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2010-12-09

〔ウィキリークス NEWS〕 「タイム」誌 「ウィキリークスが勝利しつつある」

 米国の「タイム(Time)」誌(電子版)が、「ウィキリークスはなぜ、情報戦争に勝利しつつあるのか(Why WikiLeaks Is Winning Its Info War)」とのタイトルの記事を掲載した。
 ⇒ http://www.time.com/time/nation/article/0,8599,2035817,00.html

 アサンジ編集長が英当局に身柄を拘束された、というのに、「ウィキリークスが勝っている」いるとは、どういうわけか?

 そんな疑問に導かれ、記事を読んだら、納得できた――。

 書き出し(リード)には、こうある。

 ―― アサンジ氏が英当局に自発的に出頭して、これで「危機」が終息する、という観測が流れた時もあった。しかし、ウィキリークスが解き放った、「国家を超えた群衆を資源化する、この裏返された世界にあっては(in the upside-down world of transnational crowdsourcing unleashed by WikiLeaks)――全世界、数千もの活動家が防衛と活動の前進に決起した世界にあっては、アサンジの逮捕は、ウィキリークスによって損失ではなく「勝利」である。

 これが、権威ある高級誌、「タイム」の見立てだ。
 アサンジさんの逮捕は運動の勝利である、と。

 目下、世界では「トランスナショナル・クラウドソーシング(transnational crowdsourcing)」 (つまり、超国家の群衆が自らを資源化する――)の運動が広がり、米国を軸とした「国家群」との戦いに勝利を収めつつある…………。

 ウィキリークスのメンバー(活動家)は30万人。

 これに、元「グレイトフル・デッド」の音楽詩人、ジョン・ペリー・バローさん率いるEFF(エレクトロニック・フロンティア財団)の無数の「無名兵士」らが加わり、それぞれがあの旧約聖書サムエル記の「ダビデ」(羊飼いの少年)となって「巨人」ゴリアテ(国家権力)を打ち倒しにかかっている…………。

 戦いはなお予断を許さないが、この「タイム」誌のような見方があることだけでも、「ダビデ」側――ウィキリークス側としては心強いことだ。

Posted by 大沼安史 at 01:11 午後 |

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