なのだ。

 枝野氏の政府は、政府の組織さえ統轄していないでのはないか!

 そんなふうに書いたあと、水村さんは、こう一喝する。

 公僕なら、公の場で、身内の公務員に敬語を使うのは、もうやめなさい。あなたは私たち民衆が税金で支えている公僕集団の一人なんですよ。公僕が互いに敬語を使うのはやめなさい。
 
 I have a proposition. If you are a civil servant, refrain from showering other civil servants with honorifics when speaking in public. After all, you are inside a group of civil servants; we the public, who pay taxes for your services, are outside that group. Stop addressing each other in deferential language and make way for the bold and wise to take true leadership.

 同感である。

 枝野の敬語についてはいずれ書くつもりでいるが、水村さんの視点に付け加えるならが、彼の敬語には、民衆に対する欺瞞と軽侮、そして自分の責任の回避がある。

Posted by 大沼安史 at 10:51 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 痛切な訴え 心からの叫び! 元原発技術者 菊地洋一さん 

  「浜岡」が事故ったら、日本は終わる!
 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o&feature=youtu.be

Posted by 大沼安史 at 10:21 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「来年1月には安全ですよ~っ!」 東電 「原発9ヵ月」工程表

 参考 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110418ddm003040117000c.html

Posted by 大沼安史 at 10:13 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 「嘲りのパワー」

 わが友、小笠原信之は「フリー」のジャーナリストだ。「組織」に辞表をたたきつけ、苦難の道を選択したジャーナリストだ。
 強い者にすりよらない男だ。欺瞞を憎む男だ。

 その批判は、為にするところがなく、率直で、すがすがしい。

 嘲笑をぶつけるときも、そうだ。よこしまな悪意がないから、清涼感を残す。

   ☆

 彼のブログに、「宗旨替え」もしくは「転向」のオススメ という文章が載っていた。⇒ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nbsn001/

 一身の栄達だけに関心がある「原子力村」の権威ある学者の皆様
 原子力利権に群がってきた財界、業界の皆様
 過疎地・発展途上国を食い物にする原発メーカー、電力会社の皆様
 過去の原子力政策をまったく恥じない政治家・官僚の皆様
 原発推進の旗振りをしてきた、訳知り顔の識者の皆様
 電力会社、電事連、「公共広告」などの原発礼賛CMで稼いだタレント、スポーツ選手、文化人の皆様
 原発推進翼賛報道をしてきたメディアの皆様

 ……という具合に「皆様」方をなんと「22種類」もリストアップし、機を見て敏に「宗旨替え」「転向」するよう「オススメ」している。

 さあさあ「早いもの勝ち」だよ、「勝間」――あ、いや、「勝ち馬」に乗った方が得だよ、と。

 まるで「転向・河内音頭」!

   ☆

 きょうのニューヨーク・タイムズに、僕の大好きなコラムニスト、ニコラス・クリストフさんが、「嘲(あざけ)りの力(The Power of Mockery)」というコラムを書いている。⇒ 
 http://www.nytimes.com/2011/04/17/opinion/17kristof.html?hp

 2000年に、セルビアの独裁者、ミロセビッチを倒したのは「オトポール(抵抗)」の若者たち。

 彼・女らはどうやって権力者の打倒に成功したか?

 爆弾を使ったわけではもちろんない。

 彼・女らの「武器」は、「嘲り」だった。

 樽にミロセビッチの写真を貼り付け、通りで転がす。通行人が棒で叩く…………
 みんなで嘲笑する。囃し立てる。笑いが噂になって広がってゆく。

  ☆

 クリストフさんによれば、この「オトポール」の戦術は、セルビアからアラブ世界にも広がっているという。

 ミロセビッチを倒した「オトポール」は、圧制に苦しむ世界の人々のために、戦い方のセミナーを開催した。受講者の中にはなんと、今回、ムバラクを倒したエジプトの若者たちがいた……。

   ☆

 このクリストフさんのコラムに、ひとつだけ、補足すると、この「オトポール」の運動、実はガンディーの「非暴力・直接行動」にさかのぼる。

 「ガンディー」までさかのぼり、「ガンディー」に含まれるものなのだ。

 人間の抵抗の歴史の流れに乗って、広がっているものなのだ。

 「非暴力・直接行動」としての「嘲り」!

   ☆

 今回の「フクシマ」でもそうだ。

 日本の政府は権力的な本性をむき出しにし、ネットの「流言飛語」を取り締まるなど、メディアを使って民衆の反原発・反政府行動の抑え込みをはかっているが、その一方で、「嘲笑」を武器にした、民衆側の強力な反撃も強まっている。

 それは、斉藤和義さんの「ずっとウソだった」の「激唱」ひとつ考えても納得できるだろう。

 みんな心の中で、歌い始めているのだ。「教科書やCMで安全です」と言い続けて来た者たちを、歌いながら嘲っているのだ。「ずっとウソだった、ずっとクソだった」

   ☆

 実はこれも小笠原信之のブログで知ったことだが、こんなAC広告のパロディーがネットで出回っているという。

 「大丈夫?」っていうと、「大丈夫」っていう。
 「漏れてない?」っていうと、「漏れてない」っていう。
 「安全?」っていうと、「安全」っていう。
  そうして、あとでこわくなって、
 「でも本当は漏れてる?」っていうと、「ちょっと漏れてる」っていう。
  こだまでしょうか? いいえ、枝野です。

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=nUBjVoCYzGc&feature=related

   ☆

 「嘲りの力」

 それは原子力に負けない、民衆のパワーである。

 ※  オトポールについては、日本語のWiki参照 ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB!

Posted by 大沼安史 at 09:55 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 ヒラリー長官、日本政府の「情報隠し」を示唆

 来日したヒラリー・クリントン国務長官は、日本政府が「十分、透明に行動して来たか(情報を十分に公開して来たか)と問われ、「イエス」とは答えなかった。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/18/world/asia/18japan.html?_r=1&hp

 代わりにこう答えた。「日本がいま適切なステップを踏んでいることについて、われわれ(米政府)はこれまで非常な支援を続けて来た」 
 
 Asked if the Japanese government had acted transparently enough, Mrs. Clinton said: “We have been very supportive of what Japan is doing to take the appropriate steps.”

 ずいぶんと率直な発言ではある。「意訳」すれば、当然、こうなる。

 日本政府はいまは適切なステップを踏んでいるが、そうなったのも、われわれがいろいろ注文をつけたからだ……

 日本政府はこれまで、情報を隠して来たことを、ヒラリー国務長官は「証言」したわけだ。

Posted by 大沼安史 at 08:08 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-17

〔★★★原発NEWS〕 「死の灰汁」で描いた絵空事?! 「6~9ヵ月」工程表 東電の「社長」ではなく、なぜか「退任表明」の「会長」が「あとは野となれ?」発表 根拠についての報道もなし でも最悪?来年のお正月まで、「放射性物質の大量放出」続くってことだよね! 安全なおせち料理、食べれるのかな? 安心して「紅白歌合戦」、見られないかも知れないんだ! でも、こんな「紙切れ」発表を、なぜ日本のマスコミは大々的に取り上げるの? 今後9ヵ月間の「放射能放出量」を、日本のマスコミはなぜ東電に質さない?   

 日経 ⇒ http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3E5E2E2E58DE3E5E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 産経 ⇒ http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110417/biz11041716260003-n1.htm

Posted by 大沼安史 at 05:23 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 政府が「安全」としていた飯館村で「計画避難」説明会 住民が報道陣への「公開」を要求 「格下」の官房副長官の「説得」不発 「絶対に避難しない」との農民も

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0417/news8.html

Posted by 大沼安史 at 04:56 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「フクシマ」の破局の引き鉄 「ディーゼル発電機の停止」を招いた「流出重油タンク」の安全管理 原子力安全委「指針」違反の疑い 

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 ★ 「3・11」前の「ダイイチ」の写真(東電が使用可としているものを利用)である。

  手前側 4機並んだ原子炉の海より(右より)、防潮堤で囲まれた四角いプールのような部分の岸壁の最北端(上)に2つ並んで(かたまって)ある白いものが、今回、流出した「重油タンク」である。

                     ☆ 

 本ブログでは私は先に、最終的に「フクシマ」の破局を招いた、非常用ディーゼル発電機の突然の停止が、東電が主張するように「故障停止」ではなく、1~3号機の構内の北端、岸壁間際に設置されていた、ディーゼル発電機に燃料を供給する「重油タンク」2機の津波による流出で起きたものではないか、との問題を提起した。

 津波に襲われやすい、構内の中で最も海抜が低い、海に隣接した場所になぜ、最後の命綱であるディーゼル発電機に燃料を供給する「重油タンク」を設置していたか――という疑問を、政府(保安院)が「正式記録」に記載した「流出時間」のミステリーを含め、提起したのだ。⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-6bb0.html

 これに関連して、もうひとつ、追加で問題を提起したい。

 それは、「フクシマ・ダイイチ」の「重油タンク」の設置が、原子力安全委員会の「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」(平成18年9月19日)に違反しているのではないか、との指摘である。⇒ http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/1/si004.pdf

 その「地震随伴事象に対する考慮」には、こうある。

 (1) 施設の周辺斜面で地震時に想定しうる崩壊等によっても、施設の安全機能が重大な影響を受けるおそれがないこと。
 (2) 施設の供用期間中に極めてまれではあるが発生する可能性があると想定することが適切な津波によっても、施設の安全機能が重大な影響を受けるおそれがないこと。

 このうち(2)については「想定外」の津波だと言い張り、あるいは言い逃れできるかも知れないが、問題は(1)だ。

 「フクシマ」の1~3号機の「重油タンク」は、敷地内最後の、究極の「周辺斜面」である海に隣接している。
 「石油タンク」は「スロッシング現象」で「地震時に想定しうる崩壊等」を起こすことは、新潟・苫小牧など爆発事故の繰り返しのなかで分かっていたことだ。

 今回、「フクシマ」の「重油タンク」は、施設の安全機能が重大な影響を受け、これまた「地震随伴現象」である津波で消えてしまった。

 こんな「指針」違反の危険な状態を――原発事故が起きたら破局の引き鉄を起こす事態を放置していた、政府・東電の責任は重い。

Posted by 大沼安史 at 10:52 午前 | | トラックバック (0)

〔☆原発NEWS〕 「ミツバチの羽音と地球の回転とフクシマ」

 予告編と鎌仲ひとみ監督インタビュー ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=k5Z9q0yzv08 

Posted by 大沼安史 at 09:38 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★原発NEWS〕 「フクシマ」では、小鳥の声もしない……「沈黙の春」?

 「ダイイチ」へ車で肉薄取材を試みた、ロサンゼルス・タイムズの記者がルポ記事を書いた。そこに、こんなショッキングなことが書かれていた。事実なら大変なことだ。

 They say that following the 1986 Chernobyl disaster, the birds stopped singing. At Fukushima, we didn't hear birds, or anything else. No children shouting, no car horns honking, not even the waves on the too-distant shore. Just the wind.

 チェルノブイリでは小鳥が歌うのを止めたそうだ。フクシマでも小鳥の声はしない。子どもたちの歓声も、クルマのクラクションも、近くの海岸の波の音も。風の音だけだ。

 ⇒ http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-japan-fukushima-20110415,0,271475.story
 

Posted by 大沼安史 at 09:18 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 菅直人 世界に向かって「低レベル・マニフェスト」 「Arigatou」 …… まるでAC広告

 菅直人首相がワシントン・ポストに寄稿し、世界に向かって、「即時、徹底して事故を検証し、皆さんと情報を共有します」と宣言した。⇒ http://www.washingtonpost.com/opinions/japans-road-to-recovery-and-rebirth/2011/04/14/AF9CJ2kD_story.html#

 I pledge that the Japanese government will promptly and thoroughly verify the cause of this incident as well as share information and the lessons learned with the rest of the world to help prevent such accidents in the future.

 遅すぎる。

 いまごろ――(事故から1ヵ月以上も経って)世界に向かって、こんな「マニフェスト」を、どうして宣言しなければならないか? それも「これからやります」という「未来形」で!

 理由はかんたん、事実はひとつ。日本政府の「情報隠し」に、世界が怒っているからだ。G20でも、コテンパンにやられたらしい。だから、あわてて言い訳している。

 この英文、やたら「ニセ敬語」の交じった日本語による「答弁」よりはましだが、読んで響かない。

 それは、ひとつに――やれ kizuna(絆)だ、やれTomodachi だ、やれ Arigatou とはいうものの、核時代における最初のヒバク国だった日本が、最悪の核事故を起こしてしまったことに対する深刻な反省が、ひとつもないからだ。

 「レベル7」の国なのに、程度が低すぎる。ヒロシマのひの字もない。核廃絶のかの字もない。

 まるで、うわついたコトバを並べた、AC広告のような、菅直人の世界発信マニフェスト。

 自分が選挙で掲げたマニフェストと当選後、平気で反故にした菅直人の、世界のみなさまがたへの、うすっぺらな感謝のコトバとお約束。

  だから、ワシントン・ポストの電子版の読者コメント欄に、まともな応答がないのだ(現時点で、たった1件しかない。それもアメリカの政府当局者が書いたような外交辞令) 

 「最小不幸社会」論をかざすこの日本の宰相は、「復興と再生に向けた日本の道」と題する文章の中で、政府が決定した公式表記であろう、今回の震災の英語表記を、2度、使っていた。

 The Great East Japan Earthquake

 こんなことで「偉大(グレート)」になっても、仕方なかろう。
 
 ああ、突如、「最大多数による最大不幸」を背負わされた、極東の小さな島国に生きる民草の悲しさよ。 

Posted by 大沼安史 at 08:51 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 原発早期全廃へ 首相方針……ドイツの話です

 東京新聞 ⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011041702000028.html
 がんばれ! 東京新聞!

Posted by 大沼安史 at 07:46 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 東電は「水素爆発」を「考慮必要なし」としていた! 東京新聞がスクープ

 東京新聞 ⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011041790070407.html

Posted by 大沼安史 at 07:42 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-16

〔原発NEWS〕 「そこは〝死の灰〟が降る戦場だった」 ―― 作業員が語る福島第一原発の内幕

 ⇒ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2442

Posted by 大沼安史 at 09:43 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆ フクシマ・ノート〕  そして、非常用ディーゼル発電機は止まった…… 「流出重油タンク」のミステリー

 日経新聞の電子版に、こんな記事が出ていた。

 「東電、余震対策で非常用発電機を高台に移送」 ⇒ 

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819695E3E6E2E2868DE3E6E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 ―― 東電は14日、東日本大震災の余震が相次いでいることを受け、福島第1原子力発電所で非常時に電気を供給するディーゼル発電機を現在よりも海抜が10メートル程度高い地点に移す作業を始めると発表した。

 「フクシマ」のディーゼル非常用発電機は各号機の海側のタービン建屋内に、2台ずつあったはずだ。それを高いところへ移す……移設作業は15日に終了と出ていたから、今日(16日)あたり、もう終わっていることだろう。

  ★

 この記事を読んで、「やはり、そうだったんだ」と、まず思った。そして、かねがね疑問に思っていたことが、胸の中で渦巻いた。

 そしてその疑問の渦は、「福島第一発電所」の1~4号機部分の最も海寄りにあった――それも岸壁のすぐそばに建っていた、例の白い、2基の重油タンクに向かって行った。

 ディーゼル非常用発電機の燃料タンク!

 地震の振動でたぶん破壊され、津波でもっていかれてしまった、あの「消えた2つの白い燃料タンク」!

  ★

 私が日経の「高台へ移送」の記事を読んで驚いたのは、ほかでもない。

 心の中に、津波をかぶって動かなくなった発電機のイメージが、いつの間にかできあがっていたからだ。

 潮水をかぶって、使いものにならなくなり、うんともすんとも言わない「発電機」の姿を、なぜが思い描いていたのだ。

 その「フクシマ」のディーゼル発電機が実は、生きていた! 一時的にせよ、健闘っしていた!

 これはすくなくとも私にとって、きわめて重大な「発見」である。しかしそれは、怒りを通り越し、悲しくなってしまう「発見」でもある。

 私の政府・東電に対する決定的な疑念は、これの「発見」によって確証されてしまった!

  ★

 いま、手元に(といってもパソコンに取り込んでいただけのことだが)、東電の報告書がある。「原子力災害対策特別措置法第10条第1項の規定に基づく特定事象の発生について」

 3月11日、事故発生当日付けの文書だ。⇒ http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1309-j.pdf

 そこに事故発生時の経過がこう書かれている。

 午後2時46分頃に(地震で)タービンおよび原子炉が自動停止し……非常用ディーゼル発電機が自動起動しました。その後、午後3時41分、非常用ディーゼル発電機が故障停止し、これにより1、2および3号機の全ての交流電源が喪失したことから…………

 つまり、「3・11」の大地震で発電所外からの送電がストップする中、「フクシマ」の非常用ディーゼル発電機はちゃんと生きており、原子炉自動停止のおそらくは10秒後には自動起動し、発電した電気でもって炉への給水は再開されていたのだ。

 それがなぜか、55分後に「故障停止」してしまう。

 全電源喪失!

 このディーゼル発電機の「故障停止」さえなければ、いまの「フクシマ」の惨状はなかったのだ。「チェルノブイリ」並みの「レベル7」に至る水素爆発も、「計画避難」も「放射能汚染」もなかったのだ。

  ★

 ここまで来ると、私が日経新聞の「高台へ移設」の記事を読んで、なぜ驚いたか分かっていただけるだろう。

 3月11日午後3時41分、なぜか一斉に(東電の文書には、3時41分「ごろ」、とも、「41分前後に相次いで」とも書かれていない。ずばり、午後3時41分!)ピタリ足並みを揃えて「故障停止」していたはずのディーゼル発電機が、どうやらそろいもそろって「高台に引越しできるほど」ピンピンしていたのだ?

 ならば、どうして1~3号機に各2台ずつあるディーゼル非常用発電機が同時に「故障停止」しなければならなかったのか? 

 非常用発電機は地震に耐え、10分後に襲って来た津波にも耐え、発電を続けていたのである。

 なのに、どうして? それは東電の言うように、ほんとうに「故障停止」だったのか?

  ★

 私の疑いはこうである。そしてその疑いは私だけのものでない。

 その疑惑とは――ディーゼル発電機は実は、東電の言うように「故障停止」しなかった、という、断定に近いものである。

 午後3時41分、たしかにいっせいに「停止」しはした。しかし、それは発電機自体の故障ではない。

 たぶん、その時点で、それぞれのディーゼル発電機の内蔵燃料タンクが一斉にカラになっていたはずだから。

 それはなぜか? それは発電機内蔵のタンクに対する送油管を通じた重油燃料の供給が、おそらくは40分ほど前から途絶えていたからだ。

  ★

 緊急時、ディーゼル発電機に対し燃料の重油は、重油タンクから送り込まれる。

 その「重油タンク」からの供給が、ストップしていたのだ。

 そしてそのわけは、肝心の「重油タンク」が「津波により流出」していたからである。

 これは私の勝手な想像ではない。当日(3月11日)午後11時の「政府緊急災害対策本部」の記録に、ちゃんと書かれていることだ。

 「オイルタンクが津波により流出」

  ⇒ 

http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103112330.pdf

  ★

 重油タンクが流されれば、ディーゼル発電機が止まのも当然だ。

 したがって東電の「故障停止」は(意図的なウソでなければ)少なくとも誤まり。発電機自体は故障していなかったのだ。

 「ダイイチ」のディーゼル発電機はメーカーはK重工製らしいが、重工のエンジニアのみなさんは、自分たちがつくった発電機が「フクシマ」を救おうと最後の最後まで――油を最後の一滴まで、頑張っていたことを、誇ってよい。

  ★

 さて、いま紹介した「政府災害対策本部」の「オイルタンク流出」の公式記録だが、ここにも東電の「故障停止」に似たような、重大な疑惑が潜んでいる。

 「オイルタンクが津波で流出」した時間を、「15時45分」としていることだ。

 15時45分――つまり午後3時45分。

 ということは、東電の報告にあるディーゼル発電機が「故障停止」した「午後3時41分」の4分後。

 もしも重油タンクが仮にこの時刻――3時45分に流されたのなら、ディーゼル発電機はもっとあとに停止していなければならない。

 それに、なにより、津波はそんな遅くに押し寄せていない……!

 ではなぜ、政府の災害対策本部はこんな小細工(?)を弄しなければならないのか?

  ★  

 その決定的に重大な疑惑の解明に進む前に、ユーチューブに載った、このビデオを見ていただきたい。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=VS1a3I7sUI4&feature=related

 白い、大きな、2基の重油タンクがきれいさっぱり消えた姿が明確に見てとれる。

 このビデオだけではない。

 「フクシマ」の「前と後」の衛星写真を比較した、あまりにも明白な「消失」ぶりに、米国のサイトなどで驚嘆の声が上がる一方、重油の海への流出問題につながりかねないこの件に関する、日本政府の不可解な「沈黙」に対する、批判の声も出ているのだ。

 岸壁のすぐそばにあった重油タンクを、津波が運び去ったのは、「証拠写真」によって明白な事実だが、津波の前の地震によって、いわゆるスロッシング現象を起きて、一気にタンクの破壊が進んだかどうか不明だ。

 しかし、いずれにせよ重油タンクは、地震10~15分後の津波によって、岸壁前の敷地から海に引きずりこまれていたのである。

  ★

 さて、以上のような事実から、どんなことが言えるか? どんな疑いが最終的に浮かび上がるか?

 今やもう言うまでもないことだが、東電も政府も、津波で消えた「重油タンク」に国民の目が向くのを恐れているのではないか、という疑惑だ。

 石油タンクの地震に対する脆さは、今回、千葉県市原市で起きた爆発事故でもわかるように、かねがね危険性が指摘されていたこと。

 1964年の新潟地震に伴うタンク爆発火災、近年では2003年の十勝沖地震に伴う苫小牧でのタンク火災……。

 こんな危険なものを、東電はその危険性ゆえに炉から海よりに最も離れた、構内最北端の岸壁前においていたのだ。

 地震で火災が起きたとき、津波による消火を期待したわけでもなかろうが、東電は津波の最前線に、ディーゼル発電機の燃料タンクを置き、それを政府が認めていたわけである。

 東電と政府は、その発覚を恐れた……。

 もうひとつ。

 炉から遠く離れた、海面間際の重油タンクの流出が「フクシマ」の悲劇の最終的な引き鉄を引いたものだと知られてしまうと、「想定外」の津波に(炉が)襲われれた、という言い訳は立ちにくくなる……。

 「史上最大の津波」が「炉」まで押し寄せたからだ、と言い抜けできにくくなる……。

  これが政府と東電に、「故障停止」報告、「4分後」報告による「辻褄合わせ」(?)に走らせた動機のように思われる。

  ★

 ディーゼル非常用発電機の運転確保の死活的な重要性は、米原子力規制委員会が19

90年に、原発事故の事例を徹底的に洗い直して出した報告書の中で、すでに提起していた問題である。⇒ http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-ollections/nuregs/staff/sr1150/v1/sr1150v1-intro-and-part-1.pdf

 この報告書は公開もされており、保安院も東電も、知りません、ではすまない。 

 最後の命綱だった「フクシマ」のディーゼル発電機が震災後の被災地のマイカーのように「ガス欠」を起こしていただなんて……。

  ★

 以上、縷々、述べて来たのは、もちろん、私個人の「推測」に過ぎない。が、もしもこれが事実だとしたら……その最後の命綱を、十分な保全対策をとることなく、政府・東電自ら断ち切っていたとしたら、それがたとえ過失であっても、その罪は大きいといわねばならない。

 かりに重油タンクが高台にあり、ディーゼル発電機に燃料の供給を続けていてくれたら、と思うと………… 涙が出るほど悲しい。

Posted by 大沼安史 at 08:46 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 浜岡1・2号機 廃炉建屋に使用済み燃料 新耐震指針の対象外

 静岡新聞のスクープ ⇒ http://www.at-s.com/news/detail/100020103.html 

Posted by 大沼安史 at 02:12 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 原発での命懸け作業に亡夫重ね 労災の遺族

 沖縄タイムス ⇒ http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-04-15_16668/

Posted by 大沼安史 at 02:08 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 原発事故受け、外国船2隻が寄港せず/枕崎

 南日本新聞 ⇒ http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=31757

Posted by 大沼安史 at 02:03 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 原発事故で母子手帳持たず避難……何度も転院に

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0416/news3.html

Posted by 大沼安史 at 02:00 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 関節夫さんのブログ記事 「嗚呼、福島に桜を散らす無残よ」

 ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/sxs4029/61737165.html

Posted by 大沼安史 at 01:55 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 原発推進を強調 事故「謝罪するつもりない」 与謝野経財相 君 晩節を汚すなかれ

 これは旧聞のことだが、記録にとどめておく。
  時事 ⇒ http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011041500293

 もうかなり前のことだが、国会内の階段で、この方とすれ違ったことがある。降りて来られたのだ。秘書のような人を数人、引き連れ。
 
 その時の表情がいまも忘れられない。こちらがビックリするようなお顔だった。凄みのある、時代劇から出て来たような、お顔だった……。

 ある意味で、正直な人なのかも知れない。

 でも、どうして謝れないのだろう。それで政治生命を失う、とでも思っているのだろうか?

 日本原電の社員として社会人生活を始めた義理にこだわっているのか?

 原発推進派のみなさんも、いまや心の底では、原発に疑問を投げかけ、過去の行いを恥じて、申し訳ない、という気持ちになっているのだ。

 勝間和代さんだって、苦しそうに言い訳しながら、それでも見事に変身を遂げたではないか!
   
 父方の祖母にあたる与謝野晶子さんがこれを知ったら、どうお思いになるだろう。ちょっと心配だ。

  ああ、わが孫よ、君 晩節を汚すなかれ 

Posted by 大沼安史 at 01:43 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「1号機」 圧力上昇

 ⇒ http://atmc.jp/plant/vessel/?n=1

Posted by 大沼安史 at 12:08 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「フクシマ」を胸に 米オハイオで原発廃炉運動

 米オハイオ州のボウリング・グリーンで、地元の原発の廃炉運動が広がっている。

 地元のメディアが報じた。⇒ http://www.toledoonthemove.com/neighborhood/story.aspx?id=606248

 多くの人々が心にフクシマを抱いている、とあった。

 「フクシマ」は「ヒロシマ」と同じように、とてつもない悲劇であることで逆に、「核廃絶」=「廃炉」への希望と決意のメタファーにもなった。

 日本でも「反原発」から「原発廃炉・フクシマ運動」を始めなければならない。

Posted by 大沼安史 at 11:39 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 放射能汚染水を浄化! 「フクシマ」難民を米・スペイン企業が「太陽光発電浄水装置」で支援 文科省はこうした「死の灰浄水器」を学校に設置せよ!

 米国の「ワールドウォーター&ソーラーテクノロジー」とスペインの「ゴメサ・テクノロジー」の両社は、「フクシマ」の被災者のため、太陽発電で動く浄水装置2台を送り出した、と発表した。

 そのうちの1台は、放射性物質をろ過する。もう1台は細菌に汚染された水を1日11万リットル浄化する。

 ⇒ http://www.solarserver.com/solar-magazine/solar-news/current/2011/kw15/worldwater-gamesa-ship-solar-powered-water-purification-units-to-japan.html

 こういう支援はありがたい。

 日本にもきっとこの種の浄化装置もあるはず。あれば国内で手配し、なければ外国から緊急輸入し、文科省は至急、福島県内の学校に設置せよ!

Posted by 大沼安史 at 11:30 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 老女の遺体を発見! 棒の上に赤いバケツを乗せた目印が立った! 被爆圏遺体捜索活動 同行ルポ (写真スライド付き)

 ウォールストリート・ジャーナルに、被爆圏・浪江町での遺体捜索活動同行ルポが載っていた。

 白装束・防護服姿の県警の警察官や消防士ら280人が10班に分かれ、野球場10個分の広さの地域で遺体の捜索活動にあたった。

 若い警官が2メートル近い棒の先に赤いバケツを乗せ、遺体発見現場に立てた。

 おばあさんの遺体だった。

 緑の旗の棒も立った。遺体回収班のための目印だ。

 数時間ほどで、4本の目印が立った…………。

 記事 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703648304576264702567940900.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

 写真(7枚組) ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703648304576264702567940900.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories#project%3DSLIDESHOW08%26s%3DSB10001424052748704495004576265281397864422%26articleTabs%3Dslideshow

Posted by 大沼安史 at 10:41 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 電力総連 「震災による事故」 と主張

 ⇒ http://www.denryokusoren.or.jp/20110331.pdf

 「東北地方太平洋沖地震を踏まえた原子力発電所の安全確保に向けた電力総連の当面の対応について」平成23年3月31日 全国電力関連産業労働組合総連合

 原発の安全確保に向けた当面の対応…………「電産」の労働者たちは、「フクシマ」を知って、いまごろ悔し泣きしているだろう……

Posted by 大沼安史 at 10:18 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 1号機・レベル7 2号機・レベル7 3号機・レベル7 4号機・レベル3 この恐ろしい「フクシマ」の現実!

 英紙ガーディアンの「フクシマ・データ・サマリ」」を見て驚き、事故の深刻さを改めて印象づけられた。
 ⇒ http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2011/mar/18/japan-nuclear-power-plant-updates

 表(Data summary)の一番下を見ていただきたい。そこにある「NISA」とは「原子力安全・保安院」のことだ。

 なんと保安院は、「フクシマ」の1号機、2号機、3号機にそれぞれ、INES(国際原子力・放射線事象評価尺度)の「レベル7」(深刻な事故)と評価をつけているではないか!

 4号機は「レベル3」((重大な異常事故))だと。

 つまり、「フクシマ」は1号機なら1号機だけで、即「チェルノブイリ」並みなのだ。

 「チェルノブイリ」×3(3倍)プラス「レベル3」×1=「フクシマ」

Posted by 大沼安史 at 09:53 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 東京の城南信金 「脱原発」宣言 東京のみなさん 城南信金に預金を移そう!

 東京・品川に本店をおく城南信用金庫が「脱原発」宣言をした。
 「原発に頼らない安心できる社会へ」
 ⇒ http://www.jsbank.co.jp/topic/pdf/genpatu.pdf 

 東京のみなさん、城南信金に預金を移そう! ⇒ http://www.jsbank.co.jp/

 城南信金は「東日本大震災」の義捐金を1億円出している。

 いいなあ、下町を、町工場を、商店を、零細企業を支える地域金融!

Posted by 大沼安史 at 09:35 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 文科省 「子どもの被爆」で権限主張 高木義明文科相 国会で「20ミリシーベルト」宣言 安全委 「大人の半分10ミリ」撤回 ならば文科省よ、本格的な「放射線下学習指導要領」を策定し、官報で告示して法的拘束力を持たせてはいかが?

 朝日 ⇒ http://www.asahi.com/edu/news/TKY201104140401.html

 毎日 ⇒ http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110416ddm003040109000c.html

 大沼注: 日本の子どもたちの被爆問題に胸を痛める文科省のみなさんにお願いする。

 「フクシマ」発の被爆被害は半永久的に続くのだから、この際、本格的な「放射線下学習指導用要領」を定め、官報で告示し、法的な拘束力を持たせていただきたい。

 きめこまかな基準づくりは、みなさん、お手のものだろう。

 幼稚園、小、中、高、それぞれ、幼児・児童・生徒たちの放射線下の学習のあり方、指導法、評価のあり方を決めたらいい。

 「砂場の遊びは年に累積55分まで」とか、「野球学習では滑り込みを禁止する」とか、「サッカーでは土を蹴ってはならない」とか、「教室の冷房・換気扇は授業時間中、回さない」とか、「マスク・線量計・ジャージー防護服は義務教育無償の対象にならない」とか――こと細かく決めたらいい。

 そして「放射線下学習指導要領」の「前文」に、こう書いたらいい。

 「原子力は我が国の明日を担う児童・生徒たちの未来に向かうエネルギーである。その直ちに健康被害が出ない安全性に鑑み、ここに放射線下学習指導要領を定める」

Posted by 大沼安史 at 09:25 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 米政府 東京への旅行警告を解除 ヒラリー来日の手土産?

 ニューヨーク・タイムズによると、米政府は「フクシマ」の危険性が弱まっているとして、東京への旅行警告を解除するとともに、政府職員の家族の日本への帰国を許可した。

 米政府(国務省)は、「80キロ(50マイル)避難圏」の外のリスクは低く、重大な健康への危険なない、としているものの、「80キロ圏」を解除したわけではない。

 The United States government, saying the situation at Fukushima Daiichi had become less perilous, has lifted its travel warning for Tokyo and said it would allow dependents of government employees to return to Japan.

 The travel alert issued by the State Department on Thursday said that although the situation at the nuclear plant “remains serious and dynamic,” the health risks in areas outside the 50-mile evacuation zone recommended by the American government “are low and do not pose significant risks to U.S. citizens.” It said that even in the event of an unexpected disruption at the plant, harmful exposures to people beyond 50 miles were “highly unlikely.”

 大沼注: 米政府(米大使館)は当初から避難圏は「80キロまで」としていた。そういいながら、米国の東京大使館は、「フクシマ」から120キロの距離にある、私の住む仙台から、大使館員が引率して米国人(米政府職員の家族でない、一般のアメリカ人)をバスで集団避難させていた。

 現実問題としては、現段階で喜んで再来日、あるいは旅行に来るアメリカ人はほとんどいないはずだ。とくにハネムーン・カップルは来ない……。

 ヒラリー来日2日前の、日本への「手土産」?!

Posted by 大沼安史 at 08:28 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-15

〔原発NEWS〕 勝間和代さん 「原発事故に関する宣伝責任へのお詫びと、東京電力及び国への公開提案の開示」

 ⇒ http://real-japan.org/2011/04/15/421/

Posted by 大沼安史 at 08:11 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 午前10時半 JA福島 抗議文を手渡す

 写真 http://www.flickr.com/photos/kinoryu/5621117564/

 日刊スポーツ記事 ⇒ http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110415-761573.html

  写真の左側に並んでいるのは、庄条徳一会長ら県内農協の組合長らだ。右側はもちろん、東電の人たちだ。

 「真人間になれ!」と迫っている。「真人間」に生まれ変わろうとしている……そう見える。 

 東電はもう隠すな。すべてを認め、すべてを語れ! それなしに、どうやって生きてゆくのだ?!

Posted by 大沼安史 at 01:16 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕明日(16日) 岩上安身さんの「トークカフェin 仙台」

  ⇒ http://iwakamiyasumi.com/archives/6651

Posted by 大沼安史 at 01:03 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 原子力村の四季を守り、暮らしを支えるエネルギー

 安全な原発文化の推進に努めている「日本原子力文化振興財団」のホームページを覗いてみた。⇒ http://www.jaero.or.jp/index.html
 
 全国の子どもたちにポスターや作文(小論文)を募集しているところだ。

 こんな大事故が起きているのに、それでも「ポスター」募集を中止していない。

    ★

 ホームページに、読売新聞の生活面に「川柳deエネルギー」という広告を掲載しています――とあった。

 「フクシマ」の事故前までの作品が載っていた。

 まるで、いまの惨状を「予言」しているような作品も。

  ○ 生鮮品 天候変われば 値も変わる

  「天候」の中には当然、「風向き」も含まれていることだろう。

  ○ うちの主人 マスクしてれば 男前 

   う~ん。こうなると、切ない。

  ○ 子の子の子 思う気持ちを もちたいな 

   悲しすぎる……。

  ○ 地下の良さ 活かして暮らす アリの家

   逃げ込むしかないかも……。

    ★

 財団の読売・生活面の川柳広告はもちろん、川柳だけ載せているではない。

 注釈つきだ。

 「電気料金の安定には原子力発電が貢献しています」
 「資源小国の日本では原子力発電で使ったウランを再利用します」……

 新聞広告だから広告代を払っているのだろう。広告代は読売新聞の収入になっているのだろう。

    ★

 ホーム・ページには、朝日新聞に出した大型広告も載っていた。

 2010年12月12日付を見てみよう。⇒ http://www.jaero.or.jp/data/02topic/20101212asahi/index.htm

 大見出しにこうある。「日本の四季を守り、暮らしを支えるエネルギーとは?」

 正解は「原子力」と言いたいのだろうが、今や答えは「自然エネルギー」だ。

 なにしろ原子力は「フクシマ」で、「日本の四季を汚し、暮らしを破壊するエネルギー」だとバレてしまったわけだから。

    ★

 財団のホームページには教員用の教材や、報道関係者のため講座など、さまざまな活動・事業が紹介されている。

 こうした財団による「原子力文化振興」活動に支援されながら、「フクシマ・ダイイチ」は今回の大破局を迎えるに至ったわけだ。

 役員名簿を見たら、朝日の論説主幹で、原発推進の旗をふった岸田純之助氏が「監事(非常勤)」を務めている、とのこと。⇒ http://www.jaero.or.jp/data/04profile/images/H22.8-2meibo.pdf

 平成21年度決算ベースでの「国からの受託費交付額」は総額で、3億2271万7千円――とあった。⇒ http://www.jaero.or.jp/data/04profile/images/H21itakuhi.pdf

 国民の税金が、ここにも投入されていた。

Posted by 大沼安史 at 12:27 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 作業員の「造血幹細胞採取」の必要 日本の医師らが訴え

 ロサンゼルス・タイムズに被爆労働に従事する「フクシマ」の作業員について、予め「造血幹細胞採取」を済ませてから作業に入るべきだとする、日本の医師らの声が紹介された。⇒ http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-fukushima-stem-cells-04142011,0,4000042.story

 日本政府がいちどは却下した提言だが、「手間がかかる」といって済ますことではないだろう。
 

Posted by 大沼安史 at 10:14 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「3号機」 圧力容器内で急激な温度上昇 再臨界か?

 ⇒ http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110415-00000449-fnn-soci

Posted by 大沼安史 at 09:40 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆震災NEWS〕 避難所でダウン症の男性が両陛下に自分の気持ちを書いたノートを差し出した

 天皇、皇后両陛下は14日、津波で13人が亡くなった千葉県旭市を訪れた。ワシントン・ポストに、こんなひとこまが紹介されていた。

 マットの上にひざまずいた両陛下に、思うように喋れないダウン症の男性が、小さなノートを差し出した。

 そこにこう書かれていた。「これからもがんばります」

 The royal couple kneeled on mats to speak quietly with the survivors, who bowed in gratitude and wiped away tears. One evacuee with Down syndrome, who has trouble speaking, wrote “I will keep striving” in a small notebook that he showed to the emperor and empress.

 ⇒ http://www.washingtonpost.com/business/surging-radiation-in-storage-pond-means-more-trouble-at-japans-tsunami-hit-nuclear-plant/2011/04/13/AFfx2dZD_story.html  

Posted by 大沼安史 at 09:35 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕  「原発くん(The Nuclear Boy)」 アニメ 英語版 世界に拡散 「原発くん」のおなかを治している「原発のお医者さん」に感謝しよう! 「チェルノブイリ君」にはならない!

 遅ればせながら、「原発くん」アニメを観た。英語字幕版「The Nuclear Boy」も登場し、全世界に拡散している。(下記のリンクでビデオを観ることができます)

 ボストン・グローブ紙によると、この「原発くん」、東京のアーチストが描いた、イラストのキャラクターだった。

 アーチストがツイッターに載せると、誰かがそれをコミック漫画(コマ漫画)にした。

 そして、「匿名のプロのアニメーター」が4分半のアニメにした。

 それが「ユーチューブ」で評判になり、日本の国営テレビ(NHK?)でも放映されたようだ。

 事故後、早い段階で制作されたアニメのようだが、(溶融)燃料燃料を「うんち」、放出された放射性ガスを「おなら」としているのはともかく、

 「もし君がニュースで、注水が再開とか聞こえたら、ああお薬をまぜて(おなかを)冷やしているんだなって思おう。そしてそれをやってくれている原発のお医者さんに感謝しよう」

 「最悪の事態も説明しておきます。それはうんちが出て、しかもおむつからも漏れちゃうってこと。それでも、チェルノブイリちゃんみたいにはならないし、遠くまでうんちが飛ぶこともないけど……」
 
 「大丈夫、時間とともに、原発くんのおなかがいたいのはきっと治るよ」

 ――といったナレーションが続く。 

 まるで、あの動燃の「プルト君」ビデオみたいだ。

 匿名のプロがつくったようだが、スポンサーがいたのかも知れない。

 ⇒ http://www.boston.com/bostonglobe/ideas/brainiac/2011/03/nuclear_boy_exp.html

 http://thedailywh.at/2011/03/17/explaining-sht-to-kids-of-the-day-japans-nuclear-crisis/

Posted by 大沼安史 at 09:11 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 有機栽培でキャベツを育てていた64歳が首を吊ってお亡くなりになった理由

 インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙に、マキハラ・クミコさんという東京在住の作家・翻訳者の方が、「震災1ヵ月、変わってしまった日本(A Month After the Shock, a Different Japan)」というエッセイをお書きになっていた。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/14/opinion/14iht-edmakihara14.html?scp=4&sq=%EF%BC%A6%EF%BD%95%EF%BD%8B%EF%BD%95%EF%BD%93%EF%BD%88%EF%BD%89%EF%BD%8D%EF%BD%81&st=cse

 何度も読み返したくなるような名エッセイだが、ここでは、ここに書かれていた、ある悲しい出来事だけ、記録として記しておく。

 A 64-year old man from Fukushima hung himself after learning that the organic cabbages he spent 10 years cultivating could be carrying radiation.

