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2010-06-22

〔いんさいど世界〕 流血と流油 「抑止力」効かず  崩壊寸前のアメリカ

 沖縄・普天間基地で私たち日本人は、何を現実問題として「認識」させられたか?

 日本の主流メディアによる圧倒的な洗脳ジャーナリズムによって、私たちは、「アメリカ」という国の(「安全保障」問題における)「怖さ」(朝日「主筆」氏による表現)「再学習」させられた――。

 アメリカというご主人さまは、こんなにも強大な国、「我が国」がその「抑止力」に頼っている以上、よもや、ゆめゆめ、逆らってはなりませぬぞ――というのが、この国の主流マスコミの「ご宣託」だった。 

 普天間基地問題をめぐり、駐ワシントンの日本大使が米国務省の「異例の呼び出し」を受け、あたふた駆けつけたという、この国の「大本営報道」が、実は「小役人・日の丸外交官」主導の「やらせ」と判明し、血統正しき無様な「ポチぶり」をあらためて立証したのはお笑い草だったが、ポチどもが懸命に尻尾を振りながらふりまく「強大なアメリカ(軍)」幻想に、私たちはこれ以上、踊らされてはならない。

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 わが敬愛する米国のジャーナリスト、ジェームズ・キャロル氏(拙訳、『戦争の家』(上・下2巻、緑風出版)が、ボストン・グローブ紙に、「崩壊寸前(On the verge of collapse)」というコラムを書いていた。⇒ http://www.boston.com/bostonglobe/editorial_opinion/oped/articles/2010/06/21/on_the_verge_of_collapse/

 ペトレイアス米中央軍司令官が米上院軍事委員会で、アフガン戦争での証言を求められた際、一時的に気を失った(朝飯食べなかったから、と言い訳している……)ことから書き出した、キャロル氏のコラムは、同じその日の下院での、ガルフ湾海底油田原油流出事件での聴聞会にも触れ、こう断じていた。

 「このワシントンでの二つの聴聞会は、アメリカに広がる疲弊と落胆の気分をつかむものだった。アメリカの国民は、さまざな前線における無能に根本的に曝されている……」
 The two Washington hearings captured the widespread American mood of exhaustion and dread. The nation has been drastically confronted with its impotence on multiple fronts……

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 アフガン&ガルフ湾――アメリカ主導のアングロ・サクソン・グローバル軍産石油複合体はまさに、あらゆる戦線で、とんでもない失敗をし続け、私たち人類に・私たちの地球環境に、途方もない出血を、汚染の受難を、強いているのだ。

 普天間基地問題で、私たちが持たされた「強大なアメリカ」のイメージとは裏腹な現実がここにある。

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 先日、ジャパン・タイムズ(電子版)に、「日本人の元米海兵隊員、抑止力の“神話”を批判」という英文記事が載っていた。 ⇒ http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20100619f1.html

 今から15年前、沖縄に駐屯したこともある元米海兵隊の日本人、高梨公利さん(38)=東京都、会社員=が、沖縄の人々を交流し、米海兵隊の実像を伝えているという、共同通信配信の英文記事だった。

 普天間基地問題で、日本の政府、御用学者・ジャーナリストらが大合唱し続けた念仏(マントラ)は、海兵隊の(戦争)「抑止力」だった。

 海兵隊員だった高梨氏は、こう言って、このアホどものたわごとを斬って捨てた。

 海兵隊はただいま現在、戦争に従事しているではないか。抑止力があったら、そもそも戦争・戦闘は起きてはない……!!

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 そう、まさしくその通り。
 米海兵隊(米軍)に、抑止力があったなら、戦争・戦闘は起きるはずもないことなのだ。
 
 韓国の哨戒艦も(どこのものかは知らないが)魚雷によって撃沈されることもない。

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 先日、米国の反戦サイトの「デモクラシーNOW」を見ていたら、ノルウェーの平和研究家、ヨハン・ガルトゥングさんがインタビューに登場し、アメリカ帝国は2020年までに崩壊する、と予言していた。⇒ http://www.democracynow.org/2010/6/15/i_love_the_us_republic_and

 ガルトゥングさん(奥さんは日本人)は、ソ連崩壊を予言し、的中させた人。

 そのガルトゥング氏が、10年以内のアメリカの崩壊を明言している……。

 これは冗談で言っていることでない。氏の、学者としてのキャリアのいわば総決算として、そう言い切っているのだ。

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 アフガンでの流血と、メキシコ湾での原油流出。

 米海兵隊(米軍)がなすべきはアフガンの民衆に対する殺戮と破壊のテロルではなく、海底油田の「暴発」という、環境テロの封じ込めであろう。

 アフガンで殺しまくり、その間、メキシコ湾の海底油田は有毒な原油を噴出し続けている……。

 流血と流油――そのどちらも押さえ込むことのできない「アメリカ」。

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 「抑止力」?!――笑わせるんじゃない!

Posted by 大沼安史 at 07:42 午後 1.いんさいど世界 |

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