〔NEWS〕 ドイツ経済、好調 秘密は首切りご法度の「クルツアルバイト(短縮労働)」制度
ドイツ経済が2010年4-6月期に、1990年の東西ドイツ統一以来最高となる2,2%成長を達成し、ひとり気を吐いている。
共同電によると、好調は輸出や内需に支えられたせいだという。 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081301000729.html
四半期で2.2%とは、年率換算では9%近い!
これに対してニューヨーク・タイムズが、これに付け加えるべき、重要な社会的なファクターを指摘していた。
Kurzalbeit(クルツアルバイト)が、ここに来て効果を表している、との見方である。⇒ http://www.nytimes.com/2010/08/14/world/europe/14germany.html?_r=1&hp
「クルツアルバイト」とはつまり「短い労働」「短縮労働」を意味するが、不景気だからといって労働者の首をきらない企業に対し、政府が補助金を出し、労使双方を支援して、ワークシェアリングを続けながら、状況の好転を待つ仕組み。
解雇、合理化に走らないドイツ的な知恵が、経済不安の増幅を回避させ、金融危機の下降スパイラルから、ドイツ経済を救ったかたちだ。
米国サルまね(いやポチまね)のネオリベ人減らし・首切り政策をとって来た、日本の政府当局者はハラキリものである。
Posted by 大沼安史 at 10:23 午後 | Permalink