 福島に64歳になる農家の男性がいた。10年かけ、キャベツの有機栽培法を開発した人だった。
 その手塩にかけて育てたキャベツに放射性物質が付着しているかも知れないと知ったとき、男性は首を吊った。

 この方の冥福を祈り、「フクシマ」の全被災者の方々の苦しみを思い、ここに記しおく。

Posted by 大沼安史 at 08:20 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「お役所仕事」の日本原発 

 ウォールストリート・ジャーナルの電子版に、「日本の原発」の‘特殊性’を分析した記事が掲載された。⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704662604576257151191916240.html

 それは「キャパシティー・ファクター(運転効率?)」が米国やフランスなどに比べ、著しく低い、ということだ。

 この「キャパシティー・ファクター」というものは要するに、(1年間に)どれだけ運転しているか、ということだが2009年の米国はなんと90%以上。
 これに対して、日本は66%。これはパキスタン並み。
 
 日本の場合、それだけ運転していない期間が多いわけだが、その理由について、ジャーナル紙は、ちょっと意外な指摘をしている。

 日本の場合、電力会社の社員と政府の査察官が「平日しか働かない」ことも、一因だという。米国の場合、24時間、昼夜をわかたずメンテを行う。

 Japan's shutdowns are longer in part because plant employees and government inspectors work only on weekdays. In the U.S., by contrast, maintenance typically proceeds around the clock until plants are back online.

 日米のもうひとつの違いは、米国の原発の場合、運転しながらメンテを続けていることだ。だから装填した燃料が燃えつきまで、運転し続ける。

 American operators also, unlike the Japanese, perform many routine maintenance tasks while the units are running. In the U.S., nuclear operators "are free to run until refueling needs force them to stop," says NRC spokesman Scott Burnell.

 日本の原発の運転期間が短いことで、どんな現象が起きているか?

 ひとつは、一ヵ所の発電所に多数の原子炉を設置しがちなことである。そうすれば炉を交代で燃やすことができるからだ。

 「フクシマ・ダイイチ」でさらに炉を2基、追加する計画があったのは、このため(で(も)ある。(新規立地難に加え……)

 ちなみに米国の場合、1ヵ所の発電所に設置できる原発の数は3基までと制限されている。

 日本は「スクラム」という自動運転停止の率は、米国より低い。ジャーナル紙によると、日本の原力会社は、そうした運転停止事故を懸命に避けようとする……。

 それは地元(フクシマの場合は福島県庁)の査察官に介入され、運転再開の時期がずれ込むのを嫌ってのこと。

 Japanese operators strive to avoid such accidental shutdowns in part because they can give local officials a chance to intervene and delay a plant's restart, in a process that can become highly politicized.

 そして、これまたあきれたことに、東電の場合、わざと原発の運転を必要以上に長く、止めたりもしている。地元に入念な点検をしていると思わせるためだ。

 A Tepco official said the company often idles its reactors for longer than necessary for maintenance and repairs, in a bid to demonstrate to local residents that the company isn't rushing through repairs.

 ジャーナル紙の記事を読んで、日本の原発風土のようなものが、うっすら見えたような気がした。

Posted by 大沼安史 at 07:57 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-14

〔原発NEWS〕 28人が100ミリシーベルト以上被爆 下請け作業員 東電、それでも「基準以下」だから、と働かす

 時事 ⇒ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000118-jij-soci

Posted by 大沼安史 at 09:53 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 津波伴うM8級、1ヵ月内にも再来…専門家

 ⇒ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000112-yom-sci

Posted by 大沼安史 at 09:17 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「6号機」 水位 急激に低下 一体何が?

 ⇒ http://atmc.jp/plant/water/

 安定していたはずなのに……。燃料棒の露出も目前である。水位計の故障であれよいのだが……

Posted by 大沼安史 at 09:01 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 東電が記者会見で答えていない「未回答質問リスト」……こんなにも答えていないんだ!

 ⇒ https://docs.google.com/document/d/1owcYVawAJtj9dXpeTvmF-xyGtJmg49YkITc9ahYaVK4/edit?hl=ja&pli=1#

Posted by 大沼安史 at 08:23 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 菅直人「10年、20年住めない」発言に飯館村の村長は泣いた! 東電よ、自分のところの放射性ガレキばかり撤去してないで、直ちに飯館村の除染活動に入れ! 東京の記者諸君! 村長の涙を思い、怒りをこめて、こう質問せよ!

 読売新聞 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110414-OYT1T00308.htm?from=tw

 官邸・保安院・東電詰めの記者諸君、こう聞いてくれ!

 「飯館村の除染作業はいつから開始するのですか?」

 こういう、絶対、相手を逃がさない聞き方をしてくれ!

 除染作業、そんなものは考えてない、必要性を考えていない、と応えたら、これは大ニュースだ。菅内閣はそれでたぶん、一発で崩壊過程に入る。東電に対する世間の目はますます厳しくなる。

 (保安院や東電の本社に、「直ちに被害のない」「安全な汚染土」をダンプで届ける人も出て来るかも知れない……。野菜不足でお困りのことでしょう。安全な土を持ってきましたよ。家庭菜園で野菜、育ててみませんか? これはプレゼントです。どうかお受け取りください――)

  「政府、汚染地域の除染を行わず。必要性も感じず」「保安院、知りません」「東電、関係ありません」

 「検討中です」というなら、その通り書き、「証拠」として残す。そして今後、連日、「検討した結果、どうなりましたか」と聞き続ける。

 記者諸君、君たちだけが頼りなんだ。原発被災地の人の身になって聞いてくれ!

 一日も早く除染して、村に帰れるようする。

 これは政府・東電の最低の義務ではないか?

Posted by 大沼安史 at 07:41 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 ガレキとして処理される(?)燃料棒の破片

 日本の新聞各紙に、東電が「10日から」、「フクシマ」構内の「ガレキ」の撤去を始めている、という記事が載っていた。(10日という日付に注意!)

 旧聞のことではあるが、現在進行中のことなので、書く。

 たとえば朝日新聞――。こう書いている、
 
 ……の大手ゼネコン3社が……発電所の近くで、放射能に汚染されたがれきの撤去を始めた。作業員の被曝を防ぐため、無線で遠隔操作する重機を使用
 ⇒ http://www.asahi.com/business/update/0411/TKY201104110500.html

 「放射能に汚染されたがれき」?

 「朝日」の記事は、こうかんたんに書いているだけで、それが一体、何なのか、どんなガレキなのか、ふれていない。

 毎日新聞の記事を見てみよう。⇒ http://mainichi.jp/select/today/news/20110411k0000m040110000c.html

 さすが「毎日」。ちゃんと書いている。(「 」で括った部分)

 ――東電は10日、福島第1原発の敷地内で「水素爆発による原子炉建屋の損壊などで発生したがれき」について、重機の遠隔操作による撤去作業を始めた。高レベルの放射性物質に汚染されたがれきを取り除き、作業環境の改善を図るのが狙い。

 つまり、処理が始まっている「放射性のガレキ」とは、原発の施設・設備そのものが事故で破壊されて生まれたガレキなのだ。  
  
 しかし、さすがの「毎日」も、そうした「原発爆発ガレキ」が、どんなものか、までは書いていない。

 さて、各紙一斉に「東電は10日から開始した……」と書いていることを考えると、これは東電の発表記事であるはずだ。

 「朝日」の「東京電力本店からの報告」でチェックしたら、10日午前11時からの記者会見で発表していた。⇒ http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/articles/2011041100011.html

 「放射性物質で汚染された瓦礫(がれき)」とだけ、発表していた。

 同じ「朝日」の「東京電力本店からの報告」によると、10日夕方からの記者会見で、「ガレキ処理」と東電の契約をめぐるやりとりはあったが、「放射性ガレキ」がどんなものか――何が含まれているか、という肝心な点についての記者の質問(追及)はなかった。

 なぜ私がこんな重箱の隅をつつくようなことをしているか、というと、東電がリモコン重機を使って処理を始めた「放射性ガレキ」というものの中身にこだわっているからだ。

 この「放射性ガレキ」には「爆発で吹き飛んだ建屋の建材」(ガレキというと、どうしても、こんなイメージを持たされてしまう)も含まれようが、そればかりではない……。

 ではどうして、そんな疑いを持つのか?

 これは本ブログの読者の方なら、お分かりのことだが、東電が発表した前日(日本時間)、すでにニューヨーク・タイムズが「放射性のガレキ撤去問題」を報じていたのである。

 以下にタイムズの報道を紹介した、本ブログ記事を再掲する。
  ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-f5c4.html

   ☆

 前記の原発関係企業の上級役員は「2号機」の「燃料棒の破片が原子炉の外で見つかる、ブルドーザーで土をかぶせているところだ」と明言した。

 燃料棒の破片は、炉心のものではなく、「使用済み燃料プール」の燃料のものであると見られる。水素爆発で、「2号機」の建屋の外に飛び散ったものだ。

 上級役員は言った。「ブルドザーを出して、埋めているよ。そうしないと、そばを通る人間、料理(cook)されてしまうからね」

 Broken pieces of fuel rods have been found outside of Reactor No. 2, and are now being covered with bulldozers, he said. The broken pieces may be from spent fuel rods in the spent-fuel pools, rather than from the reactors themselves. Hydrogen explosions have flung them out of the reactor building.

   “They’re running bulldozers around to bury the stuff so it doesn’t cook people going by,” he said.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08japan.html?hp

   ☆

 日本にコンタクトを持つ、米国の原発関係企業の上級役員は、米国東部時間の8日までの段階ですでに、明言していたのだ。

 燃料棒の破片! 「放射性ガレキ」には燃料棒が含まれていたのだ。

 これは重大な問題である(だから、ニューヨーク・タイムズも書いた!)。

 この燃料棒の破片の、その後の処理問題――ブルドーザーで埋めたあと、どうしたのか、そのまま地中に放ってあるのか、それとも、土砂と一緒に保管場所に移されているのか?

 この点は、ぜひとも東京の記者諸君に追及してもらいたい。

 東電が10日になって「ガレキ」問題を発表したのは、たぶん、ニューヨーク・タイムズにスッパ抜かれたからだろう。

 「放射性ガレキ」をこっそり処理していることが(日本で)バレることを恐れ、急に発表したのではないか?!

 もう一度、言う。汚染ホウレンソウでもなけれが、建屋の壁のプラスターでもない。

 プルトニウムも含まれた燃料棒の破片である。

 これを「ガレキ」として処理してしまうことは許されない。

Posted by 大沼安史 at 06:50 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 福島県内 学校の75%が放射能「管理区域」レベルの汚染

 東洋経済 ⇒ http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/77b1f6c632e436b9bd3d14d5796877ee/

 ―― 福島県は4月5~7日にかけて、全県の小中学校などを対象に放射線モニタリングを実施した。その結果、調査対象の小中学校などの75.9%が、法令で定めるところの「放射線管理区域」基準を超えていることが観測されている。また、全体の20.4%が、管理区域よりもさらに厳しい管理が求められる「個別被曝管理」が必要となりうる放射線が観測された。

  大沼: この問題は、「フクシマ」の深刻な状況を、端的に示すものなので、こんどは東洋経済の報道で紹介する。みなさん、すでにご存知のこととは思いますが……。

 3月11日まで「安全」だった「フクシマ」は、私たちの未来である、こどもたちの安全をむしばむ深刻な脅威となっている。

 校庭に潜む、見えない「死の灰」の恐怖と比べたら、北朝鮮の金正日など無害に等しい。

 

Posted by 大沼安史 at 01:29 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 汚染水との闘い「限界」作業員語る 「注水した水が漏れ出てまた汚染水が増えるんじゃないか。いたちごっこで、先が見えない」

 中日新聞 ⇒ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011041490101214.html

Posted by 大沼安史 at 01:22 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 飯館村で102歳 男性が自殺

 ロイター電によると、102歳の老人(男性)が12日に自殺していた。日本政府が飯館村を避難地域に指定した翌日だった。

 老人は飯館村に生まれ、育ち、生きて来た人だった。

 A 102-year-old man committed suicide Tuesday, a day after the government included Iitate, the village where he had lived all his life, as an area to be evacuated to avoid radiation exposure. A local police official, who declined to be named because he was not authorized to speak to media, confirmed the man had killed himself but would give no further details.

 ⇒ http://www.nytimes.com/aponline/2011/04/13/world/asia/AP-AS-Japan-Earthquake.html?ref=world

 菅直人は、東電の清水社長はただちに弔問すべし。遺族に謝るべし。

Posted by 大沼安史 at 01:15 午後 | | トラックバック (1)

〔原発NEWS〕 CNN「ペット救助隊」を報道

 ⇒ http://edition.cnn.com/2011/WORLD/asiapcf/04/13/japan.nuclear.pets/

 ペットの救出、ペットの避難も、政府・東電の責任である!

Posted by 大沼安史 at 12:24 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 東電 使用済み燃料 プールから「キャスク」への移しかえを計画 一時貯蔵プール案も検討 「フクシマ」に「核の廃棄場」という新局面

 英文朝日 ⇒ http://www.asahi.com/english/TKY201104130196.html

 クレーンを使って「キャスク」(核燃料輸送容器)に移すのだそうだ。
 使用済み燃料を「キャスク」にいれると、その重さは100トンにも達するそうだ。
 100トンの「キャスク」を安全に移動するクレーンがあるかどうか、問題になっているそうだ。

 大沼:「フクシマ」はいよいよ、溶解した核燃料が、建屋の外に引き出される段階を迎えようとしている。

 「フクシマ」は、原発の大規模事故の現場であるとともに、核の廃棄場にもなって行く。

 「レベル7」宣言をし、周辺に広大な無人地帯をつくろうとしているのは、このためだ。

Posted by 大沼安史 at 12:14 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「フクシマ」放出の放射性ヨウ素 欧州で「無視できないレベル」に 仏団体が妊婦らに警告

 人体への被爆問題を研究するフランスのNGO、CRIIRADは「フクシマ」から放出され、欧州に到達したヨウ素131が、いまが無視できないレベルに達しているとして、妊婦や乳幼児に対して、牛乳や葉野菜を摂取するといった「リスクのある行動」は避けるよう警告した。

 ⇒ http://www.euractiv.com/en/health/radiation-risks-fukushima-longer-negligible-news-503947

Posted by 大沼安史 at 11:49 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 あの原発推進専門家による「緊急建言」は、東大の原子力工学科で同期だった、反原発運動家、安斎育郎さんが働きかけて生まれたものだった! 同期生の友情と共感の中から生まれた真実の声!

 カナダ「平和哲学センター」にサイトに12日付けで、安斎育郎さんの「福島原発事故に思う-識者による『建言』について」という、同センターへの書簡が掲載されている。 ⇒ http://peacephilosophy.blogspot.com/ 

 安斎さんは1964年卒の、東大原子力工学科一期生。「同期会」の連絡を受けた安斎さんは幹事役の同期生に「皆さん事故収拾に知恵を貸して下さい」と訴えたとそうだ。
 「(皆さんは)保安院や政府に対しても私などよりずっと影響力があり、チャンネルもお持ちだろう」から――と。

 それに応えた同期生たちのの友情と真実の声――それがあの「建言」だった!

 同センターのブログには、「建言」の再録されている。

Posted by 大沼安史 at 11:41 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「レベル7」に NHKも 真っ青?!  3月26日 山崎解説委員は「チェルノブイリ」との違いをこう「力説」していた!

 カナダの「平和哲学センター」の11日付けのブログに、「福島原発事故、レベル7:3月26日のNHKを振り返る-今こそメディアは率直な報道を」という記事が載った。

 朝6時と7時のテレビニュースで、NHKが放映した、「フクシマとチェルノブイリの違い」の解説だった。

 科学技術部の山崎という解説委員の「解説」だった。

 典型的な事故過少評価、めくらまし報道!

 詳しくは、このブログ(⇒ http://peacephilosophy.blogspot.com/ )を読んでいただきたいが、この山崎という解説委員は、「24時間安心ラジオ」にもたびたび登場していた人だ。

 「レベル7」について、このお方はいま、どんな言い訳をされるのだろう?

Posted by 大沼安史 at 11:28 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 日本に対する損害賠償請求の動きが本格化 国際社会の「日本嫌悪」を危惧

 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/41cb6c865c4fb4adfe77c3f89f4ef633

Posted by 大沼安史 at 11:11 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「地震酔い」 広がる

 ニューヨーク・タイムズに、余震が頻発する中、「earthquake sickness(地震酔い)」という症状を示す日本人が増えている、との記述があった。

 地震で揺れてもいないの「揺れている」と感じてしまう、地震症候群!

  Aguri Suzuki, a 44-year-old real estate agent, says she sometimes thinks the ground is shaking even when it is not. When she sees a tree branch swaying in the wind, she worries there has been an earthquake.

 Doctors here say they are seeing more people who are experiencing such phantom quakes, as well as other symptoms of “earthquake sickness” like dizziness and anxiety.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/14/world/asia/14quake.html?_r=1&hp=&pagewanted=print

 大沼: つねに浮遊している感覚は、僕もたしかにある。
     パソコンのそばに、風鈴をつるしている。ほんとの揺れを知らせてくれる。

Posted by 大沼安史 at 11:03 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 物理学者とエンジニアの国際チームに主導権を 自衛隊を動かす権限を与えよ   カク教授が提言

 カク教授は東電から主導権を奪い取り、物理学者とエンジニアからなる国際チームに与えよ、その国際チームには自衛隊を動かす権限を与えよ、と提言した。

 カク教授によれば、それがゴルバチョフがあの「チェルノブイリ」でとったやり方だという。

 Well, TEPCO is like the little Dutch boy. All of a sudden we have cracks in the dike. You put a finger here, you put a finger there. And all of a sudden, new leaks start to occur, and they’re overwhelmed.

 I suggest that they be removed from leadership entirely and be put as consultants. An international team of top physicists and engineers should take over, with the authority to use the Japanese military. I think the Japanese military is the only organization capable of bringing this raging accident under control. And that’s what Gorbachev did in 1986. He saw this flaming nuclear power station in Chernobyl. He called out the Red Air Force. He called out helicopters, tanks, armored personnel carriers, and buried the Chernobyl reactor in 5,000 tons of cement, sand and boric acid. That’s, of course, a last ditch effort. But I think the Japanese military should be called out.

  ⇒ http://www.democracynow.org/2011/4/13/expert_despite_japanese_govt_claims_of

 大沼:無能な政治家の主導では手にあまる問題だ。菅直人は日本のゴルバチョフにはなり得ない男だ。カク教授の提言、真剣に検討すべきではないか! 

Posted by 大沼安史 at 10:48 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 カク教授 「フクシマ」を「車とドライバー」にたとえ 解説

 ミチオ・カク教授は「フクシマ」を「車とドライバー」にたとえ、以下のように解説していた。

 いま、あなたが車を運転している、と考えてください。運転している車が突然、コントロールが効かず、暴走し出した。そこで急ブレーキを踏んだ。ところがブレーキは効かない。そう、地震があなたの車の安全システムを破壊し尽くしたわけです。

 そしてこんどは、あなたの車のラジエターが過熱し爆発した。それが水蒸気爆発であるわけですね。

 そして次に、もっと悪いことに、車のガソリンタンクが過熱し始めた。今や突然、あなたの車は炎に包みこまれようとしている。それが完全(フル)メルトダウンです。
 
 こういう状況で、ドライバーのあなたは何をなすべきか。とにかく、そばの川に車を突っ込んだ。東電が海水を注入したのがコレですね。太平洋の海の水をね。もう必死になって炉心に海水をぶっかけた。

 ところが海水には塩が入っている。その塩があなたの車のラジエターにこびりついてしまった。

 どうしよう? それであなたは地元の消防署に電話で助けを求めた。そして「日本のサムライ」たちが、いま戦っている。そしてそのサムライたちは、自殺的行為になりうるものだと知っている。溶解した炉心にホースで水を浴びせかけ続けている。

 これがいまの状況です。

 
 Think of driving a car, and the car all of a sudden lunges out of control. You hit the brakes. The brakes don’t work. That’s because the earthquake wiped out the safety systems in the first minute of the earthquake and tsunami. Then your radiator starts to heat up and explodes. That’s the hydrogen gas explosion. And then, to make it worse, the gas tank is heating up, and all of a sudden your whole car is going to be in flames. That’s the full-scale meltdown.

 So what do you do? You drive the car into a river. That’s what the utility did by putting seawater, seawater from the Pacific Ocean, in a desperate attempt to keep water on top of the core. But then, seawater has salt in it, and that gums up your radiator. And so, what do you do? You call out the local firemen. And so, now you have these Japanese samurai warriors. They know that this is potentially a suicide mission. They’re coming in with hose water—hose water—trying to keep water over the melted nuclear reactor cores. So that’s the situation now.

 ⇒ http://www.democracynow.org/2011/4/13/expert_despite_japanese_govt_claims_of

 大沼 保安院のニシヤマ氏にも、こういう一般の人にわかりやすい解説をしてほしいものだ。

Posted by 大沼安史 at 10:34 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 指先で崖にぶらさがっている「安定した」状態 カク教授

 ミチオ・カクタニ教授はまた、「デモクラシーNOW」のインタビューの中で、「安定している」とされる「フクシマ」の現状を、崖に指先でぶらさがり、必死になってこらえている状態だとも指摘した。

 So, when the utility says that things are stable, it’s only stable in the sense that you’re dangling from a cliff hanging by your fingernails. And as the time goes by, each fingernail starts to crack. That’s the situation now.

 ⇒ http://www.democracynow.org/2011/4/13/expert_despite_japanese_govt_claims_of

Posted by 大沼安史 at 10:13 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 世界的な理論物理学者   ミチオ・カク教授(日系)が警告 「フクシマは時限爆弾 チェルノブイリをはるかに超える悲劇にも」

 日系3世のアメリカ人で世界的な理論物理学者であるミチオ・カク(加來道雄)シティー・カレッジ教授が、「デモクラシーNOW」に出演し、「フクシマは時限爆弾。安定しているように見えるが、ちょっとした余震、あるいは配管の漏れ、作業員の避難などで、3機完全メルトダウンが起きかねない状態だ。そうなると、チェルノブイルをはるかに上回ってしまう」と警告した。

 So, you’re looking at basically a ticking time bomb. It appears stable, but the slightest disturbance—a secondary earthquake, a pipe break, evacuation of the crew at Fukushima—could set off a full-scale meltdown at three nuclear power stations, far beyond what we saw at Chernobyl.

 ⇒ http://www.democracynow.org/2011/4/13/expert_despite_japanese_govt_claims_of

 ミチオ・カクさん Wiki ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%81%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%AF 

 公式HP⇒ http://mkaku.org/home/?p=988

Posted by 大沼安史 at 10:06 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 東大 ロバート・ゲラー教授 「ネーチャー」論文(英語)

 ⇒ http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature10105.html 

  大沼: たしかにゲラー教授の言うとおりだ。「予知だ」「東海沖が来る」と言っておきながら、どうして今回の「M9」を予知できなかったのだろう?

 大地震であればあるほど、予知できる(しやすい)ものではないか?

 ゲラー教授の論文、「(日本の地震学 建て直しの時(Shake-up time for Japanese seismology)」に、ざっと目を通したら、こんなくだりがあった。

 日本の地震予知はGPSなど最新の測定器技術によるものではない。

 Nothing of this type has ever been observed using Global Positioning System devices or other modern measurement techniques.

 しかし、旧式の測定法であれ、何であれ、とにかく「予知」できていれば「フクシマ」もなかったはずだ。

  「予知」できていない――あるいは「予知」していないが、「大地震はない」にすりかわり、「原発安全神話」を補強していた!…………

  「地震予知」の非科学性に疑問を投げかけているのは、ゲラー教授だけではない。日本人の地震学者からも批判が提起されている。

 たとえば、島村英紀教授は、官学予知複合体(?)の誹謗中傷にもまけず、発言を続けている、日本が誇るべき地震学者である。

  ⇒ http://shima3.fc2web.com/

   

Posted by 大沼安史 at 09:14 午前 | | トラックバック (0)

〔重要☆☆☆☆☆原発NEWS〕 「地震予知」信仰のあまり「想定外」を想定しなかった日本政府の過ち M9、想定できたはず 「フクシマ」回避できた可能性 東大のロバート・ゲラー教授 ガーディアン紙、ネーチャー誌で厳しく批判 

 英紙ガーディアンで、東大大学院理学系研究科(固体地球科学講座)のロバート・ゲラー教授(地震学)による日本政府に対する手厳しい批判が紹介された。

 ゲラー教授の論点は以下の通り。
 
 ・日本政府が、欠陥のある「地震予知システム」に頼らず(地震は予知できるものだと思い込まず)、(いつ起きるかわからないものだと覚悟して対策をとっていれば)フクシマの原発は生き延びることができたかも知れない。

 ・日本政府は毎年、どこに大地震のリスクがあるかを示す「ハザード・マップ」を発表しているが、科学的な根拠はない。

 ・日本政府がもし、地震予知に頼らす、代わりに世界的な地震活動、および歴史的なツナミの記録を考慮に入れていたら、マグニチュード9の地震リスクを認識し、フクシマの原発をそれに耐えうるものに設計できていたかも知れない。

 The crippled nuclear power plant at Fukushima in Japan might have survived last month's natural disaster had the government not put faith in a flawed earthquake prediction system, a leading scientist has claimed.

 The Japanese authorities publish annual "hazard maps" to highlight parts of the country deemed at risk from major earthquakes, but there is no reliable scientific basis for the technique, the researcher said.

 Had the government considered global tremor activity and historical tsunami records instead, they would have appreciated the risk of a magnitude nine earthquake in the area and designed the Fukushima power plant to withstand such an event, said Robert Geller at the University of Tokyo.

 一方、共同通信によると、ロバート・ゲラー教授の「日本政府は不毛な地震予知を即刻やめるべき」とする論文が、世界的に権威ある科学誌「ネイチャー」(14日付)に掲載された。⇒ http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041301001002.html

 この中でゲラー教授は「(常に)日本全土が地震の危険にさらされており、特定の地域のリスクを評価できない」とし、「想定外」の備えるよう求めた。

 ゲラー教授は、「地震研究は官僚主導ではなく、科学的根拠に基づいて研究者主導で進められるべきだ」として、政府の地震予知政策の根拠法令となっている大規模地震対策特別措置法の廃止を求めるとともに、福島第1原発事故についても「最大38メートルの津波が東北地方を襲ったとされる1896年の明治三陸地震は世界的によく知られている」とし、「当然、原発も対策されているべきで、『想定外』は論外だ」として、日本政府を厳しく批判した。

 ゲラー教授は関西のテレビ番組、「たかじんのそこまでやって委員会」にも登場、、日本語でわかりやすく解説している。

 ⇒ 
 http://ex-iinkai.com/free/detail34.html

Posted by 大沼安史 at 09:10 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 M6以上 61連発

 ウォールストリート・ジャーナルの記事に、マグニチュード6以上の地震(本震・余震)が、12日の余震(M6.2)で、61を数えた、と出ていた。

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703518704576258401999781390.html

 61連発、まるで集中砲火。

Posted by 大沼安史 at 08:32 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 校庭に子どもたちの歓声と放射能! 「年10ミリシーベルトが目安 福島の学校登校の可否」

 共同 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041301000985.html
 フクシマのこどもたちは、かわいそうだ。
 またも「基準」――「年9.9ミリシーベルト」なら、大丈夫とでも言いたいのか?

 「直ちに健康被害が出ない」?

Posted by 大沼安史 at 08:17 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-13

〔★原発NEWS〕 「レベル7」福島県に事前連絡なし

 産経新聞 ⇒ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110412/dst11041223240071-n1.htm

 近隣諸国には事前通報したのだろうか?

Posted by 大沼安史 at 08:57 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート」  「レベル7」の祈り

 「計画避難」を言い出したあと、日本政府は突如、「レベル7」への「引き上げ」に踏み切った。

 これまで隠し続けていたものを、なぜ急に表に出して来たか?

 国内外から「ずっと隠していたんだな」「ずっとウソだったんだな」と批判されるのを覚悟で、なぜ急に、「フクシマ」は「チェルノブリ」でした、と言い出したか?

  #

 ひとつ考えられるのは(もちろん、あくまで単なる憶測に過ぎないが)、原発避難民及び周辺地域住民を一掃する「脅し」である。

 「フクシマ・レベル7宣言」は「自主避難」「計画避難」に続いて行われた。

 「自主避難」「計画避難」の促進剤としての「レベル7」宣言!

 政府はたぶん、30キロ圏内を無人化する一方、その外側に住む人々を「レベル7」ショックで自発避難に追い込みたいのだ。

 この先、人々は不安と恐怖に駆られ、自主的に出てゆく。政府として大規模な避難計画を立てる必要はない(少なくとも、最後まで居残った人たちを移すだけで済む……)。

 こうした視点で最近の事態の推移を振り返れば、「一時帰宅」も、自宅にモノを取りに行くための、最後の機会の提供ということになる。

 続いて20~30圏の強制避難が行われるはずだ。

  #

 それほどまでして政府はなぜ「無人地帯」の拡大を図ろうとしているのか?

 答えはハッキリしている。

 「フクシマ」での戦いに敗北する、水蒸気爆発など「最悪の事態」を覚悟しているのが、ひとつ。

 もうひとつは、「最悪の事態」になる前に、水と窒素ガスの注入以外の、何らかのオプションを考え始めている、ということである。

  #

 さて、「最悪の事態」と、「最悪の事態を回避するオプション」とを分かつもの――それは「制御」のあるなし、であるだろう。

 水蒸気爆発などといった「最悪の事態」は、制御不能状態で起きる(いつ起きるかわからない……)。

 そうした「制御不能な最悪の事態」を避けるオプションとしてあり得る(かも知れない)のは、「制御された最悪事態」――すなわち「制御した形で最悪事態を回避もしくは最小化」するものであろう。

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 この「制御した形で最悪事態を回避もしくは最小化」するオプションでは、ボロン交じりの砂で覆い尽くすなど、さまざまな手段が検討されているようだが、いずれも未踏の領域における挑戦である。

 「成功」を見込んだとしても、うまくゆく保障はない。

 「レベル7」宣言の警告による避難圏の拡大は、こうした新しいオプションの失敗に備えたものではないのか?

  #

 これまた、あくまで、単なる論理の帰結にすぎないが、「制御した形で最悪事態を回避もしくは最小化するオプション」が、どれも実現性のないものだと分かったとき、その先に出てくるものは、「制御した形での最悪事態」オプションであるだろう。

  #

 {国際原子力事象評価尺度(INES)」は現在、「レベル7」が最悪レベルだ。それ以上のレベルは設定されていない。

 IAEAが「フクシマ」で、新たに「レベル8」、もしくはそれ以上のレベルを追加設定することのないよう祈るばかりだ。

Posted by 大沼安史 at 07:47 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS 訂正済〕 爆発の水素ガス 「炉内」ではなく「使用済み核燃料プール」で発生 米規制委委員長が「新説」

 米原子力規制委員会のヤツコ委員長はまた、上院委員会の証言の中で、「フクシマ」で起きた一連の水素爆発が、これまで考えられたいたような炉心の過熱などで発生した、炉内からの水素ガスによるものではなく、建屋内の「使用済み燃料プール」から発生した水素ガスによるものではないか、との新しい見方を示した。

 Mr. Jaczko also offered a new theory about the cause of the explosions that destroyed the secondary containment structures of several of the reactors. The prevailing theory has been that hydrogen gas was created when the reactor cores overheated and filled with steam instead of water; the steam reacts with the metal, which turns into a powder and then gives off hydrogen.

The Tokyo Electric Power Company, which operates the nuclear plant, intended to vent the excess steam as well as the hydrogen outside of the plant, but experts have suggested that when operators tried this, the vents ruptured, allowing the hydrogen to enter the secondary containments.

But Mr. Jaczko said Tuesday that the explosions in the secondary containments might have been caused by hydrogen created in the spent-fuel pools within those containments.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13safety.html?emc=tnt&tntemail1=y

 大沼:注 ニューヨーク・タイムズの記事は、さらに、こう続いている。

 If true, that would mean that the introduction of hardened vents at reactors at nuclear plants in the United States — cited as an improvement that would prevent such an explosion from happening — would not in fact make any difference.

 That theory also raises the possibility that it may be safer to move some of the spent fuel out of the pools in the containment structures and into dry storage, an idea that is attracting some support in Congress. Spent nuclear fuel must remain in water for the first five years or so to cool but can then can be stored in small steel-and-concrete silos with no moving parts.

 つまり、このヤツコ委員長の新説なるものは、使用済み燃料をプールに水没するのではなく、炉から離れたところで「ドライ・キャスク」に入れて「乾燥保管」せよ――という、米国内の議論の流れを後押しするもので、政治的な背景がありそうな気がしてならない。

 水素発生源は「炉」か「プール」か?

 ことここに至っては、議論しても仕方ないような気もするが、日本政府・東電の見解を確認しておく必要がある。

Posted by 大沼安史 at 04:01 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 米原子力規制委員会 委員長 「フクシマ」こんごも「不安定」

〔★★★原発ニュース〕 米原子力規制委員会 委員長 「フクシマ」こんごも「不安定」
 ニューヨーク・タイムズによると、米原子力規制委員会のヤツコ委員長は12日、連邦議会の上院環境公共事業委員会で、「フクシマ」の原子炉は「静的(static)」な状態だが、応急措置を施しているものの、「安定してはいない(Not Stable)」と語った。

 さらに委員長は、こうした不安定な状況は、予測可能な方法で対策が講じられるまで続くだろう、と見通しも示した。

 ヤツコ委員長はまた、「日々、重大な変化は見られない」としながらも、放射性物質の新たな大量放出のリスクは日々、小さなものになっている、との見方を示した。

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13safety.html?_r=1&emc=tnt&tntemail1=y

Posted by 大沼安史 at 03:42 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 飯田哲也さん 日本記者クラブで講演 ビデオ

 ⇒ http://www.ustream.tv/recorded/13786264?lang=ja_JP

Posted by 大沼安史 at 01:45 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「廃炉」を求める有志の会 14日に署名提出行動

  ⇒ http://fukushimahairo.web.fc2.com/

Posted by 大沼安史 at 01:43 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「初めから隠していた」 韓国各紙が日本政府を厳しく批判

 産経新聞 ⇒ http://sankei.jp.msn.com/world/news/110413/kor11041312400003-n1.htm

Posted by 大沼安史 at 01:35 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 輝け!「地球環境大賞(主催・フジサンケイブループ)は、なんと「東電」が受賞!!

 ⇒ http://sankei.jp.msn.com/life/news/110225/trd11022505000001-n1.htm
 注・ちなみに、「地球環境破壊大賞」でありません!
   決定は2月末、授賞式は4月5日の予定だった(延期)。

Posted by 大沼安史 at 01:26 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 4・16 渋谷デモ 呼びかけ

 ⇒ http://civilopinions.main.jp/
 
「脱原発社会を作ろう!」
「菅首相は危機対応に失敗した責任を取れ!」
 この大きなスローガンの下に、明治公園から、渋谷へと練り歩きます。

日時    4月16日(土)
集合      11:30
デモスタート  12:00
集合場所   明治公園

Posted by 大沼安史 at 01:10 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕  「4号機」の「大破・使用済み燃料プール」 温度上昇、前回爆発の事前レベルを突破 要警戒 「常時・放射性水蒸気噴出 時々 爆発・飛散大放出」モード入りか?

 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/science/news/20110413k0000e040019000c.html 

Posted by 大沼安史 at 12:47 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 ウエートレスの「ごゆっくり、どうぞ」の一言に、英紙の特派員は泣いた!

 英紙インディペンデントのデイビッド・マクニールさんが、「レベル7」になった「日本」について、こんな見出しの記事を書いていた。

 彼ら日本人の国家は破壊されたかも知れない。しかし日本人の精神は壊れていない。

 Their country may be shattered, but their spirit is unbroken

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/their-country-may-be-shattered-but-their-spirit-is-unbroken-2266936.html

 励まされる記事だ。

 その記事に、こんなくだりがあり、私も思わず、もらい泣きしてしまった。

 妊娠中の奥さんが先月東京駅から、大阪に出発した時のことだ。見送ったあと、疲れきり、切なくなったデイビッドさんは、駅中のコーヒーショップに入ったそうだ。

 店に入ったデイビッドさんに向かって、4人の若いウエートレスが見事なタイミングで、合唱するように(歌うように)「イラッシャイマセ」と言い、いつもの真剣さで注文を聞いてくれたそうだ。

 そしてウエートレスの1人が、コーヒーをテーブルまで運び来て、明るい笑顔で「ごゆっくり、どうぞ」と言った。

 その時、デイビッドさんは、思わず泣き出したそうだ。

 But life goes on for most others. I tried to illustrate this point with an anecdote from the middle of the crisis last month, when I parted with my pregnant partner who left for Osaka to escape the radiation fears. Exhausted and emotional after leaving her to the train, I decamped to a coffee shop in the station where the four perfectly turned-out waitresses serenaded my entry with a singsong "irrashaimase!" (welcome) and fussed over my order with typically attentive service. "Take your time," said a beaming young woman as she passed me my coffee. At which point I started crying.

 なぜ、彼は泣き出したか?

 それは、それでも人生は続く(But life goes on )現実を、けなげに引き受け、明るい笑顔で働き続ける、若いウエートレスたちの姿に、感動したからに違いない。

 デイビッドさんはたぶん、彼女たちに励まされたのだ。

 デイビッドさんは、岩手県に取材に入った時に見た、人々の「笑顔」を思い出しながら、こうも書いていた。

 被災者である老人や子どもたちがデイビッドさんに食べ物を分け与えてくれた。遠慮しないで食べなさい、と。

 この「人間の高い質(クオリティー)」は、人々が何世代にもわたって、つくりあげてきたものではないか、とデイビッドさんは書いていた。とりわけ、歴史的に生活が苛酷だった、この東北の地において……。 

 記事の結びにこうあった。

 そんな「人間的な質」があるから、私はここに踏みとどまり、報道を続けているのだ、と。

 I'm thinking now of the smiles I saw around Iwate, of the many old people and children in the prefecture who shoved food into my hands and told ME to keep going. I think these qualities are social, not genetic, built up over generations, and possibly stronger in the northeast where life has traditionally been harsher. But whatever the reason, it works. And I'm staying.

 この記事を読んだに英国人(あるいは世界の人々)は、私たち日本人に対する理解を深めてくれるに違いない。応援してくれるに違いない。

Posted by 大沼安史 at 12:02 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 帰りなん、いざ! 思い出にとどめるために 我が家に(たぶん最後の)サヨナラを言うために 

 ロサンゼルス・タイムズの記者、が被爆の危険をおかして浪江町の我が家の戻り、自分が大切にするものを持ち帰った母(73歳)と娘さんに同行取材した。
 ⇒ http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-japan-hot-zone-20110413,0,6689360.story

 東京近くの避難先からの一時帰宅。

 お皿と衣類とパソコンを取りに。

 娘さんのセイコさんはこう言ったそうだ。

 残りのものは、もう一度、ここに戻れた時に……。その時、思い出もみんな、連れて帰ります。思い出たちが私たちをここに連れ戻してくれるとしても……
 
 We can come back to collect the rest, the memories; that is, if they ever let us return here again."

 これはもう詩人の言葉だ。

 我が家に思い出を置いてゆく。ここで生きた思い出を、最後に見た我が家の思い出の中に残してゆく。これから東京近郊で暮らす私は、その思い出の全てと、思い出の中ではつながることができる。この思い出を絶対、忘れない!……

Posted by 大沼安史 at 11:17 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「フクシマ」の犬 一匹の犬 

 ロサンゼルス・タイムズに載ったこの写真を見ているうち、泣けて来た。
 ⇒ http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-japan-hot-zone-20110413-001,0,4091898.photo

 「炉心」から6キロの地点での撮影だそうだ。

 無人の街並み。車が消えた道路。交差点の信号は、赤と黄色。

 舗装道路の左車線から、じっと前を見続ける一匹の犬。

 きっと、飼い主の帰りを待っているのだ。

 いきなり避難させられた飼い主を待っている。

 どうして左車線なのか?

 それはたぶん、飼い主が車に乗って(あるいは車に乗せられ)走り去ったからだ。

 あるいは飼い主と一緒に車で何度も、左車線を走った記憶があるからだ。

Posted by 大沼安史 at 10:56 午前 | | トラックバック (0)

〔☆原発NEWS〕 ウォールストリート・ジャーナル ユミコさん マリコさん 女性記者2人による、実に的確なビデオ解説

 この記事の一番下についた、「菅直人と野田財務相、枝野官房長官が国会で眠っている?写真」のビデオ画面をクリック ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703518704576258401999781390.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories 
 

 「レベル7」にしておきながら、、どれだけ「チェルノブイリ」と違うか、ばっか言ってる!
 「ドント・パニック」ばっか言ってないで、情報伝えなさい!

Posted by 大沼安史 at 10:39 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 原子力安全委の代谷委員 「レベル7」 「ただちに決定していたらパニックを引き起こしていたかも」 ニューヨーク・タイムズが「発言」を報道

 ニューヨーク・タイムズによると、原子力安全委員会の代谷誠治委員は「リスクがほとんどないのに、外国人は逃げ出していた。もしも、われわれがレベル7だと、ただちに決定していたなら、パニック反応の引き鉄を引いていたかも知れない」と語った。

 But he also suggested a public policy reason for having kept quiet.
 “Some foreigners fled the country even when there appeared to be little risk,” he said. “If we immediately decided to label the situation as Level 7, we could have triggered a panicked reaction.”

