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2011-03-29

〔★★★★★原発NEWS〕 「フクシマ」、「チェルノブイリ」に近づく ヨウ素131は「チェルノブイリ」の73% セシウム137は60%に到達 オーストリア研究チームが結論

 英国の権威ある科学誌、「ニュー・サイエンティスト」誌が「フクシマの放射性降下物はチェルノブイリのレベルに近づく(Fukushima radioactive fallout nears Chernobyl levels )」という記事で報じたところによると、オーストリアの研究機関が、核兵器全面禁止条約(CTBT)違反の秘密核実験を監視する全世界に配置した放射線検知ネットワークを利用し、「フクシマ」からの放射性物質放出を監視した結果、

 ・ 「フクシマ」の連日のヨウ素131の放出レベルは「チェルノブイリ」の「73%」に達しており、

 ・ セシウム137の一日あたりの放出量も、「チェルノブイリ」の「60%」に達している

 ――ことが分かった。

 Japan's damaged nuclear plant in Fukushima has been emitting radioactive iodine and caesium at levels approaching those seen in the aftermath of the Chernobyl accident in 1986. Austrian researchers have used a worldwide network of radiation detectors – designed to spot clandestine nuclear bomb tests – to show that iodine-131 is being released at daily levels 73 per cent of those seen after the 1986 disaster. The daily amount of caesium-137 released from Fukushima Daiichi is around 60 per cent of the amount released from Chernobyl.

 「フクシマ」と「チェルノブイリ」の違いについて、同研究チームは、「チェルノブイリ」の場合、多くの放射性物質が火災で煙となって放出されたが、「フクシマ」の場合、ヨウ素やセシウムといった揮発性の核質のみが放出されている(この記事は24日付)ことだけで、重大な健康リスクを提起している、としている。

 The difference between this accident and Chernobyl, they say, is that at Chernobyl a huge fire released large amounts of many radioactive materials, including fuel particles, in smoke. At Fukushima Daiichi, only the volatile elements, such as iodine and caesium, are bubbling off the damaged fuel. But these substances could nevertheless pose a significant health risk outside the plant.

 本ブログ前述の「オーストリア気象台」の研究チームが明らかにしたもので、CTBTのモニタリング・ネットワークによる大気サンプリング調査は、いまだハッキリしなない「フクシマ」の放射性物質の漏洩に対し、光を投げかけ実態を明らかにするものだと言っている。

 研究チームによると、事故発生後2日間の風向きは東で、米国・西海岸・サクラメトのモニタリング基地に向かって吹いていた。3日目ははじめ、南西の風で高崎のモニタリング基地に向かい、その後、東の風に。

 サクラメントと高崎の、「ヨウ素131」の測定結果は、「フクシマ」から出る1日あたりの放出量を、「 1.2 to 1.3 × 10の17乗ベクレル/日」と見る点で同じだった。

 For the first two days after the accident, the wind blew east from Fukushima towards monitoring stations on the US west coast; on the third day it blew south-west over the Japanese monitoring station at Takasaki, then swung east again. Each day, readings for iodine-131 at Sacramento in California, or at Takasaki, both suggested the same amount of iodine was coming out of Fukushima, says Wotawa: 1.2 to 1.3 × 1017 becquerels per day.

 2観測地点での「一致」は、この放出量の正しさを示すものだが、同じような結果は、アラスカ、ハワイ、モントリオールのCTBTモニタリング基地でも得られていた。

 「ニュー・サイエンティスト」誌の記事はまた、「チェルノブイリ」では10日間にわたって続いた火災で、「ヨウ素131」が「1.76 × 10の18乗ベクレル」放出されたが、一日あたりの放出としては「フクシマ」をわずか「50%」上回るだけだ、とオーストリア・チームの見方を紹介した。

 「フクシマ」の「セシウム137」の放出も、「チェルノブイリ」と同じ大台に達した。

 サクラメントの観測による推定では、「フクシマ」は「5 × 10の15乗ベクレル/日」を放出。これに対して、「チェルノブイリ」の全放出量は「8.5 × 10の16乗ベクレル」。これは日換算で、「フクシマ」を70%上回っているだけだという。

 Similarly, says Wotawa, caesium-137 emissions are on the same order of magnitude as at Chernobyl. The Sacramento readings suggest it has emitted 5 × 1015 becquerels of caesium-137 per day; Chernobyl put out 8.5 × 1016 in total – around 70 per cent more per day.

 オーストリアの研究チームは、「フクシマ」には1760トンの使用中・使用済みの核燃料があるが、そのうちどれだけが損傷したかは分かっていない――としている。これに対して「チェルノブイリ」は180トンだけ。(フクシマはチェルノブイリの10倍近くのも規模!――大沼)

 ⇒ http://www.newscientist.com/article/dn20285-fukushima-radioactive-fallout-nears-chernobyl-levels.html

 大沼:じわじわ続く、「フクシマ」の放射性物質の放出! それが、一気に暴発した「チェルノブイリ」の放出に近づいている。

 政府の「たいしたことなし」プロガンダとは裏腹な測定値が、飯館村で検出されていること正しさが、この「ニュー・サイエンティスト」の報道で分かった。
 

Posted by 大沼安史 at 08:29 午後 |

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