〔コラム 机の上の空〕 「結婚して子どもつくるぞ!」
エジプトの女性作家、アーダフ・スーエイフさんが、英BBC放送でのレポートで、日本の若い人たちの励ましになりそうなことを書いていた。
ムバラクを追放した日、タハリール広場に集まった若者たちは、こう声を合わせて叫んだそうだ。
「結婚するぞ! 子ども、つくるぞ!」
スーイエフさんはこれを、数百万人の若者たちの「仕事」と「家庭」への必要性(希求)を映し出した声だと書いていた。
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若者に仕事がない。金がない。結婚できない。子どもをつくれない!
エジプトも日本と同じなのだ。
若い世代が仕事もなく、結婚もできず、子どもを――次の世代を産み出すことができない。
エジプトも社会的な再生産――社会そのものの存続の危機に立たされていたのだ。
だから、彼・女たちは、立ち上がったのだ。
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エジプトではもしかしたら、10ヵ月後に、ちょっとしたベビーブームを迎えるかも知れない。
亡くなったヒーロー・ヒロインの名前をもらった赤ちゃんが、元気な産声=叫び声を一斉に上げるかも知れない。
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アーダフ・スーイエフさんはBBCでのレポートで、抗欝剤のお世話になっていた彼女の友人たち(複数)が、今回の「エジプト革命」でいっぺんに元気回復し、薬に頼らなくていいようになった、とも書いていた。
世直し=社会的な解放は、精神的な解放につながることなのかも知れない。
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スーイエフさんの報告を読んで、「反貧困ネットワーク」の副代表で、作家であり、活動家でもある雨宮処凛さんの、こんな発言を思い出した。
熊本に熊本労働生存組合という、ニートやひきこもりの女の子たちが立ち上げた団体があります。不登校やリストカット経験者でプレカリアート運動を知って、自分たちもとりあえず組合を作ろうと。
そうやっていろいろ勉強していくと、それまで鬱とか精神医療の分野で語られていた自分たちの問題が、実は新自由主義や市場原理主義や競争社会といった問題と深く関わっているとわかった。自分が畑結局なかったり生きづらかったりするのは、自分だけが悪いんじゃなくて社会の構造のせいだったんだ、と開き治ったらいくなり元気になって、デモをやりまくっているんです……
(「世界」2月号、145~146頁)
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エジプトの若者たちの「結婚して子どもつくるぞ」の雄叫び&雌叫びは、熊本の――そして日本全国の、若者たちの叫びと共鳴し合うものだろう。
エジプトの若者に負けず、日本の若者も、ますます「デモをやりまって」、この国をクソな「最低不幸社会」にしてしまった権力者どもを追放しなければならない。
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先日、賃貸不動産屋のチーフの人に、「初期費用を払えなくて、アパートも借りれない若い人が増えている」と聞いた。
悲しいかな、暮らすところさえも確保できない、日本の若者プレカリアートたち!
「天下り率100%」の「わが世の春」をウハウハ謳歌している、日本の「夢バカ楽」な特権層(腐敗政治家・官僚)の「無能・無責任」のせいで、来月の卒業式の後に、そのままハローワークに直行しなければならない、日本の若者たち!
日比谷公園を日本のタハリール広場と化し、「夢バカ楽」どもを追放する世直しに、総決起の時だ!
Posted by 大沼安史 at 09:58 午後 3.コラム机の上の空 | Permalink

