 原子力安全委員会はつまり、「パニック」になるかも知れないことを懸念して、「決定」を遅らせていたのだ。

 「念のため」「安全です」がしきりに繰り返されていた頃、原子力安全委は「レベル7」を隠していた!

 この代谷誠治委員の証言は、記録に残さなければならない。

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13japan.html?ref=world

Posted by 大沼安史 at 10:16 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「チェルノブイリの10分の1」の政府公式発表 実はソ連公式発表の「5分の1」 この小賢しきトリック(?) ニューヨーク・タイムズ報道で明るみに 

 「レベル7」引き上げの記者会見で、保安院の西山英彦審議官は、チェルノブイリとの違いを強調した。
 「福島では急性の大量被ばくは発生していない。原子炉圧力容器は原形をとどめて働いており、放出された放射性物質は10分の1。チェルノブイリとはまったく異なる」
 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110413ddm003040062000c.html
 この「10分の1」とは、もちろん「フクシマ」と「チェルノブイリ」の放出量を比較してのことだ。

 「10分の1」だと、日本政府のスポークスマンは言明した!!!

 では一体「10分の1」という数字はどこから出て来たものなのだろう。

 この「10分の1」の「1」――つまり「10%」は、「37万~63万テラベクレル」(政府公表数値)である。繰り返す――これが日本政府発表の「公式(オフィシャルな)」数値である。

 とういことは、この10倍が「チェルノビイリ」の「放出量」となるわけだが、ここに「重大なトリック(?)」が潜んでいる(ように思われる)。

 前記、ニューヨーク・タイムズの記事の、こんどはこのくだりを読んでいただきたい。

 しかし、専門家のほとんどは、「チェルノブイリ」の実際の放出量は、ソ連の「公式発表」の1.5~2.5倍と言っている。日本の保安院は、「チェルノブイリ」の実際の放出量を公式発表の2倍と想定し、それをもとにその「10%」だと弾き出したと思われる。

 But most experts say that the true emissions from Chernobyl were 1.5 to 2.5 times higher than the Soviet Union acknowledged. Mr. Nishiyama’s agency appears to have assumed that true emissions from Chernobyl were twice the official figure, and so calculated that the current nuclear accident had released 10 percent as much as Chernobyl.

 ということは、「フクシマ」は「チェルノブイリ」のソ連政府発表公式放出量の「5分の1」――「20%」だったわけだ。

 10分の1と5分の1とでは、えらい違いだ。
 こういう小細工を弄するから、日本政府の発表に対する猜疑心が――正当にも膨らむわけだ。
 小賢しいトリックは、もう、やめたらいい。

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13japan.html?pagewanted=2&hp

Posted by 大沼安史 at 09:43 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 日本政府の「レベル7 隠し」明るみに 関係企業経営トップ 「4月4日には聞いていましたよ。チェルノブイリの半分くらい放出しているって」 ニューヨーク・タイムズが暴露

 ニューヨーク・タイムズは、日本政府の「レベル7引き上げ」問題を追究する記事を電子版に掲げた。

 タイトルは「日本、放射線放出量 報告遅れの説明に躍起(Japan Tries to Explain Delays in Reporting Radiation)」。

 そこにこんな記述があった。

 ・原発業界に関係する何人か人々は(原子力安全委員会が解析に使った)「スピーディー」の解析結果を、数日前から聞かされていた。

  …… some people involved in the energy industry have been hearing about the results of the Speedi calculations for days.

  これは重要な証言であり、報道である。

 解析結果は少なくとも、(業界関係者数人の耳に届いた)「数日前」の「前」には分かっていたのだから、なぜ、その時点で、「速やかに発表しなかった」のか、菅内閣には国民の説明する責任がある。

 しかし、もっと問題なのは、ニューヨーク・タイムズの次ぎの指摘だ。

 ある業界企業の上級役員は、同紙の「4月4日」(つまり1週間以上も前)の電話でのインタビューに対して、「スピーディー」の解析結果を聞いている、と語っていた。日本政府が公式発表をはるかに上回り、おそらくは「チェルノブイリ」の半分に達する、という解析結果だった。

 A senior executive said in a telephone interview on April 4 that he had been told that the Speedi model suggested that radioactive materials escaping the Daiichi complex were much higher than Japanese officials had publicly acknowledged, and perhaps as high as half of the releases from Chernobyl.

 この上級役員とは、同紙のこれまでの報道にたびたび登場する、「日本にコンタクトを持つ」米国企業の経営トップと思われるが、となると、われわれ日本の国民に発表する8日も前に、アメリカの企業役員には通報が行っていたわけだ。

 こうした日本政府の「レベル7・チェルノブイリ化隠し」は、今回のニューヨーク・タイムズの暴露によって、国際的な批判・非難を浴びることになるだろう。

 あの海への汚染水の放出も「レベル5」のものではなく、「レベル7」の汚染水だったわけで、それを隠して、中韓に事前の通報もせず、日本政府は垂れ流した――ということになる。

 あるいは、あの「垂れ流し」をするために、日本政府は「スピーディー隠し」をしていたのか?

 追記 時事通信によれば、原子力安全委は「チェルノブイリ級だと先月には認識」していたが、「レベル引き上げは求めず」だったそうだ。

 「認識」は保安院を通じて官邸にも伝えられていたはずである…… 

 ⇒ http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2011041300028&m=rss&m=rss

Posted by 大沼安史 at 09:17 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 Body Banking

  こういうコトバはほんとうは書きたくないのだが、知ってしまった以上、書かないわけにはいかない。

 「フクシマの真実」が、そこにあるからだ。

 「フクシマの罪」も、たぶんそこにある……。

  #

 英紙ガーディアンが「事故1ヵ月」を総括する記事を電子版に掲げていた。⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/12/japan-battle-fukushima-one-month

 そこで、アメリカのクリントン政権で原子力政策の仕事をしていたロバート・アルヴァレズさんが、現場の第一線で戦う作業員の被爆を心配して(そう、この人は、これまでも、このことを心配して発言して来た人だ!)、「ボディー・バンキング(body banking)」をさせられているのではないか、と指摘していた。

 体で貯めるボディー銀行。被爆した人体がリスクを貯め込み、周囲に放出する危険。

 Robert Alvarez, who worked on nuclear policy in the Clinton administration, said: "This is what we call in the US 'body banking' – just using bodies to absorb radiation and spread the risk around. Most of these workers are ill-informed and probably not being measured for risk."

  #

 「ボディー・バンキング」……胸をかきむしられるようなコトバだ。
 しかし、このコトバが端的に示す苛酷な現実がある以上、対策を取らなければならない。

 この「ボディー・バンキング」を、とにかく最小限に抑える。危険な最前線で戦う作業員を守る。これは何よりも大事なことだ。

 日本政府は長期戦に備え、東電まかせにせず、業者まかせにせず、作業員の労務・被爆管理に責任をもってあたるべきではないか。

  #

 本ブログでもその発言を引用して公開資料を使わせていただいている、米国の原発専門家、アーニー・グンダーセンさんはもともと、「バーモント・ヤンキー原発」の運転に携わっていた人だ。「フクシマ」型の原発だった。

 グンダーセンさんによれば、いくら防護服を着ても、ガンマ線、その他一部の放射線を防ぐことはできない。
 しかし、作業員に現場に入ってもらい、メンテナンスしてもらわなければならない。

 そこでグンダーセンさんは、どんな方法を採ったか?

 作業時間を、年間被爆許容量の限度にあたる「3分間」の限定したのだそうだ。

 メンテの臨時作業員は、近隣の農家の人たち。事前に2週間、模擬施設で訓練し、「3分間」の現場作業に投入する。「3分間」の作業を終えたら、その後、1年間、原発では働かないでもらう――こんな態勢を組んでメンテを進めていたそうだ。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/15/science/15workers.html?_r=2

 このぐらいの慎重さは、「フクシマ」でもなければならないことだ。

  #

 前記ガーディアンの記事に、「フクシマ」でかつて働いたことのある、イシカワ・イサオさんのブログ記事が紹介されていた。

 ネットで調べたら、見つかったので、ガーディアンの記事の翻訳ではなく、日本語の原文を引用させていただく。⇒ http://maruta.be/isaolink/51

 石川功さん……若い頃、「あの吹き飛んでしまった1号機の建屋の中にも毎日のように入ってい」た人だ。

 「あの狭苦しい空間の中で、息苦しい全面マスクと思うよう体を動かせない防護服を身にまとい、これ以上被害を拡大させないように自分の身も省みず必死に取り組んでいる元同僚や元先輩、そして、いとこの姿を想像すると胸が痛くなります。人海戦術で人手が必要であればすぐにでも駆けつけたいのですが、今はとにかく待つしかありません」

 「でも、福島の原子力発電所がこのまま行くとどういう事態になってしまうかおぼろげながらも想像出来るだけに、何とか奇跡が起きて事態が収束していく事を願ってやみません。どうか重大な被爆をすることなく帰ってきて欲しいです」

  #
 
 この石川さんの願いは、「事故1ヵ月後」「レベル7」の段階に入った、私たちの皆の願いでもある。

 政府・東電の責任者は自らの保身にかまけず、第一線で戦う人々の保安を最優先し、被爆対策に全力を傾けるべきだ。

 「フクシマ」を抑え込む戦いは、そうやって勝ち取られる戦いでなければならない。

Posted by 大沼安史 at 08:43 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-12

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 小出裕章さん 「レベル7」について

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=ruTVbPCGAxw

Posted by 大沼安史 at 11:14 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕  日本政府・東電の失敗のツケ回し パリのお寿司屋さんに

 日本政府が周辺諸国になんと断りもなく、放射能水を流したり、放射性物質をヨーロッパにまで飛ばしたおかげで、パリのお寿司屋さんが困っている。

 「親愛なるお客様、当店のネタは大丈夫、サカナはフランス産です」(きらら)なんて張り紙を出したところも。

 3月11日前に日本を出発した貨物船が積んで来た荷物がラアーブルの港の検査で足止めをくって困っている日本の雑貨屋さんもあるそうだ。

 ルモンドに出ていた。⇒ http://www.lemonde.fr/societe/article/2011/04/12/en-france-l-accident-de-fukushima-porte-un-coup-dur-aux-restaurateurs-japonais_1506292_3224.html 

Posted by 大沼安史 at 10:46 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 ヒラリー・クリントン 今週末、来日

 週末に来日するそうだ。AP通信 ⇒ http://ap.stripes.com/dynamic/stories/U/US_US_CLINTON_TRIP?SITE=DCSAS&SECTION=HOME&TEMPLATE=DEFAULT&CTIME=2011-04-11-15-00-21

 ベルリンからソウル経由で来る――と国務省が発表しただけのことだが、それを聞いただけで、なんかホットする。まだ、最悪の事態にはならない……? 米政府はそう判断している……?!

Posted by 大沼安史 at 10:24 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 小学生へのメッセージ

 首相官邸のホーム・ページに、菅直人首相と髙木義明文部科学大臣の「署名」が入った、「小学生へのメッセージ」が載っていた。⇒ http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201104/06message_syougakusei.html

 「署名」は入っているが、官邸か文科省の役人が書いたものだろう。官邸と文科省が「決済」して出したものだろう。もちろん、首相と大臣が直々に、目を通した上で。

 私(大沼)は62歳――。小学校を出たのは半世紀も前のことだが、私の中にも、いまなお「こども」が生きている。プエル・エテルナス(永遠のこども)が生きている。

 私の中の「こども」は言った。私の中の「クソガキ」は言った。「なんだ、こいつら、漢字もかけないのか! それにこの文章、キモすぎ!」

  #

 私の中の「クソガキ」がなぜ、「漢字も書けないのか?」と言ったか?

 私の中の「クソガキ」は、目敏いのだ。

 「見い~っけ!」

 そう、2ヵ所、間違っている。

 どこ? そう、そことそこ。

 ―― その桜全線(さくらぜんせん)は、約(やく)半年(はんとし)をかけて、5月(がつ)の下旬(げじゅん)に北海道(ほっかいどう)の北端(ほくたん)に到達(とうたつ)します。自然(しぜん)がおりなす、素晴(すば)らしい命(いのち)のリレーです。

 ―― そうした身近(みぢか)な人(ひと)への思(おも)いやりが、きっと少(すこ)しずつ広(ひろ)がって、桜全線(さくらぜんせん)と一緒(いっしょ)に、被災地(ひさいち)に届(とど)くことでしょう。

 私の中の「クソガキ」は、「やーい、やーい」と囃し立てるのだ。

 桜全線、だって!? 

  #

 「このメッセージ、キモイ」と、私の中の「クソガキ」が思うのにはわけがある。

 まずは、この「メッセージ」の題。

 東日本大震災に係る内閣総理大臣及び文部科学大臣からのメッセージ
          新学期を迎えるみなさんへ

  ××に係わる××

 はじめから、もろ役所の文書だ。「東日本大震災に係る……」――最初からキモイ。

  #

 文部科学大臣も連署している、学習に役立つ、正しい表現の「メッセージ」であるはずなのに、不正確なことが書かれているから困る。

 私の中の「クソガキ」は、「桜前(全ではなく)線」の定義があいまいだと指摘する。

 ―― 桜(さくら)の花(はな)が開(ひら)く日(ひ)を線(せん)で結(むす)んだものです。

 開花の日を線で結ぶ? 

 東京の開花日が3月25日で、福島が4月8日だとして、どうやって線で結ぶの?

 疑問に思った私の中の「クソガキ」は早速、「角川必携 国語辞典」にあたる。

 桜前線 3月末から5月初めにかけて、各地のソメイヨシノの開花日を、地図の上で線で結んだもの。

 そう、桜前線とは、「日」を線で結ぶのではなく、開花日を同じくする「場所」を地図の上で線で結んだものである。

  #

 私の中の「クソガキ」は、優しく思いやりのある子だから、「桜前線」と聞くと、すぐ福島の子どもたちのことを考えてしまう。

 原発被災地にも今ごろ、桜前線が届き、校庭の桜も満開なはずなのに、福島の子どもたちは、校庭の桜を見上げることもできないんだなあ~。校庭のソメイヨシノにも「死の灰」が降りかかっているのだなあ~。

 そんな福島の子どもたちのことを考えたら、「桜前線は自然がおりなす、素晴らしい命のリレー」だなんて、フツーは書けないよなあ~。

  #

 私の中の「クソガキ」はゴマカシにも敏感だから、たとえば、

 原子力発電所の(げんしりょくょくはつでんしょ)の事故(じこ)に対(たい)して、危険(きけん)をかえりみずに立(た)ち向(む)かう消防士(しょうぼうし)さんや自衛官(じえいかん)、電力会社(でんりょくがいしゃ)の人(ひと)たちの姿(すがた)。 

 などという言い方は、キモクて仕方がない。

 たしかに、消防士や自衛官はたたかっている。しかし、原子炉で、誰よりも危険をかえりみずに立ち向かっているのは、事故を起こした電力会社(東電)の人たちではない。下請け、孫請けの作業員たちである。 

  #

 私の中の「クソガキ」は、疑問と好奇心でいっぱいだから、ついついこうも思ってしまう。

 「原発って安全だ」と言って来た政府として、どうして「小学生へのメッセージ」に「一言のお詫び」もないの?――と。
  
  #

 私の中の「クソガキ」は、理科が得意で、一時、医者を志したこどもだから、菅直人と高木義明に対し、「こら、さっさと被爆教科書つくって、放射線防護対策を学校で教えんか! フクシマと原発周辺に生きる全国の子どもたちに防護服と線量計、配らんか」と怒鳴りつけたくもなる。

  #

 私の中の「クソガキ」は、これでも昔、番を張っていたから、菅と高木を校舎裏に呼び出し、日本の子どもたちの怒りを込めて、鉄拳制裁を加えたくなる。ゲスパンをくらわせ、のしてやりたくなる。

 「フクシマをダメにしやがって。日本を最低不幸社会にしやがって。おれら(うちら)の未来を返せ!」

 「校庭の桜の木の下で、みんな、遊べる、フクシマを返せ!」

 「息を弾ませ、鉄管ビールをがぶ飲みできる、フクシマを返せ!」

Posted by 大沼安史 at 09:45 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「どういうことだ」 知事、報道で東電社長来県知る 怒鳴りつけた副知事は総務省からの出向官僚

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/topic/0412/topic2.html

 この記事を読んで、佐藤知事の怒りの根が分かったような気がした。

 ――「どういうことだ」。11日午前8時、テレビで清水正孝東京電力社長来県が報道されると、佐藤雄平知事は、原子力担当の内堀雅雄副知事を電話で問い詰めた。……突然に報道先行で来訪を告げられ、電話口に怒声が響いた。

 東電の清水社長が来ることを、佐藤知事は知らなかったのだ。
 そこで(東電とも窓口になっている)原子力担当の内堀雅雄副知事を電話で問い詰めたのだ。
 いったい、どうなっているんだ?――と。
 そして電話口で怒声を響かせた……。

 内堀政雄という副知事は、どっちを向いて仕事をしているのか?
 気になって調べたら、やはりそうだった。

 この内堀雅雄という男、平成13年に自治省(総務省)に福島県に出向して来た男だった。

 「福島を裏切った国(霞ヶ関)から来た部下」に裏切られた佐藤知事。
 腹の底が煮えくり返ったはずだ。
 

Posted by 大沼安史 at 05:23 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 佐藤知事 またも言葉詰まらせる 「東電、国に裏切られた」「山を越えても新しい山が出て来る」

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0412/news7.html
 11日の記者会見でのことだった。
 「いくら山を越えても新しい山が出てきて出口がまるで見えない」
 県知事の怒りと嘆きは、県民の怒りと嘆きであるだろう。
 「計画避難」に加え、こんどは「レベル7」……

Posted by 大沼安史 at 05:05 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「レベル7」 日本政府は指摘があるのに軽視を続けて来た ニューヨーク・タイムズ

 日本政府が「フクシマ」と「チェルノブイリ」並みの「レベル7」に引き上げたことでニューヨーク・タイムズは、原発業界の何人もの人々がこれまで数週間にわたって、大量の放射性物質を放出したことを指摘していたにもかかわらず、日本政府当局者は、その可能性を軽視続けて来た――と報じた。

  Some in the nuclear industry have been saying for weeks that the accident released large amounts of radiation, but Japanese officials had played down this possibility.

 これについて保安院のスポークスマンは、「フクシマ」では「格納」が保たれると主張したが、東電は記者会見で「放射性物質の漏洩は完全に止まったわけではない、チェウノブイリを超えることを懸念している」と語った――とも報じた。

 Mr. Nishiyama stressed that unlike at Chernobyl, where the reactor itself exploded and fire fanned the release of radioactive material, the containments at the four troubled reactors at Fukushima remained intact over all.

 But at a separate news conference, an official from the plant’s operator, Tokyo Electric Power Company, said, “The radiation leak has not stopped completely and our concern is that it could eventually exceed Chernobyl.”

 ということはつまり、日本政府(菅内閣)は「フクシマ」の規模をあえて軽視続け、今になってようやく実態を国民に明らかにしたわけだ。

 「計画避難」も「レベル7」も「発表」は、「原発」もひとつの争点になった統一選挙が終わったあと。

 石原都知事に投票した人も「フクシマがレベル7」だと分かっていたら、考え方を変えたかも知れない……。

 ニューヨーク・タイムズは同じ記事の中で、日本政府はIAEAの避難区域拡大勧告を拒否し続けて来た、とも指摘している。

 Until now, the Japanese government had refused to expand the evacuation zone, despite urging from the International Atomic Energy Agency.

 IAEAの拡大勧告さえ退けていた、ご都合主義…………?!
 
 だからツイッターで「汚いやり方だ」との憤りの声が飛び交っているのだ。
 国難に立ち向かうというなら、国民をなめきった、こうした狡猾で卑劣なふるまいは、もうやめるべきだ。

 これで、菅内閣に対する評価もまた、最悪の「チェルノブイリ」クラスになった。菅首相はこの事実を重く受け止めなければならない。 

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13japan.html?hp

Posted by 大沼安史 at 04:45 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 ナターシャ・グジーさん 「チェルノブイリとヒロシマ」 日本語による呼びかけと弾き語り 「いつも何度でも」

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=-rUEM9xK_XU&NR=1
 その時、6歳の少女だったナターシャさんは「チェルノブイリ」から、わずか3・5キロのところに家族と住んでいた。事故があったのは夜中だった。「そんなに大きな事故が起きたとは知りませんでした。翌日も、一日中、外で遊んでいました。一日中、放射能の浴びていましました。事故のことを知らされたのは、その次ぎの日でした。こう言われました。『たいしたことが起きてません。でも念のため避難してください。3日だけの避難だけす。荷物を持たずに避難してください』…………」
 
 ナターシャさんは「人間は忘れることによって、同じ過ちを繰り返してしまいます。悲劇を忘れないでください。同じ過ちを繰り返さないでください。そう願って、私は歌を歌っています」と言って、歌い出した。

 1999年8月6日の映像らしい。
 悲しいことに日本政府・東電は「同じ過ちを繰り返してしまった」!

Posted by 大沼安史 at 01:46 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 東電 「放射線量、チェルノブイリ超える可能性」

 日経新聞 ⇒ http://www.nikkei.com/news/latest/art

Posted by 大沼安史 at 01:22 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 100キロ圏内 20万人が今後50年以内にガンに 半数10万人は10年以内に発症 欧州委員会がリスク・モデル分析

「 放射線リスクに関する欧州委員会」(ECRR)は、独自のリスク・モデルで、「フクシマ」に放射線健康被害予測を発表した。

 ECRRの科学担当、クリス・バスビー氏が、3月30日付けでまとめた。

  分析に使われたECRRリスク・モデルは「チェルノブイリ」後、スウェーデンの発症例などともとにつくられた。

 全文 「フェアウィンズ」サイトに掲載 ⇒ http://fairewinds.com/content/health-outcome-fukushima-catastrophe-initial-analysis-risk-model-european-committee-radiatio

 それによると、「フクシマ」の100キロ圏内の居住者、300万人に対してECCRRリスク・モデルを適用して分析した結果、

 ① 今後、1年間、居住を続けた場合、今後50年の間、(事故のない状況に比べ)およそ20万人がガンと診断される

 ② そのうちの半数、およそ10万人は今後10年の間にガンと診断される

 ③ もしも今すぐ避難していれば、ガンと診断される人は著しく減少する。

 ④ 100~200キロ圏に含まれる700万人についていえば、今後、50年間に予想されるガン患者は22万人をやや上回り、今後10年以内にガンを発症する人はおよそ10万人に達する。

 The ECRR risk model has been applied to the 3 million people living in the100km radius of the Fukushima catastrophe. Assuming these people remain living there for one year the number of excess cancers predicted by the method is approximately 200,000 in the next 50 years with 100,000 being diagnosed in the next 10 years.

 If they are evacuated immediately, the number will fall by asignificant amount.

  For those 7 million living between 100km and 200km fromthe site, the predicted number of cancers is slightly greater with 220,000 extra cancers in the next 50 years and about 100,000 being expressed in the next ten years.

Posted by 大沼安史 at 11:49 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 公開!その2 「アレヴァ」社 3月20日付け 「フクシマ報告」(パワーポイント報告) 

 「フェアウィンド・アソシエイツ」はまた、フランスの「アレヴァ」社が3月20日付で、パワーポイントでまとめた「フクシマ報告」を入手し、公開した。
 ⇒ http://fairewinds.com/content/3-2011-areva-fukushima-report

 事故後の早い時期で、もう、ここまで分かっていた。日本の原産協会が情報源のひとつだった!

 今後の検証に使えそうな資料だ。専門家の分析を乞う。

Posted by 大沼安史 at 11:23 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 公開! 米原子力規制委員会 3月26日付 ヒロシマ秘密報告書」

 米国の反原発団体「フェアウィンド・アソシエイツ」は、米原子力規制委員会の3月26日付けの「ヒロシマ秘密報告書」を入手し、サイトで公開した。⇒ http://fairewinds.com/content/nrc-report-official-use-only-fukushima-assessment-march-26th-2011

 この文書については、ニューヨーク・タイムズが入手して、すでに報じている(本ブログ ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-3c0c.html )。

 しかし、文書そのものが「公開」されたのは、これが初めて。

Posted by 大沼安史 at 11:09 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 高円寺 1万5千人デモ  298枚の写真

 ⇒ http://www.flickr.com/photos/workshop/sets/72157626348937185/

 忌野清志郎さんの「笑顔」もあった!  ⇒ http://www.flickr.com/photos/workshop/5609392252/in/set-72157626348937185

Posted by 大沼安史 at 10:25 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 菅政権、震災のドサクサに「ネット規制強化法案」を閣議決定

 ⇒ http://newscatch.net/dqnplus/1302511053/

 「これは捜査当局が裁判所の捜査令状なしでインターネットのプロバイダに特定利用者の通信記録保全を要請できるようにするものだ」

 この言論弾圧を許してはならない!

Posted by 大沼安史 at 10:17 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「フクシマ」 最悪 「レベル7」 「チェルノブイリ超え」の試算も 

 日本政府は「フクシマ」の原発事故深刻度を「国際評価尺度(INES)」の最高レベル、「レベル7」に引き上げることを決めた。共同 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041201000192.html
 
 原子力安全委員会が、発生当初から数時間、1時間当たり最大1万テラベクレル(ベクレルは放射能の強さ。テラベクレルは1兆ベクレル)――つまり、その数時間だけで、「数万テラベクレル」の放射性物質を放出していたとの見解を示したのを受けての決定。

 「数万テラベクレル」は原発事故の深刻度を示す国際原子力事象評価尺度(INES)の最も深刻な「レベル7」にあたる。
 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110412ddm001040087000c.html

 「レベル7」とは言うまでもなく最悪レベル。「チェルノブイリ」がそうだ。

 「フクシマ」はついに「チェルノブイリ」と肩を並べるまでになってしまったわけだ。
 「チェルノブイリ」と同じ「レベル7」にランクされた「ヒロシマ」!

 しかし同じ「レベル7」でも事故の程度に違いがないわけではない。

 「ヒロシマ」と「チェルノブイリ」――そのどちらが(放射性物質の放出量において)激甚な原発事故なのか?――という問題で次ぎに提起される。

 これは今度、専門家の分析・評価に委ねられるべき問題で、私の出る幕ではないが、定評のある米国の「ワシントン・ブログ」は、日本の原子力安全委が示した「数万テラベクテル」の放出量をもとに、以下のような試算で比較している。

 「チェルノブイリ」は一時間あたり、7・717×10の15乗の放射性ヨウ素・セシウムを放出した。

 これに対して「フクシマ」は一時間あたり、「1万テラベクレル」。「1万テラベクレル」は、1×10の16乗に等しい。よって「ヒロシマ」は「チェルノブイリ」を超えている。

  Chernyobyl put out an average of 7.717 times 10・15 (10の15乗)becquerels per hour of radioactive iodine and cesium during the fire.

 In contrast, Fukushima put out 10,000 terabecquerels per hour of radioactivity for at least a couple of hours. 10,000 terabecquerels equals 1 x 10・16(10の16乗) becquerels, more than Chernobyl.

 ⇒ http://georgewashington2.blogspot.com/2011/04/japan-considers-raising-nuclear.html

 もちろん「ワシントン・ブログ」も認めているように、これはまだ粗い試算に過ぎない。

 私としては、計算上の数値の大小ではなく、「ヒロシマ」が「チェルノブイリ」以上の犠牲者を出さないことを祈るばかりだ。

Posted by 大沼安史 at 09:53 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 頼みの米軍特殊部隊「シーバーフ」 原子炉事故現場立ち入りの訓練、受けておらず 鉛裏地の防護服もなし

 ウォールストリート・ジャーナルによると、東京・ヨコタ基地に展開した米海兵隊特殊部隊「シーバーフ」が、自衛隊との合同訓練を公開した。

 自衛隊を訓練するというから、原発事故のスペシャリストかと思っていたら、違っていた。

 ウォールストリート・ジャーナルの記事に、こんなくだりがあった。

 「シーバース」の防護服には。ガンマ線を防ぐ鉛の裏地がついていない。「シーバース」が、核弾頭の爆発や事故が起きた原子炉内に踏み込む訓練をしていないのは、そのためだ。 

 The CBIRFs’ bodysuits protect against radioactive alpha and beta particles from nuclear fallout, but are not lead-lined and therefore don’t stop deadly gamma rays. That’s because the CBIRF aren’t trained to survive nuclear warhead blasts or march into highly radioactive reactor cores.

 日本語 ⇒ http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/04/11/%e7%b1%b3%e7%89%b9%e6%ae%8a%e9%83%a8%e9%9a%8a%e3%81%a8%e8%87%aa%e8%a1%9b%e9%9a%8a%e3%81%8c%e5%85%b1%e5%90%8c%e5%85%ac%e9%96%8b%e8%a8%93%e7%b7%b4%ef%bc%8d%e9%99%a4%e6%9f%93%e4%bd%9c%e6%a5%ad%e3%81%aa/?mod=rss_WSJBlog&mod2=JRTAdBlock2
 英語  ⇒ http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/04/09/the-fallout-guys-see-smurfs-or-cbirfs/

Posted by 大沼安史 at 08:32 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 海外脱出を考える「日本株式会社」

 ウォールストリート・ジャーナル ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704013604576248840625634576.html?mod=WSJASIA_hpp_MIDDLETopNews

 日本の大企業(製造業)は、中国などへの本格的な脱出=「世界再進出(?)」の検討に入っているのだろうか? 

Posted by 大沼安史 at 08:13 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 無防備の「フクシマ」 津波に丸裸

 ウォールストリート・ジャーナルによれば、日本政府(保安院)のスポークスマンは、「フクシマ」が今現在、大きな津波に対しての何の特別な防護を持っていないことを認めた。

 そして、今現在、防護構築を改善することは不可能である、とも語った。

 "But the plant itself has no special protection against large tsunami right now," he added. "Right now it is impossible to do anything to improve the defense of the structure. "

 ということは、次に大きな津波が来ても、お手上げだということだ。

 無防備のまま、余震に揺れ、津波の恐れに怯える「フクシマ」。

 それはとりもなおさず、私たち国民が怯え続けなければらないことを意味する。

 現場での全面メルトダウン抑え込みは(成功すれば)長丁場の戦いになるだろうから、津波防護対策も早急に実施しなければならない。

 再び大津波が押し寄せ、元の木阿弥になったら、取り返しがつかない。
 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704662604576256150197787470.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

Posted by 大沼安史 at 07:59 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 作業員が避難したら動かない「全手動バックアップ」

 10日、「フクシマ」で、地震で外部送電が止まり、作業員が津波警報で避難して、冷却水の供給が1時間近く停止する事態が起きた。

 そのことを報じるニューヨーク・タイムズの記事に、こうあった。

 保安院が認めたそうだ。緊急用のディーゼル発電機も電源車も消防ポンプ車も、非常時の給水ポンプを動かすものは、すべて手動であると。

 自動的に電気で給水ポンプを動かすものではなかったのだ。

 津波の警報が出たら総員退避するのが決まりだから、いくら非常用の電源があっても、そこに作業員がいなければ役に立たない。

 当たり前のことだが、私には「コロンブスの卵」のような「発見」だった。

 全自動ではなかった!

 つまり、そこまで「全自動オートメーション信仰」を持っていた自分に気付かされ、驚いた。この「オートメーション信仰」もまた「原発安全神話」の一部なのかも知れない……

  The aftershock again knocked out the external power supply to the Fukushima Daiichi plant, temporarily stopping pumps there from sending cooling water into the facility’s three most severely damaged reactors, according to Japan’s nuclear regulator. The tsunami warning also obliged workers at the plant to evacuate temporarily.

 The backup power and pumping systems that have been brought to the plant since March 11, including emergency diesel generators, fire trucks on standby and other generator trucks, all require workers to operate them manually, according to the Nuclear and Industrial Safety Agency. That means that they cease working when workers must evacuate the plant.

 Hidehiko Nishiyama, deputy director-general of the Nuclear and Industrial Safety Agency, Japan’s nuclear watchdog, acknowledged the lack of an automatic backup power supply.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/12/world/asia/12japan.html?pagewanted=2&_r=1&ref=world

Posted by 大沼安史 at 07:42 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-11

〔★原発NEWS〕 「国に裏切られた」 計画避難に住民ら怒り

 産経新聞 ⇒ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110411/dst11041120500071-n1.htm

 避難の指示もなく「安全」と言い続けた政府が、事故から1カ月もたって出した、あいまいな指示。「国に裏切られた気分だ」。怒りと悲痛な声が上がった。

Posted by 大沼安史 at 10:10 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 日本政府設定の要避難基準、「チェルノブイリ」移住基準のなんと4倍 ニューヨーク・タイムズが報道

 日本政府(枝野官房長官)は、原発から半径20キロ圏外でも、「放射線の積算量が年間20ミリシーベルト以上に達する」と予測される地域を「計画的避難区域」として、1ヵ月めどに避難を呼びかける、と発表した。
 NHK ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110411/t10015241751000.html

 なぜ「年間積算20ミリシーベルト以上」で線引きするか、上記、NHKのニュースでは全く触れられていない。

 そこで、ニューヨーク・タイムズの記事を見てみた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/12/world/asia/12japan.html?pagewanted=2&_r=1&hp

 そこに、こんな指摘があった。

 しかし、旧ソ連はもっと低い限界値を使用した。「年間5ミリシーベルト」である。旧ソ連は1986年、この基準を上回る「チェルノブイリ」周辺の人々に移住のオファーをした。

 But the former Soviet Union used a lower cutoff — 5 millisieverts per year — in eventually offering resettlement to people near the Chernobyl reactors in 1986.

 「チェルノブイリ」事故による移住、つまり避難の基準は、年間5ミリシーベルト!

 ということは、今回、日本政府が示した「年間20ミリシーベルト」は、「チェルノブイリ」の基準を4倍する被爆許容量であるわけだ。

 ニューヨーク・タイムズは、さらにこうも報じている。

 ウィーンに本部を置くIAEAが10日、こう発表した。前日の9日に、「フクシマ」の20~40マイル(32~64キロ)の地点で、毎時0.4~3.7 マイクロシーベルトを観測した――と。

  ということは、この毎時の放射線量が今回の日本政府の年間基準に達するには、225日~5.7年、かかる計算になる。

 つまり日本政府の基準値とは、IAEAの観測値の最も高い部類の地区だけをカバーする代物なのだ。

 一方、このIAEAの観測値を「チェルノブイリ」の基準にあてはまると、どうなるか? 最も低い観測値でも17ヵ月、最も高い値の場所だと、なんと56日で達成――許容限度を突破してしまうものだ。 

 The I.A.E.A., based in Vienna, said on Sunday that its team had measured radiation on Saturday of 0.4 to 3.7 microsieverts per hour at distances of 20 to 40 miles from the damaged nuclear reactors — well outside the earlier evacuation zone. At that rate of accumulation, it would take to 225 days to 5.7 years to reach the Japanese government’s cutoff of evacuating areas where radiation is accumulating at a rate of at least 20 millisieverts per year.

 In other words, only the areas with the highest readings would qualify for the new evacuation ordered by the government.

 ……The rates of radiation accumulation identified by the I.A.E.A. would take 56 days to 17 months to reach this level.

 「チェルブイリ」の基準の4倍もの「フクシマ」の避難(移住)基準! 

 「チェルノブイリ」の基準の4倍まで被爆してもいい、とする、日本政府の基準!

Posted by 大沼安史 at 09:06 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 またも強い地震 1・2・3号機外部電源約50分間遮断 一時冷却不能に

 NHKラジオの保安院会見で、外部電源、復旧――と! とりあえず、ほっとする……

 でも約50分間、冷却不能に?

 これでどの程度のダメージが生まれたか?

Posted by 大沼安史 at 06:17 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 東電の清水社長に「どの面下げて」

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/newspack/2011041101000431.html

Posted by 大沼安史 at 05:51 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「タイム」誌カメラマン 20キロ圏内で撮影

 ⇒ http://www.time.com/time/photogallery/0,29307,2064134,00.html  

 全16枚。
 警告:10枚目に遺体の写真あり!

Posted by 大沼安史 at 05:01 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 ヒラリー「来日」 調整中 なぜ決まらないのか?

 ⇒ http://www.chosunonline.com/news/20110411000052

 枝野長官も7日の記者会見で調整中と言っていた。まだ4日しか経っていないが、たぶん「フクシマ」の状況も検討材料のひとつになっているはずだ。

 ベルリンでのNATO会議(14~15日)の前後の来日を早く決めてほしい!

 正式発表を早く!

 私たちはそれを、ひとつの安心材料としたいのだ!

Posted by 大沼安史 at 04:27 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「フクシマ」を破局から守れ 英紙ガーディアンに世界の専門家から「アイデア」続々

 ⇒ http://www.guardian.co.uk/environment/interactive/2011/apr/05/reader-ideas-fukushima-nuclear-plan

意外な決め手が見つかるかも?……政府・東電・学界関係者はウォッチしてほしい。

Posted by 大沼安史 at 04:14 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 福島の新聞・テレビ局 東電の「お詫び広告」を拒否

 フリージャーナリストの上杉隆さんによると、福島県の日刊紙2紙と4テレビ局は東電の「お詫び広告」を拒否している。
 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Jo8cqIx_Tp4

 また、上杉さんによると、
 3月11日の大震災当日に、東京電力の勝俣会長はマスコミOBを連れて中国へ接待旅行をしていた。
 海外旅行は毎年実施しており、この1週間の旅行で、参加者は1人5万円(飛行機代も含む)払っただけだった。。
 マスコミ関係者は、電磁連(電気事業連合会)から毎週のように、接待飲食、接待ゴルフ、接待旅行を受けていた。
 20億円の広告費がマスコミに入っており、震災後も「お詫び」と称して数億円の広告費がマスコミに入っている。

 ―― という。

Posted by 大沼安史 at 03:40 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 パロディー AC CM 原発編

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=qERcfTYIIqo

Posted by 大沼安史 at 03:26 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「1号機」 放射線量 急上昇 東電「機器の故障ではないか」

 ⇒ http://getnews.jp/archives/110033

 「故障ではないか」とは…… 

Posted by 大沼安史 at 03:16 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆☆原発NEWS〕 原子力発電所そんなにいいなら東京湾で!音頭!

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=GQxRKlxh5XA&feature=related

Posted by 大沼安史 at 03:06 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆☆原発NEWS〕 原発賛成音頭

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=ETaDN13Je3Y

   http://www.youtube.com/watch?v=N4PiP-xCn4g&feature=related

  忌野清志郎さんは警告していたんだ!

 
  再録 斉藤和義さんの「ずっとウソだった!」 これはたぶん、忌野清志郎さんへのオマージュだ!

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/no-more-hiroshi.html

Posted by 大沼安史 at 03:03 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 その名も「プルト君」! 日本政府(動力炉・核燃料開発事業団)アニメで「プルトニウムの安全性」をPR 「飲んでも安全」 世界から批判の声

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=bJlul0lTroY

   http://news.ameba.jp/20110329-205/

   http://pinktentacle.com/2011/03/cute-pluto-kun-cartoon-dispels-plutonium-fears/

 「プルト君」も「直ちに健康被害はない」と主張! 

 「ぼくについての誤解は、ぼくが猛毒で、しかもガンの原因になるというのです」
 「プルトニウムはたとえば青酸カリのように飲んだらすぐ死ぬというような劇薬ではありません」
 「ぼくが人体に影響を与えることは考えられません」
 「万一、水と一緒に飲み込まれてしまっても、胃や腸からほとんど吸収されず、体の外に出てしまいます」
 「いったいぼくは人間の素晴らしい知恵でコントロールできないほど危険なものなのでしょうか」
 「人間のエネルギーの未来を明るい希望に満ちたものにしてくれます。ぼくはそんな形でみなさんのお役に立つのです」

 「プルト君」って、なんか枝野長官に似ている。
 アニメにもあるように、プルトニウム入りのミネラルウォーター、ジョッキでぐいぐい、飲んでもらいましょうか?!

 大沼注:「旧聞」に属することだが、記録の意味で。
     「日本のアニメ」を汚した、日本政府!

Posted by 大沼安史 at 02:48 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 こんどは「計画避難」だと! 計画性などまったくなかったくせに、よく言うよ!

 NHKの正午のラジオ・ニュースを聞いていたら、「計画避難」という「新語」が耳に飛び込んで来た。

 飯館村を全村避難させるのだという。

 IAEAやグリーンピースが「避難せよ」といったのに対し、「避難しなくてもいい」とツッパリ、その挙句、こんどは「計画避難」と言い出した政府。

 計画性の全くなかった「計画避難」。

 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041101000394.html

    http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00197083.html

Posted by 大沼安史 at 12:19 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「原発で 亡ぶ 日本に 誰がした」 東電前に反原発川柳スローガン

 ⇒ http://www.labornetjp.org/image/2011/0408senryu/viewd

 プラカードを掲げるのは、レイバーネット川柳班の乱鬼龍さん。

 傑作集

      http://www.labornetjp.org/news/2011/1302249631367staff01

  原発にいのちの規制緩和され  (笑い茸さんの作品)
  国は子に微量微量と毒飲ませ
  官邸に学者積み上げ防波堤

Posted by 大沼安史 at 12:10 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 4・10 高円寺デモ 新ビデオ 2本 高円寺は日本のタハリールになった!

