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2010-05-18

〔NEWS〕 南極調査捕鯨に沿岸捕鯨基地が反発 ニューヨーク・タイムズが「鮎川発」レポート

 ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、日本の伝統鯨文化を支える沿岸捕鯨基地、宮城県の「鮎川発」のレポートを報じた。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2010/05/16/world/asia/16whaling.html?hpw=&pagewanted=all

 「日の丸捕鯨」といえば、政府=水産庁主導の「鯨研」による「南氷洋・調査捕鯨」が頭に浮かぶが、これと一緒くたにされてならないのが、鮎川などに伝わる、日本の沿岸捕鯨の伝統。

 マーティン・ファクラー特派員によるレポートは、この点について「(鮎川の)地元の人々は今、長い間続いて来たタブーを破り、政府の南氷洋での捕鯨に対し、反対の声を上げている。南氷洋の捕鯨により、より限定された地元の捕鯨まで国際的な非難を浴びている」と指摘、巻き添えを食いかねない沿岸捕鯨の地元の声を伝えている。

 レポートには石巻市議の 石森市雄氏も登場し、「南極の海の調査捕鯨は、捕鯨文化を守るものではない」と批判。

 捕鯨問題に詳しい、東北大学、石井敦教授の、「調査捕鯨は科学と文化を守っていると主張しているが、実は官僚の自己利益を守っているだけだ」との、霞ヶ関に対する厳しい指摘も紹介されている。

 ファクラー記者は南氷洋調査捕鯨が「少なくとも5人の高級官僚に鯨研での役職を提供、そのうちの1人には年間13万ドルもの給与を支払っており、また(捕鯨船団を運行する)共同船舶も元官僚を1人、雇っている」と暴露し、調査捕鯨が農水省(水産庁)の「天下り」先となっている事実を明らかにした。

 中央の高級官僚の天下りの役には立っても、伝統の鯨文化を守り続けて来た沿岸捕鯨の町には何の恩恵ももたらしていない、この現実。

 ファクラー記者のレポートには、鮎川の港で、象牙のような鯨の歯細工の工芸品を売る、チジマツ・ユキタカさん(82歳)の「南極の捕鯨はこの町の何の助けにもなっていない」という声も紹介されている。

 国際捕鯨委員会(IWC)では、現行の南氷洋での調査捕鯨を段階的に縮小し、代わりに沿岸捕鯨を認める議長・副議長提案をたたき台に検討が進んでおり、来月、モロッコで開かれる総会で結論が出来る見通しだ。

 同提案は、日本の沿岸捕鯨として、鮎川と、網走(北海道)、和田(千葉県)、太地(和歌山県)の4ヵ所を挙げている。  ⇒  http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2010042302000223.html?ref=mnrk

Posted by 大沼安史 at 10:16 午前 |

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