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2010-09-02

〔いんさいど世界〕 「愚直」と「単細胞」 

 小沢一郎氏と菅直人首相による「共同会見」は、小沢一郎の「淡々とした勝利」のうちに終わった。

 「愚直な小沢」と「単細胞の菅」――。
 違いは、沖縄・普天間基地をめぐるやりとりに明らかだった。

 沖縄タイムスの記事によれば、

  ―― 菅首相は「(5月の)日米合意を踏まえ、同時に沖縄の負担軽減に全力を尽くす」とし、名護市辺野古への移設方針をあらためて示した。小沢氏は「沖縄も米政府も納得できる案は知恵を出せば必ずできる」と主張。具体的な案も考えているとし、県や米政府とあらためて話し合う方針を打ち出した。

 首相が「(小沢氏が)幹事長時代に(日米で)合意されたことに責任を持った態度で臨んでもらいたい」と批判すると、小沢氏が憮然(ぶぜん)と「白紙に戻すとは言っていない。また(幹事長としては)政府の政策決定に全く関与していない」と反論する場面もあった。
 ⇒ http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-02_9782/

 沖縄タイムス(社説)によれば、小沢氏はさらに、「今、頭にあることを言うわけにはいかないが、解決策を見つけ出すのは可能だと思っている。沖縄もアメリカ政府も納得できる案を見いだしたい」と語ったそうだ。
 ⇒ http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-02_9799/

 # # #

 「勝敗」、自ずから明らかだが、それにしても、なんと愚かな、またも愚か過ぎる、菅直人の「菅チガイ」よ! 

 沖縄の人も、私たち本土の人間も、鳩山前首相が「約束」した、民主党としての「最低でも県外」の「原則」を、新しい民主党の党首になろうとする人間はどう考えるか、今後の問題として聞きたかったのだ。今後の方向を聞きたかったのだ。

 なのに、「こう決まった、もう決まった」と言うしか能のない、この「菅チガイな男」の単細胞ぶりよ!

 共同会見で菅直人は、国民のみなさんに「総理にふさわしいのは誰か」選んでもらいたい、などと言っていたが、参院選で「消費税10%」を「公約」し、国民のみなさまからレッドカードをたたきつけられたのは、いったい誰だったか?

 菅直人よ、君はその程度の男だったのか。
 嗚呼、情けない。

 それに対して、普天間問題の「再協議」を言ってのけた、愚直な小沢一郎の、二(三?)枚腰、土俵際(相撲で言えば)、球際(サッカーで言えば)の強さよ!

 # # #

 しかし、それにしても菅直人はなぜ、こうもカン違いしてばかりいるのか?
 その疑問に答えてくれたのが――いや、答えのヒントを与えてくれたのが、あの驚くべき、英経済紙、フィナンシャル・タイムズ(FT)の「トンデモ社説」だった!
 
 小沢一郎を、The wrong man for Japan(日本にとって間違った男)と言ってのけた、あの、フィナンシャル・タイムズ(FT)の Editorial だった!
 ⇒ http://www.ft.com/cms/s/0/4b70b160-b398-11df-81aa-00144feabdc0.html 

 社説の主張への賛否はともかく、FTのエディトリアルは、私たち日本人に、ある「重要なこと」を思い出させてくれた。

 それは小沢一郎がかつて、アメリカのことを「単細胞」(single-celled organisms)だと言って批判した事実である。

 それを踏まえ、FTの社説子は、小沢一郎のことを、

 ① 日本をアメリカの軍事力に頼らない「普通の国」に、と最初に言い出した男(の一人)――であり、

 ② ワシントンが1990年代に、一時は日本の政治経済の改革リーダーになってくれるものと期待し、その後、期待感をしぼませた男――であり、

 ③ 米軍に対する海上給油活動に反旗を翻した指導者であった男(駐日アメリカ大使が会見のセットさえできなかった男)――であり、

 ④ 中国と友好関係を持った男(一党独裁には反対しているが)
 ――――と指摘して、

 「疑いもなく(単細胞ではなく)多細胞(multi-celled organism)(の男)だ」と、皮肉を効かせたつもりで「批判」しているが、そのどこにカメレオン的な一貫性のなさ(FT社説子は、この点を印象付けたいらしいが……)があるというのだろう?

 その政治家としての軌跡には、米英(アングロサクソン)主導の従属路線、ネオリベ・ネオコン路線の言いなりにならなかった、二枚腰、三枚腰の反発力と、一徹さ、愚直さがあっただけではないか!

 # # #

 そう、小沢一郎には、プラスの意味での「多細胞」性があったのだ。それに比べて、見事なまでの、菅直人の「単細胞ぶり」よ!!

 だから、この男はすぐにブチ切れる「イラ菅」なのだ。

 日本の「単細胞」政治家は、英米の政治権力から「歓迎」され、FT紙あたりで、間違っても「間違った男」と書かれずに済むが、そんな「単細胞」は日本にはいらない。

 お利口な「単細胞」は、「愚直さ」で進化を遂げた「多細胞」に敵わない。 

Posted by 大沼安史 at 12:44 午後 1.いんさいど世界 |

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