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=ItmqAoUfOqw&feature=player_embedded#at=81

   http://video.labornetjp.org/Members/akira/videos/0410demo.wmv/view

 とくに2本目がデモの全体像を伝えている。

 僕のような年長者もけっこういたらしく、We Shall Overcome! も歌われていた。

 それにしても、先導車の女性バンド、凄いじゃないか!

 「高円寺」デモがこれまでのデモと全く違うのは、組織が、党派が動員したものでは(時に日当つきの)全く、違ったことだ。

 主体は若者たちだった。自発的な結集だった。 

 日本のタハリール広場になった高円寺!

 RYOTAさんが言っていた。なんかヨーロッパぽい、と。

 そう、ドイツの若者たちに負けていない、日本の若者たちの結集だった!

 「当局」が、「NHK」が、恐怖する「高円寺」だった!

 

Posted by 大沼安史 at 11:41 午前 | | トラックバック (1)

〔☆☆☆原発NEWS〕 田中三彦氏の警告まとめブログ 「はたともこ」さん ありがとう!

 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/e/3e69f8c4f9f75fdefbdee60a4568e81b

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〔☆☆☆原発NEWS〕 カリフォルニア工科大学(カルテク) ジョセフ・シェパード教授 「フクシマ」事故を全記録!

 ⇒ http://www.galcit.caltech.edu/~jeshep/fukushima/ShepherdFukushima9April2011.pdf

 バンクーバーの「平和哲学センター」のツイッターによる教示です。

Posted by 大沼安史 at 10:39 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 バンクーバー 「平和哲学センター」 「1号機」の「塩素38」問題を最初に提起した、米モントレーの「ジェームズ・マーティン不拡散研究所」の論文を日英対訳(完全翻訳)でサイトに掲載 元名古屋工大の寺尾光身さんが邦訳 

 ⇒ https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=explorer&chrome=true&srcid=0B6kP2w038jEAOGZhZWUyZWYtMjc2YS00NjgxLWI1OTQtZDhkYjU1MzU3MjQy&hl=en

Posted by 大沼安史 at 10:31 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕  「3号機」のような MOX 炉 ウラニウム炉より最大30%ものガン死を招く恐れ

 ニューヨーク・タイムズは「プルトニウムの核燃料化に新たな疑問」という問題提起の記事を掲げた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/11/world/americas/11mox.html?pagewanted=2&ref=world

 その中で、「フクシマ」の「3号機」のような「MOX燃料炉」がメルトダウンと格納容器の破砕を起こした場合、

 ・ MOX炉はウラニウム炉の事故よりも、ガンによる死亡者を出しかねない。
 
 ・(現在、「憂慮する科学者たち」に所属するライマン博士が2001年に発表した研究論文によると、最大で30%増のガン死を引き起こす恐れがある。

 ―― との記述があった。

 The dangers vary depending on the chain of events that led to the accident and the concentration of mox in the reactor core. Even so, studies show that a nuclear meltdown and containment failure in a reactor that holds mox would result in more cancer deaths than in one fueled only with uranium.

 In 2001, Dr. Lyman, a Cornell-trained physicist who has led the battle against mox, published a detailed study in the journal Science & Global Security that concluded the fuel could produce up to 30 percent more cancer deaths.

Posted by 大沼安史 at 09:50 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「1号炉」「やはり 再臨界の恐れ」 小出裕章さん

 ⇒ http://ameblo.jp/nufufu2/entry-10857073305.html

Posted by 大沼安史 at 08:49 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 福島県内は「ホットスポット」だらけ 小中学校での放射能測定で判明 黄色ゾーン「放射線管理区域」は16地域 赤いゾーン「放射線業務十時者の許容値」を超えた地域は15地域

 「放射線管理区域」とは、一般の人の立ち入りが禁止されている区域である。「放射線業務従事者」だけが一定の基準内において作業できる被爆危険区域だ。それが16区域(市町村)!

 そして、その従事者の許容量を超える地域が15区域もある!

 それも、その地域の小中学校(校庭)での観測だ!

 
 ⇒ http://fukurou.txt-nifty.com/photos/uncategorized/2011/04/10/gakko.jpg

Posted by 大沼安史 at 08:37 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 事故前のメンテ作業時給は東京のマックと同じ ブルームバーグ

 ブールームバーグによると、3・11の1週間前、東電は「フクシマ」での11時間労働のメンテナンス作業の求人で、時給11ドルを提示していた。

 この時給は東京のマクドナルドの時給と同じ!

 「フクシマ」の作業は危険きわまりない作業なのに、マックと同額の時給!

 ブルームバーグは指摘する。これはこの地域の経済的な苦境を意味するものだと。
 仕事がないから、危険な作業でも、安い時給でも、人が集まる。

 そして、こうも指摘する。
 こういう苦境にあえいでいた地域の町だから、この先、もう立ち直ることが出来ないのではないか、と。

 A week before becoming ground zero for the world’s biggest nuclear crisis since 1986, the Fukushima Dai-Ichi plant offered $11 an hour for full-time maintenance work in an area of Japan that was lagging even before last month’s earthquake and tsunami struck.

 The wage, the same as McDonald’s Corp. (MCD) pays for part-time work in Tokyo, shows the scale of the northern Tohoku region’s economic blight and indicates towns may never recover from the disaster.

  日本政府は原発立地の注ぎ込んだ金額の何十倍、何百倍かけても、地域を復興しなければならない。

Posted by 大沼安史 at 07:49 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕「2号機」下請け作業員 「体調不良」で病院に搬送 中性子線を浴びた? 「臨界」が起きている……?

〔★★★原発NEWS〕「2号機」下請け作業員 「体調不良」で病院に搬送 中性子線を浴びた? 「臨界」が起きている……?
 時事電によると、東京電力は、2号機で高濃度放射能汚染水の回収準備作業をしていた下請け会社の30代の作業員が「体調不良」で病院に運ばれたと発表した。

 医師は「過労」と診断したそうだ。
  ⇒ http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041000161

 日本のメディアは時事電に限らず、どんな「体調不良」だったか、その症状については書いていない。

 しかし、AFP電には書いてある。東電のスポークスマンがちゃんと説明しているのだ。
 作業員は午前11時10分に「気分が良くない」と訴えた。「意識はあったが、すこしふらついていた。支えてやると、歩けた」

 つまり、意識はあったが、支えなければ歩けないほど、ふらいついていたのである。

 ⇒ http://www.vancouversun.com/news/Japan+atomic+plant+worker+hospital/4591057/story.html

 こうなると「被爆」が原因と考えられるが、時事電はこの点について(は)やや詳しく触れている。

 放射性物質の付着はなく、放射線被ばく量はこの日の作業で設定した5ミリシーベルトにほぼ相当する4.84ミリシーベルト。累積被ばく線量は16ミリシーベルトと、現在の特例限度の250ミリシーベルトより低かった。

 だから問題はない、と言いたいのかも知れない。

 いまは最悪の場合を常に想定して対処しなければならない時だから言うが、中性子線を浴びたのかも知れない。「再臨界」がどの号機かで起きているのだ。たぶん、「1号機」で。

 中性子線の検知は難しいと言われる。この問題は要確認であり要注意だ。

Posted by 大沼安史 at 07:29 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 「生きてる間は叫び続けよう やっぱり原発 ダメ 絶対!」 4・10 高円寺デモ

 ユーチューブ ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=gftmEDqGzkE

 15000人が結集! 1万5千人! 「みなさまのNHK」はどうして報道しないのだ?  

 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041001000587.html

Posted by 大沼安史 at 06:49 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-10

〔★★★★★原発NEWS〕 「再臨界」の危機 ますます現実のものに 「1号炉」 10日も格納容器内放射線量 測定できず 

 ふつう午後5時ごろ更新される「1号炉」の格納容器内の放射線量の測定データが10日も出なかった。7日の急上昇したあと、8日以降、測定できないレベルに達している……。
 「再臨界」の危機がしだいに近づいている……いや、すでに始まっている……

 ⇒ http://atmc.jp/plant/rad/

Posted by 大沼安史 at 08:47 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 枝野 外国メディアに支離滅裂な答え

 枝野長官が外国メディア数社との会見に応じたそうだ。
 ニューヨーク・タイムズで、枝野長官の答弁ぶりを見た。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/11/world/asia/11japan.html?ref=world

 “a stable situation, relatively speaking,”
“The situation, I have to admit, is somewhat bleak and it is very difficult,”
 安定した状況だ、比較的に言って
 残念ながら、状況はいくぶん暗く、とても困難だ

 日本のメディアは御用メディアが多いから、糊塗してくれるが、外国メディアはそうはいかない。

 安定した状況だが、非常に困難だ……

 ニューヨーク・タイムズの読者は、なんて支離滅裂な、日本政府スポークスマンなんだ、と思うことだろう。

Posted by 大沼安史 at 08:35 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 江田五月法相よ 指揮権を発動し、官邸の足を引っ張る官僚を摘発せよ! 国家公務員法違反で立件せよ 東京地検特捜部は官僚と東電の癒着にメスを入れよ!

 法の正義が求められている……

Posted by 大沼安史 at 07:48 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 高円寺 原発やめろデモ NHKは無視!

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=xoeX0GOb3Ig

  日テレ ⇒ http://news24.jp/articles/2011/04/10/07180563.html

 デモを主催したリサイクルショップ「素人の乱」の店長・松本哉さんは、「こっちもびっくり。こんなに人が集まって…。原発が危ないとわかったので、一刻も(早く)全部止めていただきたい」と話した。

 NHKは高円寺のデモを無視!都心でのデモを軽く報じただけ……「運転中止を求める」だと? 高円寺は「原発やめろ」と言ってるんだ! ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110410/k10015213681000.html

  NHKの受信料、払いたくない人、高円寺では(全国でもますます)増えるんじゃないかしら。

 それと、ひとつ疑問だけど、「みなさまのNHK」なんだから、当然、保養所などを原発難民に開放してるよね。

 その状況もレポートしてほしいな!

 そのうち、NHKに、NHKを避難所にしてほしい、おれたちの声を聞け、と、原発難民・津波難民が押しかけると思うよ!

Posted by 大沼安史 at 07:09 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 日本 「フクシマ」で長寿国から転落へ 「チェルノブイリ」の悲劇を後追い

 ⇒ http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8985.html

Posted by 大沼安史 at 07:04 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 東電の社長は、海江田は、東北のツナミ被災地に行って詫びよ

 東電・政府のせいで、東北の津波復旧対策にブレーキがかかっている。
 東電の清水社長よ、津波被災地に行って詫びたらいい。
 「フクシマ」のせいで、復興対策が遅れていると。
 率直に謝ったらいい。

 賠償のことなど気にするな。そんなレベルでの話ではない。

 清水社長! あなたが気仙沼など津波被災地で謝った時、この国に「団結」が生まれることを……電力会社と社会の連帯が生まれることを、あなたは知らねばならない。

 海江田大臣よ、あなたもそうだ。

 原発被災地はもちろん、津波被災地に行って謝りなさい!

Posted by 大沼安史 at 06:57 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 ウォールストリート・ジャーナル日本版 「菅首相の官僚外しと原発危機対策」 「菅・官ガクガク」 打って一丸、実現せず

 ウォールストリート・ジャーナル日本版に、「フクシマ」の事故対策で、官僚機構と内閣の歯車がかみ合わず、場当たり・その場しのぎが続いたことを暴露する記事が出た。⇒ http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_219448

 「官僚主体の指揮系統を排除し、独自にアドバイザーを招請して特別対策チームを設置した」菅直人。

 「これがキャリア官僚の怒りを買うとともに危機管理を誤ったとの首相への非難が強まっている」というお粗末。

 
(菅直人側近)「首相は自ら携帯電話をかけて、発電機のサイズと重量を問い合わせた」「首相は情報が幾層もの官僚機構をくぐって上がってくるのをただひたすら待たなければならなかった」

(民主党内からの苦言)菅首相が、おおかた反故(ほご)にしてしまった原発緊急時計画の策定にかつて一官僚としてかかわった与党民主党の福島伸享衆議院議員:「マニュアルがあるにもかかわらず、マニュアル通りに動かず、アドホック的に自分たちで命令系統を作り時間を浪費している。実際にマニュアル通りに対応して事態がもっと軽症で終わっていたかどうかは分からないけれど、少なくとも対応が遅れた」

(共産党会談メモ)日本共産党が発表した会談筆記録によると、菅首相は先週、共産党の志位和夫委員長に対し、「『原子力村』というか、ある種、専門家のギルド的な雰囲気がある」と語っている。

  …………

 大沼:  民主党内には、日本を変えようと決意し、経産省を「脱藩」して政治家になった若手の元官僚たちがけっこういる。
 上記の福島氏もその一人だ。
 福島氏(彼は、霞ヶ関の官僚を「木っ端役人が」と批判するような。官僚らしくない(?)気骨のある男だ!)の怒りも分かるが、いま、あなたたちがなすべきは、官邸と霞ヶ関をつなぐことだ。今後、ありうる最悪の事態に備えてほしい。

 官僚も、政治家も、責任者としての意地を見せよ! ともに連携して、この国難と戦ってほしい。

 批判されてもいいではないか! 批判されるのが当然なのだから。

 自分の手柄に出来なくてもいいではないか?

 「出世」も「政治生命」もない、「次はない」と思って、奮闘してほしい!

Posted by 大沼安史 at 05:31 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「フクシマ戦犯国際法廷」の「高円寺」開催を準備せよ!

 東京・高円寺の反原発デモに連帯して、仙台から、ほざかさせていただく!(「ほざく」にプラスの意味を持たせて!)

 「フクシマ戦犯国際民衆法廷」を高円寺で開催せよ!

 政府の御用検証にまかせてはならない。

 (そういえば、「女性国際戦犯法廷」を開いた松井やよりさんは、従軍慰安婦の記事を書くと、新聞社の社内で、「またか」と露骨に嫌な顔された、と自伝に書いていた……!)

Posted by 大沼安史 at 12:38 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 東京新聞を読もう! ケータイはソフトバンクにしよう!

 盟友・小笠原信之のブログで、昨日の東京新聞の特報面に小出裕章さんが登場したことを知って、喜んだ。
  
 今日のブログで、100億円を寄付した孫正義氏が、線量計の警告音におびえながら避難所を訪ねたこと、「自分の娘だったら殴ってでも逃げさせる。政府が20キロ圏外は安全というなら、官邸や保安院をそこに移したらどうか」と憤っていること――結論として「原発やめるべきだ」と言ってることを知った。

 東京新聞を読もう! ケータイはソフトバンクにしよう!

 ⇒ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nbsn001/

Posted by 大沼安史 at 12:23 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 非常用発電機 「1台あれば万全」としていた保安院の甘さ加減 ニューヨーク・タイムズなどの報道で世界中に知れ渡る

 日経新聞にこう出ていた。

 経済産業省原子力安全・保安院は9日、原子力発電所に2台以上の非常用発電機を設置するよう保安規定を変更したと発表した。これまでは1台で足りるとしていた。東日本大震災後の最大余震で、東北電力東通原発の非常用発電機が動かなくなったことを受けた措置だ。⇒ http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819595E2EBE2E2958DE2EBE2E6E0E2E3E39F9FE2E2E2E2;bm=96958A9C93819595E2EBE2E2EB8DE2EBE2E6E0E2E3E39F9FE2E2E2E2

 これまでは1台で足りるとしていた! 

 余震が続いているのに、最大余震があるまで、何の手も打っていなかったわけだ。

 この保安院の、泥縄増設命令は、ニューヨーク・タイムズも1本、記事を仕立てて報じている。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/10/world/asia/10japan.html

 世界の人々は、日本の国民は、とんでもない役所を持ったものだ、と、さぞかし同情していることだろう。

Posted by 大沼安史 at 11:18 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 このツイッターのつぶやきは凄い!

 ⇒ http://twitter.com/tokaiama 

 日本の総務省は昔の内務省感覚まるだしで、「ネットでの流言飛語」の取り締まりを始めているようだ。

 「流言飛語」――しかし、考えてみれば、すばらしいコトバだ。

 コトバが民衆の間に流れ、飛び、共有されて行く。

 御用マスコミを通じた検閲がきかない世界!

 ツイッターなどのネットメディアは私たちの貴重な情報源だ。私たちのメディアだ。

 上記のツイッターも、そんな大事な情報と知識の広場だ。ぜひ、ご覧になってください。

Posted by 大沼安史 at 10:58 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「1号機」 ドライウェル内放射線量 7日から一気に跳ね上がる 9日には測定不能状態に 「再臨界」進行か?

 ⇒ http://atmc.jp/plant/rad/?n=1

 ドライウェルとは格納容器本体のこと。「1号機」でいま、何が起きているのだろう?

 「再臨界」が進行しているのか?

Posted by 大沼安史 at 10:50 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 文科省 校庭被爆活動指導要領策定へ

 読売新聞 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110409-OYT1T00912.htm?from=tw 

 ついにここまで来た、日本の管理統制教育!

 校庭には被爆許容量を設定し、教室では「原子力は平和利用で安全です」と教え続ける文科省よ!

Posted by 大沼安史 at 10:39 午前 | | トラックバック (0)

〔☆原発NEWS〕 日本語訳 「『核の安全』を日本はどのように学び覚えたのか――否認の政治」 ローレンス・ウィットナー(ニューヨーク州立大オルバニー校歴史学教授) 静岡大学 杉山茂氏訳

 ⇒ http://www.japanfocus.org/events/view/71

 英語原文は ⇒ http://www.japanfocus.org/events/view/58

 ウィットナー氏の論文によると、第五福竜丸事件のあと、(当時の)国務長官代理は第五福竜丸事件の反響にコメントして、日本の公衆の態度について警告を加えた。「日本人の核兵器に対する感情は病的に過敏」であり、「日本人は、選ばれた犠牲者という選民意識を持っている」と……述べた――そうだ。

 「選ばれた核の犠牲者として選民意識を持ち」「核兵器に対し病的に過敏」な日本人は、なぜ、同じ「核」である原発を安全だと思い込むに至ったか?

 氏の論文はこの謎を解くよう、私たちに迫っている。

Posted by 大沼安史 at 10:24 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「フクシマ」 防護服の遺体収容 AP写真

 カナダ・バンクーバーの「平和哲学センター」のツイッターで、1枚の写真が紹介されていた。豪紙、シドニー・モーニング・ヘラルド紙の記事についたAPの写真だった。

 ⇒ http://www.smh.com.au/environment/containing-a-calamity-creates-another-nuclear-nightmare-20110408-1d7qn.html
 http://twitter.com/PeacePhilosophy#

 ツイッターは、こうつぶやいていた。

 この写真を見て、胸が破れる思いだ。1カ月前にこれを見ていたら、どこかに核兵器が落とされた後か、核戦争後の「核の冬」のイメージ画像だろうかと思ったであろう。自然と農漁業豊かな福島と、誰が想像しただろうか。危険を冒して作業をしてる人たちに心から敬意。

 その通りだと思った。

 万感、胸に迫る写真。

 「フクシマ」の放射線汚染地区。白い防護服で身をかためた福島県警の警察官が、こちらに向かって、担架で遺体を運んで来る。

 杖をついて先導するひとりの警官。まるで僧侶のような……。

 遺体を担架で運ぶ仲間を、画面右側に並んで見守る2人の警察官。

 遺体になって運ばれている方の遺族のような2人。いや、2人は、束の間の遺族として、遺族に代わって――しかし遺族になりきって、そこに立っている。葬送を見送っている。

 津波に流され、放射能で汚染された、惨憺たる大地。その茶色。

 原発事故の人災を表す白色。

 緑の福島は、白と茶の「フクシマ」に変わってしまった!

Posted by 大沼安史 at 10:08 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 グリーンピース 放射能測定 グーグルマップ

 ⇒ http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=en&t=h&source=embed&msa=33&msid=216097317933419817421.00049f79dd8efb50bf317&abauth=4da09e6b13nPxsQq_x4U_UbaXuh_-lIYD4k

Posted by 大沼安史 at 09:45 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「福島県民を裏切った政府と東電」 佐藤知事

 デイリー・ヨミウリ ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T110408005027.htm

Posted by 大沼安史 at 09:38 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 保安院の初動対応「逃げの姿勢」「まるで人ごと」――北海道新聞

 北海道新聞によると、

 保安院の対応は当初から「逃げの姿勢」が目立った。1号機の原子炉建屋が爆発した3月12日も「(爆発は)私たちが確認したものではない」(中村幸一郎審議官)と、まるで人ごと――だった。
 
 ⇒ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/284903.html

Posted by 大沼安史 at 09:24 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「東電や経産省は悪人だ」(農林水産省幹部)

 北海道新聞によると、今月初め、低レベル放射能汚染水を海に放出したことについて、「放射性物質がどれだけ出ているのか隠している。東電や経産省は悪人だ」(農林水産省幹部)と身内の霞が関からも批判が出ている。

 ⇒ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/284903.html

Posted by 大沼安史 at 09:20 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 海江田大臣 「雨なのでバス視察」??? 

 北海道新聞 ⇒ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/284909.html

 ……防護服とマスクを着用し、45分程度現地に滞在、事故状況について説明を受けた。雨が降っていたため、バスの中から約10メートルの距離で1~4号機を見て回り、「津波による被害、水素爆発のすさまじさを目の当たりにした」という。

 結局、「建屋」の中に入り、第一線で戦う、下請け・孫請けの作業員たちを励ますことはなかったわけだ……

 しかし、それにしても「雨なのでバスの中から」とは、どういう意味か?

 「放射能雨」にあたるのを避けるため、ということか?

Posted by 大沼安史 at 09:15 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 英紙「イナガワカイ」の救援活動を報じる

 本ブログで、仏紙ルモンドが「フクシマ」の事故が起きた翌日、政府よりも自衛隊よりも、現場に真っ先に駆けつけたのは、日本のYaKuzaたちだった、と報じたことを紹介した。
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/03/post-4400.html

 「マフィア・ジャポネーズ」は数百人の人員と、毛布、乾麺、懐中電灯、赤ちゃんのおむつを積んだ数十台のトラックを現地に派遣した――と。

 ルモンドに続いてこんどは英紙インディペンデントが、茨城のひたちなか市に対して、「イナガワカイ」が救援活動を行っていたことを報じた。

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/mobsters-on-a-mission-how-japans-mafia-launched-an-aid-effort-2264031.html

 3月12日の真夜中のことだった。ひたちなか市の市役所に、救援物資50トンを積んだトラックが25台、到着した。約100人の男たちがダンボール箱の荷卸作業を始めた……

 彼らは赤十字のメンバーではなかった。「イナガワカイ」のメンバーだった!

Posted by 大沼安史 at 08:51 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「フクシマ」の現場で戦う作業員のみなさんと高円寺の若者たちをつなぐもの

  ニューヨーク・タイムズの東京支局員、タブチ・ヒロコさんが「ヒロシマ」の最前線で戦ってくれている、下請け・孫請けの作業員たちの労働実態を明らかにする記事を書いてくれた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/10/world/asia/10workers.html?_r=1&ref=world

 現役・退職者6人ほどに対するインタビューをもとに、関係機関に取材してまとめた、力のこもった記事だ。

  #

 記事の冒頭でタブチ記者は、3月11日に、フクシマ・ダイイチのゲート(通用門)で起きた出来事を記している。

 地震で「3号機」から脱出した下請け作業員のイシザワさん(55歳)が、ゲートまで逃げ、構外に出ようとした時のことだ。ゲートのガード(警備員)が、立ちはだかった。外へ逃がしてくれないのだ。「IDを見せろ」「上司はどこにいる」
 作業員が振り返ると、沖合いから黒い影のようなものが押し寄せている。「何言ってんだこら。津波。来ているんじゃねえか?」

 #

 「フクシマ」でその時、働いていた人の数は1万303人。そのうちの89%が契約労働者だった。

 一方に東電のエリートがいて、現場では低賃金かつ危険な作業環境で働かなければなならない下請け・孫請けなどの労働者がいる。

「原発労働における2重構造」――これを元慶応大学の女性物理学者は「原子力の隠された世界」と呼んだ。

 #

 1980年代、「1号機」の定期点検で建屋内の壁で作業したカワカミさん(64歳)は、こう言った。

 「耐えられない作業だった。マスクをするんだが、きついんだ。そのうち、めまいがしている。自分で何をしているか、自分で見ることさえできない。汗の中で倒れてしまいそうだった」

 線量計を見につけての作業。20分、作業を続けるのが、やっとだった。

 #

 日本の原発労働者の厳しい現実は、日本という国の労働現場の現実を映し出すものだ。その意味で「フクシマ」は、日本の非正規労働の実態を告発する現場でもある。

 今日、デモが行われる東京の高円寺は、そんな非正規労働に苦しむ若者たちの活動拠点だ。

 高円寺の「反原発」デモは、「フクシマ」でいま、この瞬間も現場で苦闘する作業員たちと連帯するデモにもなるだろう。

Posted by 大沼安史 at 08:22 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-09

〔原発NEWS〕 ヨコタに展開を終えた米軍(海兵隊)の核戦争特殊部隊の防護マスクの写真

 AP写真 ⇒ http://ap.stripes.com/dynamic/files/photos/1/1d5c7f1d-3b21-40ec-a6f2-eb0fc2a979ba.html?SITE=DCSAS&SECTION=HOME&TEMPLATE=DEFAULT

 米海兵隊の特殊部隊、「CBIRF(シーバーフ Chemical Biological Incident Response Force )」が、ワシントン防衛の任務を投げ打ち、なぜ東京の横田基地に展開したか?――そこに「フクシマ」の恐ろしさのすべてがある。

 日本政府は日本の国民に無用な恐怖を煽り立てるだけだから、アメリカに帰ってくれ、とうして言わないのか?

 これはもちろん、outrageous な憶測に過ぎないが、ペンタゴン(米国防総省)は西風が吹き続ける時をねらった、通常爆弾、巡航ミサイルなどを使った「爆破処理」を考えているのかも知れない……!

  「ペンタゴン」は核の権力である。「フクシマ」にこの先、何10年も、「死の灰」のダラダラ放出を続けられたら、世界中に「反核・反原発」運動が広がり、困ったことになる、とでも思っているのではないか?

Posted by 大沼安史 at 06:15 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆原発NEWS〕 斉藤和義さんの原発プロテスト・ソング 英語訳詞つきのユーチューブ・新バージョンで全世界に拡散 NO MORE HIROSHIMA, NAGASAKI , FUKUSHIIMA - They had spun to serious lie  ずっとウソだった!

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Tsn3-fpfvvs&feature=youtu.be

 "They had spun to serious lie" (#zutto_uso_datta)

54 nuclear power plants in this country
"They're safe!" CMs and schoolbooks say

We trust on them, They conclude the fiasco as "unexpected" disaster
The Black Rain from the good sky
They had spun to prosecute the business
with serious lie and it was in vain
Say, the lie:
"nuclear power plants are safe"

They had spun to serious lie
Popeye not contaminated, please!
They've pretended: patch on patch worse
however they should've known that was human error

We cannot close the radioactive substances diffused

How many people contaminated?
A countless, reliable Government...

Can you find good water just apart from this town?

Tell us the truth
We know They would not admit...

No escape way

They all spins to lie and shit from the beginning
T E P C O and other power companies
We should have being faced on this realty

They all are shit from the beginning

And They seem to spin and spin

Hey, We had spun shit outrageously

Urged to sing even such a cowardice

They all are shit from the beginning

And They seem to spin and spin yet

Hey, We had spun shit outrageously

『ずっとウソだった』
この国を歩けば、原発が54基
教科書もCMも言ってたよ、安全です。
俺たちを騙して、言い訳は「想定外」
懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。
ずっとウソだったんだぜ
やっぱ、ばれてしまったな
ホント、ウソだったんだぜ
原子力は安全です。
ずっとウソだったんだぜ
ほうれん草食いてえな
ホント、ウソだったんだぜ
気づいてたろ、この事態。
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被曝すれば気がついてくれるの?
この国の政府。
この街を離れて、うまい水見つけたかい?
教えてよ!
やっぱいいや...
もうどこも逃げ場はない。
ずっとクソだったんだぜ
東電も、北電も、中電も、九電も
もう夢ばかり見てないけど、
ずっと、クソだったんだぜ
それでも続ける気だ
ホント、クソだったんだぜ
何かがしたいこの気持ち
ずっと、ウソだったんだぜ
ホント、クソだったんだぜ

Posted by 大沼安史 at 05:16 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 ドイツ検察当局 東電にMOX燃料を供給している仏アレヴァ社を贈賄容疑で家宅捜索

 英経済紙、フィナンシャル・タイムズによると、ドイツの検察当局はバイエイル・ニュルンベルクにあるアレヴァ社事務所を家宅捜索した。

 検察のよると、アレバ社の元職を含む社員5人と外部のコンサルタントが2002年から2005年にかけ、同社資金、数百万ユーロをドイツ国外に移し、受注を勝ち取るための贈賄に使った疑い。   

  ⇒ http://www.ft.com/cms/s/0/fc10dd0e-6060-11e0-abba-00144feab49a.html#axzz1J0W7D7hF

 フランスのアレヴァ社は、世界最大の原子力燃料企業で、今回、事故を起こした「フクシマ」の「3号機」に対してもMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料を供給している。

 今回の「フクシマ」の事故では、同社の社長と専門家が来日し、支援策を協議した。 
  ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110330-OYT1T00357.htm

 日本の検察当局もドイツ検察当局と情報交換し、ニュルンベルク発の原発スキャンダルの火の粉が日本へ飛ぶものかどうか、注意したらいい。

Posted by 大沼安史 at 04:25 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「わたしにとっての広島と原発震災」 元原発技術者 菊地陽一さんの手記 

  2008年10月10日日発行の『地平線』43号に掲載された、元原発技術者、菊池洋一さんの論文(日本語)を、カナダ・バンクーバーの「平和哲学センター」が、編集者と著者の許可を得て、転載した。

 ⇒ http://peacephilosophy.blogspot.com/

 2年前の警告である。
 

Posted by 大沼安史 at 12:58 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕原発推進省=経産省の海江田大臣、「フクシマ」入り 「原子炉」には近づかず 防護服を着て数百メートル先から「視察」 現場の作業員は不眠不休で闘っているのだ 「建屋」内に立ち入って激励せよ! 「直ちに健康被害はなく、余震での異常はない」場所なのだから、せめて土日の2日間くらい現場に踏みとどまったらどうだ? 

 日経新聞 ⇒ http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E2EAE2E7848DE2EAE2E6E0E2E3E39797E3E2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000

Posted by 大沼安史 at 12:29 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 御用マスコミの大本営報道を超えて 上杉隆さんらが「自由報道協会」設立へ

 設立趣意書(草案)は、こう宣言している。

 時代は変わろうとしている。
 私たちは国民の求める「知る権利」「情報公開」「公正な報道」に完全に同意し、それらを達成するための“場”を作ることを宣言する。

 こう批判している。

 ……政府等の公的な記者会見を独占的に占有し、同業他社を排除しているすべての「記者クラブ」に、公正な運用と良識ある対応を求める。
 ⇒ http://www.craftbox-jp.com/data/FPA_prospectus110127.pdf

 暫定HP ⇒ http://fpaj.exblog.jp/14057386/

Posted by 大沼安史 at 11:40 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「密約隠し」の日本外務省が外国メディアの「誇大報道」を批判

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、日本の外務省の高官が、外国のメディアは福島第一原発の脅威とそこから広がる放射性物資について誇張していて伝えていると非難した。

 A senior Foreign Ministry official, meanwhile, accused the foreign media of exaggerating the threat posed by the power plant and the radiation spreading from it.

 日本の外務省は国民に対して「密約」があっても、「ありません」と嘘を突き通したところ。

 ほんとうなら「脅威」も「放射性物質の拡散」もありません、と言いたいところだろう。

 「フクシマ」では、政府や東電、国内マスコミとの間に「密約」は、あるのだろうか?

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/09/world/asia/09nuclear.html?pagewanted=1&_r=1&ref=world

Posted by 大沼安史 at 11:09 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 東通原発 紙一重で「フクシマ」化 逃れる 7日の最大余震 「原発」のもろさ、曝け出す

 河北新報によると、7日の最大余震で、東通原発で、こんな事態が起きてたという。

 ……東通原発で2系統あった外部電源が地震のため停止。非常用電源が立ち上がったが、この電源のディーゼル発電機は8日午後2時前になって軽油漏れが見つかり、停止せざるを得ない状況に追い込まれた。外部電源が既に復旧していたため事なきを得たが、非常用電源の停止は、福島第1の事故後だけに、何としても防がなければならない一線だった。

 ⇒ http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110409t13042.htm

 この、ディーゼル発電機が発電中にダウンした問題は、ウォールストリート・ジャーナル紙も取り上げていた。

 同紙によると、東通原発には、もう2台、ディーゼル発電機があったが、メンテナンス中だった。 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704843404576250531843695512.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

 At Higashidori, operators switched to diesel generator after the power was cut. Although the generator worked properly through the power blackout, it was kept running as a backup even after the power grid connection was restored, only to fail at 2:06 p.m. due to an oil leak, according to Japan's Nuclear and Industrial Safety Agency said. While the plant has two other emergency generators, they are currently out of service due to maintenance, the agency said.

 ということは、ダウンしたディーゼル発電機だけが頼みの綱だったわけ。

 ダウンする前、発電所への送電が復旧していたらよかったものの、送電開始が遅れていたら、「フクシマ」の二の舞いになるところだった。

 余震がなお続くいま、電源車の配置、あるいは予備発電機の増設が急務になっている。

Posted by 大沼安史 at 10:54 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 葛尾村の交通安全運動

 葛尾(かつらお)村は、第一原発の北西25・3キロにある。その村に毎日新聞の記者が入り、ルポ記事を書いた。
  ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110404dde012040005000c.html

 人口1600人の村に人影はなく、「鳥のさえずりがはっきりと聞こえた」。
 車も走っていなかったのだろう。

 (3月)14日夜。村長が全村自主避難を決めた。防災無線で村民に告げた。

  ―― ある男性は「防災無線を聞いた時は酒を飲んでいたので、やむなく飲酒運転で避難した」と打ち明けてくれた。

  #

 私はこの葛尾(かつらお)村を――村役場を訪ねたことがある。

 1996年か、1997年のこと。

 当時、私は新聞社を中途退社して仙台に帰郷し、交通安全誌「シグナル」のライターをしていた。

 当時、葛尾村は「死亡事故ゼロ記録」が30年以上も続いており、その取材で仙台かた出かけた。

  #

 村のホームページを見たら、葛尾村の記録は2001年5月31日で終わっていた。「13261日」で終わっていた。死亡事故が起きていた。

 その後、どうなったか?

 2年前――2009年8月17日、村は「死亡事故ゼロ3000日達成」を祝う記念式典を開いていた。

 記録はいまなお更新中である。

 #

 村のホーム・ページに「3000達成」式典の写真が載っていた。
 ⇒ http://www.katsurao.org/forms/info/info.aspx?info_id=13610

 保育所の園児たちが「交通安全文具セット」をもらっていた。
 老人会の代表が「交通安全帽子」を受け取っていた。

 この子どもたちも、お年寄りたちも、「フクシマ」の「事故」のおかげて、いま、避難を強いられている。

 #

 その写真を見て、「交通安全」と「原発安全」の、おそるべき違いに気付かされた。

 「おそるべき違い」?――それは、公認会計士の資格を持っているという、あの「有名」経済評論家の言う、事故の被害者の数的な違いのことではない。

 原発事故のおそるべきマグニチュードは、あらためて言うまでもないことだ。

 何が両者の違いとして恐ろしいのか?

 それは「交通安全運動」があれだけ執拗に――春夏秋冬、運転者にも歩行者にも、全国的に繰り返し行われて来た(いる)ことなのに、原発では年に一度、それもおざなりな防災訓練が行われるだけ――の違いだ。

 「原発安全運動」は実はこれまで、ほとんど行われて来なかったのである。

 #

 「原発安全」の「歩行者」にあたるのは、福島第一の場合、もちろん、「周辺住民」である。その「交通弱者」は子どもたちであり、妊婦であり、入院患者であり、高齢者であるだろう。

 一方、「原発安全」の「運転者(ドライバー)は、福島第一の場合、もちろん、オペレターである「東電」である。
 そして「車」は、福島第一の「原子炉」にあたる。

 #

 「車」は「走る凶器」と呼ばれたが、「原子炉」は「電気を生み出す原爆」とは呼ばれなかった。

 「車」は整備し「慎重運転」するものだが、「電気を生み出す原爆」を運転する「オペレーター(東電)」は、潜在的な「放射性暴走族」とは呼ばれなかった。

 #

 「原発安全運動の不在」――これを最も端的に表すものは、「安全標語」の不在である。

 小中学生からの募集して看板に大書する、あの「交通安全の標語」が「福島第一」には(も)なかった。

   止まってる 車のかげに 危険あり
  (止まってる 冷却水に 危険あり)

 代わりにあったもの……それは斉藤和義さんが歌っているように、「安全です」の教科書であり、CMだった。

 教科書とCMによる「洗脳」でことを済ませ、「原発安全運動」(それはとりもなおさず、原発の危険教育である!)を完璧にネグって来た、この国の為政者の罪は大きい。

 #

 赤信号がついているのに、「みんなで渡ればこわくなかった」政府・東電・メディア・学界。

 狭い日本、そんなにつくって どうするの――だった政府・経産省?

 #

 車で走った葛尾村は、阿武隈山系の懐に抱かれた、緑豊かな、静かな山村だった。

 誰もいなくなったあの村の入り口の県道のそばには、いまも交通安全塔が立っていることだろう。

 村人がいなくなって、村人を輪禍から守る交通安全運動も、村から消えた……。

Posted by 大沼安史 at 10:22 午前 | | トラックバック (0)

〔重要♪♪♪♪♪原発NEWS〕 教科書もCMも 言ってたよ 「安全です」 俺たちを騙して言い訳は「想定外」……ずっと嘘だったんだぜ やっとバレてしまったな ホンレンソウ食いてえな ずっとクソだったんだぜ それでも続ける気か 激唱 斉藤和義さん 

 ビデオ 開始5分10秒後 前後から 8分50秒過ぎ再開 (でも最初から聞いてほしい) ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=yniDBiFoGTo

  スタジオのロウソク。
 一本の灯火。

 ひとつの歌が、日本を変える!

Posted by 大沼安史 at 08:49 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「1号機」 震災当日 急激な水位低下 「冷却水漏れ」の疑い 東電は当日、3・11当日の炉のデータを公開せよ!

 NHKが「入手した資料」をもとに「1号機 震災の夜に燃料露出直前」と報じた――と知って、遅まきながら、サイトに載った記事をチェックした。⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110408/k10015172911000.html

 そこに、こう書かれていた。

 ――資料によりますと、1号機では、地震発生から7時間近くたった午後9時半に、原子炉の中で核燃料が露出するまでの水の高さが残り45センチとなり、通常の10分の1程度に減っていたことが分かりました。

 2号機と3号機では……水の高さが4メートル前後に維持されていました。これに対し1号機では、地震当日の夜までに、すでに安全のために最も大切な「冷やす機能」を十分に保てなかったことになります。また核燃料が水から露出するまで、2号機と3号機では、地震から1日半から3日程度かかっているのに対し、1号機では18時間ほどしかありませんでした――。

 この「入手した資料」とは、東電関係者からの内部告発文書とみられるが、問題は、「1号機」だけが、なぜ急激な水位低下を起こしたか、である。

 地震のショックで、その時から、「冷却水漏れ」が始まっていたのではないか?
 電源のストップによる給水停止の影響が出る前から、機械的な損傷で「冷却水漏れ」が始まっていたのではないか?

 続いてNHKは、東大教授の「「1号機では、『冷やす機能』が維持できなくなったあと、さらに水が減り核燃料が露出したことでしたことで、地震の翌日という早い段階で水素爆発が起きたのではないか」との「指摘」を載せ、東電は「詳しいことはわからない」と話しています――で終えているが、「1号機」の水素爆発が「早い段階」で起きていなければ、爆発で退避を余儀なくされることなく、原発災害に立ち向かう、一定の時間的な余裕が生まれていたはずだ。

 東電が3・11当日の水位、圧力などのデータを公開していない(なぜか翌日の12日分から公表)のは、たぶん、この問題を隠すためだ。

 東電のデータ隠しと「1号機」地震のショックで「冷却水漏れ」疑惑!

 真相の究明は――真相の追究は、NHKはもちろん、そしてその他メディアの義務である。

 NHKに、この程度の報道でお茶を濁されてしまったら、内部告発者(がいるとして)としてたまったものではない。 

Posted by 大沼安史 at 08:18 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「原発の死の灰 ヒロシマの1000倍」 小出裕章さんが講演

 小出裕章さんが「チェルノブイリ」の2年後の1988年10月、名古屋で行った講演ビデオを見た。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Ny3hgBjwwxA

 お若い小出さん。京都大の「助手」の肩書き。

 小出さんは講演で言った。100万キロワットの原発(当時、すでに標準サイズ)が「順調」に運転し続けて生み出す「死の灰」の量は、「ヒロシマ」でバラまかれた「死の灰」の「1000倍」に達する……

 小出さんがオーバーヘッドで映写した資料にこうあった。

 「チェルノブイリ」でまきちらされたセシウム137は約430万キュリー。「ヒロシマ」は3000キュリー。

 原爆よりも、比較にならないくらい恐ろしい原発!

