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2010-07-12

〔コラム 机の上の空〕 厳しく鞭打たれた 「菅」と「官」 

 参院選で、就任、わずか1ヵ月の菅直人が、「致命傷の可能性のある政治的な打撃(a potentially fatal political blow)」を受けた、と英紙インディペンデントが報じた。⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/japans-ruling-party-takes-severe-drubbing-in-upper-house-election-2024392.html

 「致命傷のおそれ」とは、わかりやすい表現である。「求心力の低下は否めない」(読売)、「難しい政権運営を迫られる」(毎日)といった、日本の主流マスコミの持って回った言い方とは、大違いだ。

 インディペンデント紙のデイビッド・マクニール特派員は、菅首相が消費増税を参院選直前に掲げたことを指摘したあと、端的にこう語る。

 「菅氏は本質的に、9月の民主党党首選までの暫定リーダーなので、人気底割れのどんな兆候が出ても、痛手になりうる」

 ちなみに、マクニール氏の記事の見出しは、Japan's ruling party takes severe drubbing in upper house election ―― 「日本の政権党、上院選挙で厳しく鞭打たれる」だった。

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 厳しく鞭打たれる……なるほど、これまた分かりやすいし、真実の姿を衝いている。
 そういえば、そのむかし、日本の政界に「ぶって、ぶって!姫」とかいう女性が登場したことがあったなあ~。

 「菅直人」に、国民は(そして、私だって)かつては、あれほど期待したのに……。
 「ぶって、ぶって!菅」かあ……(笑&涙)

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 菅直人氏よ、よく聞きたまえ。首相を続投し、よごれた晩節をクリーニングしたいなら、その道は少なくとも、ひとつ……いや、ふたつある。

 それは、「消費増税」を撤回し、この国の官僚支配を軸とする「政・財・官複合体」を、「ぶって、ぶって」、たたいて、たたきまくることだ。

 真っ先に、「特別会計の闇」に迫るんだ。

 財務大臣になって、ブラックホール的な「闇の深さ」を垣間見てビビり、「消費税増税」という、すでに徴税システムが整った、安易な道に走ろうとしたのだろうが、国民生活はもはや一滴の鼻血も出ないところまで追い込まれている。

 それを今、「惨敗」という結果で知ったからには、最早、「闇」と直面するしかない。

 たとえば、財務省の造幣局が刷りまくった新札の、「官営銀行」などを通じた行方を追及し、官僚マネー・公的資金化=「闇のマネーロンダリング化」の「霞ヶ関流裏技」の仕掛けを解明せよ!

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 もうひとつ、税収増に、庶民の負担にならない新手法を導入することだ。
 そう、鳩山政権が内々、検討を始めた、あの「通貨取引税」といった、金融ドラゴンや富裕層に的を絞った新税を立ち上げるのだ!

 そして、たとえば、輸入石油・石炭・天然ガスに課税する「炭素税」を創設し、税収をすべて国民の直接還元して、国民生活を支えよ!

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 菅直人よ、同じカンでも「官」にだまされてはならない。真実を直視し、真相を知らねばならない。

 「菅さん、あなたの豪腕なら、消費税、10%くらい、かんたんに上げることができるでしょ。わたしどもも、応援させていただきますよ」などと言って(?)あなたを持ち上げ、ついにはあなたに「致命傷」を負わせた「官」こそ、実はそれ以上の出血に苦しみ、何の将来展望もなく、断末魔にのたうつゾンビであることを。

 戦後を生き延び、肥大し続けた来たそのゾンビ「官」権力こそ、アメリカの威をかりて、あなたの「政治生命」ばかりか、国民生活の生命線をしゃぶり尽くし、ズタズタにして来た、「戦後国体」の悪代官であることを。

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 菅直人氏よ、今回の参院選で、国民はあなたを厳しく鞭打った――。その事実を、あなたは「一定の理解が得られた」などと言ってごまかしてはならない。
 と同時に菅直人氏よ、今回の参院選で国民は、「官」を軸とする戦後支配体制に厳しく激しい怒りの鞭をふるったことを、あなたは見落としてはならない。

 国民は「菅」を使って消費増税で生き延びようとした「官」に対しても、三行半を突きつけたのである。 

Posted by 大沼安史 at 09:33 午前 3.コラム机の上の空 |

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