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2010-12-05

〔ウィキリークス開示 米機密電 NEWS〕「賄賂・強要・横領の国=アフガン」を守る米・NATO軍

 「ウィキリークス」が暴露した「米国務省文書」の解析が進むにつれ、米・NATO軍が「自由」のために戦う「アフガン戦争」の悲喜劇的な現実が、ますます露なものになっている。

 以下のニューヨーク・タイムズの記事は、その格好な例だ。
⇒ http://www.nytimes.com/2010/12/03/world/asia/03wikileaks-corruption.html?_r=1&hp

 「機密電が描くアフガン汚職・それはトップに始まる(Cables Depict Afghan Graft, Starting at Top)」と題したその記事は、同紙が解析し終えた数百件の国務省機密電をベースにしたもので、米・NATO軍が支える「アフガニスタン」が、「賄賂・強要・横領の国」に成り果てている実態を生々しく伝えている。

 機密電の中には「アフガン新内閣」の顔ぶれを予測したものもあるが、「汚職疑惑のない者は1人だけ」というありさまだ。

 ある「アフガン当局者」の解説によれば、アメリカのアフガン復興プロジェクトからの賄賂の吸い上げは「4段階」で行われているそう。

 ①入札②建設許可の申請③工事中④完工式――の4つの節目で、賄賂を強要するのだという。

 サヒビというカブールの市長が「横領」で4年の刑を受けた。ところが、サビビ氏は市長として汚職に歯止めをかけようとした人物。それで恨みを買い、猿芝居の「カンガルー法廷」で「有罪判決」を受けたのだそうだ。

 あらゆるレベルで汚職・腐敗が蔓延する「アフガン」という「国」。機密電は、腐敗がトップから始まっていることを明示している。

 2009年8月のカブール大使館発電によると、カルザイ大統領は、国境警察官5人組が124キロものヘロインを所持して捕まった事件に介入、5人を釈放させた。
 麻薬の密輸を「大統領」がサポートする「アフガンという国」(をサポートする米国 ←を支持する日本)。

 2004年から2009年まで「アフガン」の副大統領をつとめた男がいた。昨年、アラブ首長国連邦に、5200万ドルもの現金を所持して入国しようとして税関に捕まった。

 その男はドバイの超高級住宅地、パーム・ジュマイラーに邸宅を構えていた。駐車場に、ロールス・ロイスが停まっていた……。(このドバイの高級住宅地には、他の「アフガン政府」の当局者も住んでいるそうだ)

 「アフガン運輸省」のトラック税の徴税額は年2億ドル。そのうち3000万ドルだけが国庫に入る(残り1億7000万ドルは消える)……。

 こうした傀儡政権の腐敗はしかし、アフガンに限らない。イラクも負けてはいない。

 「復興」のために注ぎ込まれるマネーが傀儡政権のハゲタカどもに吸い上げられ、スイスの銀行口座など海外に出て行っている。(拙訳、パトリック・コバーン著、『イラク占領―戦争と抵抗』〔緑風出版〕参照)

 腐敗しきった「アフガン」の現実――「ウィキリークス」の「開示」が、この決定的ともいうべきニューヨーク・タイムズの暴露報道を生んだ――!

Posted by 大沼安史 at 03:17 午後 |

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