 小出さんはもともと原子力に「希望」を見て、仙台の東北大学の原子力工学科で学び始めた人だ。

 そして「女川」で「現実」に気付いた。

 その「女川」はこの前の「最大余震」で「危機一髪」のところまで追い詰められた。いまなお、送電線が1本しか生きていないピンチにある……。

Posted by 大沼安史 at 07:31 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-08

〔★★★原発NEWS〕 「ネット流言飛語に対する適切な対応」を要請したエリート官僚、総務省総合通信基盤局長の桜井俊さんって、「日テレ」のあの美男キャスターのアレなんですか? 事実関係を確認の上、国民に「注意喚起」してくれませんか? 原発推進の「日テレ」と癒着なんかしていないと、国民に周知徹底していただけませんか?!

 政府(総務省)のエリート役人(総合通信基盤局長)が「東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する要請」を出したという。
 ⇒ http://www.soumu.go.jp/main_content/000110048.pdf
 
 ネットで公開されたこの「要請」には「被災地等における安全・安心の確保対策について」という付属文書がついていて、そこにこう書かれている。

 「インターネット上の流言飛語については、関係省庁が連携し、これらの実態を把握した上で、インターネット利用者に対して注意喚起を行うとともに、サイト管理者等に対して、法令や公序良俗に反する情報の自主的な削除を含め、適切な対応をとることを要請し、正確な情報が利用者に提供されるよう努める」

 「ネット上の流言飛語」については、関係省庁がネット利用者に注意喚起してくれるのだそうだ。

 これはありがたい!

 で、早速、注意を喚起してただきたいことがある。「要請」を出した総務省総合通信基盤局長の桜井俊氏について、「日テレ」の「NEWS ZERO」の月曜キャスターをつとめる、われらがアイドル、櫻井翔さんの実父であり、原発推進を続けて来た「日テレ」との癒着関係を指摘する、根も葉もない「流言飛語」がネットで広がっているという。

 とくにあの櫻井翔さんの「実父」だなんて、根も葉もない「デマ」だとは思うが、「関係省庁が連携し、これらの実態を把握した上で、インターネット利用者に対して注意喚起を行」っていただきたい!

 それにしても櫻井翔さん、「日テレ」のキャスターとして、今回の「フクシマ」について、政府・東電・マスコミの責任をどうお考えなのだろう?

Posted by 大沼安史 at 08:07 午後 | | トラックバック (1)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「廃炉」に向け、Mt. Fuji(フジヤマ)チームが活動開始

 ニューヨーク・タイムズによると、「フクシマ」の「廃炉」に向けて、東芝を中心とした日米合同のチームが東京で活動を始めている。http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08toshiba.html?ref=world

 原発の製造企業でもあるウエスティングハウス、ショー・パワー・グループという土木会社、そして技術サービスのバブコック&ウィルコックス社の専門家が加わったチームだそうだ。

 ウェスティングハウスとパブコック&ウィルコックスは「スリーマイル島」の廃炉にかかわった経験がある。

 チームの名前は、Mt. Fuji(フジヤマ)。Management Support for Fukushima U.S. and Japan Initiative ―― 「フクシマ管理支援日米イニシアチブ」の頭文字。

 東電には4月4日の見積もりを提出しているという。
 近くニューヨークにもオフィスを開設し、24時間態勢で作業を続けるという。

Posted by 大沼安史 at 04:37 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「青木理の眼」 「電力会社と知識人」 ニュース解説

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Jt06Y55qxlg

 東大講座になんと5億円!
 

Posted by 大沼安史 at 01:39 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 ロシア最大の核センター 「核のハルマゲドン」の危機

 ツイッター情報 ⇒ http://twitter.com/ovzor00ros
 ロシア最大の核センター(放射性物質の再処理工場マヤク)に「核のハルマゲドン」の危機が迫っている。労働者がメドヴェージェフ大統領やプーチン首相に書簡を送り警告した――という。
 ロシア語サイト ⇒ http://www.newsru.com/russia/07apr2011/mayak.html#1

 大沼: 東電からの内部告発もきっとあったはずだ……

Posted by 大沼安史 at 01:19 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 20キロ圏内に住んでいた「原発モニター」の女性が証言 「東電社員家族は地震・津波が起きた日に栃木に逃げた」

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=EcF_75slgwk
 (ビデオ 開始後、18分後から)

 「(みんな)俺らのこと、見殺しだべ、と言っていた」」
 「東電社員の奥様から90キロ離れたところまで逃げろと教えられた」

Posted by 大沼安史 at 12:51 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「原発は連綿と続く戦時体制の中で生まれた。だから(フクシマは)戦災なのだ」

 関西学院大学総合政策学部メディア情報学科の山中速人教授がツイッターで指摘していた。
 ⇒ http://twitter.com/hayatoyamanaka

 戦時中に政府主導で築かれた総力戦体制が戦後も維持されたのが、新聞業界と電力業界だ。読売の正力松太郎は未来の核武装を夢見て、原子力開発のプロパガンダに励んだ。他方、独占企業の電力業界は原発を喜んで受け入れた。原発は連綿と続く戦時体制の中で生まれた。だから福島原発事故は戦災なのだ。

 同感である。

  戦災=戦争災害……そこに故意・過失があれば、「戦争犯罪」によって引き起こされた「戦災」となる。

 御用マスコミの同罪だ。政府・東電の犯罪的な癒着と過失を追及せず、真実を隠蔽することは「報道犯罪」である。

Posted by 大沼安史 at 12:14 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 東京新聞が社説「情報隠しは許されない」

 ⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011040602000070.html

  盟友・小笠原信之が、「東京新聞」が信頼できる、と言っていた。首都圏のみなさん、東京新聞を読もう! 御用新聞はやめよう!

 仙台から見ていると、「毎日」も頑張っているようだ。意外(?)に保守系のメディアでも、記者個人のガンバリが見られる。

 とにかく、「ヘンな記事」が出たら、新聞社に抗議することだ。新聞は購読されなかったら、それでおしまいだから、読者の――とくに静かなる抗議には脆い。

 逆に、この新聞社にいながら「よくぞ書いてくれたものだ」と思ったら、新聞社に思いを伝えることだ。

 書いた記者が救われる。その新聞社も、長い目で見れば救われる……

Posted by 大沼安史 at 12:03 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 米政府 「楽観見通し」を LATに示す  「完全メルトダウンはないようだ」

 米政府当局はロサンゼルス・タイムズに対して、「完全メルトダウンはないようだ」などする楽観的な見通しを示した。

 ⇒ http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-japan-nuclear-20110408,0,2828502.story

 大沼: 米原子力規制委員会の「秘密報告書」の暴露など、悲観的な見方が広がる中での、IAEAなどと連携した「協調意識介入(世論操作)」とみられる。

Posted by 大沼安史 at 11:47 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「1号炉」検出の「塩素38」の由来 「使用済み燃料プール」の可能性

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(7日午前11時から=日本時間8日午前1時から)のブリーフィングで、記者の質問に応じた、もう一人の専門家、エリック・ライマン博士は、「1号機」で検知された「塩素38」の由来について、「1号炉」炉内で「部分臨界」が起きている可能性を否定するものではないが、それが炉から離れた「タービン建屋」で見つかっていることなどを考えると、「使用済み燃料プール」からの放射性物質に由来するものと見るべきだ――と語った。

 REPORTER:  Thank you for holding this conference.
 Some experts pointed out that (inaudible) chain reactions might be happening at Unit 1, and what do you think about it?

 DR. LYMAN:  This is Ed Lyman.

I haven't seen any new reports of that, but if you're referring to reports that came out over a week ago --

 REPORTER:  Yes.

 DR. LYMAN:  -- about the chlorine 38 found in the turbine building -- is that it?

 REPORTER:  Yes, that's right.

 DR. LYMAN:  Yeah.  My initial view, and I still stick to that, is that given all the problems that they've been having with doing accurate radionuclide analysis, that you shouldn't base any conclusions from a single reading.  In fact, there would have been -- if you could see chlorine 38 from that kind of an event, then you'd expect to see a wide range of other short-lived fission products, which didn't appear.  So, I continue to be skeptical.

 It's not that limited criticality couldn't be happening, but I don't think that you can make any conclusions based on a single reading like that.  Also, it was reported in the New York Times story, I believe, that the neutron dose rates that were detected away from the reactor buildings could have been explained by fuel particles that had been released from the spent fuel pool that contained some isotopes that undergo spontaneous fission and release neutrons.

 So, again, I don't think there's any conclusive evidence one way or another.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-04-07-11.html

Posted by 大沼安史 at 11:17 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 給水ポンプ増設 あるいは大型ポンプ導入の必要性

 
 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(7日午前11時から=日本時間8日午前1時から)のブリーフィングで、デイビッド・ロクバウム博士は記者との質疑の中で、漏出分を補うには毎分200ガロン(751リットル)以上が必要なのに毎分30~35ガロン(113~133リットル)しか注水できいていない、ポンプの増設。もしくは大型ポンプの導入が必要だ、との認識を示した。

 ロクバウム博士は専門家として「フクシマ」型の炉を取り扱った経験がある。その人の指摘だ。

 REPORTER:  So, you're saying -- I'm sorry, but you're saying it would take 200 gallons per minute being injected in order to overcome the leakage?

 MR. LOCHBAUM:  Right.  If it's getting through the reactor core and both seals are leaking at the maximum rate, 200 gallons per minute or more should more than make up for those losses but right now, on unit 1, I think they say they're injecting somewhere around 30 to 35 gallons per minute.  So, they have got to get bigger pumps or more pumps or something.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-04-07-11.html

Posted by 大沼安史 at 11:07 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 再循環ポンプのシールに破れ?

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(7日午前11時から=日本時間8日午前1時から)のブリーフィングで、デイビッド・ロクバウム博士は、再循環ポンプのシールによる密封が破れているのではないか、との懸念も表明した。

 博士によれば、冷却水を炉に送る込む再循環ポンプ(2基)のシールは摂氏177度(華氏350度)以上に炉が過熱すると密封が効かなくなる。

 これが破れた時でも漏出量は一定限度に収まように設計されているが、炉内の圧力が高まれば、漏出量も増える。

 「フクシマ」の炉内の水位は本来、3分の2の高さ(水深)がなければならないのに、今はおよそ半分。それだけ漏れ出しているわけだが、それはシールが効かなくなっていることが考えられる。

 大沼:注 構造を理解していない、やや無謀な訳です。文意をつかんだつもりですが……。記者のみなさんの、参考までに。

 The recirculation seal, each of the reactors has two loops that have piping, very large pumps that circulate water throughout the reactor core.  The recirculation pump seals can fail if they overheat, and it takes about 350 degrees Fahrenheit or more before they start to fail.

 If they fail, they're deliberately designed to limit how much water they leak out through a failed seal to about 60 gallons per minute, more or less.  It's more if the pressure inside of the reactor vessel goes up to squeeze more water through that narrow opening; it's less if the pressure in the reactor vessel drops down.

 But if you assume that both recirculation pumps on each reactor has failed seals, you could have upwards of 100 to 120 gallons per minute leaking out through those failed seals.  Their elevations are about half of the reactor vessel core height.  If those seals are intact, you should be able to at least flood the vessel back up to two-thirds core height.  At that point, water leaks out through what are called the jet pumps.  Right now, the fact that they are having trouble get the water level above one-half of core height is telling them that the reactor seals have likely failed.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-04-07-11.html

Posted by 大沼安史 at 10:55 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「状況、時間とともに改善されず。今より悪くなる恐れ」

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(7日午前11時から=日本時間8日午前1時から)のブリーフィングで、デイビッド・ロクバウム博士は、「フクシマ」の今後について、「状況は私たちがかつて望んだように時間とともに改善されるものにはなならない。裏を返せば、今日よりもさらに悪くなる恐れもある」との悲観的な見通しを示した。

 So, it is a bad situation over there. It's not getting as much better with time as we had hoped, but I guess on the flip side, it could be worse than it is today, so there is that.

 この言明の前段でロクバウム博士は、1・2・3号機の炉と、2つの使用済み燃料プールという5つの問題を、放射線のモニタリンなどで限られたオプションしか持たない中、5つ同時に、おそるおそる(with kid gloves)、100%正しいと言い切れない対応策をとることで解決していかなければならないことに触れ、その難しさ(チャレンジ)の度合いを表現した。

 But they have quite a few challenges faced ahead of them.  Their instrumentation, their ability to monitor what's going on, they don't have many options.  The fact that they have to handle two spent fuel pools and three reactor cores with kid gloves, don't have any margin for error, basically makes it -- it's hard to say that things are going to get better or things are going to get worse, because they have so many challenges to face on so many places that it's going to be difficult to be 100 percent right all five times.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-04-07-11.html

Posted by 大沼安史 at 10:28 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「1・2・3号機」 「注水垂れ流しモード」の恐れ

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(7日午前11時から=日本時間8日午前1時から)のブリーフィングで、デイビッド・ロクバウム博士はまた、1・2・3号炉への注水が、海水の残留塩、あるいは溶融物に妨害されて炉心を「素通り(バイパス)」するだけに終わっている(正常なかたちで水が流れない)「注水垂れ流しモード(the feed-and-bleed mode)」になっているのではないか、と懸念を表明した。

 On the Reactor 1, 2, and 3 core side, things aren't much better.  While workers had successfully been able to inject seawater and more recently inject fresh water into the reactor vessels, there is a concern that this water in what is called the feed-and-bleed mode is not actually flowing through the reactor core to cool it.  It is bypassing the core due to blockage by salt buildup or molten fuel from the time that the fuel was uncovered.

The fuel that's or the water that's being injected is being injected into the reactor vessel outside a device called the core shroud that's kind of like a can within a can, and the reactor core is within the inner-most can, the core shroud.  The water that's being injected is supposed to flow down through the annulus region between those two pieces of metal, be turned around by the lower dome, and then flow up through the reactor core to cool it.  There are pretty clear signs that that's not happening and the fuel inside the core shroud is not fully covered.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-04-07-11.html

Posted by 大沼安史 at 10:11 午前 | | トラックバック (0)

〔◎★★★★★原発NEWS〕 「4号機」の爆発、そしておそらくは「3号機」の爆発で「使用済み燃料プール」から放射性物質が放出され、その「崩壊」のなかで中性子線が生まれている……作業員ら中性子線被爆の恐れ

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(7日午前11時から=日本時間8日午前1時から)のブリーフィングで、デイビッド・ロクバウム博士は、「フクシマ」で強い(high)中性子線が時々( periodically)報告されいることについて、「4号機」、そしておそらくは「3号機」も含む爆発で、使用済み燃料プールから放射性物質が建屋の外へ飛び出し、その爆発によって使用済みの燃料プールから飛び出した燃料、あるいは燃料の粒子の「崩壊」により、中性子が放出されている、との見方を示した。

 ロクバウム博士はこれによって高レベルの放射線が生まれ、上空から放水したヘリのパイロットらを含む作業員らの「脅威(チャレンジ)になった、とも語った。

  There are signs that the explosions in the Unit 4 and perhaps also the Unit 3 spent fuel pool have caused irradiated material to leave the building.  That could have been the reason for the high or the reports periodically of neutron beams.  That actually could be coming from decay from fuel or fuel particles that are now no longer in the spent fuel pool and were carried away by the explosion.  That was already known to cause high radiation levels.  It caused challenges for the workers, including even the helicopter pilots that were dropping water onto the site a week or so ago.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-04-07-11.html

 大沼・注 中性子線は「1号炉」からのものだけではなった!
 「4号炉」――そして「3号炉」の「使用済み核燃料」の爆発で飛び散った放射性物質の「崩壊」によって生み出されていた!

 「フクシマ」は、「フクシマ」の原子野とそっくりではないか!

Posted by 大沼安史 at 09:58 午前 | | トラックバック (0)

〔◎重要★★★★★原発NEWS〕 「2号機」 燃料棒の破片 建屋の外に ブルドーザーで埋める作業 使用済み燃料のものか 水素爆発で飛び散る

 前記の原発関係企業の上級役員は「2号機」の外で「燃料棒の破片が見つかった。ブルドーザーで土をかぶせているところだ」と明言した。

 燃料棒の破片は、炉心のものではなく、「使用済み燃料プール」の燃料のものであると見られる。水素爆発で、「2号機」の建屋の外に飛び散ったものだ。

 上級役員は言った。「ブルドーザーを出して、埋めているよ。そうしないと、そばを通る人間、料理(cook)されてしまうからね」

 Broken pieces of fuel rods have been found outside of Reactor No. 2, and are now being covered with bulldozers, he said. The broken pieces may be from spent fuel rods in the spent-fuel pools, rather than from the reactors themselves. Hydrogen explosions have flung them out of the reactor building.

   “They’re running bulldozers around to bury the stuff so it doesn’t cook people going by,” he said.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08japan.html?hp

 大沼:注 東京の記者諸君、確認をお願いする!

Posted by 大沼安史 at 09:24 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「2号機」「極度に激しい放射性物質のほとばしり」 「東電は放射性物質の精確な測定が出来ていない」「測定装置、放射線を浴びて使えず」

 ニューヨーク・タイムズによると、前記の上級役員はさらに、「極度に激しい放射性物質のほとばしり(Flashes of extremely intense radioactivity)」が深刻な問題になっていると述べるとともに、東電が放射性物質について精確な情報を出せないのは、日本の当局者が言っているような「ソフトウエアの問題」によるものではなく、放射線を浴びたことで測定装置がダメージを受けたためだ、と語った。

 測定装置の被爆量は、測定可能な最大量を超えたものになっている、とも語った。

 「測定器がやられている。それを(日本の)彼らはソフトウェアのせいにしているんだから。メーターだよ、熱で料理されてしまったのは」

  Flashes of extremely intense radioactivity have become a serious problem, he said. Tokyo Electric’s difficulties in providing accurate information on radiation are not a result of software problems, as some Japanese officials have suggested, but stem from damage to measurement instruments caused by radiation because it exceeds the maximum dose that they are designed to measure, he said.

  “It’s killing the measuring equipment,” he said. “They’re blaming it on software — it’s their meters getting cooked.”

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08japan.html?hp

Posted by 大沼安史 at 09:12 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「2号機」の漏出 「ネクタイのホツレがどんどん大きくなって行くようなもの」

 「2号機」の圧力容器からの放射性物質の漏出について、前記の上級役員は、「ネクタイのホツレを引っ張り続けると、ホツレがどんどん大きくなっていくようなもの」との表現で現状を説明した。

 “It’s a little like pulling a thread out of your tie,” the executive said. “Any breach gets bigger.”

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08japan.html?hp

Posted by 大沼安史 at 08:46 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「2号機」 「極度の放射性物質」圧力容器から漏出 「時間とともに拡大の恐れ」 

 ニューヨーク・タイムズによると、ある原子力企業の上級役員(a senior nuclear executive )が「フクシマ」の「2号機」の現状について、極度の放射性物質が圧力容器から漏え続けており、時間の経過とともに拡大しそうだ――と語った。

 Extremely radioactive material continues to ooze out of the reactor pressure vessel at No. 2, and the leak is likely to widen with time, a senior nuclear executive said.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08japan.html?hp

 大沼・注 ニューヨーク・タイムズの「フクシマ」報道ではこれまでも、日本側とコンタクトできる立場にある、アメリカ原発企業の上級役員(匿名)が、節目ふしめに、重要なインサイダー情報を明らかにして来た。

Posted by 大沼安史 at 08:39 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「フクシマ」注入水による容器破壊を回避?

 最大余震(震度6強)で「フクシマ」がまたも揺さぶられた。
 東電は「新たな異常なし」と言っている。しかし、問題はこれまでの「異常」が地震によって悪化したかどうかだ。
 日経 ⇒ http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819695E2E5E2E7E08DE2E5E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819595E2E5E2E0E48DE2E5E2E6E0E2E3E39C9CEAE2E2E2

 心配だったのは――東電の「異常なし」の「発表」でとりあえずほっとしているのは、水が注入された格納容器が地震のショックで壊れなかった――らしいことだ。

 地震の揺れで容器内の水も揺れる。その圧力で破砕が起きる……いや、まだ確認できていないだけで、起きているかも知れない。

 (この点については、米原子力規制委員会の「フクシマ秘密報告」がその危険性を指摘していた。ニューヨーク・タイムズも今回の余震に関し、以下のように報じている。

 Experts have said that a big aftershock poses an additional risk to the Fukushima plant because its containment structures are filled with water that was used in the cooling efforts and is now highly radioactive. The strain from holding that water could make the structures more vulnerable to rupture in the event of an earthquake, according to an assessment by the United States Nuclear Regulatory Commission in late March.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08japan.html?hp )

Posted by 大沼安史 at 08:22 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 女川 危機一髪 一時、海水取水できず 津波 敷地に迫る高さ 基準地震動を超える揺れ 

 河北新報 ⇒ http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110408t13020.htm
 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110408ddm001040027000c.html

 激しい揺れだった。仙台の丘の上にある私の部屋も食器が壊れ、本が飛び散った。「フクシマ」についで、女川が、Onagawa 、あるいは「オナガワ」になりかねない最大余震だった。

 予想されている「巨大な宮城県沖地震」が次に起きたら、どうなるか?

Posted by 大沼安史 at 07:49 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-07

〔フクシマ・ノート〕  原発汚染柳

 盟友・小笠原信之のブログに、東京新聞「筆洗」子の撰になる「原発川柳」が紹介さされていた。⇒ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nbsn001/

 ・専門家こんなにいたのに事故起こる
 ・原発を薦めたタレント知らん顔
 ・マスメディア原発後押し一休み

 同感!

 以下は、触発されてつくった、僕なりの「原発川柳」――。
 
 ・赤ちゃんを撫でるガイガーカウンター
 ・赤ちゃんを見えない核が突き通し
 ・「今直ちに」赤ちゃんその意味分からない
 ・水素爆発「ポン」ならなあに?3号機
 ・マスメディア「安全報道」頬かぶり
 ・ダーティーをクリーンと呼ぶ確信犯
 ・シーベルトとシートベルト、どっちが安全?
 ・死の灰が浮き立つ空に桜咲く

 川柳とは民衆の直観的真実である。真理の5・7・7による開示である。

 ・最小の不幸社会に死の灰が
 ・「いま直ちに」お魚の健康大丈夫?
 ・死の灰を取ってくれろと泣く子かな
 ・灰一厘 一厘ほどの恐ろしさ
 ・春の日は死ねもすのたりのたりかな

 みな、事実詠だから、悲しい。

Posted by 大沼安史 at 09:42 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「テルル129」 自分が検出しておいて「再臨界」の証拠と指摘されると、こんどは「疑わしい」 東電の原発運転・管理能力に根本的な疑義 世界各国から損害賠償を提起される、そんな東電を国有化してはならない!

 1号機」からの「中性子」の発生(つまり連鎖反応、再臨界)を示すインディケーターである「テルル129」について、東電は「検知していた」との公表を覆し、検知そのものが疑わしいと、英語版プレスリリースで公表した。

 これに対して、米国の専門家、アーニー・グンダーセン氏は、「重大な結果」を引き起こす東電のデータ発表のあり方について、厳しい批判を投げかけた。⇒ http://www.fairewinds.com/

 東電は測定結果について「発表・訂正」を繰り返すばかり。「訂正」しても誰も信じない事態になりつつあるのではないか!

 要するに、世界の専門家から、あきれられている。

 東電とはそもそも、原発を運転する資格・能力に欠けているのではないか、と思わざるを得ない。

 こんな東電に税金を投入して、救う必要はない。「国有化」などもってのほかだ。

 東電がすべての責任を負うべきなのだ。今後、噴出するはずの、世界各国からの損害賠償請求を、われわれ日本国民が負う必要はない。

 矢面に立つべきは、あくまで東電である。

 政府が東電を救うというなら、これまでの政府の東電との癒着と腐敗を、東電経営陣の無能と国民に対する裏切りを、東京地検特捜部が全面的に摘発して明らかにしてからのことだ。

Posted by 大沼安史 at 08:41 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 「2号機」の危機 浮上 

 ニューヨーク・タイムズが米原子力規制委員会の「声明」を報じたことで、「2号機」もまた危機的な状況にあることが確証された。

 下記のタイムズ記事にもあるように、米下院のマーキー議員の公聴会での発言(及び、規制委員会に対する追及)がなければ、規制委は「声明」を出すことはなかったろう。

 「2号機」については、本ブログの既報の通り、米エネルギー省のチュ長官が1日の記者団との朝食会の席で、炉心の70%が損傷するという「最も重大なメルトダウン」を起こしている、といったんは明言。

 その後、エネルギー省のスポークスマンが「発言」を事実上、取り消していた経緯がある。
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-f3c8.html

 本ブログで既報の通り、今回、窒素の注入が始まった「1号機」では、「塩素38」の検知などを根拠に、すでに「部分臨界」が出ている、との重大な指摘も出されている。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post.html

 こうした中での規制委の「声明」は、その慎重かつ婉曲な表現にもかかわらず、「フクシマ」の「マルチ破局」の恐れが現実的可能性の問題であることを、天下に知らしめた。

 タイムズの記事の中で、唯一の「救い(?)」は、専門家の中には「フクシマ」型の燃料タイプでは連鎖反応(再臨界)は起こりにくい(困難)か、起こらない(不可能と言っている人もいる、との指摘だ。

 そうあってほしいと、私もまた思う。そうあってほしいと、私もまた願う。

 「フクシマ」はいよいよ「祈り」の段階に入ったのかも知れない……。

Posted by 大沼安史 at 02:15 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 保安院スポークスマン 米規制委の「声明」を承知 「2号機」 炉心の格納容器への漏出可能性に同意

 ニューヨーク・タイムズによると、日本の保安院のスポークスマンは米原子力規制委の「声明」を承知していると語った。

 スポークスマンはまた、「2号機の」炉心が格納容器へと漏出している可能性に同意した。

 But a spokesman for the Nuclear and Industrial Safety Agency of Japan said that he was familiar with the N.R.C. statement and agreed that it was possible the core had leaked into the larger containment vessel.

 これに対し、東電のリンダ・ガンター・スポークスウーマンは、「2号機の原子炉の封じ込めはまだ機能している」と語った。

 Linda L. Gunter, a spokeswoman for Tokyo Electric, dismissed the N.R.C. analysis, saying Thursday morning, “We believe the containment for the reactor is still functioning at Unit 2; however, the damage to the suppression pool may be the source of the radiation.”

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

Posted by 大沼安史 at 01:51 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「連鎖反応」の再開に行き着く?

 溶融物が漏出すると、どうなるか? ニューヨーク・タイムズは、原発エンジニアたちのこんな「説」を紹介している。、

 ・ 炉心が溶融して容器の底に貯まると、容器から外に流れ出し、コンクリートの基部を焼き通す

 ・ その場合、おそらく起こるのは連鎖反応の再開だ。制御棒がすんなり、そしてきちり核燃料集合体の隙間に入らなくなるためだ

 ――。

 タイムズ紙はその一方で、「フクシマ」型の原子炉の燃料タイプでは連鎖反応の再開は困難、あるいは不可能とみる専門家もいる、としている。 
 
 Some engineers have theorized that if a core melted down and concentrated at the bottom of the vessel, it could melt through the vessel and then burn through the concrete of the foundation. One element of such an event would probably be a resumption of the nuclear chain reaction, in a molten mass in which no control would be possible because there would be no control rods to slide smoothly between neatly arrayed bundles of fuel.

Other experts say that a resumption of the chain reaction would be difficult or impossible with the type of fuel in use at Fukushima Daiichi.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

Posted by 大沼安史 at 01:41 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕  「忍び込み破砕(クリープ・ラプチャー)」か?

 ニューヨーク・タイムズは「2号機」からの「溶融物の漏出」の恐れに関連し、「フクシマ」型の原発の運転マニュアルでは、この種の漏出を「忍び込み破砕(クリープ・ラプチャー creep rupture)」と呼んでいる、と報じた。

 この「忍び込み破砕」というのは、圧力容器の穴に炉心(核燃料)の溶融物(モルテン)が沁み込み、穴を拡大する現象。その「穴の拡大」を、運転マニュアルは「アブレート(溶除)」という動詞を使って説明している。

 これの現象で漏れ出した溶融物は、「ドライウェル」の底の鉄鋼を焼いて貫通し、コンクリートに接触して爆発反応を起こす恐れがある、という。
 
 A training manual developed by the companies that operate this type of reactor and dated 2009 refers to the possibility of “creep rupture,” in which molten core material begins seeping through a hole in the vessel and creates a bigger hole as it works; the document says the molten core material can “ablate” a bigger hole. It can then burn through the steel at the bottom of the drywell and interact with the concrete, producing carbon monoxide and hydrogen, which could react explosively.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

Posted by 大沼安史 at 01:29 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「声明」 固体か溶融物か明言を回避

  ニューヨーク・タイムズによると、マーキー議員は原子力規制委から「溶融して漏れている」と報告を受けたとしているが、同委の「声明」は漏出した恐れのある炉心が固体なのか、溶融物なのか明らかにしていた。

 これについてタイムズ紙は、もしも溶融物の漏出であれば「格納容器」からさらに外へ漏れ出し、大規模な放射性物質の放出に行き着く、と警告している。を

 It did not say whether the fuel was molten or solid. If molten fuel has left the reactor’s pressure vessel and reached the drywell in substantial quantities, it raises the possibility that the fuel could escape the larger containment structure, leading to a large-scale radioactive release.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

Posted by 大沼安史 at 01:15 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 米規制委「声明」 「ドライウェル」へ 漏出の恐れ

 原子力規制委の「声明」によると、「2号機」の炉心の漏出経路として考えられるには、「ドライウェル(吸い込み井戸」へのルートだという。

 After the hearing, in response to numerous questions, the agency said that “there are possible leakage paths from the reactor vessel into the drywell.”

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

Posted by 大沼安史 at 01:08 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 マーキー下院議員 「2号機」の炉心が外に溶けている、と規制委から報告を受けた 下院公聴会で発言

 米原子力規制委の「声明」を報じたニューヨーク・タイムズの記事によると、6日朝(米国東部時間)に開かれた連邦議会下院の公聴会で、エドワード・マーキー議員(民主、マサチューセッツ選出)は、以下のように語った。

 原子力規制委員会から、「2号機」の炉心が(圧力)容器から外に溶け出している、との報告を受けた!

 規制委が「声明」を発表したのは、このマーキー議員の発言のあとだった。  

 The agency’s statement was issued after Representative Edward J. Markey, Democrat of Massachusetts, told a House hearing on Wednesday morning that the commission had told him that the core had melted through the vessel.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

Posted by 大沼安史 at 01:00 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS更新中〕 こんどは「2号機」 米規制委が「声明」 炉心の一部 圧力容器から格納容器の底へ漏出の恐れ 

 米原子力規制委員会は6日、声明を発表し、「2号機」の炉心の一部が(溶融し)鋼鉄製の圧力容器から、格納容器の底に漏れ出している、と警告を発した。

 ニューヨーク・タイムズが報じた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07japan.html

  原子力規制委はしかし、あくまで東電の測定にもとづく「推測」であり、(溶融物が)格納容器外に出た、とは考えていない、とも述べている。

 The United States Nuclear Regulatory Commission said Wednesday that some of the core of a stricken Japanese reactor had probably leaked from its steel pressure vessel into the bottom of the containment structure, implying that the damage was even worse than previously thought.

 The Nuclear Regulatory Commission’s statement regarded unit No. 2, and the agency underscored that its interpretation was speculative and based on high radiation readings that Tokyo Electric had found in the lower part of unit No. 2’s primary containment structure, called the drywell. The statement said that the commission “does not believe that the reactor vessel has given way, and we do believe practically all of the core remains in the vessel.”

Posted by 大沼安史 at 12:43 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 南相馬市長のSOSユーチューブ・アピールに世界の人たちは応えた!

 ニューヨーク・タイムズ電子版に、うれしいニュースがさきほど掲載された。

 本ブログ(2日付け)で報じたように、南相馬市の桜井勝延市長はユーチューブを通じ、英語字幕つきで「SOSアピール」を全世界の人々に発信していたが、これまで世界の20万人がビデオ・アプールを視聴し、NPOなどから「数百箱」もの支援物資が寄せられている、という。

 桜井市長アピール⇒ http://www.youtube.com/watch?v=70ZHQ--cK40

 ニューヨーク・タイムズ記事 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/07/world/asia/07plea.html?_r=1&hp
 
 http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-5058.html

 桜井市長はタイムズの記者にこう語った。「これまではマスコミが来てくれるのを待っていた。それをこんどは変えた。ビデオで発信した」

 そして、南相馬市の市役所の職員たちは言った。

 何よりも大事なのは、原発事故を抑え込むことだ。

 その時点から南相馬の清掃、再建の困難な仕事が始まる……。

 早く原発事故を抑えこんでくれ、抑えこんでくれれば、南相馬を再建する、南相馬を再建させてくれ!

 これが南相馬の、ニューヨーク・タイムズを通じた、世界の新たなメッセージである。 

Posted by 大沼安史 at 12:32 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「1号機」の「ベント」開始時間 官邸、ホームページの公開記録をコッソリ書き換え、「1号機」が水素爆発を起こした「3月12日」 共同通信がスクープ 英文記事で全世界へ

 世界を今、共同通信の英文ニュースがツイッターなどで駆け回っている。

 日本政府のタスクフォース 「フクシマ危機ログ(記録}を書き換え!
 Gov't task force rewrites Fukushima crisis log

 日本語の記事のリードは、こうだ。

 政府の原子力災害対策本部が、福島第1原発事故の詳しい経過を説明する首相官邸ホームページ上の公開記録で、東日本大震災翌日の3月12日に1号機の炉内の圧力を下げるため実施した緊急措置「ベント」の開始時刻を、同日午後2時半から同午前10時17分に変更していたことが6日、分かった。

 いったい、何があったのか?

 共同の日本文記事と官邸の書き変えHPをもとに、検証することにしよう。

⇒ http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040601000856.html

  http://www.kantei.go.jp/saigai/201104070800genpatsu.pdf

 「3月12日」は「1号機」で午後3時36分で「水素爆発」が起きた日である。

 なぜ、官邸は「午後2時30分」から「午前10時17分」に、こっそり書き換えていたか?

 ひとつ考えられるのは、「1号機」の「水素爆発」との関連である。

  もう一度、言うが、「1号機」でその日、水素爆発が起きたのは「午後3時36分」のこと。

 「午後2時30分」はつまり「水素爆発」が起きる「約1時間前」。

 時間的な近接は、因果関係の可能性(疑い)を高める、と官邸は判断し――ということはつまり 官邸は水素爆発の危険を顧みず(それに対する対策を十分、打たず)慌しく「ベント」を開けたと思われてしまう、と判断し――4時間以上も前に繰り上げたのではないか、との疑問である。

 この疑問の上に立てば、保安院の以下の説明も、小細工に過ぎなくなる……。

 「当院は事故当初から、ベント操作着手の時刻を10時17分としてきた。(官邸ホームページは)『14時30分ベント開始』となっていたため、官邸に指摘し、表記が変わった」と説明。

 つまり、官邸は保安院のいう「操作着手時間」を「ベント開始時間」にしてしまい、「ベント開始」と「水素爆発時間」を引き離そうと目論んだのではなかったか?

 東京の記者諸君の追及・解明を期待する。

Posted by 大沼安史 at 12:04 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 ロシア発情報はこちらで!

 ⇒ http://web.me.com/mssanta/OBZOR00ROS/Obzor00Ros_Blog/Obzor00Ros_Blog.html

 ツイッター ⇒ http://twitter.com/ovzor00ros

Posted by 大沼安史 at 10:36 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「メルトダウンは単なるメタファーではない」 スティーグリッツ氏

 米国の経済学者、ジョセフ・スティーグリッツ氏が、英紙ガーディアンに「メルトダウンは単なるメタファーではない(Meltdown: not just a metaphor)」という、「フクシマ」と「ウォールストリート」をつなぐ解説記事を寄稿した。

 サブ見出しを見て、ああ、なるほどと思った。

 「金融システムと原発産業の2つの既得権益が、ともにリスクの過小評価を迫っている」
 Vested interests cause both our financial system and the nuclear industry to compulsively underestimate risk

 ⇒ http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/2011/apr/06/japan-nuclearpower 

 「金融メルトダウン」――「金融バブル」がメガ爆発を起こし、世界に大不況が広がったあと、「フクシマ」で起きた「核のメルトダウン」。

 メルトダウン(溶融崩壊)――たとえではなく、現実の悲劇である。

Posted by 大沼安史 at 10:20 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS更新〕 9:10AM 仙台は気味悪いスモッグに覆われている

 不快感を覚えた。窓から外を眺めた。

 仙台の上空を、気味悪いスモッグが覆っている。

 南の風だ。「フクシマ」からの風だ。

 10:30AM 曇り空がすこし明るくなったが、妙に黄色っぽい。

Posted by 大沼安史 at 09:14 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 危機に直面する海外の日本料理店(レストラン) 食品輸入禁止 インドで早くも現実に

 インド政府が日本からの食品輸入を全面禁止したことで、インド国内の日本料理店(レストラン)が危機に陥っっている。
 ⇒ http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jnspKNL37VCrxKa3tfjUGM9x9mQA?docId=CNG.afe24d21ed12c546283c89e0bd6df0e7.1e1

 寿司をはじめとする「日本食」は近年ますます世界に広がり、美味でヘルシーな食として、評価を高めて来た。

 それが「放射能利権」に狂った日本政府・東電のおかげで、一発でダメになりかけている……。

Posted by 大沼安史 at 09:10 午前 | | トラックバック (1)

〔★★★★★原発NEWS〕 「フクシマ」はスケール「6」の原発大事故 国連委員会の委員長が見解 日本政府の「5」は過小評価

〔★★★★★原発NEWS〕 「フクシマ」はスケール「6」の原発大事故 国連委員会の委員長が見解
 ロサンゼルス・タイムズによると、国連の「原子放射科学委員会」の議長、ヴォルフガング・ヴァイス博士はウィーンで、「フクシマ惨事」について、「スリーマイル島」事故を超えるが、「チェルノビイリ」には至っていない、との見解を示した。

 ヴァイス博士は、「フクシマ」は「健康へのインパクトではなく、環境への影響という点で(チェルノブイリとスリーマイル島の)中間にある」と語った。

 In Vienna, Wolfgang Weiss, chairman of the United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation, said the Fukushima disaster was more severe than the incident at Three Mile Island three decades ago, but less of a problem than the 1986 accident at Chernobyl in Ukraine. "It is in between, in terms of environmental effects, not in terms of health impact," he said.

 ⇒ http://www.latimes.com/news/science/la-fg-japan-reactor-damage-20110406,0,6240900.story

 大沼: このヴァイス博士の見解は、日本政府(保安院)が今回の「フクシマ」の事故を、国際原子力事象評価尺度(INES)で「スリーマイル島」並みの「5」(外部リスクを伴う事故)にあたるとしている判断を過小評価として否定するものだ。

 「チェルノブリ」はINESで最悪レベルの「7」(深刻な事故)だったから、「スリーマイル島」との「中間」ということは、「6」(大事故)に相当する。

 フランス原子力公社はいち早く、「6」の評価を下していた。

 これに対して、日本の保安院が、最初の「4」判断かた「5」に引き上げたのは、3月18日のこと。

 この評価ミスが、初動対応の遅れを招き、下手すると「命とり」の結果を招くのではないか、と今、危惧されているわけだ。

 ヴァイス博士は、ドイツのミュンヘンにある「連邦放射線防護庁」の「放射線防御と健康局」の局長。

 博士は「チェルノビイリ」の事故のあと、ドイツ連邦政府の求めで、「IMIS」と呼ばれる、国内放射線測定・早期警戒・対策決定サポートのシステムを立ち上げた人だ。

 そのヴァイス博士が「フクシマ」は「6」だと明言したわけだが、問題はそれだけではない。

 発言の後半部分が重要である。

 「健康へのインパクトではなく、環境への影響という点で(チェルノブイリとスリーマイル島の)中間にある」

 つまり「環境への影響」だけで「6」ということである。

 今後、被爆による「健康へのインパクト」が広がると、「フクシマ」は「6」から「7」へと近づいてゆく……

Posted by 大沼安史 at 08:50 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 外務省は「原発事故早期通報条約」に従い、中韓など隣国へ、きちんと情報を開示せよ!

 日本の「汚染水」海洋投棄に対して、中韓両国が「情報が十分、伝わって来ない」と批判しているそうだ(ガーディアン)。⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/06/tepco-nitrogen-fukushima-reactor-japan

 The two western neighbours of Japan have reportedly complained that they have not been fully informed about Tepco's plans to release radioactive water into the Pacific.

"We are instructing the trade and foreign ministries to work better together so that detailed explanations are supplied, especially to neighbouring countries," chief cabinet secretary Yukio Edano told a news conference.

 日本は「原発事故早期通報条約」の締結国なのだから、サボリは許されない。

 最悪の場合、日本は中国と韓国に救援を求めなければならない立場にある。中国軍、韓国軍の支援を求めなければならない事態もあり得る。

 外務省よ、しっかり仕事をしなさい!

Posted by 大沼安史 at 08:10 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 中国でも「ホウレンソウ汚染」

 英紙ガーディアンによると、中国の3つの省で、放射性ヨウ素に汚染されたホンレンソウが確認された。

 The growing concerns of nearby South Korea and China about radioactive fallout from Japan were underscored when China's health ministry reported trace amounts of radioactive iodine in spinach in three Chinese provinces.

 ⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/06/tepco-nitrogen-fukushima-reactor-japan

Posted by 大沼安史 at 08:00 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 核の森の中で

 ニューヨーク・タイムズのスクープで、米原子力規制委員会の「フクシマ秘密報告」が暴露された。

 「報告書」の存在が暴露された、のではない。「報告の中身」が暴露されたのだ。つまり、「フクシマ」で何が起きているか、日本政府・東電が隠蔽していたことが暴露されたのだ。

 米原子力規制委の「フクシマ報告」は、来日して事故対策にあたる米国人専門家チームの報告をベースにしている。

 ワシントンからの「観測」ではなく、日本の現場からの「インサイダー・レポート」。

 世界はこれで「フクシマ」の「真実」(の相当な部分)を初めて知った。
 「情報開示」を怠って来た日本政府・東電に対する国際的な批判はまぬかれない。

  ☆

 ニューヨーク・タイムズのスクープ記事に、「憂慮される科学者たち」の代表、ロクバウム博士のコメントが引用されていた。

 ここまでひどいとは知らなかった、という率直な驚きが表明されていた。

  ☆

 私はこれまで、ロクバウム博士のワシントンでのデイリー・ブリーフィング(ネット公開トランスクリプト)を読み続けて来た。

 ロクバウム博士のスタンスは、「東電」の「発表データ」に依拠した(信じていた)ものだった。

 だから博士は、ブリーフィングでも「森の中から出ていないが、森の外れまでは来ている」というような、いくぶん楽観的な見方を示していたのだ。

 だから博士は、ニューヨーク・タイムズから「フクシマ秘密報告」の内容を伝えられ
、驚いたのだ。

  ☆

 ここからひとつ、重大な疑惑が生まれる。

 それは言うまでもなく、東電は「真実のデータ」を隠し続けて来た(いる)のではないか、というそのもの疑いである。あるいは「公表データ」そのものが真実のものでないのではないか、という疑惑だ。

 これは今後、徹底した検証に曝されねばらないことである。

  ☆

 この「フクシマ秘密報告書」で、最後にひとつ指摘しておきたいのは、これが「3月26日付け」のものだということだ。

 「報告書」は定期的に「更新」されている。

 「26日付け」の報告内容は、現状をほぼ反映するもの、とされているが、その時点から2週間、経過している。

 つまり、状況はさらに悪化していると見なければならない。

  ☆

 ロクバウム博士の「森」のメタファーをかりて言うならば、われわれは「フクシマ」という、世界で最も危険な「核の森」の奥で、迷い続けているのである。

 そしてその「核の森」は燃えている。燃えて死の灰を噴き上げている。プルトニムさえ飛ばしている。

  ☆

 「フクシマ」という「核の森」は、全体が一気に燃え上がらないとも限らない。

 政府・東電は真実の情報を開示し、「破局」回避に死力を尽くさなければならない。

Posted by 大沼安史 at 07:43 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 本ブログ 既報 米原子力規制委 「フクシマ秘密報告」 一覧

  ニューヨーク・タイムズのスクープの本ブログによる紹介記事を一覧にまとめてみました。

 ① 「一連の新たな脅威」「東電の安定策が脅威を高める」

    http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-726e.html

 ② 格納容器 余震での破砕も ・海水からの水素と酸素で格納容器内 爆発の可能性 ・溶解燃料棒と残留塩 真水冷却水を阻む

    http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-1db8.html

 ③ 核燃料への注水継続 行く末、予断許さず

       http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-a0cf.html

 ④ 「使用済み燃料」 1.6キロ先まで吹き飛ぶ、構内にも降下 ブルドーザーがけの必要 「プール」にさらに大規模な損傷の恐れ

       http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-b387.html

 ⑤ 窒素・ボロン 注入を勧告

       http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-61a4.html

 ⑥ 日本の原産協会の最新データにも依拠

       http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-32b5.html

 ⑦ 1号機」 「冷却水の流れ 阻止されていることも」 核燃料に「冷却」が届いているか 見究め困難

       http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-4c0f.html

 ⑧ 格納容器の満水 水圧で格納容器の耐震能力に影響も

      http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-6477.html

 ⑨ 水素爆発で格納容器損傷の号機も

      http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-3f8a.html

 ⑩ 炉心からの放射線で燃料棒付近の水の分子が分解し水素が発生 酸素と反応して爆発の恐れ 専門家が警告

      http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-8634.html

 ⑪  「4号機」の使用済み燃料プールから「主要発生源放出」

      http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-311e.html

 ⑫ ロクバウム博士 「森から出るところまで来ていると思っていたが、違っていた……」

      http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-6253.html

Posted by 大沼安史 at 06:56 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-06

〔★★★原発NEWS〕 「天災地変」免責規定の「原賠法」をつくったのは自民党の池田隼人内閣(佐藤栄作通産大臣)だった!

 自民党の石原伸晃幹事長に、ぜひ、コメントをいただきたい。

 あなたが親の七光りではなく、自力で入社試験を突破し、入社した「日テレ」って、日本の原発を推進したところ、と言われていますが、日テレの放送記者(ジャーナリスト)として、その問題に向き合ったことありますか?

 それと、原発推進、原発安全を推進して来たのは、あなた方、自民党ではなかったですか?

 原発推進のかたわら、あなたたちは免責規定を、しっかりつくって来ていたのですね!

 国民に謝罪するつもり、ありますか?

 ⇒ http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S36/S36HO147.html

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%90%8D%E5%AE%B3%E3%81%AE%E8%B3%A0%E5%84%9F%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC2%E6%AC%A1%E6%B1%A0%E7%94%B0%E5%86%85%E9%96%A3_(%E7%AC%AC1%E6%AC%A1%E6%94%B9%E9%80%A0)

 城山三郎さんの「日本銀行」という小説に、池田勇人氏らしき人物が出て来る。

 同じく作家の小関智弘さんによれば、「大和なでしこの防波堤」だと言って、東京の平和島に進駐軍のための慰安所をつくった(まで進駐していないうちに)のも、この男だという。

 そして、佐藤栄作! ノーベル平和賞を汚した男! 

 ああ、「戦犯日本」!

 誰が「フクシマ」を生んだのか? 彼らが生んだのだ。

 終戦後、コロッと寝返り、アメリカの手先になった彼らが、「フクシマ」の悲劇を招いた!
    

Posted by 大沼安史 at 07:33 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 IAEAのチームが勝手に村役場の駐車場で測定し始めた時、村長は役場から飛び出し、チームを問い詰めた ニューヨーク・タイムズが「飯館村」ルポ 東電にも怒りぶつける

 IAEAのチームは外人が3人、日本人が1人。自家用のヴァンで乗り付け、ガンガーカウンターで調べ始めた。
 菅野典雄村長は4人を問い詰めた。「誰が許可したっていうんだ」

 菅野さんが怒りは村民の怒りでもある。(避難しろと言ったり、避難しなくいいと言ったり)ハッキリしない。

 菅野村長は数日前、姿を見せた東電の社員に厳しく問い詰めた。

 菅野村長は言った。「投げ出さなかった小さな村だと記憶されたい」

 タイムズの記者は書いた。「村役場には闘う精神が漲っていた」

 ファンティング・スピリットが漲っていた!
 

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06village.html?_r=1&ref=world

Posted by 大沼安史 at 05:52 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その12=完)  ロクバウム博士 「森から出るところまで来ていると思っていたが、違っていた……」

 ニューヨーク・タイムズは、米原子力規制委「秘密報告書」に対する、「憂慮する科学者たち」のデイビッド・ロクバウム博士のコメントを載せている。

 ロクバウム博士は日本で使われているGE社原発の開発にも携わったことのある核エンジニア。

 そのロクバウム博士がこう言っていた。

 「私は森を抜け出てはいないが、少なくとも森の外れにはいる、と考えていた。しかし、報告書はまったく違ったことを描き出している。状況はもっと悪いことを示している。このままでは、もっと大きなかたちでダメージが起き得る」

 ロクバウム博士が代表をつとめる「憂慮する科学者たち」は、原発推進の御用機関ではない。

 博士はこれまで「憂慮する科学者たち」の記者ブリーフィングで、どちらかというと、楽観的な見方を示していた人だが、規制委の「秘密報告書」を見て、見解を変えたようだ。

 「フクシマ」は「公表」されたものとは、違った、まさにほんとうに深刻な状況にあるのだ。

 予断を許さないことが、ニューヨーク・タイムズのこの暴露記事で分かった。

 David A. Lochbaum, a nuclear engineer who worked on the kinds of General Electric reactors used in Japan and now directs the nuclear safety project at the Union of Concerned Scientists, said that the welter of problems revealed in the document at three separate reactors made a successful outcome even more uncertain.

  “I thought they were, not out of the woods, but at least at the edge of the woods,” said Mr. Lochbaum, who was not involved in preparing the document. “This paints a very different picture, and suggests that things are a lot worse. They could still have more damage in a big way if some of these things don’t work out for them.”
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 01:55 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その11) 「4号機」の使用済み燃料プールから「主要発生源放出」

 米原子力規制委の「秘密報告書」は、水素爆発を起こした「4号機」の「使用済み燃料プール」について、「主要発生源放出」と呼ばれる、環境に大量の放射性物質を撒き散らすことがあったであろうと推測してしている。

 The N.R.C. report suggests that the fuel pool of the No. 4 reactor suffered a hydrogen explosion early in the Japanese crisis and could have shed much radioactive material into the environment, what it calls “a major source term release.”
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 01:27 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その10) 炉心からの放射線で燃料棒付近の水の分子が分解し水素が発生 酸素と反応して爆発の恐れ 専門家が警告

 ニューヨーク・タイムズは、米原子力規制委の「秘密報告書」の暴露記事の中で、核の専門家たちが、炉心からの放射線によって水の分子が2つに割れ、水素を生み出している可能性を指摘している、とも報じた。

 その水素発生量は少ないとの試算も出ているが、ノートルダム大学の物理学者、ラヴェルヌ氏は、

 少なくとも燃料棒の付近で水素は実際、生み出されている。その水素は酸素とともに反応しかねない――「そうなると、燃料棒付近に爆発物の組み合わせが存在するといことになる」

 ――と警告している。

 Nuclear experts say that radiation from the core of a reactor can split water molecules in two, releasing hydrogen. Mr. Wilmshurst said that since the March 26 document, engineers had calculated that the amount of hydrogen produced would be small. But Jay A. LaVerne, a physicist at Notre Dame, said that at least near the fuel rods, some hydrogen would in fact be produced, and could react with oxygen. “If so,” Mr. LaVerne said in an interview, “you have an explosive mixture being formed near the fuel rods.”

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 01:21 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その9)水素爆発で格納容器損傷の号機も

 米原子力規制委の「秘密報告書」はまた、「フクシマ」続いた一連の水素爆発で、いくつかの建屋がひどく損傷したが、その際、ある号機では「格納容器」にも損傷が起きたかも知れない、との見方を示した。

 Hydrogen explosions in the first few days of the disaster heavily damaged several reactor buildings and in one case may have damaged a containment structure.
 
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 01:06 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その8) 格納容器の満水 水圧で格納容器の耐震能力に影響も

 米原子力規制委の「秘密報告書」は、格納容器の水位を上げることが、燃料棒を水没させ、冷却可能な方法と、これまでしばしば考えられて来たが、格納容器を満水にすることで、格納容器の耐震能力に対する水圧の問題が出ることも考慮に入れなければならない、と警告した。

 原発の設計者たちは、この警告を、水位を上げることで格納容器に膨大な水圧がかかることと受け止めている。水が入れば入るほど、「フクシマ」の号機のどれかの格納容器に余震で破砕が起きる、とい警告だと見なしている。 

  A rise in the water level of the containment structures has often been depicted as a possible way to immerse and cool the fuel. The assessment, however, warns that “when flooding containment, consider the implications of water weight on seismic capability of containment.”  

  Experts in nuclear plant design say that this warning refers to the enormous stress put on the containment structures by the rising water. The more water in the structures, the more easily a large aftershock could rupture one of them.

  ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 12:54 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その7)「1号機」 「冷却水の流れ 阻止されていることも」 核燃料に「冷却」が届いているか 見究め困難

 米原子力規制委の「秘密報告書」はさらに、1・2・3号機の炉心の損傷状況をグラフィックで示している。

 それによると、核燃料の「落下?」と注入海水の塩がおそらく冷却水の循環経路をブロックしており、

 ・「1号機」の冷却水の流れは「ひどく制限され、阻止されていることもあり得る」。その結果として「核燃料にどれだけの冷却が届いているか、結論づけるのが難しくなっている」

 ・「2号機」「3号機」でも、1号機ほどひどくはないものの同じような問題が起きている

 ――との評価を下した。 

 The assessment provides graphic new detail on the conditions of the damaged cores in reactors 1, 2 and 3. Because slumping fuel and salt from seawater that had been used as a coolant is probably blocking circulation pathways, the water flow in No. 1 “is severely restricted and likely blocked.” Inside the core itself, “there is likely no water level,” the assessment says, adding that as a result, “it is difficult to determine how much cooling is getting to the fuel.” Similar problems exist in No. 2 and No. 3, although the blockage is probably less severe, the assessment says.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 12:48 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その6) 日本の原産協会の最新データにも依拠

 
 米原子力規制委の「秘密報告書」は、日本に派遣した「原子炉安全チーム」がまとめたもの。
 
 日本原子力産業協会(原産協会、the Japan Atomic Industrial Forumhe Japan Atomic Industrial Forum=JAIF)を含む日米のさまざまな機関からの最新データにも依拠してまとめた。

 この報告は定期的に更新されているが、米専門家によると、この3月26日付けの報告は、現在の見方をほぼ反映したものだという。

 The document was prepared for the commission’s Reactor Safety Team, which is assisting the Japanese government and the Tokyo Electric Power Company, which owns the plant. It says it is based on the “most recent available data” from numerous Japanese and American organizations, including the electric power company, the Japan Atomic Industrial Forum, the United States Department of Energy, General Electric and the Electric Power Research Institute, an independent, nonprofit group.

 The document contains detailed assessments of each of the plant’s six reactors along with recommendations for action. Nuclear experts familiar with the assessment said that it was regularly updated but that over all, the March 26 version closely reflected current thinking.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 12:37 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その5) 窒素・ボロン 注入を勧告

 米原子力規制委の「秘密報告書」には、日本に対する勧告も含まれている。
 
 ① 格納容器内への窒素ガスの注入で、爆発を引き起こしかねない酸素と水素を追い出す。

 ② 炉心の「臨界」――連鎖反応を抑えこむために冷却水にボロンを注入する。

 The steps recommended by the nuclear commission include injecting nitrogen, an inert gas, into the containment structures in an attempt to purge them of hydrogen and oxygen, which could combine to produce explosions. The document also recommends that engineers continue adding boron to cooling water to help prevent the cores from restarting the nuclear reaction, a process known as criticality.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 12:26 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その4) 「使用済み燃料」 1.6キロ先まで吹き飛ぶ、構内にも降下 ブルドーザーがけの必要 「プール」にさらに大規模な損傷の恐れ

 米原子力規制委の「秘密報告書」はさらに、「使用済み核燃料プール」から核燃料の破片・粒子が「最大1マイル(1・6キロ)先まで吹き飛んだほか、2つの号機(3号機と4号機のことか?――大沼)の間に降下しており、現場の作業員を被爆から防護するため「ブルドーザで(表土を)除去しなければならない事態になっていることを示唆した。

 この核物質の噴出は、初期の水素爆発の(ひとつの)中で起きたことか知れないが、すでに開示されている以上に大きな損傷が「プール」で起きていることを示すものかも知れない――としている。

 The document also suggests that fragments or particles of nuclear fuel from spent fuel pools above the reactors were blown “up to one mile from the units,” and that pieces of highly radioactive material fell between two units and had to be “bulldozed over,” presumably to protect workers at the site. The ejection of nuclear material, which may have occurred during one of the earlier hydrogen explosions, may indicate more extensive damage to the extremely radioactive pools than previously disclosed.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 12:18 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その3) 核燃料への注水継続 行く末、予断許さず

 「秘密報告書」はまた、冷却システムが機能していないところで、核燃料に水を際限なく注入し続けられるのか――という新たな問題を提起している。

 専門家たちによれば、日本としては原発が安定化するまで今後、長い時間(多くの月)にわたって核燃料を冷やし続ける必要があるが、核燃料に水をポンプで注入し続けることは、原子力産業にとって、まったく新しい挑戦分野であり、その理解はようやく緒についたばかりである、とも指摘している。 (核燃料に注水し続けたらどんなことになるか、分かっていない!)

 Among other problems, the document raises new questions about whether pouring water on nuclear fuel in the absence of functioning cooling systems can be sustained indefinitely. Experts have said the Japanese need to continue to keep the fuel cool for many months until the plant can be stabilized, but there is growing awareness that the risks of pumping water on the fuel present a whole new category of challenges that the nuclear industry is only beginning to comprehend.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 12:06 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露(その2)・格納容器 余震での破砕も ・海水からの水素と酸素で格納容器内 爆発の可能性 ・溶解燃料棒と残留塩 真水冷却水を阻む

 米原子力規制委の「フクシマ秘密報告書」が3月26日付けのものだ。報告書は「一連の新たな脅威」のひとつとして、

 ・ 放射性の冷却水で満たされたことで格納容器に対するストレスが増し、余震による破砕に対し、より脆いものになっている。

 ――ことを指摘。

 ・さらに注入された海水から発生した水素と酸素により、格納容器内で爆発が起きる可能性

 ――に言及するとともに、

 ・半ば溶解した燃料棒と蓄積された残留塩が、いかに真水による炉心冷却を妨害しているか、詳しく報告している

 ――という。

 Among the new threats that were cited in the assessment, dated March 26, are the mounting stresses placed on the containment structures as they fill with radioactive cooling water, making them more vulnerable to rupture in one of the aftershocks rattling the site after the earthquake and tsunami of March 11. The document also cites the possibility of explosions inside the containment structures due to the release of hydrogen and oxygen from seawater pumped into the reactors, and offers new details on how semimolten fuel rods and salt buildup are impeding the flow of fresh water meant to cool the nuclear cores.

  ただし、「調査報告書」に新たな爆発、あるいは破砕がどれだけ起こり得るかについては言及していない。

 これについてタイムズは、これは1機、もしくはそれ以上の原子炉の放射性物質の封じ込める「最後の障壁」、格納容器が破られれることにつながり得ることだと警告している。
 
 核燃料の高熱化と溶解が続けば、溶融放射性物質のかたまりが長期間にわたって存在そることのあり得るとも警告している。
 
 While the assessment does not speculate on the likelihood of new explosions or damage from an aftershock, either could lead to a breach of the containment structures in one or more of the crippled reactors, the last barriers that prevent a much more serious release of radiation from the nuclear core. If the fuel continues to heat and melt because of ineffective cooling, some nuclear experts say, that could also leave a radioactive mass that could stay molten for an extended period.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?_r=1&hp

Posted by 大沼安史 at 11:44 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ 米原子力規制委「フクシマ秘密報告」を暴露 「一連の新たな脅威」「東電の安定策が脅威を高める」

 ニューヨーク・タイムズが、米原子力規制委員会の「フクシマ秘密調査報告書」を暴露した。

 米国から日本に派遣された米国人専門家たちからの報告をまとめたもので、「フクシマ原発」は、際限なく続きかねない一連の新たな脅威に直面しており、いくつかの脅威は東電の原発安定の取り組みのそのもののせいで逆に高まりかねない――としている。
 
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/asia/06nuclear.html?_r=1&hp

 United States government engineers sent to help with the crisis in Japan are warning that the troubled nuclear plant there is facing a wide array of fresh threats that could persist indefinitely, and that in some cases are expected to increase as a result of the very measures being taken to keep the plant stable, according to a confidential assessment prepared by the Nuclear Regulatory Commission.

Posted by 大沼安史 at 11:26 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 仏機関 「フクシマ海流」 アニメーション

 森原秀樹さんのツイッター( ⇒ http://twitter.com/HidekiMorihara )で、フランスの「SIROCCO:フクシマ海流アニメーション」の存在を教えていただいた。
 (下記、台湾の「放射能天気予報」も森原さんのツイッターから。森原さんのツイッターは情報の宝庫だ!)

 トゥールーズ大学と仏国立科学研究センターの合同研究チーム「シロッコ(SIROCCO =「地中海の風」の意味)が開発した「シンフォニー2010(SYMPHONIE-2010 )」というコンピューター解析モデルを使った海流アニメだ。

 IAEAからの依頼で、「シンフォニー2010」を「フクシマ」に適用したものだという。

 ⇒ http://sirocco.omp.obs-mip.fr/outils/Symphonie/Produits/Japan/SymphoniePreviJapan.htm

 「海水温」「塩分濃度」分布の下に

  「北日本太平洋・海流アニメ」と「フクシマ沿岸の海流アニメ」が掲載されている。(アニメの部分をクリックすると、動き出す!) 

Posted by 大沼安史 at 10:55 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 台湾・中央研究院 「フクシマ放射能予報」

 ⇒ http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm

Posted by 大沼安史 at 10:26 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 ヒロシマで始まったものはフクシマで終えなければならない

 米国の詩人で作家でもあるノーマン・マカフィーさんが、ハフィントン・ポストに、「What Began in Hiroshima Must End in Fukushima」 という文章を寄稿していた。
 ⇒ http://www.huffingtonpost.com/norman-macafee/what-began-in-hiroshima-m_b_844835.html

 ヒロシマで始まったもの、フクシマで終わらせなければならないもの――それは核による人間の破壊であり、環境の破壊である。

 なるほどと思った。単純明白な、シンプルなコトバ……

 「ヒロシマで始まったものはフクシマで終えなければならない」

 意表を衝かれ、目が覚める思いがした。

 記事のなかに「ジェノサイド」という言葉が出て来た。

 たしかに、「フクシマ」もまた、すでに「ジェノサイド」の規模に達している。

 大気中に、潮の流れの中に、「見えない死の灰」を拡散させている。生活を破壊し、環境を破壊し続ける「フクシマ・ジェノサイド」。

 沖合いの小魚が放射性セシウムを摂取していた。

 「ヒロシマ」と「フクシマ」の間に「ビキニ」があった。第五福竜丸の久保山愛吉さんが被爆して死んだ。 「水爆マグロ」――。

 目に見えない、緩慢な、スローな「ジェノサイド」が、「フクシマ」のグラウンド・ゼロを起点に進行している……

 「フクシマ」で終わりにしなければならない。

Posted by 大沼安史 at 08:46 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 インド 日本からの食品輸入 全面禁止 

 英紙テレグラフ ⇒ http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/8430627/Japan-nuclear-crisis-first-ban-on-all-Japanese-food-over-nuclear-worries.htm 

 全面禁止はインドが初めてだ。追随するところが出るのが怖い。

Posted by 大沼安史 at 08:15 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 株に「下げ」の連鎖反応?

 東電が放射能汚水を海に放出する中、日本株が下がった。東証TOPIXはこの3週間で最大の下げ幅を記録――

 「ビジネスウィーク」誌がこう書いていた。

 Japanese stocks fell, dragging the Topix index down by the most in three weeks, after Tokyo Electric Power Co. began dumping radioactive water from its crippled Fukushima Dai-Ichi nuclear station into the sea.

 ⇒ http://www.businessweek.com/news/2011-04-05/japanese-stocks-fall-as-tepco-dumps-radioactive-water-into-sea.html

 海に排水を廃棄するイメージが、日本株を手離そうという動きを誘っているのかも知れない。

 株式市場にも「東電」の放射性汚染水が流れ込んでいる?
 「下げ」の連鎖反応?

Posted by 大沼安史 at 08:02 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「津波」は引く……「フクシマ」からの「放射能汚染水」は押し寄せ続ける……

 ツナミ被災地の東北・太平洋岸の漁業関係者は、「放射能コウナゴ」のニュースを、どんな思いで聞いたことだろう。

 岩手では、来週にも一部で漁が再開されるという(ウォールストリート・ジャーナル

 そんな、出漁再開に向けて懸命に努力している人々の胸に、「放射能の海のニュース」は悔しい思いを――怒りを、掻き立てたはずだ。

 津波は自然災害で、とにかく、もう終わったこと(復興・再建という大事業が残されているが……)。しかし、「フクシマ」の原発事故と海の放射能汚染は人災であり、これからずっと続くことだ(汚染水の垂れ流し、残留放射能問題)。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、東北の水揚げ高は全国の4分の1で、東北の中で水揚げ高が最も多かったのは福島県(2009年、83万トン)だった。

 津波災害に追い討ちをかけ、東北の漁業をますます窮地に追い詰め、今後ともますます追い詰め続ける、「フクシマ・メガ原発災害」を引き起こした政府・東電の罪はいよいよもって大きい。

 ウォールストリート・ジャーナル ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703712504576244251331137870.html

Posted by 大沼安史 at 07:35 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 水産庁は海の放射能拡散調査・予測を行うべきだ 「調査捕鯨」の熱心さで直ちに「調査漁獲」に入れ!

 枝野長官は記者会見で、またも言ったのだろうか? 「直ちに健康被害はありません……お魚たちに」

 南に80キロのところだ。放射性セシウムだ。

 海流をネットで調べたら、「フクシマ沖」は北上する黒潮。宮城の金華山沖で親潮で交わる。

 水産庁の出番だ。あれだけ熱心に、それも厳しい南極の海で、「調査捕鯨」をし続けて来たのだから、それと比べれば、「フクシマ沖」での調査漁獲など、かんたんなことだろう。

Posted by 大沼安史 at 07:07 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 英紙ガーディアン 「フクシマ」打開のアイデアを全世界に募集

 英紙ガーディアンが「フクシマ」を最悪の事態から救うアイデアの募集を始めた。

 世界中のエンジニア、専門家、科学者らに打開の道はないのか、アピールしている。
 ⇒ http://www.guardian.co.uk/environment/blog/2011/apr/05/fukushima-nuclear-stop-radiation-ideas

 これは日本のメディアも、日本政府も見習うべきことだ。
 もしかしら、中学生、高校生たちから、思いがけないアイデアが出て来るかも知れない。
 そのためにも、しっかり情報公開した方がいい。公開から幅広い参加が生まれ、そこから新しい解決策が飛び出すかも知れない。

Posted by 大沼安史 at 06:48 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-05

〔★★★★★原発NEWS〕 ミステリー? 「3号機」の少なくとも3回にわたる爆発音は――そしてキノコ雲は、なぜ消されたか?

 ツイッターに、「3号機」の爆発に関し、「日本では報道していないが3号機の爆発音は計3回。水素爆発もあったかもしれないが、他の爆発(水蒸気?)も直後に起きていた可能性はないか」との指摘があった。⇒ http://twitter.com/ichirokb

 僕もかねがね思っていた疑問だ。

 このユーチューブを見ていただきい。すさまじい爆発音が3回、聞こえる。3回目の爆発音が聞こえたあと、ズーンと響くような音がする。

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=T_N-wNFSGyQ&feature=player_embedded

 一方、これはNHKの映像。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=I1Evl2dBeq0&feature=player_embedded

 女性アナウンサーの声をかぶせてあるため、爆発音はまったく聞こえない。そしてキノコ雲の爆雲も、このビデオからは消されている……

  もうひとつ、NHKの映像 ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/movie/chapter_07.html

 男のコメンテーターの声がかぶり、しかも「爆発後の現在の映像」が流されている。

 これはどうしたわけか?!

Posted by 大沼安史 at 09:19 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 元原子力安全委員ら 責任逃れ?1の「緊急建言」

 ⇒ http://peacephilosophy.blogspot.com/p/blog-page_31.html 

Posted by 大沼安史 at 08:57 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「異常に巨大な天災地変」 東電に賠償責任なし?! 政府(司法当局)は傷害致死などの容疑で、刑事事件として立件せよ!

 ロイターのシンガポール電が、「福島原発事故、損害賠償は前代未聞の規模に」などと、日本の権力の狡猾さに気付かない、のんきな解説報道をしている。⇒ http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20441220110405

 いわく

 ・ 福島原発事故の損害賠償の多くは、1961年に制定された「原子力損害の賠償に関する法律(原賠法)」に基づいて請求されることになる。米国や多くの欧州連合加盟国の原発法とは異なり、同法律では事業者に無制限の賠償責任があるとしている。

 ・ 原賠法では、「異常に巨大な天災地変」による災害については事業者の免責を定めているが、法律専門家は、東電には少なくとも一部費用を負担するよう強い政治的圧力がかかるとみている。
 DLAパイパーの石川耕治弁護士は「天災免責の適用に関する前例はなく、東電もおそらく責任を免れないだろう。損害賠償の100%ではないだろうが、地震発生後数週間の失策を考えれば40─60%程度の補償に向き合わなくてはならないだろう」と述べた。

 たしかに、さすがロイター電ではある。原賠法では、「異常に巨大な天災地変」による災害については事業者の免責を定めている――を、ちゃんと知った上で、解説をしている。

 では、その原賠法の免責規定は、どう書かれているか?
 
 第三条  原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により原子力損害を与えたときは、当該原子炉の運転等に係る原子力事業者がその損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。
 
 東電は当然、今回の「フクシマ」を「異常に巨大な天災地変」と言い張るはずだし、仮に裁判に訴えられても最高裁まで徹底抗戦するはずだから、その気になりさえすれば、「責任逃れ」も可能である。

 自民党によって任命された現在の最高裁の判事の顔ぶれを見れば、東電は負けるはずがない……。

 これが法匪の国、日本の現実なのだ。

 東電はだから、損害賠償に「超法規的」に同意するにしても、値切るだけ値切るだろう。

 石川弁護士は「40~60%の補償に向き合わねばらならない」と見通しを語っているが、東電は電気料金に跳ね返ります、と言ったりして、値切りまくるはずだ。

 それをさせないために、どうするか?

 東電を国有化して、巨額賠償に応じるのが最善の道のように思われる。

 東電が補償に最大限、応じないのは分かり切ったこと。政府としてどうせ代替補償を迫られるのだから、いっそ国有化した方がいい。

 国有化に踏み切り、その一方で東京地検特捜部を使って、傷害致死容疑などの容疑で、東電・保安院・原子力委員会などの責任者を塀の内側に放り込むのが、もっともベターな解決策である。

 政府(法務省)は、今回の事故を、刑事事件として立件すべきである。

 原賠法を根拠に東電を免責するような政府を、日本の民衆は絶対、許しはしない。

Posted by 大沼安史 at 08:27 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 ツナミ被災地救援を阻む「フクシマ原発・大惨事」 保安院よ、原子力安全委員会よ、東電よ、東北のツナミ被災者に謝れ!

 10日に東京・高円寺で行われる「原発やめろデモ!!!!!!!!」の「呼びかけ文」を読んで、その通りだと思った。⇒ http://410nonuke.tumblr.com/

 これまでさんざん「安全です」とか「原発はエコ」とか言ってたくせに、結局、大事故を起こし、放射能をまきちらしている!! あぶねえ! 恐ろしい! おまけに被災地の救援も妨げてるし、近隣の魚も野菜も家も全部ダメにした。まったく、冗談じゃない! そんな原発なんか一刻も早くなくなったほうがいい。

 東電がまともに震災・ツナミ対策をしていたら(保安院がちゃんと東電にさせいていたら)、政府の復旧活動は震災・ツナミ被災地に集中できたはずだ。

 東電は「フクシマ周辺自治体」に2000万円の見舞金を払ったが、東北のツナミ被災地にも払うべきだ!

 東京の記者諸君!

 東電と保安院の会見で、こう聞いたらいい。

 「フクシマ」の事故のおかげで、東北のツナミ被災地への救援活動が進んでいない、という指摘がありますが、これについて、どうお考えですか?――と。

 

Posted by 大沼安史 at 07:55 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 IAEAの天野事務局長 「フクシマ」会議で東電の「不十分な安全対策」を批判 独誌報道

 独誌「シュピーゲル」によると、IAEAの天野事務局長は4日、ウィーンの本部で開いた「フクシマ」特別討議で、事故を起こしたフクシマ原発を運転する東電の、不十分な安全対策について批判した。

 フクシマの「核のカタストロフ(破局)は防ぐことができたのかどうかの質問に対し、東電は十分な将来対策を講じていなかった、と語った。

 Der Direktor der Internationalen Atomenergie-Behörde (IAEA) hat den Betreiber des havarierten japanischen Kernkraftwerks Fukushima wegen unzureichender Sicherheitsmaßnahmen kritisiert. Das Unternehmen Tepco habe nicht genügend Vorsorgemaßnahmen ergriffen, sagte IAEA-Chef Yukiya Amano am Montag in Wien auf die Frage, ob die Atomkatastrophe hätte verhindert werden können.

 ⇒ http://www.spiegel.de/panorama/0,1518,755023,00.html

 大沼・注 IAEAの天野局長のこの東電批判は、記録として残しておかなけばならない! 今後の裁判のためにも!

Posted by 大沼安史 at 06:34 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 IAEA「フクシマ」会議 ドイツが「再臨界の恐れ」指摘 日本「兆候なし」

 日経新聞 ⇒ http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE2E7E2E3808DE2E7E2E6E0E2E3E39790E0E2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000

Posted by 大沼安史 at 05:41 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「適切なケアは受けていた」原発被災者5人 避難先の群馬で死亡 「避難のストレス 直接の死因とは聞いていない」(群馬県庁)

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0405/news7.html

 群馬県健康福祉課の説明では「適切なケアは受けていた。避難のストレスがあったとは想像されるが、直接の死因とは聞いていない」だそうだ。

 「……とは聞いていない」……この言い方はどうにも気になる。

 伝聞でごまかす一方、そのくせ、「適切なケアは受けていた」と断言する。

 最低でも「まだ聞いていないので調査します」と言うべきではないだろうか?

Posted by 大沼安史 at 03:28 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 東電 周辺自治体に見舞金 2000万円 浪江町 受け取り拒否

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/newspack/2011040501000452.html

 役員報酬1人分にもならない額?!……

Posted by 大沼安史 at 03:12 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「こういうことから逃げ出したら、私はどんな医者になるのだろう?」 南相馬のタカハシ・キョウヘイ医師(72歳)は言った

 ウォールストリート・ジャーナルの記者が、「屋内退避・自主避難圏域」の南相馬市に入って、ルポ記事を書いた。
 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704587004576240403021796310.html?mod=WSJ_hp_us_mostpop_read

 そこにタカハシ・キョウヘイ医師(72歳)のコトバが書かれていた。

 "What kind of doctor would I be if I fled over something like this ?"

  20~30キロ圏の原発被災者は、最前線の生きる人々だ。

 最初に助けなければならない人たちだ。
 
 それをしていない……なぜ?

 あなた方は何者?

   What kind of …………、if you prolong this misery ?

Posted by 大沼安史 at 01:54 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 気象庁の「予報」の公開だけでは不十分だ   「SPEEDⅠ」の「放射性物質拡散(済み)マップ」も公開せよ!

 政府(枝野長官)が気象庁「放射能予報」の「情報隠し」を認め、ようやく「公開」した。
 これからは、僕の情報ライフラインである「NHK=24時間安心ラジオ」も、天気
予報のたびに、「放射能予報」を出してくれるはずだから、ようやく一安心だ!
 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110405ddm012040154000c.html

 しかし、この気象庁の「予報」だけでは足りない。

 気象庁のはあくまでも「予報」。実際にどんな方向に、どれだけ拡散したか、「結果」も知る必要がある。

 本ブログでも書いたが、幸いなことに、日本の「原子力安全技術センター」というところが「スピードⅠ」というソフトウエアを使って、「フクシマ」から放射性物質が拡散したか、拡散マップを、なんと毎時、作成している。
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/03/post-85d1.html

 東京の記者諸君に――とくに、「気象庁予報隠し」をスッパ抜いた読売新聞の記者には、次ぎの枝野会見で「SPEEDⅠ」はどうして公開しないのか、追及してほしいことだ。

 読売の記者なら、この「SPEEDⅠ」の「誤報」問題をご存知のことだろう。

 原子力安全技術センターのサイトで、こんな告知を出されたことをご存知のことだろう。 ⇒ http://www.nustec.or.jp/news/pdf/kiji.pdf

 読売新聞の誤認記事について
 平成23年3月15日(火)朝刊にて、当センターが運用しているSPEEDIシステムが予測不能との誤認記事がありました。
 現在、3月11日に緊急時処理を文部科学省から指示を受け、毎正時(1時間毎に)及び特別条件での拡散予測図を文部科学省等に報告しており、今日現在においても継続してSPEEDIシステムは、住民避難や国の原子力防災対策で活用されていますので、お知らせします。

 僕も25年間、新聞記者をしていた人間だから、こんな「告知」を出された読売記事の執筆記者の怒りがわかる。

 読売の記者の方はおそらく、「スピードⅠ」の存在を知って、どうして公開しないか、当局者に迫ったのだ。

 そして、「あ、あれは予測不能だから」と、かわされた……。

 それを書いたら、こんどはセンターが「誤報」だと騒ぎ立てた……。

 僕の「読み」が正しとしたら、読売の記者がとるべきはひとつ……「スピードⅠ」をめぐる情報隠蔽の一部始終を全公開することである。

Posted by 大沼安史 at 12:03 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 日本経済 「死の拡散連鎖反応」

 「ダイイチ」というたったひとつの原子力発電所の「直ちに健康被害のない」事故が、日本経済に「死の連鎖反応」を広げている。

 これまでこのブログに書いたことを振り返れば、日本の汚染貨物船が中国の港に入れずに追い返され、東京の金融センターの外人ビジネスマンが香港など脱出している。

 自動車会社も部品不足で工場の操業停止に追い込まれている。

 ことし2011年のGNPは世界ランク10数位くらいまで落ち込むのではないか?

 アメリカのサイトに、カナダ・レスビリッジ大学のアンソニー・ホール教授による「ヒロシマかたフクシマへ 1945~2011 傲慢と悲劇の核の物語」という長編エッセイが載っていた。⇒ http://www.veteranstoday.com/2011/03/28/from-hiroshima-to-fukushima-1945-2011/

 そこに、こんな表現があった。「拡散連鎖反応(proliferating chain reactions)」

 たったひとつの事故が、経済全体に負の連鎖反応を広げ、その国の経済全体を麻痺させてしまうたとえだ。

 The Fukushima disaster provides a text book example of the huge dangers inherent in literally stacking up, one on top of the other, so many of the most dangerous industrial processes known to humankind. A single breakdown in one industrial cycle can spread to neighboring industrial operations creating a series of proliferating chain reactions

 「フクシマ」の罪は、その点ひとつとっても大きすぎる。

 戦後営々と築き上げてきた「日本経済」を台無しにしてしまったわけだから。

 アンソニー・ホール教授は、エッセイの中で、読売の正力松太郎氏が担った役割にも触れているが、正力氏も政官業界がまさかここまで安全対策を抜かり、これほどの大事を起こすとは思わなかったはずだ。

 読売、日テレこそ、「フクシマ」追及の先頭に立たねばならない。

Posted by 大沼安史 at 11:32 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 若き日のカーター大統領は原子炉事故と闘っていた!

 後のアメリカ大統領 若き日のジミー・カーターは米海軍の原子力専門家としてカナダの原子炉事故に立ち向かっていた!

 カナダの新聞、モントリオール・ガゼットに、若き日のジミー・カーター元大統領が1952年にカナダで起きた原子炉事故に、米海軍専門家チームのリーダーとして立ち向かったことが紹介されていた。⇒ http://www.montrealgazette.com/Jimmy+Carter+experience+with+Canadian+reactor+accident+shaped/4557310/story.html

 カーター氏が米海軍の原潜技術者だったことは分かっていたが、原子炉事故と闘った経験があるとは知らなかった。

 ☆

 1952年12月12日のことだったそうだ。オタワの北西200キロにある「チョルク・リバー研究炉」が過熱し、冷却水が漏洩する事故が起きた。

 その時、米海軍の24人のチームを率いて、現場に駆けつけ、カナダ人技術者、カナダ軍兵士とともに炉内に立ち入り、修理と除染作業にあたったのが、当時、28歳のカーター氏だった。

 作業は、慎重に進められたそうだ。同型の原子炉の模型を建て、機器の配置を確認などして訓練を重ねたそうだ。

  ☆

 これは「戦争の家」(ジェームズ・キャロル著、緑風出版)という本を翻訳して知ったことだが、ジミー・カーター氏は、大統領に当選したあと、ワシントンに米軍トップらを集め、なんと「核の全廃」を宣言したことがある人だ。
 
 カーター新大統領がそう言い放った時、会議室は一瞬、完全に静まり返ったという……。

 カーター氏はしかし、歴代の大統領と同じく、就任後、「戦争の家=ペンタゴン(国防総省)」権力との戦いに敗れ去るが、このカナダ紙の記事を読んで、この人の「核全廃」の夢が、体験に根ざしたものだと分かった。

  ☆

 原発事故から核兵器の廃絶へ。

 なるほど、その意味では「フクシマ」は原発の廃棄問題にとどまらない。

 唯一の被爆国である私たち、日本人にとって、「核兵器」の「廃絶」につながるものでなければならない。

Posted by 大沼安史 at 10:57 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「日本政府 気象庁の放射能予報を隠蔽」 読売新聞のスクープ暴露 英文記事になって全世界に拡散

 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T110404004911.htm

 「グーグル」で「fukushima nuclear IAEA」で検索をかけたら、デイリー・ヨミウリの上記記事がトップに掲示された。

 トップに出るということは、アクセス数が世界1だということである。

 世界の人々にバレてしまった、日本政府の情報隠し!

 デイリー・ヨミウリの英文記事の見出しはこうだ。

 「日本政府 情報隠し IAEAに知らせても国民には知らせず」

 誰が「隠し」を決定したか、読売記者のさらなる追及に期待する!

