〔NEWS〕 ガーディアン紙 米軍アパッチ・ヘリ「7・12」イラク住民虐殺事件を再報道 死者は「19人」 「蜂の巣」にされたヴァン 生き残った兄妹にインタビュー
英紙ガーディアン(電子版)は25日、2007年7月12日、バクダッド市内ニュー・バクダッドで起きた、米軍アパッチ・ヘリ、「クレージーホース18」によるイラク住民の機関砲掃射虐殺事件を再検証し、報じた。
⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2010/oct/25/wikileaks-apache-attack-iraqi-civilians
それによると、現場で殺されたイラク人は当初、報道の12人より7人多い19人。
アパッチが「撃たせてくれ」と掃射の許可を受け、30ミリ機関砲で蜂の巣にしたヴァンは、タクシー運転手のサラーさんのヴァン。
サラーさんは爆発音を聴いて、急いで現場に救助に駆けつけていた。当時9歳(現在12歳)の長男サジャド君と当時4歳(現在7歳)の長女、ドゥアさんをヴァンに乗せて。
(もしもサラーさんが武装抵抗勢力=テロリストで、米軍と戦おうとしていたなら、幼い子ども2人をヴァンに乗せて現場に駆けつけるはずがない!――大沼)
ガーディアンの電子版の記事についた、「ウィキリークス」公開の実写ビデオを、あらためて見ていただきたい(開始後6分50秒前後以降)。
サラーさんは、現場で倒れていたイラク人男性を助けようとしていたのだ。
「撃たせてくれ!」と司令官の掃射許可を求める「クレージーホース18」!
サラーさんの兄弟は、ガーディアンの取材に対し、こう言っている。
「(ビデオを)観て、ショックを受けました。米軍兵士らがいかに暴力的か、彼らが自分の眼下で起きていることをいかに理解していなかったかを目の当たりにしてショックを受けました。わたしのきょうだいは救助しようとしていただけなのに……。イラクの文化の中で、同じこと(救助中の人を掃射で殺す)をする人はいません」
生き残った兄のサジャド君も言っている。「あの人たち(地上部隊の米兵)は私を(現場から)運び去った。米兵の腕の中で、僕は恐ろしかった。何が起きたか、分からなかった。妹がどこにいるか分からなかった」
サジャド君は妹とともに、グリーンゾーン内で手当てを受けたが、妹のドゥアさんは12発以上、も被弾していたそうだ。
夫を米軍ヘリの掃射で失ったサラーさんの奥さんは、心に傷を負って入院したまま。二人の子どもの世話もできないでいるそうだ。
サラーさんの遺体は、サラーさんの兄弟がバグダッドのモルグ(死体置き場)を探しまくって見つけた。
サラーさんの兄弟が米軍基地に乗り込むと、大佐が出て来て謝り、「これしかできないけれど」と言って、5000ドルを差し出したそうだ。
ガーディアン紙の再検証・再報道に敬意を表する。
Posted by 大沼安史 at 11:45 午前 | Permalink
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