〔NEWS〕 アイスランドが調査報道を守る「メディア・ヘイブン」に
アイスランド国会は17日、同国が調査報道で真相報道にあたるジャーナリストを訴訟圧力から守る「メディア・ヘイブン(避難港)」となる法案を圧倒的な賛成多数で可決した。
権力による報道統制・歪曲が進む中、調査報道の必要性は世界的に高まっているが、調査報道を受ける権力側(大企業など)が「訴訟ツーリズム(お出かけ提訴)」といわれる手法で、ロンドンなどで自在に裁判を提訴。それに対応する裁判費用が巨額なものになることから、英紙ガーディアンのような良心的・進歩的なメディアを苦しめていた。
アイスランドの今回の決定は、同国にベースを置けば、調査報道する側はそうした不当な圧力から自己防衛できるというもの。
日本でも調査報道に携わり、真相を暴露したジャーナリストが、権力の圧力で所属する機関から弾圧にさらされる異常事態も起きており、アイスランドを拠点とした取材・報道活動に動くグループも当然、出て来よう。
日本の独立系(フリー)のジャーナリストたちで、レイキャビークに本拠を置く組織を立ち上げる時かも知れない。
⇒ http://wire.antiwar.com/2010/06/17/iceland-parliament-votes-for-strong-media-laws/
Posted by 大沼安史 at 07:44 午後 | Permalink