Posted by 大沼安史 at 10:08 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 人々のフクシマ

 「メルトダウンのフクシマ」だけが「フクシマ」ではない。原発難民化した「フクシマの人々」も「フクシマ」なのだ……。

 英紙ガーディアンのアジア環境問題特派員、ジョナサン・ワッツさんが、そんな意味のことを書いていた。
  ⇒ http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/apr/03/fukushima-fears-nuclear-angle-japan-suffering?INTCMP=SRCH

  ☆

 ワッツさんの記事を読んで反省させられた。

 原発事故と、原発事故に苦しむ人々の悲惨を切り離して考えてはいけないのだ。「1・2・3・4号機」の行方を心配するなら、強制避難・自発避難という生活の場の放棄を迫られた人々のことも同じように――あるいはそれに以上に思わなければならない。

 政府はどうして原発難民の支援状況について「定例の会見・記者発表」をしないのだろう?

  ☆

 「メルトダウンのフクシマ」だけが「フクシマ」ではない――ジョナサン・ワッツさんがそう思ったのは、原発の周辺地域に「被爆した千人もの遺体が放置されている」という、日本の通信社電を読んだ時だった。

 「被爆遺体が1000体」……。

 福島県警の警察官たちが危険を冒して収容作業を開始したが、仮に収容したとしても、被爆しているから、扱いはかんたんではない。

 報道によると、厚労省は原子力安全委員会の意見を聞いて、「火葬も土葬も問題なし」との判断を示しているそうだが、そんなに問題のないことなら、公僕として、現地に出かけて、すこしは手伝ったら、どうか?

 これは本ブログですでに紹介したことだが、南相馬の桜井市長はたまりかね、ユーチューブで、世界にSOSを発した。英語の字幕つきで助けてほしいと訴えた。

 この国の首相である菅直人は、そんな南相馬に入ることなく、「Jビレッジ」の原発事故対策の前線基地で「激励」して、さっさろ東京に引き揚げて行った。

  ☆

 きょうのガーディアンの記事に、東電本社前の写真が載っていた。白い大きな社屋を警察官がガードしている写真だった。⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/04/japan-nuclear-plant-release-radioactive-water

 この写真を見た以上、「ナガサキの被爆者」、福田須磨子さんの「ひとりごと」という詩を書き写さないわけにはいかない。

  ☆

   ひとりごと

 なにもかも いやになりました

 原子野に きつ立する巨大な平和像

 それはいい それはいいけれど

 そのお金で何とかならなかったのかしら

 石の像は食えぬし 腹のたしにならぬ

 さもしいと言って下さいますな

 原爆後十年をぎりぎりに生きる

 被災者の偽らぬ心境です

 ⇒ http://lindenstein.blog58.fc2.com/blog-entry-406.html

  ☆

 被爆詩人、福田須磨子さんは、爆心から1・8キロの長崎師範学校で勤務中に被爆。核の恐ろしさや被爆の苦悩などを表現した詩を多く残し、1974年に52歳で亡くなった方だ。この2日が命日だった。⇒ http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110403/07.shtml

   ☆

 原子野のフクシマに、なおもつ立する巨大な原子力発電所。

 東京の一等地に、なおもつ立する巨大な東電の本社ビル。

 爆発後1ヵ月をぎりぎりに生きる「フクシマの原発難民たち」。

 菅直人はいますぐ、救援物資を持って屋内避難圏に入り、本格支援の開始を宣言すべきである。

Posted by 大沼安史 at 09:53 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕  「ふくしまの瞳」 

 APの写真 ⇒ http://www.latimes.com/health/la-he-nuclear-risk-perception-20110327,0,1938552.story

 ロサンゼルス・タイムズに載った、この1枚の写真を、私たちは、私たちの未来のポートレートとして記憶にとどめなければならない。

 この赤ちゃんの健やかな成長を祈りながら、この子の悲しげな、純な瞳を記憶にとどめ、その視線の行方を共有しなければならない。

 「フクシマ」のすべてはここにある。つぶらな、2つの瞳の中にある。現在と未来を見つめる、2つの瞳の中にある。

 日本の首相も、日本の大臣も、保安院の人も、原子力委員会の人も、東電の経営陣も、この子の瞳を見なければならない。あるいは、この子の瞳になって、現在と未来を見つめなければならない。

 「フクシマ」の現場で戦っている皆さん!

 この子はたぶん、あなたたちを見ている。

 「フクシマ」で戦っている東電のエンジニア、日立・東芝のエンジニアのみなさんを見ている。

Posted by 大沼安史 at 08:36 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 「TOMODACHI」は「真の友」ではなかった! 米軍、ツナミ被災地の救援活動 打ち切りへ 

 あれほど「思いやり予算」を出し続け、土地(基地)も提供し続けて来たのに、つれないものだ。

 「日本の安全に脅威」が生じた時、発動される日米安保条約もあるはずなのに、すげないものだ。

 太平洋上の米空母、「ロナルド・レーガン」の艦上での日米当局者の会談で、北沢防衛大臣は米軍への謝辞を延べ、米軍の津波被災地・人道支援活動、「TOMODACHI作戦」の終結が決まった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、現在1万5千人の規模の米軍救援部隊は「近い将来、500人以下に削減される」。⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703806304576242593373571416.html?mod=WSJASIA_hpp_MIDDLETopNews

 これからが大変な時だというのに……。これからが大事な時だというのに……。

 米国が日本のほんとうの同盟国であれば、復興のめどがつくまで残って、助けてくれるはずだ。

 それなのに。

 「TOMODACHI」は結局、名ばかりのトモダチでしかなかった。日本のほんとう友ではなかった……。

 「トモダチ打ち切り」が宣言された「ロナルド・レーガン」会談だった。

 なのに、北沢大臣は菅直人首相の「謝辞」を代読し、自ら「日本人は永久にあなた方の友達だ。日米共同の救援作戦が日米同盟のさらなる深化につながると確信している」と述べた――というから、あきれる。

 どうして、もっと被災地支援をしてほしい、宮城を岩手を――東北を助けてほしい、と言わなかったのか?

 私たちは、あなたがたが設定した「フクシマ80キロ圏」内に立ち入って下さいと言っているのではありません、石巻や気仙沼や南三陸町に残って、ツナミ被災者を助けてください。
 私たちは、あなた方から押し付けられたGE社製原発の事故で、この国はいま、滅びかけている。私たちはいま、日本の存亡をかけて戦っているのですから、残って助けてください……と、どうして懇願しなかったのか?

 「フクシマ」で米国(軍)は、在日米軍の家族を避難させ、実戦部隊も「通常任務」という体裁をとって、どんどん、東日本から離脱している。

 本ブログ既報のように、修理でヨコスカ基地のドック入りする空母「ジョージ・ワシントン」は急遽、出港し、どこかに消えた(と思ったら、佐世保に入っていた!)

 そして「ロナルド・レーガン」率いる機動部隊も今週中に日本の東方沖合から、どこかへ出て行く。

 人道支援の部隊は日本から逃げ、入ってくるのは、核戦争対策の特殊部隊ばかり……。

 「ジョージ・ワシントン」も「ロナルド・レーガン」も、しょせん、かつて日本を原爆攻撃したアメリカのお方。

 日本のトモダチではなかった!

Posted by 大沼安史 at 08:10 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 米軍 核戦争モード WMD(大量破壊兵器)対応の海兵隊特殊部隊 CBIRF(シーバーフ)を投入 ヨコタ基地に展開 自衛隊の訓練も開始

 ウォールストリート・ジャーナルによると、米軍は核・生化学兵器(大量破壊兵器=WMD)に対応する海兵隊の特殊部隊、「CBIRF(シーバーフ Chemical Biological Incident Response Force )」を、ワシントンに近いメリーランドの基地から横田基地に移す。

 「シーバーフ」はオウム真理教によるサリン事件後に創設された450人編成の特殊部隊で、放射性物質の処理など核戦争に対応するものだ。

 同紙に対して、米軍当局者は「たまたまフクシマと重なっただけ」としているが、米国の首都防衛の特殊部隊のヨコタへの投入は、「フクシマ」の事態の深刻化に備えれたものと見られる(この点は大沼の解釈)。

 「シーバーフ」は、当面、「フクシマ」の現場には赴かず、「今度、ありうるシナリオに備え、いつでも出動できる態勢をとる」。

 同紙によれば、海兵隊150人を含む、米軍の専門家245人が4日までに来日し、自衛隊へのアドバイスと訓練に入った。

 Meanwhile, some 245 U.S. military specialists were expected to have arrived in Japan by Monday, including 150 U.S. Marines, to help advise and train the Japanese Self Defense Forces, said a U.S. military official attached to the Pacific Fleet.

 The Marines' chemical, biological and incident response force, or CBIRF, forms the nucleus of 450 U.S. military nonconventional warfare troops who will be deployed to Japan, said the official, who said the scale and timing of the dispatch wasn't linked to a worsening of the prognosis at the Fukushima Daiichi plant.

 "We want to make sure we have everything at hand to stay ahead of potential problems," said Capt. Jeff Breslau, a spokesman for the multiservice U.S. military task force in Japan, who added that the specialists would primarily operate out of Yokota Air Force base outside of Tokyo. "They are not going into the reactors, they'll be on standby for potential scenarios," he said.

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703806304576242593373571416.html?mod=WSJASIA_hpp_MIDDLETopNews

 シーバーフ Wiki ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/CBIRF

 CBIRF(Chemical Biological Incident Response Force / シーバーフ

 公式サイト ⇒ http://www.marines.mil/unit/cbirf/Pages/default.aspx

Posted by 大沼安史 at 07:29 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-04

〔★★★原発NEWS〕 政府がなんと気象庁の放射性物質拡散予測を隠蔽!!!

 盟友、小笠原信之のブログで、こんなとんでもない「事実」が――悲しむべき「真実」が報じられていた。⇒ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nbsn001/

 日本の気象庁は戦時中、敵に知られては困ると、台風情報さえ(軍の命令で)国民に隠したところだ。

 そんな伝統があるとはいえ、これはあまりにもひどい。ひどすぎる。

 そして、この事実を報道した「読売」は評価に値する。

 産経も、そして読売も、「フクシマ」が実は日本民族を滅ぼしかねない、とんでもないマグニチュードを秘めたものであることに、ようやく気付いてくれたらしい……。

 「フクシマ」は掛け値なしに、日本民族の危機なのだ。

 読売の記者諸君、産経の記者諸君、追及をお願いする。

Posted by 大沼安史 at 08:54 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 「1号機」 「意図せざる臨界」で連鎖反応、断続的に生起 中性子を放射 「テルル(Tellurium)129」の存在が決め手 米専門家がビデオ解説

 米国の原発専門家、のアーニー・グンダーセンさんは3日の「ビデオ・ブログ」で、「1号機」の原子炉で「連鎖反応」が起きているのではないかとする問題提起に関し、東電が発表したデータなどをもとに、以下のような見解を示した。

 ⇒ http://www.fairewinds.com/

 ① 日本の英字紙に「フクシマ」から約1マイル(1.5キロ)離れた地点で13回、中性子線を検知したというニュースが報じられた。

  (グンダーセンさんは以下の共同電に言及している。ただし、これはジャパンタイムズに掲載されたもの。 ⇒ http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110324a6.html )

 ② 続いて、権威ある科学誌「ニューサイエンティスト」に、(「1号機」で)「塩素38」(海水の「塩素37」に中性子がぶつかって生成する……)が検知された、これは「連鎖反応」を起きていること示すものではないか、との記事が掲載された。
 
  本ブログ既報 ⇒ http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=67689751&blog_id=153575

 ③ しかし、この2つのことだけで「連鎖反応」で「中性子線が出ている」ということを結論づけることはできない。

 ④ そんな状況の中で、東電は4月1日、「フクシマ」における放射性物質測定データを公表した。(ビデオの2分20秒過ぎから画面に表示されます)

 ⑤ その東電が発表した表の中に、興味深いデータは含まれていた。
   
 ⑥ ひとつは上から3段目の「テルル(Tellurium)129」の測定数値である。テルル129は2、3号機では検出されず、1号機で検出されている。テルル129の半減期は70分と短い。(だから、次々に生成されたものだ)そのテルル129が、問題の「1号機」で出ている。

 ⑦ もうひとつ、注目すべきは、その2段下の、これも半減期が比較的短い(8日間)、ヨウ素131である。「1号機は、2号機、3号機より10倍高い値を示している」

 ⑧ さて、このヨウ素131は、テルル129は、「塩素38」は、1マイル離れた地点で観測された中性子線は、どこから出ているか?――私(グンダーセン)は、「1号機」の「炉心」から出ていると考える。

 ⑨ 「1号機」の炉心では「断続的な(periodic)な核分裂」が起きていると思われる。

 ⑩ これを私たちは「意図せざる臨界(unintended criticality)」と呼んでいる。われわれが計画的に起こす(した)ものではないからだ。

 ⑪ では「1号機」の「臨界」で何が生まれているか? 「必要以上の熱(extra heat」)と「必要以上の放射(extra radiation これはヨウ素131があてはまる)と――そして「中性子」の放出である。

 ⑫ この「意図せざる臨界」はそれ自身で起きたり、止んだりするものだが、東電はこれを抑えこまなければならない。

 ⑬ 理由(のひとつ)は、中性子線は作業員の線量計で検知が困難で、中性子線を浴びているのに気付かないからだ。(危険きわまりない)

 ―― 以上が、原子力の専門家でもない僕(大沼)が「理解」できた範囲の、グンダーセンさんの指摘である。

 「ニューサイエンティスト」誌の記事では「部分(局地?)臨界(localized criticality)」という用語が出て来たが、それが「意図せざる臨界」と同義であるかどうかも、僕には分からない。

 いずれにせよ、「1号機」の炉心では「臨界」が断続的に発生し、中性子の放射が続いている――というグンダーセンさんの指摘は重大である。

 関係者のみなさんはご存知だと思うが、念のために。

Posted by 大沼安史 at 07:35 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 香港 東京脱出の外人ビジネスマンを受け入れ 査証発給を迅速化

 ウォールストリート・ジャーナル ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704587004576240542791917326.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

 東京から金融関係などの外人ビジネスマンの脱出が続いているようだ。

 香港がビザを2日間に発給する態勢を組んだ。1年間有効のワーキング・ビザだが、そのまま香港を拠点にしてほしいとの思惑もある。東京の金融のプロをこの際、囲い込んでしまおうという狙いだ。

 シンガポールも東京の外人たちの避難先になっている。

 東京のアメリカン・スクールは29日、2週間ぶりに開校したが、半数近くの子どもたちが姿を見せなかった。

 東京の金融センターが沈没しようとしている……。

Posted by 大沼安史 at 05:34 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 低レベル放射性廃液、海洋廃棄へ

  読売新聞 ⇒ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110404-OYT1T00731.htm

Posted by 大沼安史 at 05:21 午後 | | トラックバック (0)

〔☆原発NEWS〕 ロイター・ビデオ 東電前プロテスト

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703712504576240283236650552.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories#articleTabs%3Dvideo

  (一番右側をクリック)

Posted by 大沼安史 at 05:13 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 飯館村 子どもや妊婦 コンクリート屋家退避を提言 京大助教ら 現地で放射線量調査 土壌から高濃度セシウム137、1平方メートルあたり218万8000ベクレル

 中日新聞 ⇒ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011040490161402.html

Posted by 大沼安史 at 04:50 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 噂渦巻く米海軍ヨコスカ基地 空母「ジョージ・ワシントン」 定期修理を中止して出港 海軍軍人の4分の3 乗艦して洋上に 

 「星条旗」紙によると、米海軍ヨコスカ基地で定期修理に入っていた空母「ジョージ・ワシントン」が3月21日、急遽、修理を中断し、出港した。

 「ジョージ・ワシントン」の停泊していた基地の埠頭では15日、ごく微量の放射線が測定されている。

 ヨコスカ基地に所属する米海軍軍人、9000人のうちの4分の3が乗艦して基地を出港。

 ガランとした基地には放射能の危険性をめぐるヒステリックな噂が渦巻いているという。

 基地にはまだ、米軍人、日本人従業員が数千人残っている。

 ⇒ http://www.stripes.com/news/rumors-fueled-fear-for-days-after-earthquake-in-japan-1.139835

Posted by 大沼安史 at 01:47 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 ロイター IAEA 「避難区域拡大」を勧告している――と、たった今、5分前に配信

 ⇒ http://www.nytimes.com/reuters/2011/04/03/world/asia/news-us-japan-quake-snapshot.html?ref=reuters

 A U.N. watchdog has suggested widening of the exclusion zone around the station after radiation measured at a village 40 km distant exceeded a criterion for evacuation.

 大沼・これはどういうわけだ? 日本の「マスコミ」報道と矛盾する報道だ!

Posted by 大沼安史 at 01:13 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 汚染水 「4号機」建屋を受け皿に 「4号機使用済み燃料」の安定冷却を事実上放棄 「1号機」対策を最優先 移し変え? そんな悠長な……時間的な余裕はまだあるのか? 

 福島民友によると、東電はの汚染水を「4号機」のタービン建屋の地下に移し変えることを決めたそうだ。

 「1号機」などでの作業を最優先で進める決断だが、「4号機」のタービン建屋に汚染水を入れると、「使用済み燃料の入ったプールを安定して冷やす仕組みは復旧できそうにない」。

 「東電などは「やむを得ない措置」と判断。ポンプ車による注水など応急処置を続けながら、プールについては別の冷却手段を探ることにしている」という。

 ⇒ http://www.minyu-net.com/newspack/2011040401000103.html

 大沼: 民友の記事には「捨て身作戦」のサブ見出しがついているが、「4号機」の、丸裸との指摘もある「使用済み燃料」の「安定冷却」の可能性は事実上、これで閉じられることになる。

 「捨て身」とは「4号機・使用済み燃料」からの放射性水蒸気放出阻止の「放棄」を意味する。

 「放水注水」は、いつまで、どこまで効くものなのか?

 もう一点、とくに「1号機」の状況が、そこまで深刻化しているのなら、汚染水の移し変えのような悠長なことをしていて、大丈夫なのか?

 暴論ではあるが(現場の状況を知りもしないで言うが)、もはや海に直接放出するしかないのではないか?

Posted by 大沼安史 at 11:59 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 屋内避難圏 南相馬の4病院、きょう再開

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0404/news10.html

Posted by 大沼安史 at 11:25 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 佐藤県知事 岡田幹事長に「現場の状況を分かっているのか」と声を荒らげる 復興対策 一元的に所管する組織の設置と特別法制定を要求

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0404/news7.html

 大沼: 国の縦割り行政と政府・議会の動きの鈍さが、現場を苦しめている!
     もうひとつの「フクシマ」!

Posted by 大沼安史 at 11:22 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 吸着剤ポリマーにオガクズと新聞紙を混ぜる

 英紙ガーディアンを読んで、放射能汚染水の漏洩箇所を塞ぐ吸着剤ポリマーに、オガクズと新聞紙の切れ端が混ぜ込まれていることを知った。

 水と接触すると50倍に膨れ上がるのだという。

 こういうことを知っているのは、現場の人たちじゃないかな!

 ⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/03/japanese-officials-nuclear-radiation-crisis

Posted by 大沼安史 at 10:25 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 雨を汚したのは誰? スコットランド グラスゴーに「フクシマの雨」

 BBC放送がスコットランドのグラスゴーに、微量の放射性ヨウ素の交じった「フクシマの雨」が降った、と報じた。⇒ http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-12938420

 BBCスコットランドの音楽番組(ネットラジオ)は僕のお気に入りだが、しばらく聴いていない。

 音楽を聴く気になれない……。

 ……そうだった! 僕は、こんな音楽ブログを、(BBCを聴いて) 1年以上も前に書いていたんだ。「フクシマ」が起きるとも知らずに。  

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/2010/01/what-have-they-.html

Posted by 大沼安史 at 10:15 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「部分臨界」「青い閃光」 波紋広げる「FOX報道」

 米国のFOXニュースの1日の報道が世界に波紋を広げている。

 女性キャスターは、国際的な核の専門家は「青い閃光」を放つ「部分臨界」が起きています――と指摘している(だけな)のに、「青い閃光 フクシマで視認」のタイトルつきで、ユーチューブで「拡散」する事態になっている。
 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=RjulAfp1mfM&feature=player_embedded#at=16

Posted by 大沼安史 at 10:01 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「石棺」化に向け 世界最大のコンクリート注入ポンプを米国から空輸 他に米国から2機、ベトナムから1機、ドイツから2機のコンクリート注入機が到着予定 

〔★原発NEWS〕 「石棺」化に向け世界最大のコンクリート注入ポンプを米国から空輸 他に米国から2機、ベトナムから1機、ドイツから2機のコンクリート注入機が到着予定 

 世界最大のコンクリート注入ポンプが、米国からロシアの大型輸送機を使って空輸されることになった。

 「パッツマイスター」社製の巨大ポンプ。70メートルの「砲身」を持ち、毎時210立方ヤード(1立方ヤードは0.765立方メートル)のコンクリートを注入できる。

 現在、サウスカロライナのサバンナ・リバー核施設で稼動中で、分解してアントノフ大型貨物機に乗せ、アトランタから運び込む。

 使用料は140万ドルで、東電の負担。

 「フクシマ」には現在、米国から70メートル砲身のコンクリート注入機を2機、輸送中。
 
 ベトナムにある58メートル砲身のものも1機、空輸される。

 ドイツの62メートルのものは、30日に積み出されている。

 ⇒ http://chronicle.augusta.com/latest-news/2011-03-31/srs-concrete-pump-heading-japan-nuclear-site

http://www.myfen.com.au/news/worlds-largest-concrete-pump-to-help-entomb-fukus 
 

Posted by 大沼安史 at 09:44 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 偽善のコトバは誰にでも分かる

 24歳と21歳……東電の若い社員2人が遺体で発見された。若い2人の、最後の奮闘、最後の闘いを思うと、涙が込み上げる。

 地震が来た。
 でも、2人は逃げなかった。

 東京新聞の電子版の記事は、こう書いていた。⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011040402000058.html

 地震発生当時、二人は中央制御室で作業。建屋地下に巡回に行った際、津波に巻き込まれたとみられる。同原発の運転マニュアルでは、原子炉が緊急停止した場合、現場に向かうよう定めている。

 2人が逃げなかったのは、この記事にある通り、「原子炉が緊急停止した場合、現場に向かうよう定めている」運転マニュアルを守り通したのだ。

 いや、それよりも――そんな運転マニュアルなど、通り越して、原子炉を守ろうと必死になったはずだ。

  ☆

 東電の勝俣恒久会長が、こんなコメントを出した。

 「地震・津波に襲われながらも発電所の安全を守ろうとした若い社員を失い痛恨の極み。 深くご冥福をお祈りする。二度と悲劇を繰り返さないことを誓い、福島第1原発の事故収束に向け全身全霊をかたむけていく」

 読み返しているうちに、不快感を覚えた。不快感は疑問に変わった。怒りにも変わった。

 「地震・津波に襲われながらも発電所の安全を守ろうとした若い社員を失い痛恨の極み」……

 大地震が起きたら、原子炉は緊急停止するのだから、東電のマニュアルは、「津波の恐れがあるから、即時退避すべし」と書くべきではなかったか?

 会長コメントは、津波対策を怠っていた自分たち経営陣の責任を棚上げし、事故をもっぱら「地震・津波」のせいにしている、としか読めない。

  ☆

 さきほど、福島の教え子から電話がかかって来た。

 テレビで、偽善的な「コマーシャル」が押し付けがましく続いていて「いやになる」と言っていた。

 「心は誰にも見えないけど、心づかいは誰にでも見える」
 
 偽善のコトバでごまかしてはいけない。すりかえてはいけない。

Posted by 大沼安史 at 09:15 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 東電本社前の抗議行動は、たった10人から始まった! そして今、さらにこれから……東電前を「日本のタハリール広場」とせよ!

 ニューヨーク・タイムズはさらに、東電本社前の抗議行動がたった10人から始まったことに触れていた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/04/world/asia/04japan.html?_r=1&hp=&pagewanted=print
 「3・11」の翌日、3月12日の時点で、東電に対する抗議行動は(たったの10人などと今や言えない……10人もの有志が集まり)早くも始まっていたのだ。
 
 それが10回目の3日は「300人以上」に。

 参加者のひとり、ヤダギダ・マコトさん(70歳)は言った。
 「原発がなくなる日まで続ける」

 東電前は日本のタハリール広場だ!霞ヶ関を含め、抗議の群衆で埋め尽くせ!

 Makoto Yanagida, 70, who has been protesting since March 12, said that on the first day, only about 10 people showed up. Sunday was the 10th protest, which drew more than 300 people, he said. Mr. Yanagida said that he will continue protesting until nuclear plants are shut down.

Posted by 大沼安史 at 08:35 午前 | | トラックバック (0)

〔☆★原発NEWS〕 ニューヨーク・タイムズ(電子版) 東電・霞ヶ関への抗議デモを報道 NHK(電子版)沈黙

 ニューヨーク・タイムズが3日、東京の東電本社及び霞ヶ関に対して行われた抗議デモを報じた。

 数百人が参加し、「東電、原発やめろ」「犠牲者に賠償せよ」と叫んだ。
 東電と政府に謝罪を求める声も上がった。

 妻子ととも参加したタケシさん(40歳)は、「こんどばかりは変えなくちゃ、という意志表示をしなくちゃ」と語った。

 There are also frequent protests at the company’s headquarters in the Uchisaiwai-cho neighborhood of central Tokyo. On Sunday, several hundred anti-nuclear protestors assembled in front of Tokyo Electric’s offices and then marched to Kasumigaseki to protest in front of the offices of Japan’s nuclear regulators.

 The protesters yelled slogans like, “Tokyo Electric, get out of nuclear energy,” and “Compensate the victims.” Others called for the company and government to apologize.

 Some carried placards that said, “Even if we don’t have nuclear power, we’ll still have electricity.”“

“The Japanese people don’t protest usually, but this time, we have to show that we can call for change,” said Masanobu Takeshi, 40, who attended with his wife and son.

 一方、「みなさまのNHK」の電子版( ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/index_0403.html )には、デモのデの字もなかった。

Posted by 大沼安史 at 08:25 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 ノルウェーの気象庁が「フクシマ」の「放射能予報」を出しているのに、日本の気象庁が一言もないのは、どうしたわけか?

 まずは、このコンパクトで、しかも充実したサイトのラインナップを見てほしい!
 ⇒ http://atmc.jp/
 
 私たちが「フクシマ」で必要とするデータ・情報がそろっているではないか!

 そして、何といってもありがたいのは、ノルウェー、ドイツ、オーストリア気象局の「放射性物質拡散予報」が掲載されていることだ。

 ノルウェー、ドイツ、オーストリアがなぜ、日本の「フクシマ」の観測の触手をのばし、コンピューター・シミュレーションで「死の灰予報」をしているか?

 それはおそらく「チェルノブイリ」があったからだ。

 日本の気象庁も、始めるべきだ。「放射線予報」を出すべきだ。注意報・警戒警報を出すべきだ。 

Posted by 大沼安史 at 08:07 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 米国大使館スタッフ、名古屋領事館も含め「自主退避?」 大使館員が「匿名メール」 家族だけでなくスタッフも逃げ出す?

 英国の金融マーケット情報ブログに、米国の東京大使館のスタッフからの「匿名メール」が掲載された。⇒ http://www.marketoracle.co.uk/Article27330.html
 その中に、こんなくだりがあった。

 大使館首脳部は、大使館のスタッフとその家族(つまり、家族だけではなく、スタッフ=大使館員も!)の「自主避難」計画をごり押ししたわけだ。

 Hence, I believe, they caved with a voluntary evacuation plan for Embassy staff and dependents.

 もっとバカなことは、自発批判のオファーが(東京だけでなく)名古屋領事館の職員にも拡大されたことだ。次ぎはソウル、香港、台北、キャンベラ?
 
 What's even more ridiculous was that the offer of voluntary evacuation was extended to employees at the US Consulate in Nagoya. Next on the list: Seoul, HK, Taipei, Canberra?

 東京と名古屋のスタッフの家族に自主退避勧告が行われていたことは報じられていたが、「スタッフ(職員)」にまで拡大されているわけだ! 

 時事電 ⇒ http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031700550

 【ワシントン時事】米国務省は16日、東京の米大使館と名古屋の総領事館などの館員家族の自主的な国外退避を認めると発表した。また、日本への渡航の延期勧告を出し、日本国内にいる米国人に出国を検討するよう促した。

 この「匿名メール」の「大使館員」は大使館内のドタバタぶりに腹を立てているようだ。
 大使館員まで(おそらく最低限の人間を残して)脱出……? 

 東京の記者諸君に確認を願う!

Posted by 大沼安史 at 07:51 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-03

〔★★★★★原発NEWS〕 ロシアの専門家、アレクセイ・ヤブロコフ氏 事故後25年の間に「100万人」が死んだ「チェルノブイリ超え」の恐れを指摘 「当局者が『いま直ちに危険はない』と言ったら、すぐに逃げ出せ」と警告 

 「チェルノブイリ」事故当時、ゴルバチョフ書記長のアドバイザーを努め、被爆者のその後について追跡調査を続けている、ロシア科学アカデミー会員のアレクセイ・ヤブロコフ氏が25日、ワシントンで記者会見し、200キロ圏内に3000万人が生活する「フクシマ」の原発事故が「チェルノブリ」を上回る恐れがある、と警告した。

 いささか「旧聞」ではあるが、その発言の重要性に鑑み、本ブログに記録として残しておきたい。

 「会見」の様子は「Cスパン」(⇒ http://www.c-spanvideo.org/program/Chernob )で視聴できるが、会見共催者の「ビヨンド・ニュークリア」が氏の発言を編集し、紹介しているので、それを中心にポイントを採録したい。コモンドリーム ⇒ http://www.commondreams.org/newswire/2011/03/25-4

 会見でヤブロコフ氏はまず、「チェルノブイリ」の事故による死者は、事故発生以来、この25年の間に、ガンやその他の原因で「100万人、あるいはそれ以上」に達している、と指摘。

 さらに「チェルノブイリ」事故はすでに2世代にわたって深刻な後遺症を残しており、影響は今後、最低5世代(合わせて7世代)にわたって続く、と警告した。

 その上でヤブロコフ氏は本題の「フクシマ」について、「われわれは、これまで起きたことのない何かを目の当たりにし続けている」「日本における人的な犠牲者の数は(チェルノブイリ)をはるかに上回るものになり得る」と語った。

 その理由としてヤブロコフ氏は、「フクシマ」の場合、

 ①(1機だけが爆発したチェルノブイリと違って)複数の炉の多重事故であり、 

 ②それもプルトニムを燃料する炉を含んだ多重事故であり、

 ③200キロ圏内に3000万人が生活する人口密集地域での多重事故である

 ――との3点を挙げた。

 ヤブロコフ氏はさらに、「フクシマの状況について、私は楽天的になれない。特に危険なのは、プルトニウムが放出され、人体が呼吸して吸い込んだ時だ。高い可能性でガンを引き起こす」と警告。

 「フクシマ」の放射性物質の放出について、その深刻さを過小評価してはならないとして、次ぎのように語った。

  「もしも『いま直ちに危険はない』(と当局者が言うの)を聞いたら、なるべく遠くに、なるべく速く逃げなさい」

 “When you hear‘no immediate danger’then you should run away as far and as fast as you can.”
 
 〔このヤブロコフ氏の警告は、「Cスパン」の会見ビデオでは「開始後26分前後」に出て来る。会見の実際の発言は、「いま直ちに危険はない」というのを(サインを)を見たら、すぐ飛び乗って、飛んで逃げなさい」だが、ここは「ビヨンド・ニュークリア」の編集済みの「公式発言」を引くことにする〕
 
  「もしも『いま直ちに危険はない』(と当局者が言うの)を聞いたら、なるべく遠くに、なるべく速く逃げなさい」……「いま直ちに危険はない」

 これはもう、日本政府がこれまで繰り返し語って来た「直ちに健康被害はありません」と、まったく同じことだ。

 会見に同席した「ビヨンド・ニュークリア」のシンディー・フォルカーズ氏は、「被爆に安全な基準」はないと語っていたが、「100万人が死んだチェルノブリイ後25年」のこれまでに経過は、「いま直ちに危険はないが」どれほど危険なものかを明確に示すものだ。

 ヤブロコフ氏に従えば、こんど枝野長官が「直ちに健康被害はありません」と言ったら、できるなら私たちは一目散に、すぐ安全な場所に逃げるのが賢明だ。

 しかし事情があって逃げることができないなら、被爆を最小限にするよう注意するしかない……。

 とにかく逃げろ!――このヤブロコフ氏の警告は、私たちとって、とてつもなく重い。

 氏に従えば、「直ちに健康被害のない被爆」を直ちにしてしまうと、「チェルノブイリ」を超える犠牲が、最低7世代にわたって続くわけだから。

 私たちは――と一般化せず、ここは「私は」と一人称で語ることにするが――(200キロ圏外に)逃げ出すことのできない私としては、この「フクシマ」の現実の中を、注意深く――しかし勇気を持って生き抜くしかない……。

 だからこそ――そのためにも、私たちには真実の情報が必要なのだ。

 日本政府はただちにヤブロコフ氏を招聘し、氏のアドバイスを受け、その場しのぎでない被爆対策に至急、取り組むべきである。 

Posted by 大沼安史 at 08:03 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「造血幹細胞採取は不要」と原子力安全委 作業員の命より政治的配慮か

 産経新聞 ⇒ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110403/plc11040301310001-n1.htm

Posted by 大沼安史 at 04:11 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 放射性物質 環境放出 持続見通しで政府見解 「おそらく数か月後が(止まる)一つの目標」(細野副長官) 

 ⇒ http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2793771/7041209

 「直ちに健康被害が出ない」状態が常態化し、最低でも「数ヵ月先までは続く」という政府見解が出た!

 温暖化による酷暑の最中、「直ちに健康被害が出ない」放射性熱風が窓から吹き込んで来ることを思うと、もうそれだけでグッタリする。

 「数ヵ月先が目標」ということは、ことしの「ヒロシマ」「ナガサキ」の慰霊祭は「フクシマ」の放射能雲の中で行われることになる。

 その時、時の首相は「過ちを繰り返しましたが、直ちに健康被害は出ません」とでも言うのだろうか?…………

Posted by 大沼安史 at 04:05 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 政府・東電・アルカイダ

 「原発」とは何か? 今や、その最も適切な定義は「電気を発する原爆」である。

 3月11日までは――「3・11」までは、そう聞いて拒否反応を示す人は多かったろう。
 政府広報とマスコミの宣伝で「原発は安全なもの」と教え込まれていたから、いくらそのメカニズムを――その歴史的な由来を聞かされても、反発する人は多かったはずだ。

 しかし、「3・11」以降は違う。今や「原発」は「電気を発し、受電がストップすれば臨界に至るウラニウム・プルトニム爆弾」である。

 「放射線」と「死の灰」で、その土地は「被爆地」になり、被爆した人は「ヒバクシャ」となる。

  ★

 「ダーディー・ボム(dirty bomb)」=「汚い爆弾」――言うまでもなく、同時多発テロの「9・11」以降、ジョージ・ブッシュらアメリカの政府当局者がしきりの言い立てたコトバだ。

 原発など核施設を「アルカイダ」のテロリストたちが襲い、(使用済み)核燃料を奪って(通常の爆弾でもって)たとえばニューヨークで爆発させたら、核爆弾・核ミサイル攻撃を受けたと同じようなことになる……

 だから、「アルカイダ」たちを抹殺しなければ……

 そんな脅し文句で恐怖を煽り、「アフガン侵略」「イラク侵略」を正当化する補強材料としていた。

  ★

 今、「フクシマ」で起きているのは基本的に、それと同じことである。

 「フクシマ原発」は「電気を出さなくなったフクシマ原爆」に変わり、「死の灰」の大放出を続け、今まさに「再臨界」の危機の最中にある。

 「ヒロシマ」「ナガサキ」「ビキニ」の「ヒバクシャ」に続き、「フクシマのヒバクシャ」が大量発生しかねない危機の最中にある。

 誰に責任があるのか?

 「3・11」以降、とくに海外のメディアは(なんとあのウィキリークスも含めて)、警鐘・警告を無視し続けて来た「東電」の――そしてIAEAに出向した通産OBらの政府官僚の罪深さを厳しく批判して来た。

 「フクシマ」のテロリストたちは日本の「原発ロビー」――通称「原発村」に潜んでいたのだ。

 数年前、「私の友だちの友だちはアルカイダ」といった日本の政治家がいたが、「原発村」の腐敗官僚や東電の経営首脳を念頭においての発言だったかも知れない。

  ★

 今朝、ニューヨーク・タイムズの電子版をのぞいたら、そこに双葉町の人々に取材したルポ記事が載っていた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/03/world/asia/03futaba.html?pagewanted=2&partner=rss&emc=rss

 読み終えて涙が流れた。

 記事の結びは「ミセス・ハヤシ」の、こんな一言。

 「そこはまだ、私たちのふるさと」………だった。

 福島――幸福な島、福島の水と空気と土を放射能で汚染し、「ふるさと」を破壊した者はたぶん、「アルカイダ」のテロリストたちより罪深い。

Posted by 大沼安史 at 01:52 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 小出裕章さん 31日のビデオ・インタビュー

 ⇒ http://www.ustream.tv/recorded/13695456

Posted by 大沼安史 at 11:07 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「ピープルズ・プラン」が声明

 ⇒ http://www.peoples-plan.org/jp/modules/disaster311/index.php?content_id=59

Posted by 大沼安史 at 10:52 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 米科学者グループ、ドローン低空撮影の高解像度写真で惨状を詳細に分析

 米国の原発問題を専門とする科学者グループの、前記・「ドローン(無人偵察機)」による低空撮影の高解像度写真を分析し、どこの何が損傷しているか、詳細に分析している。

 「オール・シング・ニュークリア」サイトの4月1日付けブログで報じている。
 ⇒ http://allthingsnuclear.org/

  大沼: たしか昨日のNHKラジオで、ドローンによる写真は有用性がないから、政府としては公開しない――と言っていたような気がする。

 情報(写真)隠しは止めよ! 米軍「ドローン」の撮影・提供写真を公開せよ!

Posted by 大沼安史 at 10:38 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 無人偵察機(ドローン)による「高解像度写真」 3・4号機の惨状を低空で激写!

 日本企業「エアフォートサービス」社の無人偵察機(ドローン)による「高解像度写真」が、以下のサイトに掲載されている。

 低上空からの鮮明な航空写真だ。3号機、4号機の惨憺たるありさまが微細に映し出されている。

 ⇒ http://cryptome.org/eyeball/daiichi-npp/daiichi-photos.htm

「エアフォートサービス」社 ⇒ http://www.yamazaki-k.co.jp/airphoto/

 大沼: 政府・東電は事故現場を鮮明に、詳細に映し出した写真を「公開」していないのではないだろうか?
 (あの「ヒロシマ」のキノコ雲の写真のように、「惨状」の実写とはほど遠いものばかり公表しているではないか? この高解像度の低空撮影写真は、文科省の検定・歴史・理科・公民・道徳(?)教科書にも使われるべきものだ)

 この写真を見れば一目瞭然である。事故のすさまじさが伝わって来る。

 エンジニアの方なら、これをもとに破損状況をかなりの精度で推測できるのではないか?……

Posted by 大沼安史 at 10:28 午前 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 セシウム137 拡散動画 仏 IRSN

 ⇒ http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_dispersion_rejets_19mars.aspx

 時間は日本時間です。
 これは「ニュース」ではありません……が、念のために。

 本ブログで紹介したZAMG(主にヨウ素131)もご覧になってください。⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/03/post-21e3.html

Posted by 大沼安史 at 09:41 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 川崎哲さんのブログ

 ⇒ http://kawasakiakira.at.webry.info/201104/article_1.html

Posted by 大沼安史 at 09:12 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 中国新聞 「ヒロシマ平和メディアセンター」

 ⇒ http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/staticpages/index.php?page=20110325182515647_ja

Posted by 大沼安史 at 09:10 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 27日の「反原発・銀座デモ」ビデオと参加された方のブログ

 ⇒ http://red.ap.teacup.com/kysei4/493.html
 57分過ぎ、僕と同じ世代の女性がインタビューに答えている。うっすらと、泣いていた……。もらってしまった。この方、僕が尊敬する「野毛」の「T」さんのお弟子さんじゃないかな? その人のことも、僕は尊敬しているんだ。

 

Posted by 大沼安史 at 09:05 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 RYOTA さん ガンバレ!

