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2010-06-29

〔いんさいど世界〕 世界の民衆へ「失政ツケ回し」  G8(20)トロント居直り宣言 

 トロントでの「G20」を伝えるNHKのニュース(電子版)を読んで、唖然とした。 菅首相がなんと、こんな発言をしたというのだ。 ⇒  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100627/t10015385921000.html

 「……一方、菅総理大臣は、金融危機を教訓にアメリカやヨーロッパが積極的に進めようとしている金融規制の強化について、その必要性を認めながらも、実施に当たっては景気が冷え込まないような配慮が必要と指摘しました」

 金融規制はほどほどに、と言ってのけたのだ。日本の新首相、晴れの「世界デビュー・アドバイス」!

 欧米の金融ドラゴンどもは今頃、手を打って喜び、ロンドンやニューヨークの高級レストランあたりで、「ヨシヨシ、よく言った。ポチにしてやるぞ」と、大いに祝杯をあげていることだろう。

 景気が冷え込まないよう配慮しろ、だと?……そのくせ、消費税を10%へ、イッキ倍増した時の「スーパー消費氷河期入り」への不安は、この「カン違い」首相のアタマの中にはないらしい。

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 世界金融危機の最中、ロンドンで前回サミットが開かれたのは、2009年4月初め。

 それから15ヵ月が過ぎたのに、ギリシャを見れば分かるように、経済危機はむしろ深刻化の一途。

 結局、トロントでは、(日本を除き)「参加国は2013年までに財政赤字を半減する」などという、とんでもない「コミュニケ」を発表してお茶を濁すだけの、当事者能力・指導力の欠如ぶりをさらけだした。

 「機会、またも失われる」――英紙ガーディアンの社説は、トロントの無様なありさまを手厳しく批判、「志も公約も低すぎる」と指摘したが、まったくもってその通りである。 ⇒ http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2010/jun/29/g20-summit-global-economics-editorial

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 トロントではサミットに対する抗議デモが続き、600人近くが逮捕された。
 なぜ、デモ隊は怒りの声を上げたか?

 米国をはじめとする先進各国の政府が銀行(背後の特権層、大企業)を救済するのに税金を注ぎ込むだけで、なんら抜本的な改革に乗り出さないで来たからだ。

 挙句の果ては、「財政赤字の半減」。
 大不況下に財政赤字を(無造作に)減らす道は2つだけ。行政サービスを削減するか、増税するしかない。
 いずれにせよ打撃をこうむるのは、われわれ世界の庶民。

 カナダの女性ジャーナリスト、ナオミ・クラインさんは、今回のG20の結果を見て、自分が学生時代を過ごし、今、そこに住んでいる、彼女のホームタウンであるトロントが、各国政府指導者たちによる「犯行現場」と化してしまったと嘆いていたが、まさにその通り。⇒ http://www.commondreams.org/view/2010/06/28-1

 トロント・サミットは、世界民衆への「失政ツケ回し」を決めた、「焼け太り」を狙う盗っ人どものサミットだった!

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 投機資金(ホットマネー)の奔流にブレーキをかけ、新たな財源とする国際為替取引税など、サミットでは議論のテーブルにも載らなかった。

 そしてそれほど財政を再建したいなら、米国とNATOが続けるアフガンでの戦争に終止符を打つべきだが、そんな話もなし。

 あの「菅直人」なら、トロントでの世界デビュー戦で、一言でも何か、世界の人々の注目を集める提言・苦言をしてくれるものと、すこしは期待していたが、甘かったようだ。

 よりによって、あの「金融規制、ほどほど」発言!

 「ジャンク」な政治家の本質を露呈した「菅直人」を、日本の民衆(有権者)は捨て去らねばならない。
 

Posted by 大沼安史 at 07:51 午後 1.いんさいど世界 |

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