〔ウィキリークス NEWS〕 マニングさん、独房拘禁7ヵ月 心身 危機的状態に
ウィキリークスに、イラクでの米軍ヘリによるイラク人虐殺実写ビデオや国務省の機密情報を漏洩したとして、拘禁されている米陸軍の特科兵(情報分析)、ブラドレー・マニングさん(23歳)の心身の健康が危機的な状況にあるそうだ。
英紙ガーディアンが伝えた。 ⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/16/bradley-manning-health-deteriorating
マニングさんは現在、バージニア州の軍事基地で拘束されているが、月に2度、ボストンから面会に訪れている、コンピューター・リサーチャー、デイビッド・ハウス氏によると、「この数週間、心身の状態が悪化の一途をたどって」おり、利発だった以前の姿とはほど遠い状態だそうだ。
マニングさんは、すでに拘束されてから7ヵ月が経っており、独房に監禁状態。ハウス氏によれば、なんと「枕もシーツもなく、運動する自由も、テレビでニュースを見ることもできない」。
米軍(陸軍)はマニングさんの「安全」のため、独房に入れているとしているが、「懲罰のためだ」とハウス氏は指摘している。マニングさんも独房入りを依頼したことはない、と言っているそうだ。
ガーディアンによれば、マニングさんの友人、支援者たちは、マニングさんが米当局者から脅迫や侮辱、あるいは贈賄の申し出も受けている、という。ウィキリークスのサイトへの「侵入」の見返りに現金をあげる、という申し出だったそうだ。
ハウスさんは、マニングさんが拘禁され後、支援を始めた人だ。ガールフレンドとメキシコ旅行をして帰国した11月3日には、国土保安省の当局者2人に空港で、電子機器を全て没収された。暗号解読のキーを出せと迫られたが、拒否したという。
ウィキリークスのアサンジさんは保釈されたが、マニングさんは、こんな酷い状況下にある。
マニングさんは、「ペンタゴン文書」を暴露したダニエル・エルズバーグ博士と同じ、内部告発をした英雄である。
訴追されるべきは米政府当局であり、マニングさんではない。
Posted by 大沼安史 at 05:48 午後 | Permalink