  第2ドイツテレビ(ZDF)が「反原発」に立ち上がった「ソノ・リョータさん」の活動ぶりを紹介している。

 ZDFは公共放送だ、日本の公共放送、NHKはどうしてこういう取材をしないのかな?
 (最初の5分ほど)⇒ http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1298408/auslandsjournal-vom-30.-Maerz-2011?bc=saz;saz0;kua332#/beitrag/video/1298408/auslandsjournal-vom-30.-Maerz-2011

Posted by 大沼安史 at 08:53 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「廃炉」に進むことができたとしても……

 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に、「フクシマ」の事故の後始末に今後、どれくらいの時間がかかるか、「スリーマイル島」との比較で見通しを示した記事が載っていた。⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703806304576237210430944064.html

 これはもちろん、「フクシマ」が最悪の事態を避け、このまま何とか収まった時の話である。

 「スルーマイル島(TMI)」原発の「2号機」が炉心溶融事故を起こしたのは、1979年3月28日のこと。

 WSJによると、核燃料を容器に入れて運び出し終えたのは、1990年のこと。

 11年もの時間が流れていた。

 TMI2号機の炉心にロボットを入れ、現場の状況を確かめることができたのは、5年後の1984年のことだった。

 「フクシマ」は「TMI」と違って、「複数機の処理」を行わなければならないから、単純計算でも「11×4(?)」で半世紀近くかかる。

 今、生まれたばかりの赤ちゃんがおじいさん、おばあさんになってもまだ、作業が続いている……なんてことにもなりかねない、わけだ。(それで済めばよいのだが……)

 東電と政府は日本の未来(世代)に途方もないツケ回しをしようとしているわけだ。

 WSJの記事には、「フクシマ」の事故処理の難しさ関する思いがけない指摘が載っていた。

 「TMI」の処理担当者は、近くのホテルを基地に、きちんと食事をとりながら、作業にあたることができたという。

 「フクシマ」の場合、「Jビレッジ」がクリーンアップの基地になるのだろうが、ツナミ被災も重なって社会インフラが崩壊しているので、困難さはさらに増幅する……。

Posted by 大沼安史 at 08:13 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「フクシマ」を世界中の機関がコンピューターでモデル解析 炉心温度、鋼鉄も溶ける「2700度C」(21日段階)の分析も 東電も、保安院もモデル解析で「実態」を把握しているはずだ!

 「フクシマ」で何が進行しているか?――それを独自の「コンピューター・モデル」で解析し、把握している研究機関や企業が、世界に数十もあるという。ニューヨーク・タイムズに出ていた。⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/03/science/03meltdown.html?pagewanted=1&_r=1&hp

 米ニュージャージー州モンヴィルにある「マイクロ・シミュレーション・テクノロジー」社もそのひとつ。

 そのモデル解析によると、「フクシマ」の炉心温度は2250度C(華氏4000度以上)に達している。炉の金属の多くを溶かしてしまう温度だそうだ。

 同社の社長は言った。「炉心の一部が溶融している」
 そして、こうも付け加えた。「フクシマ」最初からずっと、ひどかった、「水なし、注水なし」だった、だから解析はむしろ簡単だった。

 シカゴの「フォースク&アソシエイツ」社のロバート・ヘンリー氏が開発した「モジュラー・アクシデント・アナリシス・プログラム」というのもある。

 これを使ったコンピュター・モデル解析でヘンリー氏は、「フクシマで部分的な炉心溶融が起きていることを最初期からつかんでいた」。

 3月21日の時点で、スタンフォード大学でスライドを使ったプレゼンが行なわれていたそうだ。 「アレヴァNC」社の副社長、アラン・ハンセン博士が、同社のドイツ人チームによるモデル解析結果をプレゼンした。

 それによると、(その時点での)「フクシマ」の最高温度は「2700度C」。鋼鉄、ジルコニムを溶かす温度だ。

 こうしたコンピューターによる原発事故解析モデルを世界の関係者は「安全コード」と呼んでいるそうだ。

 その「安全コード」は日本にもいくつかある、と同紙は指摘している。

 もしかしたら、保安院や東電は実は「安全コード」を使った「フクシマ」の炉の「実情」を把握しているのかも知れない。

 「実情」をつかんでいながら、発表していないだけかも知れない。

 逆に言えば、こうした「安全コード」さえも持たない東電、あるいは保安院なのかも知れない。

 東京の記者諸君にはこの点も追求していただきたい。

Posted by 大沼安史 at 07:37 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 ロイター 原発オンライン世論調査 ワンクリックで投票

 画面の左サイド 「計画通り、原発増設を進める」という「選択」肢もある。
 ⇒ http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/japanquake

Posted by 大沼安史 at 06:50 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-02

〔原発NEWS〕 南相馬市長がSOSを発しているというのに、菅直人は「Jビレッジ」で激励! 原発被災地・難民を無視してはいけない!

 ⇒ http://www.kantei.go.jp/jp/kan/actions/201104/02hisaiti.html

Posted by 大沼安史 at 08:44 午後 | | トラックバック (1)

〔★★★★★原発NEWS〕 南相馬市長 全世界へSOS ! 日本政府の「屋内退避」措置で救援物資も入って来ない マスコミは「電話取材」ではなく現地に入ってほしい! ユーチューブ(英語字幕)で訴え  政府・東電からの情報、「かなり不足」

 桜井勝延市長がユーチューブ(英語)を通じ、世界へSOSを発信した!

 マスコミは「電話取材」でなく、「ぜひとも現場に入ってほしい」!

 国が「屋内退避」措置をとっているので、ボランティアも物資も入って来ない!

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=70ZHQ--cK40&feature=player_embedded#at=17

Posted by 大沼安史 at 07:36 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 東電正社員 平均年収757万円(40.6歳) 役員報酬は?

 ⇒ http://www.asahi.com.cache.yimg.jp/topics/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B.php 

Posted by 大沼安史 at 07:21 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 石原・都庁 東電 第5位株主

  株主責任論、というのもある。石原知事はどんなお考えか? 大株主として、東電に「イエス」を言い続けていたとしたら、問題だ。

 「ノーと言える東京都」だよね?!

 ⇒ http://ameblo.jp/fusa-ken/entry-10846464464.html

Posted by 大沼安史 at 07:16 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 大阪でも「原発はいらんデモ」 4月16日 中之島公園に結集!

 ⇒ http://www.jca.apc.org/mihama/annai/demo110416.pdf

Posted by 大沼安史 at 06:56 午後 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 作業員(32歳)の母は言った 「息子はこの国を救うためなら死んでもかまわないと言った」

 「ヤフーNEWS」が掲載したAP電によると、「フクシマ」の現場で作業にあたってい作業員(32歳)の母親が、米FOXテレビの電話インタビューに匿名で応じた。

 母親は涙ながらにこう語ったそうだ。

 「息子と同僚たちは長い間、話し合いました。この国(the nation)を救うために必要なら、死んでもかまわないと決めました」

 "My son and his colleagues have discussed it at length and they have committed themselves to die if necessary to save the nation."

 「息子は私に言いました。たぶん被爆して短期間で死ぬか、あとでガンで死ぬか、みんな分かっている」

 "He told me they have accepted they will all probably die from radiation sickness in the short term or cancer in the long term," the woman added.

 「みんな知っているのです。致死的な被爆をまぬかれないことを」

 "They know it is impossible for them not to have been exposed to lethal doses of radiation."

 母親が「匿名」を希望したのは、公に語ることを会社に禁じられているからだそうだ。 
 ⇒ http://news.yahoo.com/s/yblog_thelookout/20110401/ts_yblog_thelookout/japan-nuke-workers-have-committed-themselves-to-die-if-necessary

 http://www.foxnews.com/world/2011/03/31/japans-nuclear-rescuers-inevitable-die-weeks/?test=latestnews

 大沼: 日本を――日本人を救うために、死を覚悟で作業にあたっている、母親の愛息と、その仲間たち。

 日本――上記の記事では、「ザ・ネーション」と出ていた。「日本人全体」という意味だ。

 「権力者」のためではない。「国家」のためでもない。もっと、大きなもののためだ。

Posted by 大沼安史 at 05:35 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 1999年9月、「3号機」に英仏から海路、Mox 燃料が船で到着

 グリーンピースのビデオ ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=aEDQIdX6qEI

Posted by 大沼安史 at 05:10 午後 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 「内部被ばくまで考慮した場合、飯舘村の実効線量はすでに10 mSvを超えているおそれ」 東大病院放射線治療チーム

 東大病院放射線治療チーム(チーム・ナカガワ)のブログに、「仮定」した上での見方として、以下のような記述がある。
 ⇒ http://tnakagawa.exblog.jp/15158073/

   ☆
 
 もう一つ注意すべきことは、環境放射線測定データだけでは“内部被ばく” の寄与が見積もられていないという点です。

 内部被ばくには、飲食物や呼吸による摂取、皮膚からの吸収などがあります。飯舘村における内部被ばくの影響について、私たちteam_nakagawaは、データを用いた数値化がまだできておりません。
 そこで、1986年にチェルノブイリで起こった原発事故における、ベラルーシ・ホメリ地域(原発から200km程度の距離)の方々の「内部被ばく」と「外部被ばく」がほぼ等しい、という解析をここでは採用することにします。
http://www-pub.iaea.org/mtcd/publications/pdf/pub1239_web.pdf

 この仮定に立って、内部被ばくまで考慮した場合、飯舘村の実効線量はすでに10 mSvを超えているおそれがあります。これまでの記述の中で、私たちは、外部被ばくを少し多めに見積もっていると述べました。しかし、飯舘村の中でも、位置によって環境放射線に差が出ていることも考えられ、その最も放射線量が高い場所では、実際に実効線量が10 mSv程度になっている方がおられる可能性があります。(ゴシック強調は大沼)

 もちろん現時点で、私たちは、この数値(放射線量)の被ばくが、一般の方々の健康に影響を及ぼすとは考えていません。しかし、妊婦の方に対しては、万が一のことを考え、政府や関係機関が対策を検討すべき観測量に達していると思います。

Posted by 大沼安史 at 04:49 午後 | | トラックバック (1)

〔原発NEWS〕 ネットに「原発業界御用学者リスト」

 ⇒ http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/13.html

Posted by 大沼安史 at 04:32 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 福島県警 被爆遺体の収容を開始 ガイドラインに「上限線量」の規定なし

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0402/news3.html

 民友の記事によると、県警が新たに設けた、遺体収容のためのガイドラインには「上限線量」の規定はないという。
 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110329k0000m040117000c.html

Posted by 大沼安史 at 03:22 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 在日米軍人 残留家族 米軍機で脱出へ

 「星条旗」紙によると、米軍は在日軍人家族のうち、まだ残留している家族について、軍用機の「空席」での避難を認めることを決めた。

 横田、三沢、嘉手納、厚木基地から脱出する。

 在日米軍の家族はすでに7000人が特別便で脱出を終えている。

 ⇒ http://www.stripes.com/news/space-a-flights-available-to-those-who-didn-t-leave-japan-under-departure-program-1.139552

 大沼: 米軍家族、退役者に人気の「スペースA」という軍用機「空席」利用フライトが、残留家族の日本脱出にも適用されることになった。

 このプログラムは通常、60日以上前に申し込まなければならない。

Posted by 大沼安史 at 02:36 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWSミステリー?Ⅱ〕 日本のマスコミはなぜ「IAEA独占会見」に「成功」したか? 誰が「会見」したのか?

 IAEAの「飯館村測定結果ブレイダウン」は、IAEAの測定能力の「信頼性」を自ら貶めるものだが、それにしても「日本のマスコミ」だけがなぜ「IAEA」当局者との「独占会見」に「成功」したのだろう?

 そもそもIAEAの誰が(誰に命じられて)日本のマスコミ各社(それも在ウィーンでもない時事通信のベルリン支局を含む日本のマスコミ各社)と「会見」(直接? それとも電話で?)したのだろう?

 フランスのルモンド紙に、「原子力監視所」のステファーヌ・ロメさんの「IAEA]に関する解説記事が載っていた。 ⇒ http://ecologie.blog.lemonde.fr/2011/04/01/nucleaire-laiea-est-impuissante-par-nature/ 

 それによると、IAEAの職員の中には、各国の電力会社からの「出向者」が含まれているという。

 Elle est composée d’experts détachés de l’industrie nucléaire de ses différents Etats membres.

 ひょっとしたら、「会見」したIAEAの(匿名の)当局者って、東電あたりからの出向者じゃないだろうか?!

Posted by 大沼安史 at 02:05 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWSミステリー?〕 IAEAが「飯館村」で「1日に発表」? IAEAの1日の「発表」を見ても、ないけど……

 NHKが「IAEAは1日、その後の分析では、放射性物質の濃度が避難勧告の基準を下回ったと発表しました」と報道していた。(本ブログ既報)⇒
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110402/t10015059261000.html

 ので、IAEAの1日の「発表」を見てみた。⇒ http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html
  
 見当たらない。念のため、キーワード検索して見た。
 ない?
 
 パソコンの画面とにらめっこしていたら、目が痛み出した……

 しつこく、3月31日の「発表」も見た。 ⇒ http://www.iaea.org/newscenter/news/2011/fukushima310311.html

 ないなあ。

 でも、ベルリン発の時事電も報じている、

 国際原子力機関(IAEA)は1日、福島第1原発の北西約40キロの福島県飯舘村で検出された放射性物質のレベルがIAEAの避難基準を下回ったことを明らかにした。

 ⇒ http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011040200070

 う~ん、時事までが言っている以上、何らかの「公表」はあったのは間違いないようだ……

 念のために、日経新聞を見た。分かった。「会見」で言っていたそうだ。

 【ウィーン=藤田剛】国際原子力機関は1日の会見で、福島県飯舘村の土壌から集めた合計15サンプルを分析した結果、放射性物質であるヨウ素131の平均濃度が1平方メートル当たり7メガ(メガは100万)ベクレルだったと発表した。IAEAの避難基準の10メガベクレルを下回る。IAEAは3月30日に避難基準の2倍の放射性物質が見つかったと発表したが、サンプル数を増やして平均値を出したところ、大幅に下がる結果となった。IAEAは一転して「平均値が重要」と説明している。……さらに「我々はそもそも避難を勧告していない」と弁明した。

 ⇒ http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381959FE2E3E2E5E18DE2E0E2E6E0E2E3E39F9FE2E2E2E2

 しかし、それにしても変だ。

 あれだけ世界を震撼させたニュースなのだから、「記者会見」であれば、(スクープ報道を放った)ニューヨーク・タイムズなどが報じてもいいはず……。

 ミステリー? どうにも僕にはわからない……

Posted by 大沼安史 at 11:47 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 拡散希望 東電を、保安院を「人間の鎖」で包囲する呼びかけ

 ⇒ http://twitter.com/search?q=%23kusari

Posted by 大沼安史 at 10:53 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕 「事故起こるべくして起きた」元技術者証言

 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110401k0000m040179000c.html

Posted by 大沼安史 at 10:48 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆原発NEWS〕4月10日 東京「高円寺・原発やめろデモ!」

 ⇒ http://410nonuke.tumblr.com/

Posted by 大沼安史 at 10:30 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕  「1号機」、「部分臨界(localized criticality)」か? 「青い閃光」も発生?

 ロサンゼルス・タイムズは、「1号機」が「部分臨界(localized criticality)」を起こし、熱と放射線を放出する「閃光」を放っているのではないか、との観測が、エンジニアの間にある――と報じた。
 
 Engineers speculated that the radiation surges may be coming from a partial meltdown of the fuel core of reactor No. 1. It appears that small segments of the melted fuel rods in that reactor are undergoing what is known as "localized criticality," emitting brief flashes of heat and radiation.

 ⇒ http://www.latimes.com/news/science/la-sci-japan-reactor-damage-20110331,0,5950026.story

 この「部分臨界」に伴う「閃光」は、「ビジネスウィーク」誌によると、「瞬間的な青い閃光(thereal Blue Flash)と呼ばれる現象だ。
 米エネルギー省のロスアラモス研究所のウェブ・サイトによると、「部分再臨界」に伴う現象で、熱と放射の爆発の中で発生する、とう。

 「部分臨界」により、1945年以降、世界で21人の作業員が死亡している。

  Ethereal Blue Flash

 Nuclear experts call such reactions “localized criticality.” They consist of a burst of heat, radiation and sometimes an “ethereal blue flash,” according to the U.S. Energy Department’s Los Alamos National Laboratory website. Twenty-one workers worldwide have been killed by criticality accidents since 1945, the site said.
 
 ⇒ http://www.businessweek.com/news/2011-03-31/tepco-workers-threatened-by-heat-bursts-sea-radiation-rises.html

Posted by 大沼安史 at 09:47 午前 | | トラックバック (0)

〔原発NEWS〕 プルトニムの恐怖を告発 ドキュメンタリー「ダーク・サイクル」 1982年・アメリカ制作

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=y9Q7kKzgenk&feature=BF&list=PL805BF354143FB488&index=1

Posted by 大沼安史 at 09:27 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 寺岡精工 水道水 放射性物質除去に成功

 ⇒ http://www.teraokaseiko.com/news/topics/11_3_30/

Posted by 大沼安史 at 09:23 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 原発、もうこりごり 松本允秀・福島県葛尾村長

 毎日新聞 ⇒ http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110402ddm005040044000c.html 

Posted by 大沼安史 at 09:14 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 あれれ、「放射性セシウム」が「ヨウ素」になって、こんどは「避難勧告基準下回った」だと……? 「飯館村」汚染問題でIAEA

 NHK ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/

Posted by 大沼安史 at 09:08 午前 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 1号機70%+塩素38+2号機重大メルトダウン =?

 「1号機」の燃料損傷、「70%」……これはもう、完全なメルトダウンに近づいている、ということではないか?

 米国の専門家は、「塩素38」が検出されたことをもとに、「1号機」の「再臨界」「連鎖反応の再開」の恐れを警告(⇒  http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post.html )していたが、これと「70%」を重ね合わせれば、今や、結論は明らかではないか? 

 米エネ省のチュ長官は記者団に対する朝食ブリーフィングの席で、(「1号機」ではなく)「2号機 最も重大なメルトダウン」と口走っていた(その後、訂正)。ノーベル賞受賞者のチュ博士が「混乱」していた!

 慌てている、動揺している……(僕自身も)

Posted by 大沼安史 at 08:55 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 米エネ長官「1号機 70%損傷」発言 ニューヨーク・タイムズも報道

 Energy Secretary Steven Chu said Friday that roughly 70 percent of the core of one reactor at the crippled Fukushima nuclear plant in Japan had suffered severe damage.

His assessment of the damage to Reactor No. 1 was the most specific yet from an American official on how close the plant came to a full meltdown after it was hit by a massive earthquake and tsunami on March 11.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/02/world/asia/02japan.html?ref=world

Posted by 大沼安史 at 08:44 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 米エネ長官 「放射性水蒸気の放出」 認める

 ウォールストリート・ジャーナルによると、米エネルギー省のチュ長官(博士)は、以下のように語っている。

 チュ博士は言った。日本の当局は米国の科学者・エンジニアの支援を受け、放射性水蒸気の放出なしにどうやったら炉を冷やすことができるか、解決策を模索している。

 Dr. Chu said Japanese authorities, with help from U.S. scientists and engineers, are trying to determine how to cool the plant's reactors without releasing radioactive steam.

 大沼: 水を入れずに、炉を冷やす? 
  しかし、いまはそれより、「放射性水蒸気の放出」が続いていることに、米政府高官が言及した事実を確認すべき時だ。

 水洗で流せば流すだけ、汚水ばかりか、放射性水蒸気の放出が続く。

 「トイレなきマンション」(原発のことを言う)という表現があるが、有毒ガス・水蒸気を放出する「トイレ」はあるが、クーラーも下水もないマンションと言い換えるべき、かも知れない……

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704530204576236741406417116.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

Posted by 大沼安史 at 08:38 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「プール」の全てに「水」があるとの、ひとつの確信はある

 ウォールストリート・ジャーナルによると、米エネルギー省のチュ長官(博士)は、「使用済み燃料プール」について、「ハイレベルの日本当局」と「われわれの科学チーム」との協議したことだと断った上で、「全てのプールに水があるとの確信が存在する」と語った。

 But on Friday, citing discussions between "high-level" Japanese authorities and "our science team," Dr. Chu said "there's a belief that all the pools—one through four—have water in them."

 温度計の測定値からして「水は存在するはず」――とも。(まるで火星探査!――大沼)
 "There are temperature measurements in all the pools that indicate there must be water in them," Dr. Chu said.

 同紙は米原子力規制委員会が「4号機」のプールに水は全くないか、ほとんどないと指摘していたことにも触れている。

 大沼: 「確信」(a belief)――「信念」。 それも、「ひとつの確信(信念)」(a belief)があるだけだ。

 信念はあるが、とくに「4号機」には水はない!?

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704530204576236741406417116.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

Posted by 大沼安史 at 08:20 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 米エネ長官 朝食時 「2号機 最も重大なメルトダウン」と発言……その後、エネ省スポークスマン「訂正」

 ウォールストリート・ジャーナルによると、米エネルギー省のチュ長官(博士)は、朝食(を兼ねたブリーフィング)で、「3号機」の「放射線が重大なレベル」にあると発言するとともに、「2号機」について、炉心の70%が損傷するという「最も重大なメルトダウン」を起こしている、と明言していた。

 同省スポークスマンがこれをその後、チュ博士は①「1号機」の燃料は70%損傷②2号機の燃料棒の最大3分の1が損傷――と言おうとした?、と訂正した。

 A Department of Energy spokeswoman clarified after the breakfast that Dr. Chu was referring to reports that as much as 70% of the fuel rods in Reactor No. 1 have been damaged and that as much as a third of the fuel rods in Reactor No. 2 have been damaged. (Dr. Chu had said at the breakfast that there are "significant levels of radiation" in Reactor No. 3. Citing "Japanese information given to us," the secretary also said that Reactor No. 2 had experienced "the most significant meltdown," with "as high as 70% of the core ... damaged.")

 大沼:つい口が滑った、ということか?

 エネルギー長官が「最も重大ナメルトダウン」などという表現を、根拠もなしに口走るとは思えない。

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704530204576236741406417116.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

Posted by 大沼安史 at 08:07 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 東電 測定結果を発表・撤回・訂正・見直し

 ウォールストリート・ジャーナルが、こんなことを繰り返す東電を批判している。線量計さえ持たせないことを含め。
 世界の不信を買ってしまった東電!

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703712504576236070956571008.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

 Tepco has also several times issued radioactivity readings from in and around the plant, only to take them back. Within a 12-hour window beginning Thursday night, company calculations for groundwater and seawater were issued and immediately retracted. On Friday, Tepco and the regulators reaffirmed that it had, in fact, found that groundwater near reactor No. 1 contained radioactive iodine-131 at levels 10,000 times Japan's limit for seawater, reconfirming its initial Thursday report.

 Such moments prompted Tepco to declare midday Friday that it was reviewing all data issued for the past 11 days to see if there was a problem with the computer program used to analyze the samples. By day's end, it said it had concluded that its figures actually were largely correct, though it was still looking to see if it had mismeasured some elements.

 The lack of dosimeters is a case in point. Tepco normally stocks enough of the small electronic radiation meters—which have alarms that sound when radiation hits unacceptable levels—to supply each worker in a hazardous area. But many dosimeters were destroyed by the earthquake, so Tepco sometimes sent teams into the Fukushima Daiichi complex with only one and asked the rest of the team members to stick close together, a spokesman said.

 Following complaints from workers and a scolding from NISA, the company said Friday that it is getting more dosimeters and won't send workers in without them anymore.

Posted by 大沼安史 at 07:51 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★★★原発NEWS〕 少なくとも1機で「重大な」放射線レベル 「1号機」「70%が損傷」 米エネルギー省 

 ウォールストリート・ジャーナルによると、米エネルギー省のスチーブン・チュ長官は、「フクシマ」の原子炉6機のうちの少なくとも1機で、放射線のレベルが「重大」なものになっていると語った。

 エネルギー省は、日本側の測定データをもとに、「1号機」の燃料の「最大70%が損傷」を受けていると信じている。

 Also Friday, U.S. Energy Secretary Steven Chu said radiation levels in at least one of Fukushima Daiichi reactor buildings is "significant." The U.S. believes, based on Japanese radioactivity readings, that up to 70% of the fuel rods in the plant's reactor No. 1 are damaged, the Department of Energy said.

 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703712504576236070956571008.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

 大沼: 「少なくとも1機」という表現が気になる。2機でもあるし、3機でも、4機でもあり得る。

 それと「4号機」の燃料の70%が「損傷」という表現――「溶融」と言い換えるべきだろう。

Posted by 大沼安史 at 07:42 午前 | | トラックバック (0)

〔☆☆☆☆☆原発NEWS〕 石橋克彦氏 「原発震災」について

 石橋克彦さんは、広瀬隆さんが最も信頼する地震学者です。
 ⇒ http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html

Posted by 大沼安史 at 07:19 午前 | | トラックバック (0)

2011-04-01

〔★★★★★原発NEWS〕 米専門家 「4号炉」の「核使用済み燃料プール」を写真分析 プルトニムが水蒸気とともに噴出している  

 米国の元原発マネジャーのアーニー・グンダーセンさんが、31日2回目の「ビデオ・ブログ」で「4号機」の「使用済み核燃料プール」の破壊状況を、ビデオ写真をもとに分析していた。
 ⇒ http://fairewinds.com/content/what-we-do

 「写真」に写っている「緑の再燃料ブリッジ」は、使用済み燃料を出し入れするクレーンの、無残な姿だ。

 その左横にある「箱(ボックス)」のようなもの――それは本来、水深9メートルの水中になければならない核燃料の最上部である。

 つまり、使用済み核燃料の上部は――おそらくは使用済み核燃料の全てが大気に露出している。
 (つまり、注水した水は溜まっていないのだ)

 そして(注水した水が高熱を帯びた使用済み核燃料と反応して)深いところから水蒸気となって(激しく)噴き上げている。

 プルトニム(の粒子もまた)一緒に大気中に噴き上げられている……

 このグンダーセンさん解説は、このところ、なぜか日本の報道から消えた「使用済み燃料プール」の問題の重大性について、警鐘を鳴らすものである。

 ニューヨーク・タイムズのインタービューに対して、IAEAの天野事務局長が「最大な問題は使用済み燃料プールだ」と言っていたわけはここにあるように思われる。

 いくら放水しても、破壊されたプールに落下した水は、落下するか、放射性物質交じりの水蒸気になって上空に噴き上げるだけなのだ。

 そうした注入水の起因する「プルトニム交じりの放射性水蒸気の大気中への噴出」が24時間、続いている。

 原子炉の問題もさることながら、「使用済み燃料のプール」には「圧力容器」も「格納容器」も何もないのである。

 「プール」問題を覆い隠す報道管制を許してはならない。

Posted by 大沼安史 at 08:42 午後 | | トラックバック (1)

〔フクシマ・ノート〕 黒い4月のフール

 「NHK24時間安心ラジオ」を聴いていたら、菅直人首相の会見が始まるというので耳を澄ませた。

 4月1日――事故から、ちょうど「3週間目」、「新年度のスタートの日」の会見だと、菅直人は言った。 

 「新年度のスタートの日」?

 「新年度」とは――「年度」とは、「役所の時間」に過ぎない。

 被災地に流れる、苦しみに満ちた時間に、新たな時間のスタートはない……そのことを弁えての発言なのか…………?

  ★

 花冷えのような、どこか嘘寒い「冒頭のご挨拶」だった。「お詫び申し上げる」と言ったあと、慌てて誤魔化す、心のこもらない「冒頭のご挨拶」だった。

  ★

 記者との質疑が始まった。

 官邸の内閣記者会の、愚にもつかない質問が続く中、ひとつ、的を得た質問があった。

 フランス原子力庁の基準では、屋内退避は木造では意味をなさない、屋内退避は48時間に限る、となっているが、20~30キロ圏の人たちになぜ今なお、屋内退避を強いているか、その理由を明らかにせよ、という、きわめてまっとうな質問だった。

 「冒頭のご挨拶」で「そこまでやらなくてもいいんじゃないかと言われるくらいのリクス・マネジメントをやる」――と言っていた菅直人の答えは…………「基本的に原子力安全委員会のアドバイスを受けている」「地元の自治体と協議して」――だった。

 「NHK24時間ラジオ」はなぜか、この質疑のあと間もなく、「……お伝えしました」と、「会見」の途中で実況を打ち切る。

  ★

 未曾有の危機に、こういう愚かな指導者と、大本営マスコミを持ってしまった日本の悲劇!  

 4月1日。ブラック・フライデー。

 「黒い4月のフール」よ。

Posted by 大沼安史 at 07:52 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ・ノート〕 雨の日の菅直人

 菅首相がフランスのサルコジ大統領との共同会見で、こう言ったそうだ。

 「雨の日にやってきていただける友人は本当の友人だ」と、大統領に来日への感謝を申し上げた。
  ⇒ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110401/plc11040101010002-n1.htm

  ★

 サルコジは、たしかに放射性物質の交じった「限りなく透明な黒い雨」の東京に来た。
 しかし、ルモンドによると、原発推進男であるサルコジは「原子力の安全の国際的な基準(づくり)」を訴えに来日しただけのこと。

 来た日が、たまたま雨の日だった、だけのことである。

 菅直人としては「汚染された雨の中、よく来てくれました」と言いたかったのかも知れないが。

  ★

 どうせなら、先進国の指導者の中で最も人気のない菅とサルコジの二人して、傘を差さずに、東京の雨に打たれてほしかった。

 「ほら、東京の雨はこんなに安全ですよ」とパフォーマンスしてほしかった。

 フランスの核燃料再処理センターのある、あの「シェルブールの雨傘」のメロディーに乗って、雨の中、二人して踊ってほしかった。

  ★

 「フクシマ」の原発被災難民たちは――「イイダテ」をはじめとする原発被災農民たちは、「雨が降って、大地が、農地がますます汚染されているのに、除染さえしようとしない政治家や役人は友人ではない」と言いたい思いだろう。

 ニューヨーク・タイムズが、飯館村の放射性セシウム汚染問題で「非常に素早く除染しなければならない」とする米国の専門家の警告を載せていた。

 放っておいたら、土壌汚染が根深いものになるからだ。

  ★

 表土を削りとるにしても、廃土の処理が問題だと米国の専門家は指摘しているが、なに、日本では、かんたんだ。

 「直ちに健康被害が出ない」廃土なのだから、首相公邸の庭土に利用し、そこに家庭菜園でもつくって、野菜を育てみたらいい。

 サルコジが次に来日した時の晩餐会では、廃土で育った野菜をフレンチドレッシングで召し上がっていただこう。名付けて「ホット・スポット・サラダ」!

  ★

 「雨の日に放射能雨に濡れる国民を思わない首相はほんとうの首相ではない」 

Posted by 大沼安史 at 02:55 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 飯館村 放射性セシウム汚染 「除染を素早く」 米専門家が指摘

 ニューヨーク・タイムズは、飯館村が放射性セシウムで汚染された問題で、「除染はとても素早く行わなければならない」とする米専門家の見解を載せた。

 With cesium, decontamination “has to be done very quickly,” said Didier Champion, director of the environmental and response division of the French Institute for Radiological Protection and Nuclear Safety. “Cesium tends to fix to materials and into soil.”
 
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/01/world/asia/01clean.html

 大沼:日本政府は避難しなくともいい(つまり農地を放棄しなくてもいい)と言っているわけだから、政府は「除染」について判断を示さなければならない。

 「除染」はしません、とにかくそこにいなさい、では済まない。

 表土の削り取り、廃土の処理など、早急に対応策を示す必要がある。

Posted by 大沼安史 at 02:17 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 週刊朝日「福島原発は欠陥工事だらけ」担当施工管理者が仰天告白

 「6号機……第一格納納容器内のほとんどの配管が欠陥」(担当施工管理者)

  「いずれにしろ、欠陥だらけの原発が稼働し続けているという、この恐ろしい状態を脱するには、保安院でも東電でもない第三者機関にきちんと調べてもらうしかない」(本誌取材班) 
 ⇒ http://www.wa-dan.com/article/2011/03/post-84.php

Posted by 大沼安史 at 01:43 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 大手マスコミOB 中国旅行は東電持ち

 ⇒ http://news.livedoor.com/article/detail/5453747/

Posted by 大沼安史 at 01:27 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 飯館村発 ツイッター報告

 ⇒ http://twitter.com/024442#

Posted by 大沼安史 at 01:22 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 保安院次長 飯館村入り 「現時点での避難必要なし」の国方針を説明

 福島民友 ⇒ http://www.minyu-net.com/news/news/0401/news5.html 

Posted by 大沼安史 at 01:09 午後 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「赤ちゃんはマスクをかけられない」

 ニューヨーク・タイムズの記事 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/04/01/world/asia/01japan.html?ref=asia

 についた写真を見て、「ああ、赤ちゃんはマスクをかけられないんだな」と思った。

 15日に「フクシマ」に生れたリオちゃん。
 元気に、健やかに育ってください。

Posted by 大沼安史 at 12:56 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 まず「直ちに影響が出るレベル」とはどういうレベルなのかと問うた。これに対しては、「厚労省としてははっきりしていない」と語った。参加者はあまりの回答に驚き、何回か確認したが、これが役所としての回答だということだった……3月28日厚労省との交渉報告

 ⇒ http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/mhlw_kosho110328.htm

Posted by 大沼安史 at 12:05 午後 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 AFP 地下水から基準の1万倍の放射性ヨウ素

 ⇒ http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2793655/7032595?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

Posted by 大沼安史 at 12:00 午後 | | トラックバック (0)

〔重要★★★★★原発NEWS〕 「フクシマ」 「1号機」 再臨界? 米専門家が指摘 「塩素38」の検出で可能性浮上

 英国の科学誌「ニューサイエンティスト」誌に気がかりな記事が掲載された。

 東電が25日に「1号機」で検出していた「塩素38」が「再臨界」――連鎖反応の再開を示すものではないか、との指摘が出ている。

 「塩素38」は、海水中に含まれる「塩素37」に中性子がぶつかると生成される。

 「1号機」の炉心が「死んだ」状態であれば、「塩素38」の生成に必要な、「1ミリリットルあたり160万ベクレルの中性子」(米カリフォルニア州モンテレーにある、「ジェームズ・マーティン核拡散防止研究センター、フェレンス・ダルノキ・ヴェレス氏の計算)は出ない。

 しかし「1号機」では「塩素38」が検出された。

 そこからヴェレス氏は、「1号機」では制御棒が差し込まれているにもかかわらず、核燃料の部分的、あるいは全面溶融で、再臨界に達し、連鎖反応が再スタートしているのではないか、と推測しているわけだ。

 注入した海水の「塩素37」が中性子を浴びて「塩素38」に変わっている……??

 But on 25 March, Tokyo Electric Power Company (TEPCO), which runs the Fukushima Daiichi plant, reported that chlorine-38 had been found among several radioactive isotopes in water taken from the turbine building of reactor number 1. Chlorine-38 can form when neutrons hit atoms of naturally occurring chlorine-37 in seawater.

Some chlorine-38 is to be expected because seawater was used to cool reactor number 1, and fuel rods continue to emit neutrons even after a reactor is shut down. But according to calculations by Dalnoki-Veress, a dead reactor core would not produce enough neutrons to account for the amount of chlorine-38 measured – 1.6 million becquerels per millilitre.

Despite the presence of the control rods, he says, partial or total melting of the fuel rods could rearrange the fuel in ways that would allow chain reactions to occur.

 http://www.newscientist.com/article/dn20322-are-nuclear-reactions-restarting-at-fukushima.html

 ヴェレス氏の論文 ⇒ http://lewis.armscontrolwonk.com/files/2011/03/Cause_of_the_high_Cl38_Radioactivity.pdf

 これに対して、「憂慮する科学者たち」のライマン博士は、たった一度の検出で即断できないと判断を留保している。

 また、東電の誤検出ではないか、との指摘もあるという。

 J-CAST ⇒ http://www.j-cast.com/2011/03/31091858.html

 「塩素38」問題、要注意である。

Posted by 大沼安史 at 11:47 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 未放出の放射性物質、80%

 
 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(31日午前11時から=日本時間1日午前1時から)のブリーフィングで、エドウィン・ライマン博士は、記者との質疑の中で、「フクシマ」ではおそらく、放射性物質の80%がまだ放出されずにいる、との見解を示した。

  so there is probably -- you know, 80 percent of the radioactivity that could be leased is still contained within the fuel and the spent fuel.

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-03-31-11.html

 大沼: もしも「80%」が放出されてしまったら…………

Posted by 大沼安史 at 11:05 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 「東電は部分失明状態で空を飛んでいる」

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(31日午前11時から=日本時間1日午前1時から)のブリーフィングで、エドウィン・ライマン博士と、日本での2週間に及ぶ取材を終えて帰国した米国人記者との間で、「東電の信頼性(の欠如)」をめぐる質疑が交わされた。

 ライマン博士は言った。
 「東電は原発で何が起きているか、これから何が起きようとしているか、状況を評価する能力に欠けている……彼ら(東電)は部分失明の状態で空を飛んでいる」

 REPORTER:  Hi, yes, good morning. So, I have a question regarding safety. Given the lack of credibility right now that TEPCO has in Japan, even assessing the amount of radiation in the water, giving false readings or mistaken readings, given that the control centers, from what we last heard, still don't have power, critical instruments needed for making critical measurements still aren't working, and the damage done to the buildings from the earthquake itself, making it hard to assess what's, in fact, going on.  The footage we've seen has been pretty frightening in terms of cave-ins and a jangle of wires and pipes sticking out of windows.

To what extent do you think TEPCO is playing a guessing game and how accurate is their assessment of what's going on?  And do people in Japan -- I just got back from there. I was covering this story for a couple of weeks. To what extent do you think they have a right to be vary nervous or do you think they're overreacting?

 DR. LYMAN:  Thanks for your question.

 I mean, I think it's clear that there is severe deficiencies in the ability of TEPCO to assess the current and ongoing situation in the reactors.  They do have some instrumentation.  They do report some values for pressure and temperature, but there are indicators that are repeatedly unreliable or out of service.  So, you know, they're flying partially blind, at least.

 I think it's more or less symptom-based at this point, is that they're throwing water in what they can't see and hoping that they don't get more radiation out than they're now seeing, you know, and they just have to treat the symptoms, but the only real symptom or the only real cure is more water.

 So, it's pretty crude, and we don't know exactly what's going on, and I think there's still risk that there could be the inability to provide enough cooling to make sure that there isn't further damage to the fuel or to the vessels or the containment.

 ⇒  http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-03-31-11.html

Posted by 大沼安史 at 10:59 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 日本政府 飯館村避難拒否 「予想されたこととはいえ、厄介な展開」

 「憂慮する核科学者たち(UCS)」の直近(31日午前11時から=日本時間1日午前1時から)のブリーフィングで、エドウィン・ライマン博士が、日本政府が飯館村の避難を拒否している点について「予想されたこととはいえ、厄介な展開だ」との見解を明らかにした。
 the Japanese authorities are still refusing to carry out or to execute any such order.  The IEA itself apparently, in a press conference, suggested that perhaps the Japanese should consider evacuation, and I think the Japanese response is they're just studying it.
This is a troubling development, but it's, again, not unexpected……

 ⇒ http://www.ucsusa.org/nuclear_power/nuclear_power_risk/safety/safety/nuclear-crisis-japan-telepress-transcript-03-31-11.html

Posted by 大沼安史 at 10:47 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「生れたこの町を投げ出したくない。家族が帰れる日まで待っている」ロサンゼルス・タイムズ 「核のゴーストタウン」 南相馬をルポ

 ロサンゼルス・タイムズの記者が南相馬に入り、ルポ記事を書いた。
 「核のゴーストタウンの怒りと遺棄(Anger and abandonment in a Japanese nuclear ghost town)」

 記事に写真がついていた。道路の真ん中に立つ、喫茶店主、ホシ・ジュンイチさんの写真だ。

 家族は避難させた、でもホシさんは残っている。

 「ここで生れた。この町を投げ出したない。家族が帰れる日まで待っている」

 人口7万1000人の南相馬に、踏みとどまっている人たちがいる……。 
 住民の3分の2は自主避難した。

 ⇒ http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-japan-ghost-town-20110401,0,6683638.story

Posted by 大沼安史 at 10:22 午前 | | トラックバック (0)

〔★★★原発NEWS〕 IAEA 飯館村で村長にブリーフィング

 「フクシマ」の北西40キロで高濃度の放射性物質、セシウム137が検知された問題で英紙インディペンデントは、IAEAの当局者がすでに飯館村の菅野村長に測定結果などのブリーフィングを行っている、と報じた。

 村のスポークスマンは「政府の支持を待っている。動けるまで動くことはできない。村民はもちろん不安がっている」と語った。

 Experts from the International Atomic Energy Agency found iodine-131 and cesium-137 in soil in the village of Iitate in Fukushima prefecture, which has not been evacuated. IEAE officials visited Iitate this week, briefing the village head Norio Konno. A spokesman for the village said they are waiting to hear from the government: "We can't move till we do. But of course our citizens are worried."

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/france-and-japan-united-in-defence-of-nuclear-power-2258878.html

 大沼: 日本政府の当局者は、飯館村を訪ねて、説明を行っているのだろうか?

Posted by 大沼安史 at 09:57 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 「フクシマ」が終わるのは「50年から100年先」

 豪ABCテレビによると、英国の国立原子力公社で原発の安全対策を担当するジョン・プライス博士は、「フクシマ」が廃炉とし、燃料を最終的に除去するのは「50年から100年」先になる、との見通しを示した。

 "As the water leaks out, you keep on pouring water in, so this leak will go on for ever," said Dr John Price, a former member of the Safety Policy Unit at the UK's National Nuclear Corporation.

"There has to be some way of dealing with it. The water is connecting in tunnels and concrete-lined pits at the moment and the question is whether they can pump it back.

"The final thing is that the reactors will have to be closed and the fuel removed, and that is 50 to 100 years away.

Posted by 大沼安史 at 09:39 午前 | | トラックバック (0)

〔★原発NEWS〕 倒れた牛に群がるカラス 半狂乱に吠え立てる犬 中国新聞 20キロ圏内ルポ

 ⇒ http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201103310196.html

Posted by 大沼安史 at 09:24 午前 | | トラックバック (0)